なかなか内容が分かりにくい王政編の14巻は、どのような内容の巻となっているのでしょうか?
検証してみましょう!
◆「進撃の巨人」14巻の構成と内容を検証!
14巻の構成と内容はこのようになっています。
第55話「痛み」
エルヴィンとピクシス司令によるクーデターついての話し合いが行われ、その中でエルヴィンの父親の仮説が登場します!
さらにリヴィア、ハンジによる中央憲兵サネスの拷問シーン、アルミンのゲスミンシーンも登場します。
かなり濃い回となっています1
→ 【進撃の巨人ネタバレ55話の考察!「痛み」の伏線ポイントまとめ!】
第56話「役者」
クーデターの目的がヒストリアの女王即位であることが判明します!
そして切り裂きケニーによってリーブス会長が殺されます。
ケニーの本格的な登場となる回となっています!
ちなみにヒストリアが第69話でリヴァイを殴ったシーンの伏線はこの回にあります(笑)
→ 【進撃の巨人ネタバレ56話の考察!「役者」の伏線ポイントまとめ!】
57話「切り裂きケニー」
エルヴィンの口から次の調査兵団団長はハンジだと明言される場面が登場します!
さらにリヴァイとケニーの対決の幕開けとなる回でもあります!
→ 【進撃の巨人ネタバレ57話の考察!「切り裂きケニー」の伏線ポイントまとめ!】
第58話「銃声」
リヴァイとケニーの唯一となる直接対決の回となっています!
派手な戦闘シーンの少ない王政編の中では珍しい戦闘シーンが多く登場する回となっています!
最後にジャンが撃たれたのか!?で終わります!
→ 【進撃の巨人ネタバレ58話の考察!「銃声」の伏線ポイントまとめ!】
それでは14話がどのような巻となっているのか検証してみましょう!
◆「進撃の巨人」14巻の総括!
14巻ではロッド・レイスとケニー・アッカーマンという王政編のための重要なキャラクターが登場します。
この二人は共に王政編の中心人物として活躍しますが、王政編で登場し、王政編の終幕と共に死亡します。
王政編じたいは13巻から始まっていますが、それは調査兵団がクーデターを起こす理由が描かれている王政編の準備の段階です。
この14巻から本格的に王政編は動き出し、それはケニー・アッカーマンとロッド・レイスの活躍によるところが大きいと感じられます。
ある意味14巻は王政編始動の巻と言えるでしょう!
別の視点から見ると、この巻でレイス家が本当の王家であると判明しました。
さらにリヴァイの姓がミカサと同じアッカーマンであることが明らかになり、ケニーがアッカーマン隊長と呼ばれており、ミカサとリヴァイの血縁者という伏線が仕掛けられています。
これもロッド・レイスとケニー・アッカーマンの登場という展開から起きました!
これまでの「進撃の巨人」では、血族という要素が重要視される場面はありませんでした。
なので、管理人アースは、「レイス家が本当の王家だ」や「ヒストリアがレイス家の妾の子」という事実がどれほど重要なのかが当初、ピンと来ませんでした。
しかし、この事実は15巻以降でとんでもないほど重要になって行きます!
このような視点から見ると、14巻は「進撃の巨人」が血族という新しいファクターを取り入れ、伏線により深みや厚み、広がりをもたらした巻とも言えます。
正直、この血族、血統という要素が「進撃の巨人」にもたらされた時、管理人アースはがっかりしました。
それは、ヒストリアが重要なのは「レイス家の血族だから」であり、リヴァイやミカサが強いのは「アッカーマン一族だから」であるという設定が、うんざりしたからです。
管理人アースは、それまでリヴァイやミカサが強い理由は、過去の辛い経験からだと解釈していました。
そして、これまでエレンが主人公である理由は、血筋でも血族でもなく「世界に足掻き、自由を求めていた」だと思っていました。
それが、リヴァイやミカサの強さの理由と同じように血統や血筋などで「特別な血筋だから巨人になれるし、だから主人公だ」という展開になるように見え、冷めてしまったのです。
なので管理人アースはこの「王政編」14巻にあまり良い印象を持っていません。
しかし、16巻からエレンが父親の罪を知り、自分が「特別ではない」と認識した時、この王政編が好きになりました。
エレンは「イエーガー一族だから」主人公なのではなく、彼の精神力により主人公たる理由があるのだというストーリーを展開して行こうとする作者の気持ちを感じたからです。
【グリシャが座標をエレンに託したのはなぜか?】でも考察していますが、エレンが巨人の力をグリシャから引き継いだ理由はあくまでエレンの「精神的な強さ」であり「自由を求める気持ちの強さ」故であって欲しいと思っている管理人アースです。
エレンが「巨人の力」や「座標」を持っている理由が血筋や血族という理由であって欲しくないと切に願っています。
そうなってくれると、この巻から取り入れられた「血族」というファクターも快く受け入れられる気がします。
あくまで個人的な考えですが、14巻はエレンが主人公たる理由にまで「血族」を持ってきて欲しくないと感じた巻でした!
まとめますが、この14巻は王政編が本格的に動き出す巻であり、作品に「血族」と言う要素が取り入れ始められた巻となっています!
→ 【進撃の巨人15巻ネタバレ考察まとめ!】
→ 【進撃の巨人13巻ネタバレ考察まとめ!】
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こんばんは!
なるほど、血族についてアースさんのような考え方の方もいらっしゃるのですね。
私は特に何も思わなかったのですが、たしかにそういう視点から考えるとエレンについてはがっかりはしますね。
でも私も、エレンの一番の強みは、アースさんの仰る通り、屈強な精神力だと思います(最近は落ち込んでいるようですが)。
たしかにエレンは壁外にあるイェーガー家……グリシャが適当に名乗った名前かも知れませんが……の血を引いていると推測できますし、恐らくそうでしょう。それに巨人化も座標も叫びの力も手に入れた経緯も、今のところはエレン本人の意志には関係がないように見えます。
それでも上記は全部、エレンにとって、エレンに磨かれた屈強な精神力があったからこそ実現できるものだと思います。
何故なら(これはこの巻の話ではないしアースさんと考えていることがほぼかぶるかも知れませんが)、エレンはカルラの言った通り、人間としての存在はまったく特別じゃないし、ただアニの通りバカ正直で冗談の効かないどっちかというと面倒なやつです。
それでも細工のされたベルトで、精神力や努力だけで宙に浮いたし、ハンネスはエレンのそんな人間としての精神を、生きる術として強く認めています。ハンネスの役割は、いつも何よりもエレンの精神的な強さをたてるのに使われていたと思いますし。
エレンのそういった強さが登場人物の多くに認められているということがずっとあったので、私はエレンの強さや自由を求める力を信じています!
あと、たしかに血族は進撃の巨人において重要な力を持つので、不公平だとはいつも思っていますが、そう特別でもない人間も逆らう術を持っている展開も多いので嬉しいです。人間裏をかいてナンボですから。
そこまでショックには感じませんでしたけど、言われてみれば……という感じでした
アースさんは本当に進撃の巨人がお好きなのですね。
王政編は学校の友達には不評ですが私は大好きです。
ロザさん!
コメントありがとうございます!
>エレンの一番の強みは、アースさんの仰る通り、屈強な精神力だと思います
>エレンはカルラの言った通り、人間としての存在はまったく特別じゃないし、ただアニの通りバカ正直で冗談の効かないどっちかというと面倒なやつです。
この二点ですよね!
エレンはあくまで普通の一個人であり、「抗い」の精神力により特別になっていく…そんな展開が大好きです!
ミカサがエレンに惹かれているのも最終的には「戦わなければ勝てない」というエレンの精神力にだと思っています。
>王政編は学校の友達には不評ですが私は大好きです。
王政編は人気無いですよね(笑)
巨人との戦いが少ないのが不評の理由でしょう。
ですが、16巻辺りからの伏線回収の展開は凄まじいですよね!
管理人アースも王政編は好きですよ!
またコメントください!
よろしくです!
管理人アース
興味深い御感想が多いのですね。せっかくなので、私も感想を述べたいと思います。
特に明確な根拠はないですが…。『進撃の巨人』という作品自体においては、「血統」という要素は、14巻から想像されるほど重要ではないと思いますよ。
もしも血統が極めて重要であるなら、エレンではなくレイス家こそが巨人の力を持つべきだということになるような気がします。多分、今後もそういう展開にはならないと思います。
そもそも、性別による区別に固執しない作者が、性別以上に漠然とした概念である「血統」に固執するというのは非常に考えにくいと思います。
私は以前、『進撃の巨人』の登場人物は改造人間ではないか?という仮説に言及しました。この説が正しいと仮定すると、「血統」による能力の区別は人為的に作られたものである、と説明できると思います。その場合、本来「血統」というものは人間の能力において重要なファクターではない、と言うことができると思います。
本当は、人間の「血統」の違いは、重要ではありません。人種が違っても、人間は人間ですから。
しかし、『進撃の巨人』という作品は、世界観を人間に限定していません。例えば、ある生き物が食う側になるか食われる側になるかは、その生き物の種によって決まります。つまり、遺伝によって決まっています。
そういう意味では、この作品において、巨人が食う側で人間が食われる側であるというのは決まっていることかもしれません。しかし人間という生き物は、そういう残酷な世界にあっても、捕食されることに抵抗する点が特徴なのかもしれません。
「平和」という概念についてもそうですね。世界観を人間に限定すれば立派な概念だとは思います。しかし、食物連鎖が支配する生き物の世界においても、果たして「平和」が重要だと言えるのか?肉食動物は草食動物を食うのを止めるべきなのだろうか?
人間の範囲だけでは、世界の真実には至らない。『進撃の巨人』は、巨人という存在を通じて、このことを訴えているように思います。
『進撃の巨人』において、「血統」は決して無視できる要素ではありませんが、極めて重要だということでもないと私は思います。
Flügel der Freiheitさん!
コメントありがとうございます!
>性別による区別に固執しない作者が、性別以上に漠然とした概念である「血統」に固執するというのは非常に考えにくいと思います。
こう言われると「なるほど!」と思ってしまいます!(笑)
最近復活しましたが、エレンの「抗い」の精神が見えなくなってきていたから、血統重視に見えてきた部分もあるかと思います。
しかし、74話辺りから復活して来ているので、また主人公エレンの活躍で胸を踊らせたいです!
またコメントください!
よろしくです!
管理人アース
エレンは初期の方が好きでした。
「俺がこの世に生まれたからだ!」とアルミンに答える姿は
まさしく自由を求めて足掻き、諦めずに戦い続ける姿であったので…絶望しかない世界で彼は輝いており、共感していました。
その後明らかになって行く世界の仕組みで、今は当時ほどの激しさはないように思えますが
エレンには最後まで自由を求める姿を貫いて欲しいです。
実はわたしも「血筋」とか「血統」といったファクターを基底にした人間観には賛同できかねる立場です。よくいわれる「血が繋がっている」という表現も、あくまでも喩え話の範疇に属するものでしょう。胎児は自分で自らの血液を作り出すのであって、血液を母親から受け継ぐわけではありませんし(そうでなければ子の血液型はすべて母親と同型になってしまいます)。
わたし自身はそういう立場ですが、他方で例えば血液型性格診断などを「信じる」人の考えや立場、その自由は尊重されるべきだともおもっています。『進撃の巨人』についてもそれは同様で、わたし自身は「血縁幻想」を否定しつつも、この作品を読み解くキーワードのひとつとして「血族」を挙げています。「血」の問題に収斂されていく物語構造には疑問もあるけれども、【それでもなお】この作品は面白いし惹きつけられてやまない、といったところでしょうか。
Peanut2さん!
コメントありがとうございます!
世の中が不平等に成り立っていることは、もちろん分かっています。
「血筋」「血統」により、生まれた時点で人は不平等です。
ただ、ある程度は「努力」や「積み重ね」で覆せるものだと信じてたい、そんな風にも思っています。
ましてや「進撃の巨人」のような巨人による理不尽な事態が起こっている中で、人間同士の中でも王政幹部のような血筋による
不平等があるのは分かっていても本当に胸が悪くなります!
この時のザックレー総統の言葉は本当に胸がすきました!!
さすがにあのよう拷問はしたいと思いませんが!
なのでエレンが主人公なのが血筋によるものという設定は止めてもらいたいなと個人的には思っています。
『【それでもなお】この作品は面白いし惹きつけられてやまない』ですが!(笑)
自身の気持ちを表した熱いコメントありがとうございます!
またコメントください!
よろしくです!
管理人アース
昔の社会は、確かに 血筋とか家柄を重んじる体制でした。
しかし現代社会は、そうした遺伝的なものよりも、環境から
後天的に身に付けた事のほうが大きいと 考えています。
ただ最近の遺伝子、DNAの研究では、気質や体質のかなりを
DNAが占めているとされています。
従って、血筋というものは あながち否定もできない、微妙な
ところだと思います。
それにしてもあの 歯抜き、爪剥ぎの拷問!
実は 私のような歯の弱い人間にとって、健康な歯まで抜くとは、
なんつー事をするんだ!!と、怒りすら覚えました。
歯は抜いたら 二度と元に戻らないのです!
まあとはいえ、あの類の 拷問、処刑は、人類史の裏で連綿と行われてきたことは事実です。
そういう残酷な事があって、歴史は動いてきた。
これは現代社会でも未だにある事で、そこを鋭くえぐった点では、
評価できると思います。
ただし、ハンジやリヴァイのような、上官が直接手を下すもの
ではありません!
その辺の配慮はどうなのか?
他にも王政編には、作者の錬度がまだまだと感じるところが
あるのですが、折を見てということで。
おおぞらバードさん!
コメントありがとうございます!
>歯は抜いたら 二度と元に戻らないのです!
リヴァイに折られたエレンの歯は戻りましたが!(笑)
サネスも巨人化能力を得れば歯が治るのですが、その展開は無いでしょう!
>他にも王政編には、作者の錬度がまだまだと感じるところが
あるのですが、折を見てということで。
ありますね~。
ただ、15巻以降、エルヴィン、レイス家、グリシャの伏線回収の展開になると作品がイキイキして来ますね!
この辺りはさすがです!
またコメントよろしくです!
管理人アース