2月16日(火)午後6時45分放送の「林修の今でしょ!講座特別編」にて、「東大生が選ぶ勉強になる漫画」ランキングが発表され、なんと「進撃の巨人」が6位に選ばれました。
全ての漫画から6位というのもスゴイですよね!
いったい、何が評価されたのか?
さらに番組に向けての、諫山先生のコメントも発表!
見てみましょう!
◆「進撃の巨人」が勉強になる漫画6位に!
勉強ににる漫画6位に進撃❗ pic.twitter.com/RPp1AMOwKh
— 管理人アース(人気マンガの考察) (@singekinb) February 16, 2021
たまたま付けていたテレビで「進撃の巨人」が登場。
驚いて観てみると、「東大生が選ぶ勉強になる漫画」で、6位にランクインしていました。
いや、やはり東大生から見ても「進撃の巨人」は評価されるのだな、と感じましたよ。
番組内ではそんな東大生達がなぜ進撃の巨人を選んだのか、コメントが発表されていました。
東大生達の「進撃の巨人」の評価は
東大生が「進撃の巨人」が勉強になると評価した理由は、以下のように取り上げられていました。
「現実社会の民族問題に紐付けられる」
「国際情勢の勉強になった」
「正義とは何かを考えさせられた」
「世界の問題が学べる」
番組内ではグロス曹長とグリシャの会話シーンが取り上げられ、「進撃の巨人」は世界の民族問題を描いた作品として紹介されていました。
「なるほど!」っと、納得できる評価ですよね!
現在のアニメ放送でも「マーレ編」に入っており、エルディアとマーレの確執が描かれています。
この辺りが東大生としては「勉強になる」と、評価されたのでしょう。
ただ実際読み込んでいくと「自由とは何か」「伏線と回収」という部分も、かなり勉強になる大きなポイントかなと思われますが…
番組の尺もあるので、そこまで紹介できなかったのだろうと感じました。
では「進撃の巨人」以外の他に、どのような作品がランクインしたのか見てみましょう!
ランクインに見える進撃の巨人の特異性
1位:ドラえもん
2位:ドラゴン桜
3位:名探偵コナン
4位:ONE PIECE
5位:はたらく細胞
6位:進撃の巨人
7位:宇宙兄弟
8位:あさきゆめみし
9位:鬼滅の刃
10位;スラムダンク
11位:Dr.STONE
12位:キングダム
13位:ブラックジャック
14位:NARUTO
15位:こちら葛飾区亀有公園前派出所
16位:ハイキュー!
17位:MAJOR
18位:ちはやふる
19位:カイジ
20位:三国志
本当に様々な作品が選ばれていますよね!
そして東大生らしく、「受験勉強に役立つ」みたいな作品が多く選ばれているように感じます。
「三国志」なんか、中国史を勉強するのにうってつけでしょう。
「ちはやふる」は、百人一首の勉強になります。
「あさきゆめみし」は「源氏物語」や古文の勉強になるでしょうし、「はたらく細胞」はモロ生物の勉強になるでしょう。
「名探偵コナン」は思考力の勉強になるのが評価されてましたし、「ドラゴン桜」なんかまさに「勉強方法の勉強」になりそうです。
こうやって見ていくと、いわゆる「受験に役立つ漫画」として評価された作品が多いな、と感じますよね。
つまり本当の意味で「勉強になった」と評価された作品で上位にランクインしたのは、「見ていると視野が広くなる、多様性が学べる。」評価された「ONE PIECE」や、「進撃の巨人」、「鬼滅の刃」、「SLAM DUNK」なかと感じました。
番組内で「鬼滅の刃」が評価された理由は「疫病について」や「大正時代の文化が勉強になった」と取り上げられていましたが、これは少人数でしょう。
あくまでアースが感じたところですが…
こやって見ていくと「人生の勉強になった」という意味での「進撃の巨人」は6位どころではなく、もっと上位にランクインする作品だろうなと、番組を観ていて感じました。
そして「進撃の巨人」のようなダークファンタジーな作品でこのような評価を受けるというのは、「進撃の巨人」がかなり特異な作品なのでは、とも感じました。
◆諫山先生のメッセージ
番組内では「進撃の巨人」が6位ランクインし、諫山先生からのメッセージが届き読み上げられました。
進撃の巨人に娯楽以外の価値を見出していただけて大変光栄ですし嬉しいです。
このマンガの試みは冒頭、敵と被害者を単純化して見せ読者に主人公の暴力を正当化できるよう読ませることでした。
そして主人公に感情移入したまま主人公が加害者として現れる。そこで読者によって感想が分かれるものを描くことが理想でした。
今回その部分こそを評価していただいた東大生の方々の感想に報われる思いがあります。
いや、まず冒頭の「娯楽以外の価値を見出していただけて」でズッコケました(笑)
「進撃の巨人」が娯楽!??
いやいやいや、「勉強になる」という読み方をしている東大生に「娯楽」として認識し読んでいる人はほとんどいないでしょうし、アースもそうです(笑)
こんな感情をかき乱され苦しい想いをする娯楽って、あるのでしょうか?(汗)
「神話」「物語」「仏典」「教本」「経本」…
少なくともアースはそんなイメージです(・_・;)
「主人公に感情移入したまま主人公が加害者として現れる。そこで読者によって感想が分かれるものを描くことが理想」という部分は、かなり熱いコメントですよね!
諌山先生からのメッセージ。主人公側に感情移入したまま加害者として登場し読者によって感想が分かれる物を描くことが狙いだった。
むちゃ納得。#進撃の巨人 pic.twitter.com/L90GLG7uoI— 管理人アース(人気マンガの考察) (@singekinb) February 16, 2021
この冒頭とは22巻までの事を指しており、「主人公が加害者として登場」はまさに23巻以降、もしくは「地鳴らし発動後」を指すのかもしれませんね。
いや~、このコメントを読んで「23巻以降の展開もかなり初期から考えていたのかも」と感じました。
「マーレ編」を描くのにかなりの決心が必要だった、みたいなコメントを諫山先生がされていたのを記憶していますが、それでも構想自体はかなり最初からあったのかもです。
作品自体、見事に諫山先生の理想通りな描かれ方がされているのでは、と感じますよ!
今回の番組、諫山先生のコメントも見れて最高でしたよ!
最後の最後まで主人公が加害者として描かれ終わるのか?
2ヶ月を切った最終話を心して読まなきゃですね!\(^o^)/
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この種のランキングに『ベルばら』がなかったのがちょっと意外でした。
現役の作品は強そうとはいえ、『進撃』があの『あさきゆめみし』と並ぶとは。
まあ『進撃』はたしかに、民族問題とか歴史観とか、世界の歴史の問題がわかりやすく例えられていますから。直接的に世界史を描いてなくても、学びに役立ちそうですよね。
雑誌版での今月号のカラー回でユミルが言いかけた「敵は言ってみれば世界」ということは、世界から見てもパラディ島は敵だったということでもあり。どっちが悪だなんて簡単には言えないもんですよね。
ライナーたちの使命や世界の関係など、大枠は最初から考えてあったと思います。この世界の全てを網羅した設定資料集、いつか出して欲しいですね。
>『ベルばら』がなかったのがちょっと意外
なるほど。たしかにそうですよね!
今の世代の子達はベルばら読まないのかなぁ?
歴史もそうですし、色々な学びがある作品ですよね。
管理人アース
失礼致します。コダヌキでございます。
記事作成お疲れ様です。
【進撃の巨人】が6位とは!一ファンとして嬉しい限りです。今迄当然のように受
け止めていた価値観を、これ程考えさせられた漫画作品は初めてです。
アニメを一部見ましたが、【はたらく細胞】の肺炎球菌の話は勉強になりました。
個人的には、清水玲子先生の作品は脳科学やロボット分野の勉強に、【もやしもん】
(全巻読めてはいませんが)は微生物分野の勉強になる作品だと思います。ユミル・
イェーガーさんお薦めの【ゴルゴ13】は確かに世界情勢の勉強になります。
先日、始祖ユミルに近いものを感じて【少女ムシェット】という映画を見ましたが、
救いの無いラストに重い気分になりながらも、映画館の外へ出ればその気分は徐々に
治まりました。
漫画に限らず映画や小説等々は、娯楽という日常から一時離れられる世界です。如
何にキツくて暗い話でも、創作物ですから読み終わる又は観終われば現実に戻れます。
ですが現実でいざキツい判断を求められる時、娯楽の世界で体験した事がその判断の
手助けになると思います。以前、イェーガー派かストッパーズか、自分ならどちらに
つくかという記事をアースさんが作成して下さいました。【進撃の巨人】も人生の羅
針盤になる作品なのでしょう。
失礼致しました。
>漫画に限らず映画や小説等々は、娯楽という日常から一時離れられる世界です
そうなんですよね。
全てには物語が詰まっており、日常から離れられる避難所のようなものです。
やっぱりこういう場所が無いとやってられなくなる時があります。
そしてそれは時にリアルな世界での羅針盤にもなる…
自分を励ましてくれる時もあるし時には逃げ場所にもなってくれる。
進撃が終わっても世界には物語が溢れていますし、これからもたくさんの自分の避難所、居場所を確保しておきたいなと思っています(*^^*)
管理人アース
「娯楽」についてですが、これは商業上の
ことでしょう。
本を楽しんで買ってもらうには、娯楽的な
面白さも必要と思います。
けれど、作者の本意は当然 娯楽のその奥に
あるもののはずです。
その価値を見出してもらって、作者冥利に
尽きるといった感想だと思いました。
>作者冥利に尽きるといった感想だと
ですね!
「楽しんでもらう」…たしかに楽しんでいます(笑)
諫山先生が伝えたいものはグッと感じながら楽しんでいると思いますよ(*^^*)
管理人アース
団長殿、いつも更新お疲れ様です。
自分が子供の頃は漫画を読むと頭が悪くなるなんて言われましたが、今ではすっかりそんな風潮も無くなっている気がします。
それだけ漫画は日本が世界に誇れるサブカルチャーのひとつとして認識された事にあると思います。
自分も若い頃にNHKの番組でクルド人問題やユーゴスラビア紛争の報道を見て民族紛争に興味を覚え、関連する書籍を夢中になって読み耽った思い出があります。
考えてみると漫画以外でも映画やアニメなどで、各国の神話や中世時代の西洋史をモチーフにした作品も多いです。
そんな中、東大生がタメになる作品として進撃の巨人を選んでいるのは実に興味深い事です。
中でも「正義とは何かを考えさせられた」言う部分は興味深いです。
諫山先生の「娯楽以外」のコメントはユーモアがあって良いですね(笑)
きっと諫山先生はこれまで読者が見た事の無い、新たな主人公像を描こうとしているのだと思います。
前例と言うか抗体が無いだけに、読んでいてハラハラさせられたり、感情移入して良いのかどうか迷ったりもします。
でも、最後はきっと読者が納得出来る形で終わらせてくれると信じています。
>前例と言うか抗体が無いだけに、読んでいてハラハラさせられたり、感情移入して良いのかどうか迷ったり
そう、全く抗体が無いですね(笑)闇落ち主人公作品はいくつかありますが…いや、本当にこのままなのかも分かりませんし。
最後の納得できる着地点がものすごく楽しみです(*^^*)
管理人アース
アース団長の「進撃の巨人が娯楽!??」のツッコミに思わず笑っちゃいました。
娯楽=「仕事や勉学の余暇にする遊びや楽しみ」だそうですよ!
深すぎる絶望に仕事や勉学が手につかず、推しが退場となれば長期間立ち直れず、毎月9日前は捧げた心臓が締め付けられる。
このどこが楽しいのですか、われわれ進撃の民はドMですか諫山先生?
娯楽云々は先生の謙遜を交えたユーモアなのか、本気なのか…。
なにせあのサウナ表紙をドドーンと世に出すような方ですから、そのような尊いお考えは到底うかがい知れませんねぇ…。
そして進撃は「国語」の勉強にもなりますね!
例えば最新話「巨人」で私が一番心を動かされたセリフ
ジーク「俺は…ずっとキャッチボールしてるだけでよかったよ」
「キャッチボール」がいいんですよ。 ボールと言葉を行き来させて、心を通わせた眩しい少年時代の光景も思い浮かんで。
後悔は無いけれど、生きる事の価値、同時に自分が奪ってきた他人の生の価値にも気づいて、改めて地鳴らし阻止を決心する、までの背景が全部、この一言に凝縮されて。
直接的な表現じゃないからこそ、考えさせられる余韻があって、深くハマるんですよね。
そこに諫山先生の『天才』としか言いようのないセンスを感じるわけですが。
先生は、多様性というワードが完全に定着する前から「いろんなやつがいたほうが面白い」とオニャンコポンに語らせていますが、ご本人も同じ見識をお持ちなんでしょう。
だからパラディ側、マーレ側、両方から善意も悪意も詳細に描けたのだろうと。
でも…。 それぞれの正義を対立させ、故意に大勢(読者)の意見の分断を図る。 って思いっきり、歴史に残るヤバい偽政者の発想じゃないですか😅
先生は漫画家で良かったです…。
>直接的な表現じゃないからこそ、考えさせられる余韻があって、深くハマる
ここ、ホンと分かりますよ。
直接的ではなく遊びの部分がある。
なので読者によって受け取り方が変わってくるし、読み方も変わってくる。
このキャッチボールはみな同じイメージを受けるでしょうが、アルミンにとっての落ち葉がジークにとってのボールに「これ、まんま進撃の巨人じゃん」と感じた次第です。
「進撃の巨人」自体がジークのボールになっている読者もいるでしょう。
諫山先生ならではの演出方法だと感じます。
>オニャンコポンに語らせていますが、ご本人も同じ見識をお持ちなんでしょう
登場人物全部諫山先生から生まれているので、そういう考え全て理解されているのでしょう。
読者に印象に残るような名言は諫山先生自身の考えが反映されており、読者にも突き刺さるんだろうなと勝手に感じていますが。
マーレもエルディアの歴史観も諫山先生がお作りになられていますが、リアルな世界に対してもそういう考えを持たれているのだろうな、と思います。
>先生は漫画家で良かったです…。
いろんな意味で、ですよね(笑)
独裁者になられていたら…現在進行系の黒歴史がリアルに創られていたかもですね(笑)
管理人アース
団長、おはようございます!
観ましたよ。たまたまですが・・・
進撃の巨人は団長のおっしゃる通り、勉強は勉強でも人生勉強ですね。
人としての自分の人生やこれまでの考え方・経験を駆使して読み解き、反省と新しい発見と深い感動とを味わいながら、これからの生き方を見つめなおすことが出来ました。
「進撃の巨人」は、人生最大のベストセラーです。
ちなみに、個人的には・・
歴史のお勉強・・・キングダム・蒼天航路
世界情勢のお勉強・・・ゴルゴ13
料理のお勉強・・・美味しんぼ
野球のお勉強・・・ドカベン・プレイボール
人生のお勉強・・・深夜食堂・黄昏流星群
恋愛・友情のお勉強・・・みゆき・他あだち充作品全て
ロマンのお勉強・・・俺の空・他本宮ひろし作品全て
てな感じですかね。
昭和生まれなもんですから・・(笑)
>人生のお勉強・・・深夜食堂・黄昏流星群
ここは渋いですね(笑)
寄生獣もオススメしますよ。
もし読まれていなかったら、必ず気にいる作品だと感じます。
管理人アース
寄生獣は哲学のお勉強だと感じましたら。同じく岩明先生のヒストリエなら歴史。水木しげる先生の昭和史も素晴らしいです。お勉強という点においては、古いと感じるかも知れませんが手塚治虫先生は外せません。進撃の歴史の描き方は確かに哲学的で真摯で誠実さを感じますね。名作です。
>水木しげる先生の昭和史も素晴らしい
鬼太郎や妖怪ものはけっこう読みましたが昭和史は読んだことなかったです。また見てみますね。
寄生獣は現在の読む方向性を決めてくれたアースの永遠のバイブルです。
管理人アース
進撃の巨人、キングダム、ワンピース、三国志などスケールの大きい漫画がやはり上位に来ていますね。
私はこの勉強になる漫画、という題目を見たときキングダムが1位でDr.STONEやはたらく細胞などの科学系が次点かなと思いましたがそれらと同等かそれ以上の順位に食い込んだ進撃の巨人は流石と言うべきでしょう。
確かに進撃やワンピースは、エルディア人や魚人の差別から社会問題を間接的に考えることができますし、壮大なストーリーから学べることは多いですね…最初頭に浮かべなかった自分が恥ずかしい次第です。
>「勉強になる漫画、という題目を見たとき」
そう、やはり学校の勉強に役立つというイメージを浮かべますよね。
なのにワンピースと進撃はここまで上位に、と見るとやはりスゴイですよね!
鬼滅もですが、この辺りの作品は別格かもですね。
管理人アース