138話「長い夢」に登場したエレンとミカサの山小屋if世界。
タイトル「長い夢」は、このシーンを指しているでしょう。
もしかしたら夢で目を覚ましたミカサが見ていた、それまで見ていた夢をも指しているかもですし、これまでに登場した「エレンが見ていた夢」も指しているかもしれません。
ただひとつ言えるのは、今回登場したエレンとミカサの山小屋if世界シーンが、今回のタイトルだと言う事です。
アニとアニ父の再会やジャン、コニーの巨人化など数多くの衝撃展開がある中で、タイトルに選んだエレンミカサのif世界。
タイトルにするだけあり、かなり濃い内容となっています。
この夢自体が「前ループ世界では」と、以前考察しています。
それを踏まえ、今回の考察はこの夢に仕掛けられた伏線や対比を検証し、解説していきたいと思います。
さらにマガポケ限定無料公開で確認できた「スイスの家」と「ミカサの理想」メモを考察!
そして、始祖ユミルが二千年前から待っていたのはエレンではなくミカサではという予想も!
順番に見て行きましょう!
◆進撃の巨人エレンミカサの夢を検証し解説
ミカサの頭痛
今回の夢が始まる前に、ミカサに激しい頭痛が起こっています。
この頭痛は、これまでに何度も登場しています。
ここから今回の「ミカサが見た夢」が、これまでに登場した頭痛と関係があると、示唆していますよね。
ミカサの頭痛に関しては、こちらで考察しています。
私達の家に…帰りたい


激しい頭痛に襲われた。
ミカサはそこから逃れる為に、「エレンと暮らす家に帰りたい」と願いました。
これと似た発言を26巻104話でもしています。
この時はエレンが目の前にいたので、連れて行きながらの発言でした。
さらに2巻6話で、ミカサにマフラーを巻いたエレンからも似た発言が登場しています。


これまでは「ミカサが落ちたシーン」と読んでいましたが、もしかしたら「前ループの記憶」も影響して、巻かれたミカサは泣いていたのかもしれませんね。
これは深読みかもですが今回のミカサの「家に帰りたい」は、第104話と第6話の「家に帰ろう」と対比になっているのかも、と感じます。
ちなに「ミカサ」という名前には、スペイン語で「私の家」という意味があります。
スペイン語のtu casa mi casa(トゥカサ ミカサ)が「君の家、私の家」と知りビビった。
ミカサってスペイン語で「私の家」って意味なんだね。#進撃の巨人最新話— 管理人アース(人気マンガの考察) (@singekinb) March 9, 2021
これ知った時、本当にゾクッとしましたよ(・_・;)
ミカサ 起きろよ
夢の中でエレンに起こされるミカサ。
1巻1話では、エレンがミカサに起こされる展開となっていました。
この二つは間違いなく対比シーンとなっていますね。
長い夢を見てた気がする


エレンに起こされるミカサは「長い夢を見てた気がする」と発言しています。
こちらも1巻1話でエレンが言っていたセリフとの対比となっていますね。
さらに22巻87話でも、エレンが同じセリフを言っています。


1巻1話とは対比ですが、22巻87話とは韻を踏んでいるようなイメージでアースは読みました。
87話の描写とは、対比とまでは行かないように感じてます。
何で…泣いてんだ?
1話 138話
#進撃の巨人138話 pic.twitter.com/GjpN8oIAb7— かみそん (@Kamiseca_130) March 8, 2021
目を覚ましたミカサが涙を流してるところから、エレンがミカサに「何で泣いてんだ」と尋ねます。
こちらも1巻1話との対比となっていますね。
もしこの夢が前ループであるならば、この時ミカサが泣いていたのはさらにその前のループ最後でミカサが泣いていたからなのか?
それとも単純に、138話で夢を見る前のミカサが頭痛を起こして泣いていたからなのか?
この辺りはどちらもありそうで確定できませんが、考察ポイントとしては面白いです(^^)
自由になってくれ
ここのコマと最後のコマ、構成やセリフもなんとなく似てるよね
これも来月伏線として回収されたりするのかな?#進撃の巨人138話 pic.twitter.com/p3OxCWTKnb— 進撃138話読了 (@xxx_137) March 8, 2021
夢の中でミカサを抱きしめ「オレのことは忘れて自由になってくれ」と頼むエレン。
このシーンが諫山先生が出演された情熱大陸放送で公開された「最後のひとコマ」と同じビジュアルでは、と言われています。
たしかにセリフも同じですよね!
これで最終コマは回収されたのか?
139話でも要チェックですね!
エレンとミカサを見つめる鳥
進撃1話の冒頭で、超大型巨人に阻まれ、壁を越えられなかった2羽の鳥が、25話ラストシーンでは壁の向こうへと飛んで行ったので、人類の踏み出した一歩と、行く末に希望を持たせた終わり方だったと思う。 pic.twitter.com/kv89Cnisuh
— . (@HeidiSchweiz) October 4, 2013
進撃の巨人では鳥が多く登場しており、特に印象的なのがアニメ1話に登場する鳥ですね。
原作ではこの鳥は登場しておらず、アニメオリジナルとなっています。
原作で登場した印象的な鳥は、22巻91話冒頭の鳥が初めてですね。
これはファルコの名前伏線にも繋がっていますし、伏線としても重要であり強い印象を与える鳥描写となっていました。
138話では、エレンがミカサに「忘れてくれ」と伝える場面を上空から鳥が見ているような描写がありました。
これは、130話131話に登場した鳥の描写と似ていますよね!
この辺りを踏まえ、これまでに登場した鳥についての考察をこちらで行っているので見てみてください。
この考察を見ると色々な種類の鳥が登場していますが、今回138話に登場した鳥は23巻91話に登場したファルコの鳥と似ているなと感じています。
この鳥については戦士候補生の名前を考察にてファルコの名前の意味と共に考察しています。
現在のイメージとしては、エレンの目線というよりも「始祖ユミルの目線の鳥」な気がしています。
いってらっしゃい エレン
そして夢の最後に眠りにつくエレンに対し、ミカサが「いってらっしゃい エレン」とつぶやいていました。
これは1巻第1話の「いってらっしゃい エレン」の対比、というよりも伏線回収ということになるでしょう。
これについてはミカサループ説考察にて詳細に考察していますので、見てみてください。
アースは138話のミカサの「いってらっしゃい」は、1話でエレンが目覚める前に見た「いってらっしゃい」と同じだと考えています。
◆進撃の巨人エレンミカサの夢を無料公開ネームからの考察
山小屋はスイス製
わたし妹がスイス在住なので山小屋の写真を送りなさいと命じてみたら「ハイキングのときの写真でよい〜?」と送られてきたよ…ミカサの理想郷が… pic.twitter.com/U2iD1lACbp
— 杏@暫く138呟き続けます (@anzuwosasageyo) March 8, 2021
マガポケ読者に無料公開されている138話ネーム。
今回登場した二人の家の山小屋ネームに、「スイスの家」との諫山先生のメモ書きが書き込まれていました。
あの家のイメージが「スイスの山小屋」というイメージなのでしょうが、けっこう意味深ですよね。
パラディ島、マーレ、世界の選択から逃げた二人の世界なので、「永世中立国=スイス」みたいなイメージもあるのかなと察せられました。
if世界は「ミカサの理想」


ネームの1ページ目に書かれた「ミカサの理想を描く35」。
「35ページ目にミカサの理想を描く」という意味だと思われます。
で、35ページ目は「あと4年の余生を静かに生きよう…」「二人だけで」とエレンがミカサのセリフを言うページです。
まさに、ミカサの理想が「エレンと二人だけで静かに暮らす」だと分かります。
138話最後にエレンの首を斬る事になるミカサですが、その前に「ミカサの理想を描く」事にした諫山先生。
演出効果を考えての描写なのでしょうが、公式ガイドブック「Answers」の考察内容まとめ!での諫山先生インタビューにて、ミカサの幸せについて諫山先生が言及されていた事を思い出します。
「ミカサはエレンと一緒にいるだけではかわいそうだと思ってしまいます。でもミカサにとっては、エレンとずっと一緒にいることが幸せなのかもしれない。そういったことを考えると、ミカサとエレンが袂を分かつような展開は、必ずしも良いこととしては描けないと思っています。」
エレンと一緒にいるミカサが幸せなのかどうかはおいておいて、一緒にいるだけでかわいそうと諫山先生は感じていたようです。
そんなミカサにエレンを斬る前に「ミカサの理想の時間」を描いたのかなと感じました。
これまでのミカサが報われるために。
そんな諫山先生の優しさを感じた、ネーム一枚目のメモ書きでした。
◆進撃の巨人エレンミカサの夢は前ループ?今回がラストループか
第1話からの「いってらっしゃい」伏線回収だけでなく、様々な対比やさらに諫山先生の気持ちが感じられたミカサの夢。
その夢をアースは「本編前の世界、前ループ描写」だと読んでいます。
前ループ記憶を思い出したミカサが最後にエレンの首を斬り、138話は終わりました。
この展開は、ミカサのループが今回で終わる事を意味すると考えています。
アースのイメージですが、138話「いってらっしゃい エレン」場面でミカサはエレンとの理想の時間を体験しながらも「エレンの未練」を察したのではないでしょうか?
パラディ島の仲間を捨てた未練を。
そのエレンに未練を果たさせる為に、ミカサはエレンをやり直しループさせた。
そして今回で、ミカサの希望通りエレンは未練を果たします。
しかし、いっぽうでエレンは世界を虐殺した大罪人になってしまいます。
そのエレンを斬る事で、ミカサの「エレンの目的を果たす」という目標が達成されループが終わるのでは、とイメージします。
始祖ユミルが二千年待っていたのはエレンではなくエレンを斬るミカサ?
始祖ユミルちゃんが二千年待っていたのってエレンではなく愛する人を斬るミカサだったのかも。あの最後の笑顔からそう感じました。#進撃の巨人138話 pic.twitter.com/K2nuDgFyAk
— 管理人アース(人気マンガの考察) (@singekinb) March 11, 2021
エレンとミカサの目的、目標が達成されるエレンを斬るミカサ場面。
最後にお互いの気持を確認するようなキスシーンを、始祖ユミルはジッと見ていました。
この場面から、始祖ユミルが二千年間待っていたはミカサなのではないだろうか、と感じました。
始祖ユミルは、初代フリッツ王の愛を欲していました。
しかし最後まで奴隷扱いしかしてもらえなかったと感じているだろう、と察せられます。
そしてこう思ったのではないでしょうか?
「フリッツ王を本当に想うのであれば殺すべきだった」と。
エレンも世界虐殺を行った大悪人です。
仲間の為に世界を蹂躙した、という意味ではフリッツ王と同じでしょう。
そんな彼を想い斬る、という行為を始祖ユミルはずっと欲していたのではないでしょうか?
ミカサのように斬り、キスをしたいと。
そんな風にイメージしました。
その行為がループを終わらせる行為にも繋がる…
あくまでアースの解釈ですが、そのように感じました。
「二千年後の君」は、エレンではなくミカサだったのでは。
それは始祖ユミルを救う「君」であり、ループを終わらせる「君」という意味もあるのでは。
様々なイメージが湧いてくる138話ですが、最終話139話で答が示されるのか?
答え合わせができることを期待しながら、139話を待ちますよ!\(^o^)/











