FinalSeason2話目となるアニメ61話が放送されてました。
当サイトのコメントやTwitterにて、様々な意見や評判が確認できました。
「カット多すぎ!」という考察ファン。
「コンパクトにまとめられて分かりやすかった」という原作ファン。
「アニメ派の人にキチンと意味が伝わっているのだろうか?」という声も。
1話目と比べて2話目では、かなりカットが多かったのは事実です。
そのため原作を追ってきた方たちからすれば、不安になるのも当然でしょう。
特に本誌で追いかけているようなガチなファンから見れば、尚更です。
では、どれくらいのカットがあったのか?
逆にアニメオリジナル場面は、どれくらいあったのか?
そこから見える、MAPPA進撃の狙いとは?
見て行きましょう!
【シーズン4】第2話カット場面とオリジナル追加まとめ!
アニメ62話のカット場面とオリジナル改変・追加場面をまとめてみました。
順番に見て行きましょう!
マガトと元帥、ジークの会話

冒頭から始まるマガト隊長とカラヴィ元帥の会話シーン。
原作では、海軍将校も会話に加わっていました。
- 海軍とマガトの会話カット
- 元帥の「羽の生えた巨人はいなかったか」後の間がカット
- ジークの始祖奪還作戦アピールに対するマガトの反論カット
- 「さすがは驚異の子」元帥のジークへの評価カット
- マガトが歩き窓の外に映る海を見ながら語る演出
マガトとコルト、ジークの会話

屋上に移動してのジークとコルトが会話。
そこにマガト隊長が加わります。
今回最もセリフカットが多かった場面です。
- カットシーン
- ファルコの話を聞くジークの間がカット
- コルトの「あなたの脊髄液を投与された巨人は」「月夜が出ていれば」カット
- ジークの「エルディア人のケツに興味がおありですか?」から「パラディ島が保持している巨人説明」「おかしな機械を付けた連中が飛び回る巨人を殺すことを考えた武器」「巨人化学の副産物アッカーマン」「奴にはもう会いたくありません」等のマガトとジークのやり取り大幅カット
- アニメオリジナルと改変
- タバコに火を付けるシーン
- 屋上に洗濯物が干してありバックが海
ガリアードとライナーの会話

目を覚ましたライナーとガリアードの会話。
途中からピークが加わります。
原作と比べると、ライナーの表情や間がカットされていましたね。
- カットシーン
- ガリアードから責められる言葉に反応するライナーの表情がカット
- 「お前の言ってることは すべて正しい」と反論するライナーと「あ?」と言い返すガリアードのセリフカット
ライナーと戦士候補生の会話

ガリアードとピークから別れたライナーが、ガビ達と合流します。
- カットシーン
- ゾフィアの近所のおじさんの話とファルコの「ライナーは心配無い」がクロスフェード。
- アニメオリジナルと改変
- 「子供にはまだ早い」大人の街の描写
闇夜の列車内

レベリオに帰還するライナー達。
オリジナルもありながら、ライナーとファルコの会話がけっこうカットされていました。
- カットシーン
- ファルコとライナーのやり取りの間。
- ライナーの「コルトの継承権剥奪のくだり」「ガビを守りたいならお前がガビを超えるしかない」カット。
- アニメオリジナルと改変
- コスロの「奴らを黙らせてきます」が実際止めに行こうとしていた。
- ガビの掛け声「私!」
レベリオ到着

レベリオに到着。
もっとも大きなアニメオリジナルが確認できたシーンです。
- カットシーン
- ガビの「罪な女」エピソードカット
- 収容区まで移動する道中カット
- アニメオリジナルと改変
- 到着直後のガリアード・ピークとガビのやり取り
ライナー実家

ライナー実家でガビ達家族とライナー親子が晩餐。
ここでも大きなアニメオリジナルが見えました。
- カットシーン
- ガビの「私の作戦大成功」「大丈夫だよカリナおばさん」辺りのセリフカット
- ガビのセリフに一喜一憂するライナーの表情
- ライナーの思い出話でのガビ達の表情描写、104期達の回想シーンカット
- アニメオリジナルと改変
- ライナーの独白シーンで雨風で窓が開く。それを締めるカリナ
- 屋根から飛び降りる兵士
翌朝のライナーとガビの会話
原作での戦士候補生時代回想シーンがカットされ、翌朝に。
カットというよりも、時系列改変だと思われます。
- カットシーン
- 本部へ行く途中の人々との会話、門番との会話カット
- 血の繋がりは巨人継承時の記憶継承に強く影響する巨人学会見解話のカット
- アニメオリジナルと改変
- ライナーの訓練兵団時代回想シーンの時系列改変
マーレの戦士会議

レベリオ本部に到着したライナーがジーク達と会議。
ここに至るピークとガリアードの名場面もカットされていました。
- カットシーン
- 寝起きのガリアードの「ファミチキ」と四足ピークを発見するくだりカット
- マーレの国力が弱まればエルディア人の生存権も…というジークのくだりカット
アニメ61話のあらすじと考察はこちらで行っています。
こうやってまとめると、やはりカットシーンが目立ちますよね。
これらのカットシーンは、なぜ生まれたのか?
逆に追加されたアニメオリジナルシーンの意味は?
考察してみましょう!
原作場面カットとアニメオリジナル追加を総括考察!


このコマの全てのセリフもカットされていました。
まとめてみても、カットされたセリフや場面は多々見られましたね。
特にマガト隊長とジークのやり取りは、かなりカットされていました。
驚いたのはアッカーマンが「巨人化学の副産物」という、けっこう重要な伏線のカットです。


後にエレンがミカサを泣かす場面でも登場する伏線なので、カットして大丈夫なのかと感じました。
さらに、血縁と巨人継承の関係についてのライナーとガビの会話。


これもカットされていましたね。
同じ様に、これもけっこう重要なエピソードな気がするのですが…
この二つのカットから感じられるのは「巨人化学の副産物アッカーマン」と「巨人継承と血縁の関係」については、これ以上原作でも掘り下げないという事です。
原作の事実としての設定はあるのでしょうが、アニメで登場させなくても支障がないような展開にする、ということなのでしょう。
原作考察好きとしては悲しい改変ですが、アニメファンに分かりやすく展開して行く事を優先しているのかな、と感じました。
これは「ジークとマーレの戦士会議」での、ジークの長ゼリがカットされているところからも察せられます。


ややこしい設定はできるだけカットし、アニメファンに分かりやすい展開にしているのだろうと感じます。
そして、今回登場しなかったレベリオ収容区の門兵。
この門兵は後にサシャに撃たれ死亡するのですが、この門兵のおじさんとガビが仲良く話をするシーンもカットされていました。


おそらく「仲の良い門兵のおじさんが撃たれた」という事実を無しにして「大切な故郷を強襲された」という演出にしていくのでしょう。
そうすれば門兵のおじさんエピソードが無くても、ガビがエレンを撃つ決心をする展開になります。
同じような意味のカットが、他の場面でも確認できます。
例えばガリアードとライナーの会話シーンで、原作でのライナーは、ひとつひとつガリアードの言葉に反応し聞き返したりし、表情を変えていました。
しかしアニメでは全く表情を変えず、最後に怒り「お前の言うとおりだ」と睨みつける原作描写もありませんでした。
実家の食卓でガビの言葉に一喜一憂するライナーも、ありませんでしたね。
このようにアニメでは、キャラの感情の機微をカットしているように感じます。
まとめると、アニメでは「無くしても影響のないややこしい設定」と「キャラの感情の機微」をカットしているように見えます。
しかしいっぽうで、追加されているアニメオリジナルもあります。
例えば61話冒頭で、元帥に物申すマガトは立ち上がり海を見ながら語っていました。
これは、カリナが開いた窓を閉める改変と同じですよね。
さらに「子供にはまだ早い」事を表す街並みを歩く大人の人々も、追加されていました。
このように「原作では動いていない人を動かす」アニメ改変が多く確認できます。
映像美をより際立たせる為の演出では、と感じます。
さらに驚いたのは、飛び降り自殺する兵士の追加です。
これはおそらく、心的外傷を負った兵士が自殺した、というオリジナルエピソードを挿れたのでしょう。
戦争の悲惨さを強調するエピソードですし、その戦争を何度も経験しているライナーの気持ちを演出するオリジナルエピソードとも言えるでしょう。
まとめると、「アニメならではの映像美を演出する動きの改変」「ライナーの気持ちを演出するオリジナルエピソード」が追加されていると考えられます。
もうひとつ、エレン達104期が登場する回想描写がカットされていました。


これはアニメ1話での壁はうんざりだ、で登場する104期場面もカットされていました。


おそらく「パラディ島時代の104期を登場させない」という縛りを課しているのかな、と感じます。
1話最後のジャン登場も顔は見えていないですし、おそらくアニメ派にはジャンと認識できないでしょう。
オープニング・エンディングでも登場させていない徹底ぶりなので、縛りを課していると考えて間違いないとイメージできます。
長々と考察しましたが、まとめてみましょう!
カットされいるシーン
追加されている3つのアニメオリジナル
さて、これらの改変にはどのような理由があるのでしょうか?
おそらくは「尺の都合」でしょう。
1クール目でどこまで進める予定か分かりませんが、カットされている理由は尺を短くしコンパクトにするためでしょう。
もうひとつは「できるだけ分かりやすい展開にする」為かなと。
ややこしい記憶継承と血統の関係や、アッカーマンの出自のエピソードなど、主軸とは関係の無いエピソードはできるだけカットし、物語の中枢の話だけを描写するように心がけているように感じます。
その分、映像美を追求しているように感じますね!
さらにエレンや調査兵団を登場させない改変…
これらから、制作会社の狙いが予想できそうです。
カットとアニメオリジナル追加からMAPPAの狙いを予想!
映像美を追求しているかのようなアニメオリジナルの動き追加。
さらに分かりやすい展開にするためのカットと、ライナーのキツイ心理演出の追加。
そしてエレンと調査兵団の登場を遅らせている演出。
これらから察せられるMAPPAの演出は、「エレンとライナーの会話の強調」と「調査兵団登場シーンの爆発」ですよね!
ややこしいエピソードをカットし主軸である「ライナーの心理状態」を強調し、これから展開するエレンとライナーの会話シーンを盛り上げる効果を狙っている気がしますよ!


さらに104期や調査兵団のビジュアルを登場させないことにより、最も盛り上がるであろう「エレン強襲と調査兵団登場シーン」を盛り上げる狙いがあるのではないかと予想できますよ!


もしかしたら、ここで尺を使う為にセリフカットをしているのでは、とも感じますよ!
今回の考察で、アニメ61話のシーンカットと3つのアニメオリジナル場面追加から
とMAPPAさんの狙いを予想しました!
さてさて、これからもこの考察に沿ったカットとアニメオリジナルが見られるのか?
アニメ62話以降も要チェックですよ!\(^o^)/





