「進撃の巨人」最終話139話「あの丘の木に向かって」。
11年7ヶ月の間、伏線回収を繰り返してきた作品らしく、ラストの139話まで伏線回収が展開していました。
1巻に登場した「炎の水」の登場もそうですし、「お前は自由だ」や貝殻…
最後の最後まで「進撃の巨人」らしい描写であったと感じられます。
そして、最終話に登場した謎も、いくつかあります。
ハルキゲニアって、結局どうなったの?
そういや、ミカサってどうやってエレンの首を持ってシガンシナ区に戻ったの?
さらには、エレンが母カルラを捕食したダイナ巨人を操ったって…どうやって?
これ、かなり大問題なカミングアウトですよね!
順番に検証していきましょう!
※コメントを寄せてくれているコアなファンの皆様へ。
返信できておらずすみません。ただ、全て読んでいます。みなさんの質問、疑問をこの記事で返せたらなと思っております。
そして皆さんの「お疲れ様」という言葉、届いております。ありがとうございます!
これからもこれまで通り、サイトは作品の謎へと進撃していきます。
引き続きよろしくお願いしますm(_ _)m
進撃の巨人139話の謎を徹底考察!
ミカサはどうやってシガンシナ区に戻ったのか?
スゴチャンからコメントをいただいております。
疑問に思ったことがあって、え?ミカサどこ行くの?って思って、どこか木があるとこかな?って思ったら、崩れた壁の跡あるじゃんってなって…ミカサはどうやって島まで行ったんですか?島を裏切った1人なのに壁ん中入れるんですか?
エレンをキチンと埋葬する為に、シガンシナ区へ戻ったミカサ。
そこから埋葬するまでの場面はカットされ、次に登場したのは3年後となっていました。
スラトアからどうやってシガンシナ区まで戻ったのでしょうか?
パッと思いつくのは、33巻133話134話に登場したアニ父達が乗ってきた列車です。
この列車がレベリオ収容区まで直通しているかは分かりませんが、少なくともアニ父達がやって来ていたのでこれで戻ったのかなとイメージします。
そこからどのようにしてパラディ島に渡ったかは分かりませんが、ヒストリアかキヨミ様と連絡が取って何とか戻ったのだろうと察せられます。
この二人のどちらかと連絡が取れれば、エレンの亡骸を埋葬することもシガンシナ区に戻ることも可能でしょう。
そのようにイメージしますよ。
ただ、ミカサだったらもしかしたらエレンの首を持ったまま徒歩と泳ぎでパラディ島まで行けたかも…なんて想像しながらニヤニヤしています(笑)
イェレナはどうなったのか?
こちらもスゴチャンさんからのコメントです。
イェレナ見当たらなかったけどいませんでしたよね?
イェレナ、いなかったですね。
137話でキヨミ様と船に乗っていたので、地鳴らしからは助かっているでしょう。
そこからどこへ行ったのか…?
これは全く考察材料が無いので分かりませんが、キヨミ様とパラディ島にいるのかも?というところですね。
おそらく生きてはいるだろう、というイメージはあります。
139話で、ヒストリアの後ろに控えているキヨミ様の後ろ隣にいる人物のヒゲが、かなり似合ってるなとアースは感じています(笑)
ハルキゲニアはどうなったのか?
こちらもスゴちゃんからのコメントです。
ハルキゲニアはどうしたんですか?死んだんだろうけど、ひとつも描写がなかったので気になります。
光るムカデことハルキゲニアは、138話最後にエルディア人を巨人化しライナーやピーク、アニと戦っていました。
しかし139話では全く登場せず、消滅したのかどうかも描かれていませんでした。
似たような疑問で、二度目の投稿さんもコメントされていました。
ミカサの選択と巨人化能力の消失は、どうもスッキリ落ちて来ない。
ここですよね。
「ハルキゲニアがどうなったのか?⇛なぜハルキゲニアは消滅したのか?」という疑問は、「ミカサの選択からなぜ巨人化能力が消失したのか?」と同じであり繋がると思います。
つまり、ミカサの選択がなぜハルキゲニアを消失させることになったのかが、分かりづらいんですよね。
順番に考察していきましょう!
ミカサの選択から、なぜ巨人の力が消えたのか?

ミカサの選択から、なぜ巨人が消えたのか?
この答えは、始祖ユミルの笑顔に全てが込められていると考えられますよね。
巨人を生んだのは、始祖ユミルです。
139話でエレンが言っていたように、初代フリッツ王への愛が呪縛となり二千年間巨人を生み続けてきました。
この「呪縛」については、137話ではジークが「未練」とも表現していましたね。

つまりは、初代フリッツ王からの愛が欲しかった。
それが呪縛であり未練だったのかな、と考察できます。
その呪縛がミカサの選択によって解けたから、巨人の力は消えて無くなったのでしょう。
つまりは「愛する人を斬る」という選択が、始祖ユミルの未練を断ち切る事になったのだとイメージできます。
始祖ユミルには、これができなかった。
それを体現したミカサを見る事によって、始祖ユミルはやっと解放されたのだろうとアースは読みました。
始祖ユミルが解放され巨人の力が消滅した理由は分かりましたが、では、なぜハルキゲニアは消滅したのでしょうか?
さらに考察を続けます!
ミカサの選択から、なぜハルキゲニアが消滅したのか?

137話でのジークの説明で、始祖ユミルが巨人の力を生み出した理由が「生への執着」だと明かされました。
これが巨人の力の誕生の理由であり、「道」の誕生へと繋がっていったようです。
注目すべきところはこの描写で、ハルキゲニアと始祖ユミルの結合の瞬間が描かれているところです。
つまり「始祖ユミルの生への執着からハルキゲニアと結合した」と考えられますよね。
これまでのイメージとしては、ハルキゲニアが結合したから始祖ユミルは巨人の力を得た、と考えてきました。
しかしあくまで始祖ユミルが死にたくない、生きたいと願い強い執着が前提にあり、ハルキゲニアは結合したのでしょう。
その執着の理由は「愛」でした。

ここから始祖ユミルの生への執着というのは単純に死にたくないという気持ちだけでなく「愛」を欲していたからではないか、とイメージします。
その愛への執着が叶えられず未練として残り二千年間「道」に留まり続けた始祖ユミルがミカサにより解放されたのは、さきほど考察しました。
愛の呪縛から解放され、同時に生への執着からも解放された。
そのためハルキゲニアとの結合も無くなった、という事になるのではないでしょうか?
いっぽうで、エレンが「二千年も前から」と言った時に始祖ユミルからエレンにハルキゲニアが移動していたかもしれません。

としたら、エレンの首が斬られ死亡した事によりハルキゲニアも結合できなくなり消滅した、ということになります。
こちらの可能性もありますが、どちらにしろミカサの選択によりハルキゲニアは消滅し始祖ユミル解放から巨人の力が消滅したという展開は変わらないでしょう。
「お前は自由だ」の回収の意味

普通の東洋人。さんからのコメントに、このような一文がありました。
エレンの自由に対する執念は、お父さんの純粋な祝福の言葉から始まった。
エレンが自由を欲したキッカケが最終コマの「お前は自由だ」の描写となっていました。
これ、138話でのミカサに「忘れてくれ」の描写で回収かと思いきや、キッチリ回収してきましたね!

小さなコマでしたが(笑)
ただ、エレンが生まれた場面でのグリシャの言葉だった、というのは意外でした。
「これからのお前は自由だよ」という未来に向けての言葉で回収だとイメージしていたので、まさかの過去の言葉だったとは…
ただいっぽうで「エレンが生まれた時から自由を求めていた」理由の回収になっていますよね。

30巻121話でエレンは「父親がそうしたわけではない」「生まれた時からこうだった」と言っていますが、やはりグリシャの言葉の影響から自由を求める性質を身に着けていた、という意味になりそうです。
かなり怖い話ですが、ここまで来るとグリシャがちょっと可哀想だな、とも思っちゃいます…(;´Д`)
エレンはどうやってダイナ巨人を動かしたのか?
ベルトルトのところ、さらっと描かれてるようで、それがものすごくこわいんだけど
アルミンも衝撃受けた顔してるしベルトルトを見逃してダイナ巨人をカルラのもとへ行かせたときだけ?
介入はそれだけ?…まだありそうな気がする…
— ゆずみかん (@yuzu1_mikan) April 10, 2021
あゝさんからのコメントです。
当時始祖も進撃も保有していなかったエレンがベルトルトを生かすようにダイナを動かせたのってどういう原理なのですか?
139話でエレンは「あの時ベルトルトはまだ死ぬべきじゃなかったから見逃して…」とダイナ巨人を操りカルラに向かわせた、という描写がありました。
これ、かなり謎ですよね!
139話の中で、最も大きな謎であり大きな問題を含んだ描写だと考えられます。
まず、あの時のダイナ巨人をエレンが動かせたのはなぜなのか?という謎から考察していきます。
ダイナ巨人を操った力は、始祖の巨人でしょう。
そして今回139話で「始祖の力がもたらす影響には過去も未来も無い…同時に存在する」とエレンは語っています。

つまり過去にも始祖の巨人の力を発動できる、という意味の発言となっています。
これ、かなり問題ですよね!
つまり、始祖の巨人の力で過去干渉できる、という事になります。
だったら何でも出来ちゃうジャン、となりますよね。
始祖の巨人は、ユミルの民に関しては何でもできます。
それを過去でも発動できるのであれば、壁ドンするライナーを止める事もできたり獣の巨人ジークも操ることができたでしょう。
ミケさんの、あんな残酷な最期も回避できたはず、となります。
誰もがそう考えるはずです。
そう考えながらもただ一点揺るがないのは「ミカサの選択で始祖ユミルを解放するルート」を選んでいたということです。
となると、この展開しかなかったのかなともなります。
エレンの目的はここなので、仲間の自由な未来と始祖ユミルの解放を叶えるルートはこれしかなかったのでは、とも感じています。
父親にレイス家を襲わせ、リヴァイ兵長と戦い瀕死になったジークをピク巨人を通して始祖ユミルに治させた…
もしかしたら、この辺りもエレンがやったかもしれません。
そして諫山先生が最後の最後に始祖の過去干渉を開示した理由は、ここにあるかもしれません。
進撃の巨人139話で謎が提示された理由を検証!
おまけ
エレンへ。
最終話読んだら、この時の君の発言のほうがちょっとどうかと思うんだけど➰ pic.twitter.com/iSPIPPHvbZ— @TerraChild (@Terra_Child) April 9, 2021
初見で始祖の過去干渉が示唆された場面を読んだ時に、「ハッ!?」と声が漏れました。
あまりにもアウトな描写だと感じられ、受け入れられなかったからです。
最後に最後に、敢えてエレンがカルラを殺した事にした理由は何なのか?
ここにはもちろん、エレンが抱えていた地獄を感じさせる演出があるでしょう。
ただ、それは「エレンが過去干渉できる」と設定させるほどに、必要な演出ではないと感じます。
そんなことしなくても、エレンが抱えている地獄は十分に読者には伝わっているでしょう。
では、諫山先生の狙いは何なのか?
答えは「父親にレイス家を襲わせ、リヴァイ兵長と戦い瀕死になったジークをピク巨人を使って助けたのはエレンなのか?」という先ほどの考察に答えがあるのかな、と思っています。
だって、もしエレンが過去干渉できると分かったら、読み返しちゃいますよね?
じゃあ、50話でハンネスさんを捕食させるたのもエレンなの!?とか。
読み返して、たしかにあそこで座標発動をエレンが経験させなきゃ現在のルートは無いからそうしたのか…とか。
「進撃の巨人」の魅力は、明らかになった事実が登場する度に読み返したくなるところにあります。
諫山先生は、最後の最後に最初から読み返したくなる事実を描写したのでしょう!
ほぼ反則な「過去干渉」カミングアウトですが…
それでもここで持ってきて「最初から読み返してみて。このルートしか無いから」と言われているような気がしますよ。
諫山先生からの、最後の挑戦な気がしますよ。
ホントにこのルートしかないのか?
分からないことがあれば、理解しにいけばいい。

それが調査兵団だろ?、と言うハンジとエルヴィンの声が聞こえましたよ(笑)
また、最初から読み返しますよ!
何度目か数え切れない壁外調査になりますが、また1巻から開門しようと決めました。
最後の諫山先生からの挑戦。
皆さんも最終話を踏まえて読み返してみましょう!
改めて、この素晴らしい作品に。
心臓を捧げよ!\(^o^)/







