楚の大将軍から宰相へと昇りつめた媧燐（かりん）。
合従軍編で登場する媧燐は、一度見たら忘れられない程の異彩を放つキャラクターと言って良いでしょう。
気に入らなければ部下を蹴りつける。
他国の総大将だろうが、押さえつけ威圧する。
春申君からも「戦の天才」だけれど「性格に問題あり」と言わせた媧燐とは、いったいどのような人物なのでしょうか?
史実にも登場する人物なのか?
予想されるその最期とは、どのようなものなのか?
さらに媧燐に仕掛けられた「生き別れの弟」伏線に込められた、回収展開とは?
予想してみましょう!
◆媧燐（かりん）プロフィール
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 媧燐（かりん） |
| 所属 | 楚国 |
| 役職 | 大将軍→宰相 |
| 武力 | 94 |
| 指揮力 | 94 |
| 知力 | 98 |
| 初登場 | 29巻（合従軍編） |
| 家族 | 弟・媧偃（かえん）、生き別れた弟（詳細不明） |
| 声優 | 田中敦子（第3シリーズ） |
| 史実 | オリジナルキャラクター（実在せず） |
◆媧燐は死亡する?生存している?
現在の状況：宰相として健在
最新話時点において、媧燐は生存しています。
合従軍編での活躍後、楚国内で大きな政変が起こりました。
春申君が李園により暗殺された後、媧燐は李園と共に宰相へ就任しています。
これにより、媧燐は軍事面だけでなく政治面でも楚国の中枢を担う存在となり、楚の最高家臣としての地位を確立しました。
予想される最期
史実では楚の滅亡は紀元前223年とされています。
王翦と蒙武の猛攻により、楚は滅ぶことになります。
史実ではこの時に昌平君は死亡することになりますし、キングダムでもそうなるでしょう。
となると、媧燐もこの時に最期を迎える可能性が高いと予想されます。
「王翦と蒙武VS媧燐と昌平君」
この展開もスゴそうですが、媧燐の退場展開としてもかなり盛り上がるでしょう!
イメージですが昌平君は蒙武に討ち取られ、媧燐は王翦の策により退場しそうな気がします。
◆媧燐とは何者か?性格と人物像
超ドSキャラの戦の天才
媧燐（かりん）とはどのような人物なのか?
一言で言えば「性格に難がある戦の天才」でしょう。
「性格の難」は、超ドSキャラにあります。
彼女が初登場したのは、合従軍編です。
敗北した第一軍・臨武君兵を配下に付けることになった媧燐。
挨拶に来た臨武君の副官の顎を、いきなり蹴り上げます。
そして「ハゲの手垢の付いた無能兵はいらない」と言い切り、生き残った第一軍だけで戦えと放置プレイ的指示を出します。
これだけでも、問題のあるかなりドSキャラであることが分かります。
圧倒的なナイスバディと高身長コンプレックス
さらに彼女はもの凄いナイスバディの持ち主です。
そのふくよかな胸を両手で持ち上げゆさゆさと揺らす描写が多々登場し、副官のバミュウが鼻血を出すシーンが多々登場しています（蹴られての鼻血も多々ありますがw）。
しかし大男顔負けの高身長であることがコンプレックスであり、そこを指摘したら死罪とまで言い切っています。
実際に死罪にしそうなほどのドSなキャラが媧燐となっています。
「戦の天才」の証明
いっぽうで「戦の天才」であることも事実です。
合従軍編で追い込まれていた春申君を助けたのが、媧燐でした。
第一軍にだけ戦わせ時間を稼がせ、本命は裏から函谷関(かんこくかん)を攻める作戦でした。
これを見破っていた王翦将軍によりギリギリで函谷関陥落は達成できませんでしたが、合従軍編で函谷関陥落に最も近付いた瞬間がこの場面でした。
この時には李牧も媧燐の才覚を認めており、「戦の天才」の証明としては十分な展開であり彼女の知略が光ったエピソードでした。
◆媧燐の強さ・能力を徹底分析
公式ガイドブックによる能力値
『キングダム公式ガイドブック』によると、媧燐の能力値は非常に高く設定されています。
**武力94**という数値は、蹴っただけで男の首をへし折るほどの身体能力を裏付けています。
**指揮力94**は、大軍を率いる大将軍として申し分ない数値です。
そして最も注目すべきは**知力98**という圧倒的な数値です。
この知力98は、李牧や昌平君といった中華を代表する天才軍師たちと肩を並べる数値となっています。
軍略家としての実力
媧燐は自他ともに認める「戦いの天才」として知られています。
合従軍編では、主力を温存した消耗戦を続ける献策を行いました。
函谷関攻防戦では十五日目に媧燐本軍が突撃して函谷関を陥落寸前に陥れるなど、秦軍を窮地に追い込みました。
その卓越した知略は、秦の頭脳である昌平君や趙の李牧とも渡り合える実力を証明しています。
媧燐軍の構成
媧燐軍には「藺家十傑」に相当する優秀な配下が揃っています。
主な将としては、馬南慈、傅抵、カイネなどが知られており、彼らは媧燐の指揮の下で秦軍と激戦を繰り広げました。
また、媧燐軍は戦象隊を擁しており、録嗚未をはじめとする秦軍の将軍たちを苦戦させています。
合従軍編では楚軍総大将の汗明を討った蒙武に対しても、媧燐本軍が突撃を仕掛けるなど、積極的な作戦行動を展開しています。
◆史実の媧燐とは
媧燐はキングダムオリジナルキャラクターとなっています。
史実では確認できませんでした。
『史記』などの史実資料には媧燐という名前の武将は登場せず、原泰久先生によるオリジナルキャラクター（架空の人物）である可能性が高いとされています。
史実では、この時期の楚の実力者として春申君や李園が登場しますが、媧燐に関する直接的な記述はありません。
そのため、彼女の最期や今後の展開は史実の縛りを受けず、漫画オリジナルの展開になると予想されています。
作者の原泰久によると、合従軍編において楚からは大将軍級が3人くらいは軍を率いて来るだろうと考えており、その中で媧燐というキャラクターが生まれたとのことです。
オリジナルキャラクターであるため、史実に縛られない独自の展開が可能となっています。
◆媧燐の重要な関係性
弟・媧偃（かえん）
媧偃は媧燐軍の副官を務める将軍です。
合従軍編で蒙武を討て、と媧燐が指示を出した人物として登場しています。
彼女の弟分のような存在として描かれていますが、探し求めている「生き別れた弟」とは別人であると考えられています。
春申君との関係
春申君は媧燐を「戦の天才」と認めつつも「性格に問題あり」と評していました。
合従軍編では春申君を媧燐が助ける展開となり、その実力を証明しました。
春申君が李園により暗殺された後、媧燐は李園と共に宰相の座に就いています。
秦の将軍たちとの対峙
王翦とは合従軍編で直接対決し、函谷関の裏を取る作戦を見破られています。
蒙武とも因縁があり、今後の楚攻め展開で再び対峙することが予想されます。
また、李牧からも媧燐の才覚は認められており、中華を代表する軍略家として一目置かれています。
◆媧燐の伏線 生き別れの弟とは昌平君?
突如明かされた弟の存在
41巻で突如登場した媧燐の弟の存在。
楚の一将軍だった媧燐が宰相（さいしょう）という、政治家で言えば最高位となった展開の中で登場したエピソードですが、これは現在の最新話まで回収されていない伏線です。
合従軍編で蒙武を討て、と媧燐が指示を出した媧偃(かえん)という弟が登場していますが、また別にいると考えて良いでしょう。
このもうひとりの媧燐の弟という伏線は、いったいどのような展開の為の伏線なのでしょうか?
媧燐は史実には登場していないキングダムオリジナルキャラクターのため、史実からでは予想できない伏線ですよね。
昌平君説が有力な理由
媧燐は、楚の最高家臣である宰相です。
おそらくいずれ来る、秦の楚攻め展開が最も盛り上がる場面となるでしょう。
そして楚攻めの時には、昌平君が秦を裏切り楚王となっていると予想されます。
ここから、もしかしたら媧燐の弟とは昌平君という事が考えられないでしょうか?
年齢的にも合致しそうです。
おそらく戦争の混乱で媧燐と生き別れ孤児となった昌平君は、その才覚が認められ呂不韋に拾われ現在に至る、みたいな過去を持っているのではないでしょうか?
となると、秦を裏切り楚王になる昌平君の展開には、媧燐が絡んできそうですよね!
「媧燐の生き別れた弟」伏線とは、昌平君が秦を裏切るために用意された伏線なのではないでしょうか?
これは十分に考えられる予想だと、アースは感じています。
その他の候補
以前は桓騎も候補として噂されていましたが、物語の進行に伴い可能性は低くなっているとの見方もあります。
媧燐が弟の話題が出た際に激情を見せる描写があり、この伏線の重要性が示唆されています。
楚の公子でありながら秦で宰相を務める昌平君が、年齢や境遇から弟ではないかという説が最も有力視されています。
◆媧燐の年表（巻ベース）
| 巻数 | 出来事 | 備考 |
| 29巻 | 合従軍編で初登場。楚の第二軍を率いて参戦 | 表紙を飾る |
| 29-30巻 | 函谷関の裏を取る作戦で秦軍を追い詰める | 王翦に阻止される |
| 30巻 | 衝撃の変顔シーン | ファンの語り草に |
| 41巻 | 宰相に就任。生き別れた弟の存在が明かされる | 重要な伏線 |
| 著雍編以降 | 録嗚未率いる蒙武軍の援護部隊と対峙 | 楚国国境での戦い |
◆史実年表から見る媧燐の今後
| 年号 | 内容 |
| 紀元前236年 | 王翦が楊端和、桓騎を従え「鄴」を攻め落とす |
| 235年 | 呂不韋服毒自殺・趙王悼襄王死亡←作中現在地 |
| 234年 | 平陽の戦い：桓齮VS扈輒で桓齮勝利。扈輒が討ち取られる |
| 233年 | 肥下の戦い：李牧VS桓齮 桓齮敗れ死亡? |
| 230年 | 騰将軍により、韓滅亡 |
| 229年 | 趙の李牧死亡 |
| 228年 | 趙滅亡 |
| 226年 | 昌文君死亡 |
| 225年 | 魏滅亡 |
| 223年 | 楚滅亡（王翦・蒙武による） |
| 222年 | 燕滅亡 |
| 221年 | 斉滅亡・中華統一 |
楚の滅亡は、紀元前223年。
王翦と蒙武の猛攻により、楚は滅ぶことになります。
史実ではこの時に昌平君は死亡することになりますし、キングダムでもそうなるでしょう。
となると、媧燐もこの時に最期を迎える可能性が高いと予想されます。
◆媧燐の名場面を紹介!
函谷関陥落寸前の名シーン
合従軍編で汗明が蒙武に負け、撤退する楚軍。
その指示に、項翼は媧燐に食ってかかります。
しかし全く動じない媧燐。
媧燐には奥の手があり「それ以外は全てまやかしだ」と、説明します。
その後、媧燐直属の五千の兵が函谷関の裏を取り、攻め入ります。
一気に戦況をひっくり返す媧燐軍。
函谷関を攻め落とし、門を開ける直前まで手が届きます。
しかしそれを見越していた王翦軍により阻まれ、媧燐の作戦は潰れてしまいます。
函谷関の戦いで、最も秦を追い詰めた場面がここでしょう。
本当にもう一歩でしたが、止めた王翦がスゴすぎましたね。
しかし実際ギリギリまで秦を追い詰めた媧燐の作戦からは、媧燐がホンモノであることがハッキリと分かりました。
媧燐の凄さが最も分かる、名場面と言えるでしょう!
衝撃の変顔シーン
失敗した変顔までも含め、名シーンだとアースは感じています（笑）
クールで残虐なイメージの強い媧燐ですが、合従軍戦の佳境（単行本30巻・第318話）にて、自身の裏取り作戦が王翦によって阻止された際、驚愕のあまり凄まじい「変顔」を見せています。
このシーンはファンの間で語り草となっており、彼女の人間味（?）を感じさせる一面として人気があります。
◆媧燐の役割・立ち位置
楚の最高権力者として
原作では宰相（さいしょう）となっている媧燐。
李園と共に楚の政治と軍事のトップとして君臨しています。
楚は中華七国の中でも最大の国力を持つ大国であり、その宰相という地位は中華全体に影響を与える存在です。
終盤の重要キャラクターとして
最も大きな見せ場は、楚滅亡の最期のエピソードでしょう。
ここで合従軍編をも超える名シーンが生まれることは間違いないと予想できます!
まだまだ何年も先でしょうが、間違いなく媧燐は物語のメイン展開に絡んでくるキャラでしょう。
ドSキャラ媧燐がメインとなる楚攻め展開。
終盤で最も盛り上がる展開のひとつとして、強く期待したいですよね!
今から楽しみですよ!＼(^o^)／
◆声優・アニメ情報
担当声優：田中敦子さん
アニメ版『キングダム』で媧燐の声を担当したのは、田中敦子さんです（第3シリーズより登場）。
大人の女性や強気な司令官役などで知られるベテラン声優であり、媧燐のドSな性格や圧倒的な存在感を見事に演じられていました。
なお、田中敦子さんは2024年8月に逝去されています。
媧燐というキャラクターに命を吹き込んだ素晴らしい演技は、ファンの記憶に永遠に残るでしょう。
アニメでの登場
媧燐は第3シリーズの合従軍編で登場しています。
原作の迫力ある戦闘シーンや、印象的な変顔シーンもアニメで再現されており、多くのファンを魅了しました。
◆媧燐FAQ（よくある質問）
Q1: 媧燐は実在の人物ですか?
いいえ、媧燐は史実には登場しないキングダムオリジナルキャラクターです。
『史記』などの歴史書には記録がなく、原泰久先生による創作キャラクターとなっています。
Q2: 媧燐の年齢は何歳ですか?
公式な設定はありませんが、作中の時系列や他の武将との比較から、秦の鄴（ぎょう）攻略時点（紀元前236年頃）で37歳前後ではないかと考察されています。
これは李牧や呉鳳明といった他国の主力世代に近い年齢設定です。
Q3: 媧燐のモデルは和田アキ子さんですか?
いいえ、原泰久先生はこれを否定しています。
初期設定の段階で髪型をボリュームある形に描いてみたところ、偶然面白くなったため採用されたとのことです。
Q4: 媧燐の弟は誰ですか?
作中に登場している弟は媧偃（かえん）ですが、別に「生き別れた弟」の存在が示唆されています。
その正体については昌平君説が有力視されていますが、まだ明らかにされていません。
Q5: 媧燐の能力値はどれくらいですか?
公式ガイドブックによると、武力94、指揮力94、知力98という非常に高い数値です。
特に知力98は李牧や昌平君と並ぶトップクラスの数値となっています。
