心を熱く震わす数々の名シーンが登場する「キングダム」。
人物別で見ていくと、信達よりもかなり登場が少なく感じる嬴政に、多く確認できるように感じます。
初期では楊端和(ようたんわ)に協力を頼む際の「中華統一」を語るシーンや成蟜との一騎打ちシーン。
蕞の演説や、呂不韋との対決シーンも熱かったですよね!
そんな嬴政名シーンの中でも屈指の超名シーンは、「呂不韋との舌戦」での「光だ」のシーンでしょう。
このシーンは、震えましたよね!
60巻を超えるキングダムの中でも、記憶に強く残る屈指の名シーンだと言えます。
となると、この名シーンに繋がる紫夏(しか)のシーンは、今読み返すと伏線だったと言えるのではないでしょうか?
あの時から計算されていた、伏線シーンだったのでは?
紫夏のシーンを、今一度読み返してみましょう!
キングダム紫夏(しか)名シーンが伏線だったのかを検証!
幼少期を敵国趙で暮らした嬴政。
しかし太子となる嬴政は、秦へと亡命することになります。
その際にはいくつかの関所を通らなければならず、そこを請け負ったのが闇商を営む紫夏でした。
闇商という商売柄顔が利き、嬴政たちは順調に関所を通過していきますが、途中怨念に縛られている嬴政が逃げ出し趙の追手に追いつかれてしまいます。
それでも命がけな紫夏の防戦により、何とか嬴政は秦に到着することに成功します。
この時の「命がけな紫夏の防戦」に嬴政は「人の光」を見ることになり、39巻の「人の本質は光だ」に繋がることになります。
見方によっては8巻に仕掛けられた伏線が39巻にて回収されたとも読めますが、これにはもっと大きな仕掛けであるように感じます。
つまりは、「物語の基礎(ベース)」シーンと言えるように感じるのです。
もっと突っ込んで見て行きましょう!
キングダム紫夏(しか)名シーンは「物語の基礎(ベース)」だった!
敵国である趙で生まれ育った嬴政は、奴隷だった信よりも酷い育ち方をしていました。
常に飢えている状態で物を盗み喰い、さらには長平の虐殺の影響から人々から日常的に暴力を受け人としての感覚を失くしている状態でした。
痛みを感じず人としての心を失くした嬴政は、自分なんかが一国の王になんかなれないしなってはいけない、とも思っていました。
そんな状態の嬴政を救ったのが、紫夏でした。
紫夏が救ったのは嬴政の命だけでなく、人としての心やその先にある王への道も指し示していたのです。
つまり現在の嬴政を作ったのは紫夏だ、と言い切っても良いでしょう。
あくまで個人的な見方になるかもですが、紫夏が嬴政に与えた影響をまとめてみました。
- 痛み・味覚・人としての心
- 長平の呪い・呪縛からの解放
- 最後まで決して諦めない姿勢
- 恩恵は次の者へ繋ぎ、人は繋がっていくという考え
- 嬴政は誰よりも偉大な王になれる<という気持ち/li>
まず紫夏は、趙で暮らし当てられていた人々の呪い・恨み・暴力から心を失くしていた嬴政に、月の美しさを説き呪縛は幻だと言い嬴政の目を覚まさせます。
そして決して最後まで諦めないという姿勢を見せ、その後の嬴政の己を貫く姿勢にも影響を与えます。
死に際には紫夏の養父の話が登場し、「人から受けた恩は次の者へ返す」という考えも伝えます。
これは45巻での李牧との舌戦で見せた「自分の死後も戦争の無い世界を作る」という「次の者へ返す」という考えのベースにも見えますよね。
そして最後の「誰よりも偉大な王になれる」という言葉。
間違いなく「中華統一」を決心する嬴政に影響していますよね!
「キングダム」は、信が主人公の物語です。
しかし、史実である嬴政の中華統一がベースにあるのも、間違いないです。
ということは、嬴政の人生を決定付けるベースとなっているこれらの紫夏の名シーンは、「キングダム」のベースになっている作品のベースシーンとも言えますよね!
つまりは、8巻紫夏の名シーンは「光だ」シーンだけでなく、「キングダム」全体の伏線・ベースになっているということでしょう!
もしかしたら最終的な回収は、中華統一後に登場するかもしれません。
「誰よりも偉大な王」になった嬴政の回想に、紫夏が登場するような気がしますよ。
嬴政とキングダムのベースを作った8巻紫夏の名シーン伏線。
「キングダム」最終話まで、要チェックですね!\(^o^)/
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698話を読んで、二人の人生観が
嬴政:紫夏のような人物と出会えた→人に希望を持つ
桓騎:〃と出会えなかった→人に絶望する
みたいな対比になっているように感じました。
仮に桓騎が小国の王子のような人を統べるポジション出身だとしたら尚更。
妄想ですが桓騎の出身は無名の小国(嬴政との対話の際に紋章の入ったブーツを机に乗せてる辺りから何となく)で、それより大きい隣国に攻められ周囲の人間の殆どを拷問等で失った(or自国に売られた)ことにより世界に絶望。紫夏のような光を有する人物にも巡り合えず、その後砂鬼一家を出発点として隣国を奇襲しながら野党としての規模を拡大し、対立する全ての勢力を消そうとするのが彼のモチベーション。残虐なことをするのは敵国を萎縮させ結果として失われる人の数を減らす桓騎なりの(絶望感の中での諦め的な)優しさなのかなと思いました。
Dボゥイさん。
コメントありがとうございます!
「桓齮が紫夏と出会えなかった嬴政」という考察、むちゃ頷いてしまいますよ。
桓齮の怒り・渇きの回収はもうすぐだと思うので、これからの最新話も要チェックですね!(*^^*)
管理人アース