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【キングダム】カイネは死亡する?李牧との恋愛・最期予想・河了貂との友情を徹底考察

アース
アース
お慕いしておりますりぼくさま…

李牧信奉者と言えるであろうカイネ。いったいカイネはなぜこれほどまでに李牧を信頼し信用しているのでしょうか?

本編に登場していない二人の出会いとは、いったいどのようなものなのか?さらに羌瘣とカイネの共通している部分とは?というか、カイネとはそもそも史実に登場している人物なのか?そして予想できる李牧との恋愛と、カイネの最期とは!?

最新話856話時点での情報も含め、徹底的に検証してみましょう!

目次 / Contents
  1. ◆カイネのプロフィール
  2. ◆カイネの正体と生い立ち
  3. ◆カイネの生死状況(最新856話時点)
  4. ◆カイネの性格と人物像
  5. ◆カイネの強さと戦闘能力
  6. ◆カイネと河了貂(かりょうてん)の関係
  7. ◆カイネと羌瘣(きょうかい)の関係
  8. ◆カイネが左目から涙を流した意味
  9. ◆カイネと李牧の恋愛展開
  10. ◆カイネの主な登場年表
  11. ◆カイネの名場面を紹介!
  12. ◆カイネの物語上の役割
  13. ◆カイネの最期を予想!
  14. ◆カイネの声優情報
  15. ◆カイネに関するFAQ
  16. ◆まとめ

◆カイネのプロフィール

項目内容
所属趙国軍・李牧直属の近衛隊
立場李牧の護衛隊長・側近
初登場13巻(李牧の護衛役として)
出身趙国北方・雁門地方
推定年齢20代前半(紀元前262年頃生まれと推測)
特徴紫色の長髪、男勝りな性格、一人称「オレ」
武器長剣(片手〜両手使用)
得意分野剣術、騎馬術、近接戦闘、護衛任務
史実モデルなし(キングダムオリジナルキャラクター)
声優河瀬茉希

◆カイネの正体と生い立ち


「キングダム」54巻より

匈奴の侵攻で孤児となった過去

カイネは匈奴による侵攻で両親を失った孤児です。復讐のために戦う道を選んだ彼女は、趙国北方の地・雁門で李牧と運命的な出会いを果たします。

李牧の策により匈奴から雁門が救われ、その過程でカイネは李牧に命の尊さについて教えられました。この出会いが、カイネが李牧に心酔することになった原点となっています。

キングダムオリジナルキャラクターとして

カイネは史実には登場しておらず、キングダムオリジナルキャラクターとなっています。

ちなみに「キングダム」の初登場は13巻ですが、連載前の読み切り「李牧」にてカイネは既に登場しています。キングダム総集編Ⅱの読み切り短編「李牧」で趙国北方の地・雁門での李牧とカイネの出会いが詳しく描かれています。


キングダム総集編Ⅱ短編「李牧」より

つまりこの読み切りは、李牧が三大天になる前のエピソードとなっており、カイネと李牧の関係考察には必須な物語となっています。

趙軍内での人気と立ち位置

男勝りな性格でありながら、趙軍では非常に人気が高い存在です。合従軍編の蕞攻防戦で城壁から落ちかけた際には、彼女を助けようと兵が大勢殺到する場面が描かれており、その人望の厚さが示されています。

李牧の護衛役というポジションは最新話856話現在までも変わっておらず、李牧を心酔し命に変えてでも守ろうという姿勢は一貫しています。

◆カイネの生死状況(最新856話時点)

現在も生存し前線で活動中

2025年11月時点の最新情報(第856話前後)において、カイネは生存しており、依然として趙軍の主力として活動しています。

第856話時点では秦軍の楊端和が天下十弓・青華雲の狙撃により重傷を負い、フィゴ王ダントが死亡するという激しい展開の中、戦局は「飛信隊 VS 傅抵軍・趙忽軍・カイネ軍」の対決へと移行する可能性が示唆されており、彼女自身の軍を率いて前線に立っていることが確認できます。

李牧の側近として変わらぬ立場

邯鄲政変後も李牧に同行し、李牧陣営の中核メンバーとして行動しています。李牧失脚・幽閉から再登場以降も常に李牧の側におり、事実上「李牧一派のナンバー2格」のポジションに近づいている描写が見られます。

鄴攻防戦では李牧本陣に随行しつつ、信(飛信隊)と何度か短い交戦・対話を繰り返しています。鄴陥落後の趙宮廷で、李牧への責任転嫁・失脚劇が進む中でも、李牧に従い行動し続けました。

◆カイネの性格と人物像

李牧最優先の「忠犬」気質

カイネの基本軸は「李牧最優先」です。李牧を傷つける者・侮辱する相手には剣を抜くほど過激な忠誠心を持っています。

自身の安全よりも李牧の安全を優先する描写が多く、撤退戦などでも李牧の盾役に回ることが常です。実際、番吾戦(743話)では李牧に向かう黒桜の矢を自らの身体で受け止め、鎖骨あたりに矢を受けて落馬し瀕死の状態になりました。

口は悪いが情に厚い性格

一人称「オレ」、語尾も荒く少年風で、信たち秦側に対しては敵意・軽口も多い言動が目立ちます。

ただし、死者への敬意や民間人への無意味な殺戮を好まないなど、趙兵の中でも比較的「人情家」寄りの価値観が見えます。これは李牧譲りの価値観と言えるでしょう。

李牧への一途な想い

明確に「李牧を想う女性」として描かれており、李牧が窮地に陥るたびに感情的に取り乱す場面も多く見られます。

772話では、馬南慈から結婚の話を持ちかけられた李牧が、「昔からよく知り、苦楽を共にしてきた者」「側にいると安心する者」と答え、暗にカイネを妻に迎える意向を示しました。さらに、番吾戦が無事に終わったら「もう少し側にいて欲しい」と告げる場面があります。

ただし、この会話をドア越しに耳にしていたカイネは、自身が単なる羊飼いの娘であることから涙を流し、自分が助けられたのは「李牧様がただ優しかったから」と自らを慰める複雑な心境が描かれています。

李牧本人は国・中華全体を背負った大局思考の人物であり、カイネの好意には気づいていながらも、あくまで部下として接しているニュアンスが強く、現時点で恋愛的な進展は描かれていません。

自尊心とプライドの高さ

「李牧様の側近である」という自負から、秦側の武将・軍師に舐められることを嫌います。

とくに信・河了貂とは幾度も顔を合わせているため、敵ながら感情的なやりとりが多く見られます。

◆カイネの強さと戦闘能力

戦闘力の位置づけ

趙軍全体で見れば「中〜上の千人将クラス」程度の描かれ方となっています。

尭雲・趙峩龍・龐煖のような「化け物級」ではありませんが、近衛として一線級で戦える実力を持っています。李牧の身辺警護を一手に引き受けていることから、個人武勇は決して低くありません。

飛信隊で言えば千人将クラス(楚水・崇原・我呂クラス)と同程度の実力と見なせる描かれ方です。同僚の傅抵の武力が91、李信の武力が93と比較されることから、カイネも相応の実力を持つと推測されます。

戦闘スタイルの特徴

剣による近接戦闘が主体です。騎馬術と剣術を得意とし、速度と剣技を中心とした戦闘スタイルを取ります。

体格は大柄ではありませんが、素早さ・一撃離脱・側面からの斬り込みを得意とする描写が見られます。歩兵としての白兵戦だけでなく、騎乗戦にも対応可能で、李牧護衛騎兵として行動する場面も多く描かれています。

戦術面での役割

軍全体の采配というより、以下のような役割を担っています。

– 近衛として李牧の周囲を守る
– 本陣急襲への即応部隊
– 敵将への奇襲・斬り込み

など、少数精鋭運用が主となっています。

◆カイネと河了貂(かりょうてん)の関係

敵同士でありながら友人と想い合う関係

カイネと河了貂の関係は、かなり深いと言えるでしょう。

まず13巻でのカイネ初登場時から、二人は出会っています。さらに河了貂に李牧の正体が趙の三大天の一人だと教えたのはカイネですし、戦場に身を置く女性同士という意味でも二人には他にはない特別な関係と言えるでしょう。

その後呂不韋に呼ばれ、李牧と共に咸陽にやってきたカイネと河了貂が再会した場面でも二人には親近感を感じさせるやり取りがありました。

軍師の本質を説く場面

軍師を表面的にしか理解しないまま憧れを抱く河了貂に対して、カイネは重要な言葉を投げかけています。

「多分お前はちゃんと理解していない」「その本質」「軍師とは前線で血を流す兵士よりも、はるかに苦しくつらいもの」

これは軍師として歩み始めたばかりの河了貂に対し、戦場の過酷さと責任の重さを説いた場面でのセリフです。カイネ自身が李牧という軍師の傍らで見てきた苦悩を理解しているからこそ出た言葉と言えるでしょう。

蕞攻防戦での名場面

二人の関係が最も表れていたのが、合従軍編終盤の蕞攻防戦ですね。

ここでカイネは敵軍師である河了貂を殺さず、生け捕りにする事を判断しています。さらに敵将であるにも関わらず城から落下し落ちそうなカイネを見捨てられず、河了貂は助けてしまいます。

そこで「一緒に来い河了貂、決して悪いようにはしない」と蕞が落ちた後の河了貂の事を心配し提案するカイネは、河了貂を本当の友人だと認識しているように見えました。

城から落ちていくカイネを見捨てられなかった河了貂も、同じですよね。

さらに敵国の人間である河了貂に対し、もし帰る場所を失ったならば「居場所がなくなったらいつでも私を頼ってこい」と告げたこの言葉は、二人の関係が単なる敵同士を超えたものであることを示唆する名シーンとしてファンの間で語られています。

カイネと河了貂の関係は敵同士でありながら友人と想い合っているという、何とも切ない関係だと言えるでしょう。二人にはまた再会する場面は登場するかもですし、この関係性は要チェックですよね!

◆カイネと羌瘣(きょうかい)の関係

戦場で活躍する女性剣士としての共通点

「キングダム」には戦場に登場する女性、けっこう数多くいます。河了貂とカイネ、桓騎軍の黒桜も女性ですし、媧燐もそうですね。

ただ、戦場で女性剣士として活躍しているのはけっこう少なく、カイネと羌瘣、楊端和くらいではないでしょうか?

特にカイネと羌瘣とは、かなり共通点があります。自分が仕える上官を想い命をかけてでも守りたいと願い、戦場に身を置く剣士…

そんな意味ではカイネと羌瘣は、かなり似ていると言えますよね!

すれ違いの場面

今のところ、この二人には接点がないように感じますが、実はカイネが李牧と共に咸陽に来た時にすれ違っています。

羌瘣は酔っていてフラフラで、全くカイネを認識していませんでしたが(笑)

この二人の剣がどこかで交わる場面が来たら、けっこう熱いかもしれませんね(*^^*)

◆カイネが左目から涙を流した意味


「キングダム」57巻より

龐煖の思想を聞いて流した涙

57巻で李牧から武神龐煖(ほうけん)の思想を聞き、涙するカイネの描写があります。

この時、不思議な事に左目からだけ涙を流しています。それだけなら「そういう描写かな?」くらいでスルーしますが、同じように李牧から龐煖の思想を聞いた武将たちも「全員左目からだけ」涙を流しています。

これにはどのような意味があるのでしょうか?

「悲しみを帯びた感動」の表現

この後58巻で龐煖は死亡し、鄴陥落という展開になりますが、その理由は回収されていません。

このシーンを読んだ時、ニッポン放送NEWSオンラインの記事を思い出しました。特にそこで書かれていた

一般的に右目から多く出るのが、嬉し涙。左目から多く出るのが悲し涙。

という内容は、まさに今回のカイネ達の描写に一致した話ですよね。

龐煖の思想を聞いて、カイネ達が涙したのは感動したからでしょう。自分の武だけの為に戦っている思っていた龐煖が、実は全ての人々の苦しみの救済の為に戦っていると分かる李牧の話は、間違いなく感動モノです。

しかし、同時にそんな事が起こるわけがないとも察せられ、感動しながらもちょっと悲しい話ですよね。

嬉しい感動の話、というよりも悲しみを感じさせる感動の話のような気がします。つまり悲しみを持つ感動という感情表現から「全員が左目からだけ涙を流す」という描写になったのではないかなと!

人類を救うために、一人武を極めることに明け暮れていた武神龐煖…やはりちょっと悲しい話に感じますよ。

カイネから流れた左目からの涙には「悲しいという意味を帯びた感動が表されていたのかな」、と察せられます。

◆カイネと李牧の恋愛展開

772話での李牧の告白

772話では、馬南慈から結婚の話を持ちかけられた李牧が、「昔からよく知り、苦楽を共にしてきた者」「側にいると安心する者」と答え、暗にカイネを妻に迎える意向を示しました。

さらに、番吾戦が無事に終わったら「もう少し側にいて欲しい」と告げており、多くの読者に二人の間に恋愛感情があると感じさせました。

ただし、この会話をドア越しに耳にしていたカイネは、自身が単なる羊飼いの娘であることから涙を流し、自分が助けられたのは「李牧様がただ優しかったから」と自らを慰める複雑な心境が描かれています。

646話・647話での恋愛を意識した描写

646話「雁門以来」647話「河南の動き」にて、二人にはかなり恋愛関係を意識した描写が登場しています。

646話で「雁門以来ですね」と語る李牧からは、「最も長い付き合い」とカイネを特別な存在と意識しているセリフのように感じます。

さらに「もう少しだけここに居て」という李牧は珍しく弱い部分を見せており、それはその相手がカイネだからとも読めますよね!カイネはカイネで、やはり李牧をかなり意識していますし…

646話、647話からは、いずれ近いうちに李牧とカイネに恋愛展開が登場するようにも察せられます。

師弟関係と主従関係の葛藤

馬南慈は二人を「師弟のような感じ」と評しており、主従関係からの恋愛では本当の意味で寄り添える関係性は難しいのではないかというテーマが提示されています。

李牧が直接「カイネ」の名指しをしていないことや、受け身の希望の発言に留まっていることから、描かれ方が中途半端だという考察もあります。

子供を授かる可能性

史実では李牧には李汨、李弘、李鮮の3人の子供がいたことが記録されており、カイネとの間に子供を授かる可能性も示唆されています。

番吾戦が紀元前232年で、李牧退場の229年まで一応まだ3年あることから、番吾戦後無事に結婚・出産するならば、史実通りに李牧が3人の子供に恵まれる可能性が出来たという考察があります。

具体的には、番吾の戦いの終わった年に二人の男女の双子を授かり、李牧が亡くなる年には妊娠中という状況が現実的だとされています。

◆カイネの主な登場年表

巻数主な内容
総集編Ⅱ読み切り短編「李牧」で雁門での李牧との出会いが描かれる
13巻李牧の護衛役として初登場
20〜30巻台秦趙同盟締結〜山陽・合従軍序盤で存在感が増し始める
30〜40巻台合従軍編・函谷関攻防戦で李牧の側近として本格的に登場。秦の飛信隊・蒙恬らと初遭遇
31巻蕞攻防戦で城から落ちかけ、河了貂に助けられる名場面
40〜50巻台合従軍敗退後の趙国内政治で李牧とともに動く。黒羊戦後〜鄴攻略前夜の準備段階
50〜60巻台鄴攻略戦・朱海平原の主戦場期。李牧の本陣に常時随行し、秦右翼との死闘を見届ける
57巻龐煖の思想を聞き、左目から涙を流す場面
59巻邯鄲政変で李牧と共に反乱軍として逃亡。涙しながら趙兵を斬る名場面
60巻李牧に抱きつき、翌日真っ赤になる可愛い場面
60〜70巻台鄴陥落後、李牧の敗戦責任を巡る趙宮廷の権力闘争で李牧を守る。李牧失脚・処刑未遂〜逃亡・再起動に同行
70〜77巻李牧が再び対秦戦の表舞台に戻る過程に同行。斉との外交・対秦大戦の準備など
743話番吾戦で李牧に向かう黒桜の矢を身を挺して受け止め重傷を負う
772話李牧が暗にカイネを妻に迎える意向を示す。「もう少し側にいて欲しい」と告げられる
773話番吾戦開戦前に李牧との会話を回想。「李牧様と一緒に雁門に帰るんだ!」と誓う
849話李牧がカイネに告白する展開
856話青華雲の狙撃で楊端和が重傷。カイネ軍が飛信隊との対決へ移行する可能性が示唆される

◆カイネの名場面を紹介!

李牧への気持ちが表れる59巻、60巻の名場面

「キングダム」59巻より

趙の悼襄王(とうじょうおう)の遺言と郭開の策略により反乱軍となった李牧達。太子・嘉を守るため、趙の兵士を殺しながら邯鄲から逃げ延びました。

このシーンで李牧と共に、李牧の為に涙しながら戦うカイネ。ここ、むちゃ熱いですよね!

読んでいるこちらも涙しそうになります(泣)

その後、疲れ切った李牧から「もう少し側に」と言われるカイネ。願い通り、カイネは李牧の側におり抱きつきます。

次の日に思い出して真っ赤になるカイネは、むちゃ可愛かったですよね(笑)

「キングダム」60巻より

前の日に叫びながら趙兵を斬っていたカイネと同一人物には見えない、このリアクション(笑)

これら一連の流れを引っくるめて、カイネの名場面だと感じましたよ!(*^^*)

純粋で真っ直ぐで、李牧への気持ちに揺れる女性カイネが存分に描かれている名シーンでした!\(^o^)/

31巻「カイネが落ちるぞォー」

「キングダム」31巻より

31巻蕞攻防戦での名場面。信の一撃で、城から落ちそうになったカイネ。

しかしギリギリで、河了貂に助けられます。

助けられながら、間違いなく落ちる蕞の城から、河了貂を助けようとします。「一緒に来い」と、河了貂に言うカイネ。

当たり前だけど、河了貂は首を縦に振りません。そして信の指示により、尾平が上からカイネを刺そうとします。

そこでお互い手を離し、城から落ちて行きます。

「カイネが落ちるぞォー!!」

その言葉に、喜び我先にと受け止めようとする部下たち。ここ、すぐ後に登場する「傅抵が落ちるぞー」との対比が素晴らしいですよね(笑)

我先にとのカイネの部下と、全く無反応な傅抵の部下との対比がむちゃ面白いです(笑)

戦場での分別が無い訳ではないカイネが見せる、河了貂への気持ち。「何やってんだ私は」と言いながらも殺せず、河了貂を助けようとするカイネは戦場では間違ってはいるだろうけど、本当に好感が持てますよね!

先程の李牧への気持ちが見られるエピソードもですが、こちらもカイネの気持ちが良く表れている名場面です。

カイネファンでなくても思わず微笑んでしまう、素晴らしい名場面でした!

743話での決死の護衛

743話では、李牧に向かう黒桜の矢をカイネが身を挺して受け止める場面が描かれています。鎖骨あたりに矢を受けて落馬し、瀕死の状態になりながらも「一緒に雁門に帰ると約束したではありませんか」と弱々しく語る姿が描かれています。

カイネを救おうとする李牧に厘玉が迫り、李牧は厘玉の圧倒的な強さの前に対応し切れず致命傷を負いそうになります。周囲の兵士たちが李牧を厘玉から遠ざけようと動き出し、李牧が何とか厘玉に立ち向かいますが力の差は歴然としていました。

この窮地に傅抵と馬南慈の息子である馬風慈が現れ、二人で厘玉に挑むことになります。

今まで李牧がカイネに対して気持ちをはっきりと打ち明けることは中々ありませんでしたが、この場面では本当は妻にする想いがあったことが推察できる描写となっており、命がけで総大将とは思えないような行動を取る一幕が描かれています。

◆カイネの物語上の役割

李牧サイドの「顔役」・案内人

秦側が物語の主軸である本作において、趙国側の「人間的な視点」を担うキーパーソンとなっています。

李牧は中華級の天才軍師としてかなり達観した人物なので、カイネが感情的な反応を示すことで、読者が趙側に感情移入する足場になっています。

李牧の「人間性」を映す鏡

カイネの存在によって、李牧が家臣・民からどのように慕われているかが具体的に可視化されます。

李牧がただの冷徹な戦略家ではなく、「部下に深く慕われる人格者」であることを、カイネの視点が補強しています。

趙国の「女性武人」という多様性要素

戦国時代を舞台にした作品として、女性武人の代表例として機能しています。

秦側の羌瘣・河了貂と対比されることで、国や立場によって違う「女性の戦い方・生き方」を提示しています。

将来の悲劇への布石候補

李牧は史実上、やがて趙で処刑される人物として知られています。

カイネはその最側近かつ恋愛的ヒロイン枠であり、将来的に李牧と運命を共にするのか、生き残って趙の末路を見届けるのかなど、物語終盤の感情的クライマックスに深く関与することがほぼ確実なポジションにいます。

◆カイネの最期を予想!

年号内容
紀元前236年王翦が楊端和、桓騎を従え「鄴」を攻め落とす
235年呂不韋服毒自殺・趙王悼襄王死亡(物語進行中)
234年平陽の戦い:桓齮VS扈輒で桓齮勝利。扈輒を討ち取られる。
233年肥下の戦い:李牧VS桓齮 桓齮敗れ死亡?
232年番吾戦(作中で描かれている最新の大規模戦)
230年韓滅亡
229年趙の李牧死亡(史実)
228年趙滅亡

李牧の死と共に散る可能性

紀元前229年に李牧が死亡する事は、史実として決まっています。そして最新話856話現在は紀元前232年頃となっており、あと3年後に李牧は死亡する事になります。

史実では李牧は斬首にて死亡となっていますが、この辺りはもしかしたら変更されるかもしれませんよね!

李牧の最期がどのようになるのかは色々考えられますが、カイネは李牧と最期を共にしそうな気もします。何となく、そのようなイメージを持ってしまいます。

カイネは以前「李牧が死んだら自分も死ぬ」と断言しているため、李牧の処刑時に自らも命を絶つ可能性が高いと推測されています。

「一緒に雁門に帰れない」フラグ

773話では、カイネが番吾戦の開戦前に前話の李牧との会話を回想するシーンが描かれています。回想では李牧の姿を後ろ向きに描き、肝心な言葉の部分を「・・・」とぼかす演出がなされました。

その後、大きくしっかりとした眼力のカイネが「李牧様と一緒に雁門に帰るんだ!」と誓う姿が描かれていますが、この力強い誓いの描写が李牧の未来に関する消極的な描写と対比的に表現されていることから、二人の向かう方向が逆であることを示唆しているという考察があります。

李牧側が消極的、カイネ側が積極的という描写の対比から、カイネが決意している「一緒に雁門に帰る」の否定型である「一緒に雁門には帰れない」フラグが立っているという考察もあります。

生き残って李牧の忘れ形見を守る可能性

一方で、尭雲の夢見の予知では李牧亡き後もカイネが生き残るような描写があり、李牧の忘れ形見を守っていくという使命を与えた方が、生存する可能性を高めるという考察もあります。

史実の李牧には李汨、李弘、李鮮の3人の子供がいたことが記録されており、カイネとの間に子供を授かる可能性も示唆されています。

番吾戦が紀元前232年で、李牧退場の229年まで一応まだ3年あることから、番吾戦後無事に結婚・出産するならば、史実通りに李牧が3人の子供に恵まれる可能性が出来たという考察があります。

具体的には、番吾の戦いの終わった年に二人の男女の双子を授かり、李牧が亡くなる年には妊娠中という状況が現実的だとされています。65巻45-46ページのカイネの予知夢的な妄想夢のシーンを参考にすると、夢の中で末っ子の「安ちゃん」という名前の子が李牧の肩に乗っかっている描写から、末っ子は生きている間に李牧に会うことが現実では出来ないのではないかという推測がなされています。

郭開と幽繆王を討つ展開の可能性

ただ、もし史実通り斬首となるならば、指示を出した郭開と幽繆王を討つために河了貂を頼り信の仲間になるような気もしますが…

歴史的にも、李牧死亡の翌年に趙は滅びています。このスピードにカイネが一枚噛んでいる、という展開がキングダムで登場してもおかしくはないですよね!

カイネと河了貂が協力して郭開を討つ、という展開も見てみたいですよ!李牧の仇を討つカイネ展開も熱いですよね!

◆カイネの声優情報

アニメ版での担当声優

TVアニメ『キングダム』でのカイネの声は、河瀬茉希(かわせ まき)が担当しています。

河瀬茉希は1995年12月31日生まれ、千葉県出身の女性声優で、アーツビジョンに所属しています。

河瀬茉希の代表作

主な代表作には以下のような作品があります。

– 『ゾンビランドサガ』紺野純子
– 『くまクマ熊ベアー』ユナ
– 『アオアシ』一条花

など多くの作品に出演しています。

◆カイネに関するFAQ

Q1. カイネは作中で死ぬ?

77巻・856話時点では生存しています。致命傷を負うシーンも描かれていません。

史実上の李牧最期に絡みそうな立場のため、今後の展開では「死亡候補」として常に読者の不安を煽る位置にいます。

Q2. カイネの強さはどのくらい?飛信隊で言うと誰クラス?

明確な数値的描写はありませんが、飛信隊で言えば千人将クラス(楚水・崇原・我呂クラス)と同程度の実力と見なせる描かれ方です。

尭雲・龐煖・信のような「怪物級」とはさすがに隔たりがありますが、李牧護衛として第一線で戦えていることから、歴戦の実力者ではあります。

Q3. カイネは李牧と結ばれる?

772話や849話で李牧がカイネを妻に迎える意向を示す描写がありますが、現時点で明確な結婚描写はありません。

李牧は国・中華全体を見ている立場であり、私情よりも趙国の命運を優先しています。カイネの片想い的構図がどこまで描かれるかは、今後の史実エピソード(李牧処刑)との絡み次第となる見込みです。

Q4. カイネの初登場巻は?

李牧側近として明確にキャラが立って登場するのは13巻です。

ただし、連載前の読み切り「李牧」(キングダム総集編Ⅱ収録)で既に登場しており、李牧との出会いのエピソードが描かれています。

Q5. カイネは実在した歴史上の人物?

現時点の歴史研究では、李牧の女近衛「カイネ」に相当する史実人物は確認されていません。

李牧本人は趙末期の名将として史実に登場しますが、その近辺の個人名は少なく、カイネは作者の創作キャラクターと考えられます。

Q6. カイネの年齢は?

作中で明言されていませんが、多くの描写や人物関係から20代前半であると推測されています。

紀元前262年ごろの生まれで、李牧の10〜11歳下、河了貂の5〜6歳上とする考察があります。

◆まとめ

今回は、カイネについて最新話856話時点までの情報を含めて徹底的に考察しました。

李牧への一途な想い、河了貂との友情、そして史実に基づく今後の展開予想など、カイネには多くの見どころがあります。

李牧と共にこれからのカイネにも要注目ですよ!\(^o^)/

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