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【キングダム単行本】コミックス16巻あらすじ感想と考察まとめ!王騎の死と矛・将軍の景色が深い

アース
アース
王騎将軍死亡の超名シーン登場巻

とうとうこの巻を迎える事になりました。

16巻「天下の大将軍」。

誰を指すかと言えば王騎将軍に決まっているのですが、この巻で王騎将軍は死亡退場することになります。

さらに、そこにはたまらないエピソードも…

六大将軍のひとり、摎のエピソード。

王騎と龐煖の因縁。

李牧という人物。

さらに「矛の継承」…。

63巻まで続いている「キングダム」の中でも、指折りな「神巻」である事は間違いない16巻。

順番に見て行きましょう!

キングダム16巻のあらすじ内容まとめ

摎エピソード

昌文君から六大将軍のひとり、「摎」について語られる回想から始まります。

六大将軍の一人である摎が女性であり王騎の妻になるはずだった、と語リ始める昌文君。

王騎の側近兵士として有名になりつつある「女兵士摎」時代から、エピソードは始まります。

まだ少女とも言える可愛らしい少女時代の摎ですが戦の天才であり、次々と武功を上げていきます。

さらに摎が「大王昭王の娘」であることも明らかに。

直接対面した昭王と摎のシーンでは、お互いに察し合います。

力の無い宮女の子として生まれた摎は、大王の血統であることを隠し王騎将軍の家に召使いの子として育てられてきました。

幼少時に王騎将軍から武術を習い、兵士として力を付けてきたのでした。

さらに幼少時に王騎と交わした「100個の城を取ったら結婚する」という約束。

父大王のためにも王騎との約束を果たすためにも摎は奮戦し、六大将軍にまで上り詰めます。

そして100個目の城「馬陽」攻略時に龐煖に襲撃を受け、命を落としてしまいます。

王騎VS龐煖

昌文君の回想シーンが終わり、場面は王騎と龐煖の対決へと移ります。

9年前に、摎を殺した後に駆けつけた王騎と対戦し、敗れた記憶を思い出す龐煖。

王騎を打ち砕くために、龐煖は王騎へ向かいます。

交わる刃。

武の極みに達している龐煖ですが、これまでに消えていった仲間達の気持ちを背負って戦う王騎将軍の強さに敵いません。

そしてとうとう、王騎将軍の刃が龐煖の首へと向かいます。

李牧軍登場

王騎将軍の猛攻にふらつき、とうとう龐煖の首を捉えようとする王騎将軍。

しかし徐々に大きくなる地響きに、王騎将軍の矛が止まります。

眼前に現れる数万の李牧軍。

完全に計算違いとなった王騎将軍は、小さく汗をかきます。

そして、完全包囲している李牧軍からの龐煖を撤退を試みます。

王騎軍の撤退

一気に攻勢に出る李牧軍。

数万の李牧軍に、あっという間に飲み込まれてしまいます。

4万の李牧軍に対して6千程度の王騎軍に、活路は無いように見えます。

しかし諦めず龐煖を倒し撤退しようとする王騎将軍は、再び龐煖の首を捉えます。

完全に王騎将軍の矛が龐煖の首に届こうした瞬間、趙将軍魏加の弓矢が王騎将軍の背に刺さります。

そこで生まれたスキに、龐煖の刃が王騎の腹に突き刺さります。

完全に致命傷を負った王騎将軍。

それでも意識を保ったまま撤退の活路を見出し、飲み込まれた李牧軍から撤退します。

李牧軍から離れた場所で「全ての軍は騰に任せる」「蒙武は秦の顔となる武将であると自覚しさらなる成長を」と告げ、矛を信に託し絶命します。

王騎の命が目的だった趙軍は撤退。

全中華に王騎死亡の報が伝わり、終わります。


キングダム16巻の感想!

王騎死亡!(泣)

摎のエピソードから始まり王騎が死亡してしまう巻となっており、16巻はまさに「王騎の巻」と言えるでしょう。

63巻まで続いている「キングダム」にはこれまでにも数え切れないほどの死亡シーンがあり、その中には名シーンと呼ばれるシーンもいくつかあります。

松左の死亡シーンなんて本当に泣ける名シーンですし、紫夏死亡シーンもかなりな名シーンと言えるでしょう。

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尾到死亡シーンもグッと来たし、麃公将軍の「火を絶やすで無いぞぉ」も泣けました(泣)

しかし、それらと比べても王騎将軍の死亡シーンは本当に名シーンですよね!

泣ける、というか「まさに名シーン」と言えると感じています。

  • 李牧という人物の大きさ・深さ
  • 騰将軍が持っている実力
  • 蒙武の成長
  • 信に託された矛

ここからずっと続く「キングダム」の根幹を成すメンバーの実力が、ここを出発地点として展開していったように見えます。

16巻で展開した「王騎死亡シーン」ですが、この後に続く展開を見直してもその重要さ・重大さがどれほどだったのかが分かりますよね。

「王騎死亡シーン」はちろん感動の名シーンなのですが、持っている意味や伏線としても本当に大きなシーンだったんだなと、改めて感じますよ。

62巻と同日発売だったファンブックの人気投票で2位になるなど、読者の心にもずっと残り続ける王騎。

その死亡シーンが描かれる16巻は、まさに「キングダム」最高巻に数えられる1冊でしょう!

何度読み返しても唸ってしまう、ベスト巻でした!(^^)


キングダム16巻の伏線まとめと考察

六大将軍のひとり「摎(きょう)」について

16巻序盤で描かれる六大将軍のひとり摎。

まとめると、このような人物となっています。

  • 昭王時代の六大将軍のひとり
  • 昭王の側室の子であったが暗殺を恐れ王騎の屋敷に預けられる。
  • 血統を隠し王騎の召使いの子として育てられる。
  • 戦神昭王の血統、王騎から武術の手ほどきを受け、強い武将になる。
  • 100個の城を落としたら結婚してくれるという王騎との約束を果たすため活躍する。
  • しかし100個目の城となる馬陽で龐煖に討たれ、死亡退場となる。

時系列的にはこの時から9年前に死亡しているため登場はありませんが、ちょこちょこと後の展開でも登場しています。

朱海平原の戦いで羌瘣の異常な強さを見た尭雲(ぎょううん)は、かつての六将のひとり摎を思い出したりもしました。

直接の登場は無いかもですが、やはり六大将軍のひとりということもあるので要チェックな人物となっています。

王騎の強さに驚愕する羌瘣

龐煖と五分以上の強さを発揮する王騎を見て、驚く羌瘣が16巻で描写されていました。

蚩尤族と同じ方向性を持ちながら、さらに高みにある龐煖を圧倒する王騎将軍を見る羌瘣。

    「そのような人間(武神)に勝てる者などいないと思っていたが」

    「なぜ王騎将軍はあれ程に強いのだ」

これって、「人の繋がり」「人の思いを継ぐ」事により発揮される強さを指していますよね。

それは羌瘣自身が蚩尤決戦編にて、体現しています。

全ての人との繋がりを絶ち、武の高みに達した蚩尤幽連。

その幽連を倒した羌瘣の境地は「飛信隊との繋がり」でした。

これは龐煖を圧倒した王騎の強さと同種のものでは、と察せられます。

ある意味王騎将軍と同じ道を行く後の羌瘣を表す一コマだったのかな、と感じられる描写でした。

王騎将軍が最強将軍か?

六大将軍のひとり摎を倒し、麃公将軍をも圧倒した武神龐煖。

本当に数多くの武将が登場するキングダムですが、「最強」なのは龐煖なのでは、と16巻で感じられます。

59巻で信に倒される龐煖ですが、実際信はその前に死亡していました。

そういう意味で、純粋な武力としては龐煖は負けていなかったとも読めます。

となると、その龐煖を二度までも倒す事が可能だった王騎将軍って、最強な将軍なのではと思いますよね!

魏加の弓矢さえ無ければ…

「キングダム最強は王騎将軍なのでは」とも見える16巻王騎将軍でした!

「将軍の見る景色」を見る信

李牧軍から脱出する王騎将軍。

王騎将軍と共に馬に乗り駆ける信は、「将軍が見る景色」を見ることになります。

非常に印象に残るシーンですが、これと同じ意味を持つような展開が後に王賁や干斗にも訪れます。

まず50巻での朱海平原の戦い。

ここで王賁は「大将軍の景色」を見る事になり、王翦将軍第一将の亜光兵達にも絶賛されることになります。

もちろん種類は違いますが、この時に王賁は信のように「ステップアップした景色」を見たのは間違いないでしょう。

ちなみに回想シーンにて、蒙恬も同じような景色を見ていたことが分かっています。

54巻では、松左が干斗に「違う景色」について語っています。

「視界が広い」と干斗は表現していますが、干斗の見える景色が変わった瞬間も描かれています。

このように要所要所でそれぞれの「見える景色が変わる」瞬間が描かれてきていますが、信の景色が変わった描写が描かれた16巻が最初となっています。

この時に「将軍が見る景色」を体験したのは、信にとって非常に大きいでしょう!

王賁や干斗のシーンからも、「見える景色が変わる」はキングダムにとっての大きなテーマのひとつのように察せられます。

信に託された王騎の矛

王騎死亡シーンで、信は王騎将軍から矛を受け取ることになります。

この王騎の矛はまだ信が扱うには重すぎたため、登場するころはありませんでした。

その後、信が王騎の矛を使うのは実に30巻後の46巻となります。

ある意味、30巻後に回収される伏線とも読めますよね!

王騎将軍の矛については、こちらで考察しています。

さて、今回は16巻を見てきました。

王騎死亡シーンが目立ちますしそこが最も大きなシーンですが、その他にもいろいろな伏線や意味が込められた巻だと分かりますよね。

間違いなくこれまでの既刊63巻を見直しても最高な1冊と言えるでしょう!

ここから現在のキングダムが始まった、と言っても良いような1冊ですよね。

次の17巻からも楽しみながら、考察し続けます!(^^)

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