王賁と共に、主人公信と同世代であり良きライバルであり仲間である蒙恬(もうてん)。
お坊ちゃんな感じで奇抜な格好で戦場を駆け回る蒙恬ですが、その戦闘力と頭のキレは3人の中で最もバランスが取れている、と言って良いでしょう。
3人がライバルであり仲間であり続けられるのは、蒙恬というキャラのおかげだとアースは感じています。
史実にも登場する蒙恬ですが、このような人物だったのか?
カッコよくて、ちゃらい人物だった?(笑)
さらに信と王賁との関係はキングダムな感じなのか?
検証してみました!
◆蒙恬(もうてん)とは?【プロフィール】

「キングダム」蒙恬は、作品の17巻から登場しています。
信と同じく三百人将として登場し、将軍を目指すライバルとして描かれます。
下僕出身の信に対比したエリート一家である蒙家の嫡男というポジションで、同年代で才覚に溢れるところも王賁と同じ信のライバルポジションという感じになっています。
王賁と違うところは、そのキャラクターと言えるでしょう。
蒙恬の基本プロフィール
ここで蒙恬の基本情報を整理しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 蒙恬(もうてん) |
| 立場 | 秦軍将軍、楽華隊隊長、蒙家宗家の嫡男 |
| 通り名 | おとこの娘!? |
| 性別 | 男性 |
| 武器 | 細身の剣(流しと刺しを得意とする) |
| 初登場 | コミックス17巻第183話「第三勢力」(山陽攻略戦の前哨戦)、アニメ2期 |
| 年齢 | 初登場時18歳(信17歳より1歳上、王賁と同い年)。最新77巻時点では30歳前後 |
| 祖父 | 蒙驁(もうごう)…秦の元総大将 |
| 父 | 蒙武(もうぶ)…現・六大将軍第一将 |
| 弟 | 蒙毅(もうき)…昌平君付き軍師候補 |
| 妻 | —(結婚の気配なし) |
| 特徴 | ピンク色のヒラヒラした服、細身で美形。普段は飄々として明るいが、戦場では冷徹な名将の顔を見せる。昌平君の軍師学校を首席で卒業した秀才 |
蒙恬の最大の特徴は、その武力と知略のバランスの良さでしょう。
秦国でも有数の武門の名家・蒙家の嫡男として育ち、「将来は蒙家を背負う」立場であるという自覚が強いです。
しかし王賁のような堅物ではなく、むしろ社交的で軽口が多く、信や王賁の緩衝役として機能しています。
楽華隊とは?蒙恬が率いる精鋭部隊
蒙恬を語る上で欠かせないのが、「楽華隊」という存在です。
楽華隊は少数精鋭ながら非常に練度が高い部隊となっています。
「楽」の旗印を掲げ、その戦術や武勇は非常に優れています。
蒙恬の采配により、隊員一人一人の能力を最大限に引き出す戦い方をしています。
副長の胡漸(こぜん)をはじめ、楽華隊のメンバーは蒙恬を深く信頼しており、実質的な「家族」として描かれます。
将軍昇格後は「楽華軍」とも呼ばれるようになっており、規模も大きくなっています。
超エリート一族の嫡男でかなりチャラい
祖父に大将軍蒙驁(もうごう)、父に中華最強の蒙武(もうぶ)将軍を持ち、さらに弟は軍師の蒙毅(もうき)となっている蒙恬。
秦国の超エリート家と言える蒙家嫡男である蒙恬ですが、風貌はピンクのヒラヒラを着たむっちゃチャラい感じになっています(笑)
それでも戦場ではその頭のキレと戦闘力で大活躍を魅せる、大人物となっています。
信と同世代なライバル!17巻初登場!
17巻で主人公信と同年代で、同じ三百人将として初登場しています。
王賁と同時期の登場であり、信の仲間でありライバルとして登場しています。
下僕出身の信に対比したエリート一家である蒙家の嫡男というポジションで、同年代で才覚に溢れるところも王賁と同じ信のライバルポジションという感じになっています。
王賁と違うところは、そのキャラクターと言えるでしょう。
蒙恬というキャラクター

王賁と違うところは、最初から信を認め協力しているところです。
この辺りが最も顕著に表れているのが、18巻193話です。
落城した後の市中で、強奪虐殺を繰り広げる千人将に信がブチギレます。
斬ろうと刀を抜く信。
しかし乱暴狼藉をしていたからと言って、味方のしかも千人将を斬ると言うことは重罪であり、最悪死罪となります。
キレた信に蒙恬は「全てを失くすぞ」と忠告しますが、その上で信は千人将を切り捨てます。
その信の罰を総大将が祖父蒙驁であることを利用し非常に軽いお仕置き程度にする蒙恬。
いっぽうで相手の千人将部隊全員を軍法会議にかけるよう、操作します。
ここで注目なのは、王賁と比べ蒙恬は登場初期から信に協力的なところです。
王賁は信を「致命的に出発点が低い」「バカはバカだ」と、気にしながらも表向き認めようとしません。
しかし蒙恬は最初から「信という男が好きになった」と認め、助け協力します。
王賁と同時期に登場し信のライバルポジションな蒙恬ですが、信の仲間というカラーが色濃く出ているキャラクターと言えるでしょう。
ライバル関係でありながらも、3人を仲間と繋いでいるのは間違いなく蒙恬であり、非常に重要な役割を担ったキャラとなっています。
◆蒙恬は死亡している?最新話時点での生存状況
77巻・856話時点では生存し前線で活躍中
結論から言うと、蒙恬は最新話856話時点で生存しており、むしろ大将軍格として前線で大活躍しています!
朱海平原の戦い後に正式に将軍へ昇格した蒙恬は、その後も信・王賁と共に趙攻略の最前線に立ち続けています。
現在は李牧包囲戦の中核を担う三将の一人として、信・王賁と共に「俺たち三人の誰かが李牧を討つ」と誓い合う場面も描かれています。
李牧からは「頭脳型・要石だが前線に出ないタイプ」と評価されており、むしろ狙撃対象から外されているほどです。
つまり敵の大将からも「簡単には倒せない重要人物」として認識されているということですね!
史実での蒙恬の最期
ただし史実では、蒙恬には悲劇的な最期が待っています。
紀元前210年の始皇帝崩御後、二世皇帝胡亥・趙高・李斯による偽詔で扶蘇太子と共に自殺を命じられ、服毒自殺しています。
弟の蒙毅も殺され、蒙氏一族は皆殺しとなり血脈は絶たれてしまいました。
キングダムでも、中華統一後にこの史実通りの展開が描かれる可能性は高いでしょう。
しかし現時点では蒙恬は元気に戦場を駆け回っており、まだまだこれからの大活躍が期待できますよ!\(^o^)/
◆蒙恬の性格
蒙恬の性格は、明るく社交的で、軽口が多いのが特徴です。
名門・蒙家の嫡男でありながら、下僕出身の信とも親しく話すナイスガイとして描かれています。
飄々とした明るさと戦場での冷徹さのギャップ
普段は飄々とした明るい性格で、信や王賁をよくからかいます。
しかし戦場では凛とした武将の顔に変わり、冷静に戦局を判断し部隊を率います。
このギャップが作中でも人気の理由となっています!
祖父・蒙驁、父・蒙武という名門の重圧を背負いながらも、それを感じさせない軽やかさを持っています。
実はこの軽い性格は、名門の重圧を受け流すための「照れ隠し」とも言えます。
三人のバランサー・緩衝役
信と王賁は性格も戦い方も正反対で、放っておけば衝突してしまいます。
そこに入り込むのが蒙恬です!
社交的で柔軟な性格の蒙恬が緩衝材となることで、三人のライバル関係が「仲間」としても機能するのです。
王賁が冷徹で強烈なエリート意識を持つのに対し、蒙恬は気さくで、信と王賁の喧嘩を仲裁する役割も果たします。
人情深く男気がある
蒙恬は女性好きで一見チャラく見えますが、心の奥には人情深さと男気を秘めています。
楽華隊の副長・胡漸が死んだ時に見せた姿は、古くからの仲間を大切に思う彼の本質を示しています。
また、正義感から軍規を侵して処断されそうになった信を裏工作で救うなど、法律の網を熟知した彼ならではのフォローも見せます。
家族思いでもあり、父・蒙武や祖父・蒙驁のために命がけで戦う孝行者という側面も持っています。
◆蒙恬の強さ・能力を徹底解説!
武力と知略のバランス型!三人の中で最も計算できる将
蒙恬の最大の特徴は、武力と知略のバランスが取れている点です。
信のような圧倒的な武力特化型でもなく、王賁のような技巧派でもない。
状況を冷静に分析し、最適な一手を打てる「計算できる将」なのです!
昌平君の軍師学校を卒業生第一号として修了しており、「才能の底が見えない」とまで評価されています。
戦場では気分屋で檄を飛ばさないことも多いのですが、いざという時の檄は玉鳳隊の士気すら高める力を持っています。
剣術は「流し」と「刺し」のスマートスタイル
蒙恬の武器は細身の剣です。
信の王騎の矛や王賁の槍のような重量武器ではなく、スピードと技術で勝負するタイプですね。
特徴的なのは、力で受け止めるのではなく「流し」て相手の攻撃を逸らし、隙を突いて「刺す」戦い方です。
57巻での馬南慈との一戦では、猛将の一撃を見事に受け流し、そのまま顔面を斬りつけるという離れ業を見せています!
武力だけで言えば信や王賁には及ばないかもしれませんが、頭を使った戦い方で強敵を撃退できる実力者です。
軍師としての才能
蒙恬は昌平君の軍師学校を首席で卒業した秀才であり、特別軍師認可を得ています。
昌平君からは「才能の底が見えない」という評価を受け、通常より早いペースで卒業しました。
彼の軍略の才は同世代随一とされ、戦場では気高く冷静に隊を率い、必要に応じて檄で士気を上げることもできます。
山陽の戦いでは輪虎を討つべく飛信隊・玉鳳隊との共闘作戦を立案し、見事に成功させました。
自らおとりのような役を引き受けて、他の隊と協力して戦全体を勝利に導くこともあります。
楽華隊の練度の高さは蒙恬の統率力の証
蒙恬が率いる楽華隊(現在は楽華軍)は、少数精鋭ながら非常に練度が高いことで知られています。
これは蒙恬の統率力と、隊員一人一人の能力を最大限に引き出す采配の賜物でしょう。
副長の胡漸(こぜん)をはじめ、楽華隊のメンバーは蒙恬を深く信頼しており、その信頼関係が戦場での強さに直結しています。
王翦や昌平君といった秦の知将たちからも「計算できる若手」として重宝されており、大局を任せられる将として高く評価されています。
◆蒙恬と他キャラとの関係性
蒙恬は多くのキャラクターと深い関係を築いています。
ここでは主要な関係性を見ていきましょう!
主人公信との関係

キングダムでは同年代でライバルであり仲間という濃い関係の信と蒙恬ですが、史実ではどうだったのでしょうか?
蒙恬は17巻で初登場し、信と同じく三百人将として登場します。
初対面時から「信という男が好きになった」と認め、助け協力する姿勢を見せています。
山陽戦・函谷関・著雍・黒羊・鄴と戦いを重ねる中で、互いを認め合う関係に変化していきます。
信をからかう場面が多い一方で、信の底力とリーダーシップには強いリスペクトを持っています。
最新巻77巻でもこの関係は続いており、互いに背中を預け合える存在として、より深い信頼関係を築いています。
史実では、先ほどの大敗を喫した楚討伐で李信の副将として同行した時だけの関係だったようです。
つまり二人の関係は、楚討伐での大将と副将という関係だけだったという事になります。
なのでキングダムの信と蒙恬の関係は、完全にオリジナルということになりそうですね。
ただ大敗した後の斉討伐、さらに匈奴征伐では大きな実績を残しているので、もしかしたら楚討伐の時に李信から戦い方を教わり良き師弟関係を築いていたかもしれませんね(*^^*)
王賁との関係
同世代のライバルであり、同じく名門の跡取りという立場です。
蒙恬は明るく軽い性格で、王賁をよくいじり、時に心の代弁者のように彼の本音を言語化してくれる存在です。
王賁はそんな蒙恬を「お気楽」と評しつつも、内心では信頼しきっているような描写が多いです。
王賁の結婚・子ども誕生を、戦場に向かう道すがら笑いながら信にバラすシーンは、三人の関係性がよく出た名場面です。
蒙恬は王翦に対して「我が側近として幕僚に加えてやってもよいぞ」と声をかけられたことがありますが、「笑えないな、俺を入れるくらいなら、その前に入れるべき男がいるのではありませんか?」と返して一蹴しています。
これは明らかに王賁のことを指しており、蒙恬が王賁と王翦の関係を非常に心配していることが分かります。
蒙恬は王翦に対して「(王賁を)心配してやれって言ってるんだ、家族だろ」と声を荒らげたこともあり、同世代のライバルとして王賁の複雑な家庭環境を理解し、気にかけている様子が描かれています。
史実での王賁とは、中華統一を達成した紀元前221年での斉討伐で共に戦っています。
キングダムのようなライバルであり仲間であった関係は、史実からは見受けられません。
まさにこの中華統一達成が「李信・王賁・蒙恬」だったところからの、完全オリジナルな関係がキングダムでは描かれているようです。
羌瘣(きょうかい)との関係
信との関係を茶化す側に回ることが多く、直接的な絡みは信ほど多くはありません。
飛信隊全体とは友好的な関係で、羌瘣の戦闘力や副長としての実力もよく理解している描写があります。
戦術会議などの場面では、羌瘣の意見を尊重する姿勢も見せています。
蒙武・蒙驁・蒙毅との関係
蒙武(父):
猪突猛進型の超パワー系大将軍。
蒙恬は父の豪快さにやや呆れつつも尊敬しており、また「自分は父とは違うやり方で大将軍になる」と自覚しているような描写があります。
蒙驁(祖父):
蒙家の基盤を作った大将軍。蒙恬はその孫として期待を一身に背負っています。
祖父の臨終シーンでは「三人で一緒に高みに登れ」という遺言を受け、信・王賁との絆がさらに深まりました。
蒙毅(弟):
昌平君の軍師学校で学ぶ軍師候補。
蒙恬からは可愛がられつつも、時に軍略的な意見交換をしている描写があります(軍師・武将兄弟コンビ)。
楽華隊の仲間(胡漸など)
胡漸(こぜん)は蒙恬の副長であり、幼い頃から彼の教育係を担当していました。
やや蒙恬に対して過保護なところがあり、胡漸の蒙恬への愛情は深く、「蒙恬の子を抱くまでは死ねない」が口癖でした。
朱海平原の戦いで胡漸が龐煖に討たれる場面は、蒙恬の感情が爆発する名シーンとなっています。
楽華隊の構成員は蒙恬への忠誠心が非常に強く、隊の雰囲気作りや信・王賁の仲裁役としての蒙恬の役割を理解し、サポートしています。
◆蒙恬の主要戦歴まとめ
ここで、蒙恬の主要な戦歴を時系列で整理しておきましょう。
蒙恬の戦歴・年表(巻ベース)
| 時期・戦役 | 階級 | 主な功績・出来事 |
| 17巻 紀元前245〜243年頃 山陽攻略戦(対魏) | 三百人将 ↓ 千人将 | 初登場。信・王賁と三隊共同作戦を行い、輪虎包囲作戦を立案。臨時千人将を経て正式千人将に昇格 |
| 18巻 山陽攻略戦 | 千人将 | 乱銅を斬った信を祖父・蒙驁の力を使って救い、信との信頼関係を確立 |
| 20巻 山陽攻略戦 | 千人将 | 輪虎攻略作戦で飛信隊・玉鳳隊と連携。自らが潰れ役を買って出て、玉鳳隊への檄を飛ばす名場面 |
| 26〜33巻 紀元前241年頃 函谷関の戦い(合従軍編) | 二千人将 | 父・蒙武を狙う媧偃の襲撃を防ごうとして重傷を負う。函谷関の戦いでは臨時五千将として戦い、戦後二千人将に昇格 |
| 35〜37巻 著雍攻略戦 (対魏) | 四千人将 ↓ 五千人将 | 信・王賁と共に「三主攻」の一角を担う。魏火龍七師が立ちはだかる著雍攻略で活躍。五千人将に昇格 |
| 43巻 咸陽の乱 | 四千人将 | 咸陽の乱での功績により、四千人将へ昇格 |
| 47〜58巻 紀元前236〜234年 鄴攻め(朱海平原戦) | 五千人将 ↓ 将軍 | 秦軍左翼大将として臨時の将軍に任命され、紀彗軍を相手に高い戦術眼を発揮。57巻では馬南慈との一騎打ちで王翦を救う。論功行賞で「将軍」に昇格 |
| 59巻以降 趙北部攻略戦 | 将軍 | 王翦軍の主力として平陽・武城・宜安方面の趙北部攻略戦に参戦 |
| 最新77巻・856話時点 李牧包囲戦 | 将軍 (大将軍格) | 生存。信・王賁と共に「俺たち三人の誰かが李牧を討つ」と誓い合う。李牧からは「頭脳型・要石」と評価される |
17巻:初登場!三百人将として信・王賁と出会う
17巻183話「第三勢力」で、王賁と同時に初登場。
この時点で信17歳、蒙恬・王賁18歳という設定が明かされています。
祖父・蒙驁の方針により、実力は千人将級ながら三百人将からスタートする蒙恬。
ここから信・王賁との三人のライバル関係が始まります!
18巻:山陽攻略戦で臨時千人将に!信を救う名場面も
18巻では、乱銅を斬った信を祖父・蒙驁の力を使って救い、信との信頼関係を確立。
山陽攻略戦では臨時千人将として活躍し、戦後に正式な千人将へ昇格しています。
20巻:輪虎攻略作戦で三隊連携の要に
20巻では、祖父・蒙驁を守るために廉頗四天王の輪虎を討つ作戦を立案。
自らが潰れ役を買って出て、飛信隊・玉鳳隊と連携する策を実行。
玉鳳隊への檄を飛ばし、士気を高める名場面が生まれました!
この作戦により、信は輪虎を討ち取ることに成功しています。
26〜33巻:合従軍編で重傷を負うも生還
合従軍編では、父・蒙武を狙う媧偃の襲撃を防ごうとして重傷を負います。
この自己犠牲的な行動は、蒙恬の勇敢さと家族への愛情を示す場面となりました。
函谷関の戦いでは臨時五千将として戦い、戦後に二千人将へ昇格。
35〜37巻:著雍攻略戦で三主攻の一角として活躍
35〜37巻の著雍攻略戦では、信(飛信隊)・王賁(玉鳳隊)と共に「三主攻」の一角を担います。
魏火龍七師が立ちはだかる難攻不落の著雍攻略において、三人揃って主攻を任されるという重要な役割を果たしました。
この戦いで、若手三人が将軍クラスとして独立してきたことが示されています。
43巻:咸陽の乱で四千人将に
咸陽の乱での功績により、四千人将へ昇格しています。
47〜58巻:鄴攻略戦で五千人将から将軍へ!
鄴攻略戦では五千人将として参戦。
朱海平原では秦軍左翼大将として臨時の将軍に任命され、紀彗軍を相手に高い戦術眼を発揮。
57巻では馬南慈との一騎打ちで王翦を救う名場面も!
戦後の論功行賞で、信・王賁と共に正式に将軍へ昇格しました。
59巻以降:趙北部攻略戦から李牧包囲戦へ
将軍昇格後は、王翦軍の主力として平陽・武城・宜安方面の趙北部攻略戦に参戦。
現在は李牧包囲戦の中核を担う三将の一人として、信・王賁と共に「俺たち三人の誰かが李牧を討つ」と誓い合っています。
77巻・856話時点では、大将軍格として前線で指揮を執っており、まさにこれからが本番という状況です!
史実における蒙恬の年表
| 時期 | 史実での功績 |
| 当初 | 文官として宮廷に入り、訴訟・裁判に関わっていた |
| 紀元前225年 | 李信の副将として楚討伐に加わり、寝丘を攻めて大勝。その後、城父で李信と合流したが、楚の項燕に大敗 |
| 紀元前221年 | 家柄によって将軍となり、斉討伐では見事に斉を討ち滅ぼし、内史とされた |
| 紀元前215年 | 30万の軍を率いての匈奴征伐で、オルドス地方を奪って匈奴を北へ追いやる。辺境に陣して長城、直道の築造も担当 |
| 紀元前210年 | 始皇帝崩御後、二世皇帝・趙高・李斯の偽詔により扶蘇太子と共に自殺を命じられ、服毒自殺。弟・蒙毅も殺され、蒙氏一族は皆殺しとなる |
史実の蒙恬とは
蒙恬は、史実にも登場する人物です。
ただ秦が中華統一するまでに登場する場面は、ほぼ二箇所だけです。
史実の蒙恬は、もともと文官だったようです。
しかし紀元前225年に李信と共に軍を率い、楚攻めを行ない大敗を喫してしまいます。
4年後、李信・王賁と共に斉を攻め滅ぼし、中華統一を達成します。
ここから蒙恬は大活躍を見せ、匈奴征伐で大勝します。
これは李牧以来の偉業であり、さらに万里の長城を築く業績も残しています。
ここから史実の蒙恬の偉業は、秦の中華統一後にあるように見えますね。
それでも中華統一までを描くレギュラーに蒙恬を入れたのは、おそらく斉を滅ぼした人物が李信、王賁、蒙恬だったところからであり、そこからキングダム蒙恬が誕生したのでしょう。
史実の蒙恬の中華統一までの功績は、ここだけのように見えます。
さらにイケメンでカッコいいという記載も無く、この辺りもキングダムオリジナルのようです(笑)
結婚するのか検証!

史実での蒙恬は、紀元前210年の嬴政崩御後に二世皇帝から自殺を命じられ服毒自殺し死亡しています。
弟蒙毅も殺され蒙氏一族は皆殺しになり、その血脈は絶たれています。
ここから蒙恬には子孫はいなく、結婚もしていなかった可能性も出てきます。
この辺りは、史実からはちょっと分かりませんね。
ただキングダムの蒙恬も女遊びがはするけれど、結婚からは遠い人物のように描かれていますよね(笑)
77巻時点でも結婚の気配はなく、このまま独身を貫く可能性が高そうです。
ただし、キングダムはフィクション作品なので、原先生がサプライズで結婚エピソードを入れる可能性もゼロではありませんね(*^^*)
蒙恬役の声優は

「キングダム」蒙恬のアニメ担当声優さんは、野島裕史(のじま ひろふみ)さんです。
野島裕史さんは1973年4月16日生まれ、東京都出身で、青二プロダクション所属の声優・ナレーターです。
野島裕史さんの代表作
野島さんは数多くの人気作品で活躍されており、主な代表作には以下のようなものがあります:
熱血キャラからクールなキャラまで幅広く演じられる実力派声優さんですね!
声優一家としても有名
さらに野島さんは声優一家としても知られています。
父は声優の野島昭生さん、弟は同じく声優の野島健児さんです。
まさに、声優一家ですよね!
野島さんがTVアニメ「スケアクロウマン」で主役を演じた際にはゲストキャラ・シュタインを父昭生さんが、その青年時の声を弟健児さんが担当し、父子3人の共演が達成されています。
この親子関係は、まさに蒙恬一家のようですよね(笑)
そういう意味でも野島裕史さんの蒙恬役は、ハマり役なのかもしれません(笑)
今回は「キングダム」蒙恬を、史実から比較検証してみました。
かなりオリジナルな感じになっていますが、見どころはこれからの楚攻めでの信との敗走と、斉攻めでの中華統一シーンですよね!
「蒙恬名場面3選」を紹介!

18巻!信を認める名場面

ブチギレて、千人将の乱銅を斬った信。
非道な蹂躙行為を行っていた乱銅でしたが味方の千人将を斬ってしまった信は、本来斬首となってもおかしくない重罪を犯した事になります。
そんな信を助けるために、祖父である蒙驁将軍にかけ合う蒙恬。
そのおかげで、信は無罪放免となります。
「なぜあんなヤツを助けた?」という王賁の質問に「俺は飛信隊の信という男が好きになった」と答える蒙恬。
ここで、蒙恬は完全に信を認めることになりましたよね。
この二人の関係は、現在最新77巻までもずっと続いていく事になります。
素直に気持ちを言わない王賁とは違い、さらりと「信を好きになった」という蒙恬のセリフは、読んでいても気持ちが良いですよね!
これからの信との関係を決定付ける、最高な名場面となっています。
20巻!山陽の戦いでの名場面

大将軍廉頗(れんぱ)との一戦を迎える蒙恬の祖父 蒙驁(もうごう)将軍。
祖父蒙驁を討ち取られない為にも、蒙恬は廉頗の右腕 輪虎(りんこ)を討ち取る事に決めます。
そのため、飛信隊・玉鳳隊と連携した策を提案する蒙恬。
自らが潰れ役を買って出て、輪虎兵を狙い撃ちし倒していく作戦を取ります。
しかし、猛者ばかりの輪虎兵を相手にすることになる玉鳳隊。
間違いなく、かなりのダメージを負う事になります。
そのため、出陣前に玉鳳隊へ檄を飛ばす蒙恬。
気分屋で日頃出撃前に語らない蒙恬の熱い檄に、玉鳳隊の士気は一気に高まります!
飛信隊・玉鳳隊をも絡めた作戦を取り玉鳳に檄を飛ばすこのシーンは、ホント熱い名場面ですよね。
玉鳳隊ではない読者の胸をも熱くする、素晴らしい名シーンです!
この蒙恬の作戦により、信は輪虎を見事に討ち取る事になります。
57巻!馬南慈との熱い一戦!

個人的には、最も好きな蒙恬の名場面。
鄴陥落編で、王翦将軍の大ピンチに蒙恬が駆けつけます。
王賁が傅抵を止める場面を見て、蒙恬は猛将 馬南慈を直接止めに行く判断をします。
もの凄い勢いで振り下ろされる馬南慈の一撃を、見事に剣で受け流す蒙恬!
躱した体勢そのままに、馬南慈の顔面を突きに行きます!
突き刺しはできなかったけれど、顔面を斬りつけるまでに届かせる蒙恬!

頭脳派な蒙恬は、決して信や王賁のような武闘派ではないのです。
力技には行かず、「流し」「刺す」シーンがしばしば見られます。
そんな中でも趙の超武闘派 馬南慈との一戦は、ホントカッコいいですし蒙恬の持ち味が存分に出ている名シーンですよね!
これにより王翦将軍は大ピンチを免れ、秦の大目標であった鄴陥落を大きく引き寄せる事になります。
作戦提案や状況解説場面での活躍が多い蒙恬ですが、個人的にはこのシーンが最も強く印象に残っています。
いや、何度見直してもカッコいいですよ!
最っこうな蒙恬です!\(^o^)/
「蒙恬の名場面3選」を見てきました。
まだまだこれからの大活躍が期待できる蒙恬ですが、どんな名シーンが見られるのか?
史実を元にどのように描かれるのか、今から楽しみですよ!\(^o^)/
◆物語における蒙恬の役割・立ち位置
若手三羽烏の「バランサー」として機能
蒙恬の物語上の最も重要な役割は、信・王賁・蒙恬という「若手三羽烏」のバランサーであることです。
本能型の天才・信と、技巧派エリート・王賁。
この二人は性格も戦い方も正反対で、放っておけば衝突してしまいます。
そこに入り込むのが蒙恬です!
社交的で柔軟な性格の蒙恬が緩衝材となることで、三人のライバル関係が「仲間」としても機能するのです。
祖父・蒙驁の遺言「三人で一緒に高みに登れ」を体現しているのが、まさに蒙恬と言えるでしょう。
「頭の良い将軍」像の提示
キングダムには様々なタイプの将軍が登場しますが、蒙恬は「バランスの取れた将軍像」を示す存在です。
王翦や昌平君のような怪物級の軍略家ではない。
かといって信のように感覚だけで戦うわけでもない。
王賁のように一点突破に特化しているわけでもない。
武力・知略・統率のバランスが取れていて、状況に応じて柔軟に対応できる——これが蒙恬の強みです。
この「バランス型の優秀な将軍」というポジションは、読者にとって「現実的に到達可能な理想の将軍像」として機能しています。
蒙家三代の物語を担う存在
蒙驁→蒙武→蒙恬・蒙毅という蒙家の世代交代の物語も、重要なテーマです。
祖父・蒙驁は「遅咲きの大将軍」として晩年に花開き、孫たちに「高みを目指せ」と託して逝きました。
父・蒙武は中華最強の武力を持ちながらも、知略面では課題を抱えています。
そして蒙恬は、祖父の遺志を継ぎ、父とは異なる「知勇兼備」の道を歩んでいるのです。
弟・蒙毅が文官として内政を担い、蒙恬が武官として外征を担うという形で、蒙家は秦国を支える柱として完成していくわけですね。
この「名門の継承と進化」という物語は、読者に深い感動を与えています。
◆蒙恬FAQ(よくある質問)
ここでは、蒙恬についてよくある質問をまとめて回答していきます!
Q1. 蒙恬は何歳?
A. 初登場時は18歳で、信より1歳上、王賁と同い年です。
17巻183話で明確に年齢が示されており、始皇4年(紀元前243年)時点で信17歳、蒙恬・王賁18歳となっています。
77巻時点では始皇帝30歳前後の時代なので、蒙恬も30歳前後と推定されます。
Q2. 蒙恬の現在の階級は?
A. 正式な「将軍」です。
朱海平原の戦いで臨時の将軍として秦軍左翼大将を務め、戦後の論功行賞で正式に将軍へ昇格しました。
信・王賁と同じタイミングでの昇格であり、三人揃って将軍となっています。
現在は大将軍格として前線で指揮を執っており、李牧包囲戦の中核を担っています。
Q3. 蒙恬は信より強い?
A. 一騎打ちの純粋武力では信の方が上ですが、戦略眼では蒙恬が一枚上手です。
信は王騎の矛を振るう武力特化型で、個人戦闘能力は三人の中でトップクラス。
一方、蒙恬は武力・知略・統率のバランスが取れており、局地戦の組み立てや戦略立案では信を上回ります。
「どちらが強いか」は分野によって異なるため、一概には言えません。
それぞれが異なる強みを持つからこそ、三人が揃うと最強のチームになるのです!
Q4. なぜあんなに飄々としているのに評価が高い?
A. 軽い性格はあくまで表層で、実際には戦局をよく見ており、楽華隊の練度も非常に高いからです。
蒙恬の飄々とした態度は、名門の重圧を受け流すための「照れ隠し」とも言えます。
しかし戦場では冷静に状況を分析し、最適な一手を打てる実力者です。
昌平君からも「才能の底が見えない」と評価され、王翦や昌平君といった知将たちからも「計算できる駒」として認識されています。
朱海平原などの戦績がそれを証明していますね!
Q5. 史実の蒙恬とキングダムの蒙恬の違いは?
A. 史実では文官スタートで、中華統一後に大活躍します。キングダムでは武官として早くから活躍しています。
史実の蒙恬は当初、訴訟・裁判を扱う文官として宮廷に入りました。
武官として活躍するのは紀元前225年の楚討伐からで、本格的な大活躍は中華統一後の匈奴征伐や万里の長城建設です。
一方、キングダムでは17巻から武官として登場し、信・王賁と共に若手エースとして描かれています。
信・王賁との濃密な関係も、キングダムオリジナルの設定です。
史実では李信の副将として楚討伐に参加した記録があるだけで、ライバル兼仲間という関係は描かれていません。
Q6. 蒙恬は結婚する?
A. 史実では子孫の記録がなく、キングダムでも結婚の気配はありません。
史実では始皇帝崩御後に自殺を命じられ、蒙氏一族は皆殺しとなり血脈が絶たれています。
このことから、蒙恬には子孫がいなかった可能性が高いです。
キングダムでも女遊びはするものの、結婚からは遠い人物として描かれており、77巻時点でも結婚の気配はありません。
ただし、キングダムはフィクション作品なので、原先生がサプライズを用意している可能性もゼロではありませんね(*^^*)
羌瘣将軍に群がる兵士たち、可愛いから仕方がないですが……
ピンクのヒラヒラ衣装で美形の蒙恬、戦ばかりの時代にはもしかしたら蒙恬将軍に群がる兵士もいたかもしれない…男の娘の走り!?(笑)
Q7. 蒙恬の最期はどうなる?
A. 史実では始皇帝崩御後、二世皇帝・趙高・李斯の偽詔により服毒自殺しています。
紀元前210年、始皇帝が崩御すると、趙高と李斯が遺詔を偽造。
扶蘇太子と共に蒙恬も自殺を命じられ、服毒自殺に追い込まれました。
弟の蒙毅も殺され、蒙氏一族は皆殺しとなっています。
キングダムでも、中華統一後にこの史実通りの悲劇的な展開が描かれる可能性は高いでしょう。
ただし現時点(77巻・856話)では元気に前線で活躍しており、まだまだこれからの大活躍が期待できます!







