全ては虎杖の受肉から始まった。
2020年にTVアニメが放送され2021年には0巻の映画化が決定している「呪術廻戦」。
全てはこの1巻から始まった、と言って過言ではないでしょう。
なぜそこまでの人気作品となったのか？
一言では言い切れませんが、それは「最初から計算して作り込まれた作品だから」と言うところが大きいでしょう。
振り返るのが今だからこそ分かる「呪術廻戦1巻」に仕掛けられていた伏線と謎。
全ての始まりである「虎杖の受肉」も、羂索の作戦だった？
あらすじ内容から順番に見ていきましょう！
本誌最新話までのネタバレを含みます。
ご注意くださいm(_ _)m
呪術廻戦ネタバレ｜1巻あらすじ
虎杖の宿儺受肉と伏黒恵との出会い
仙台の高校に通う高校一年生 虎杖悠仁。
老い先短い祖父 虎杖倭助の見舞いに通うため、運動部からの強い誘いを断り早く帰れるオカルト研究会に所属しています。
ある日、特級呪物 両面宿儺の指を拾います。
その指を追ってやってきた呪術高専一年 伏黒恵。
虎杖が指を持っていると思い、見舞いに来ていた病院で声をかけます。
しかし虎杖は指を持っておらず、二人の先輩が今夜学校で指を覆っている呪符を剥がすと聞き、声を失います。
すぐに学校に戻る虎杖と伏黒。
指の呪符を剥がしたことにより呪いたちが湧いた学校で、先輩たちが襲われ大ピンチに。
式神を使い伏黒が対抗しますが、あまりの数に重傷を負います。
持ち前の身体能力で呪いに対抗する虎杖。
しかし呪いを祓うには呪いを使えなければならず、虎杖もピンチとなります。
呪いを使えるようになるため、両面宿儺の指を飲み込む虎杖。
特級呪霊 両面宿儺が受肉し、全ての呪いを消滅させます。
さらに暴走し人間たちを殺そうとする両面宿儺。
ところが虎杖の自我が両面宿儺を抑え込み、体を取り戻します。
それが分からない伏黒は虎杖が両面宿儺のままだと思い、「祓う（殺す）」と虎杖に向け攻撃しようとしてしまいます。
五条先生の登場
虎杖に「お前を祓う」と宣戦布告する伏黒恵。
そこに呪術高専教師であり最強の呪術者 五条先生が登場します。
虎杖が受肉したことを確認する五条先生。
虎杖が宿儺の受肉に耐え、自我を保てる事を確認し高専で引き取ることにします。
そして虎杖を特級呪物と捉えすぐに殺すと言う総監部に対し「20本全ての宿儺の指を受肉してから死刑に」と執行猶予をつける事を五条先生が提案します。
受け入れられ、虎杖は呪術高専に入学することなります。
釘崎野薔薇の登場
呪術高専1年の虎杖悠仁と伏黒恵。
もうひとりの同級生となる釘崎野薔薇が上京します。
そのまますぐに、呪いを祓う試験をする五条先生。
虎杖と釘崎が二人で呪いを祓う、実地試験を受けます。
上京したて、さらに持ち前の気の強さが前面に出る釘崎。
反発しあうような形となっていましたが、人質となっていた子供を助けるために協力しあい打ち解けていきます。
キチンと試験に合格し、虎杖、伏黒、釘崎という呪術高専1年のメンバーが揃います。
受胎戴天編
少年院の上空に、特級仮想怨霊が発生します。
特級に相当する呪霊が生まれる可能性がある現場に、虎杖・伏黒・釘崎が派遣されます。
絶対に勝てない敵であり、あくまで少年院の生存者確認と救出が任務であることを厳命されます。
少年院に乗り込む3人。
しかし少年院の院生は既に死亡しており、さらに特級呪霊が変態をとげ生まれます。
特級という圧倒的な呪力を持つ呪霊を前に、全く何もできない伏黒と虎杖。
伏黒と釘崎を逃し、虎杖は時間を稼ぐため特級呪霊と戦います。
二人が逃げきれた事を確認した虎杖が宿儺に変わり、終わります。
呪術廻戦ネタバレ｜1巻伏線考察
「禪院先輩と同じタイプかな？」という伏黒
第1話で虎杖を初めて見る伏黒。
虎杖の砲丸投げを見てとんでもない身体能力を確認し「禪院先輩と同じタイプかな？」と言う描写が登場しました。
これ、今となれば禪院真希の事だと分かりますが、この時点では分かる訳もなく、ある意味伏線ですよね。
登場したばかりの五条が伏黒にカメラを向け「2年の皆に見せよう」と言う場面も、この時点で未登場の2年の存在を示唆する伏線と言えるかもです。
こういう未登場のキャラの名前を出す描写はちょこちょこあり、「呪術廻戦」の特徴のひとつと言えるかもしれません。
虎杖の身体能力と受肉は羂索の計画か
虎杖はなぜとんでもない身体能力は持っているのか？
そこに理由はあるのでしょうか？
これは、143話にて回収されています。
虎杖は羂索によって生まれた存在であり、おそらくは宿儺の器として誕生したのだと思われます。
そのため、バカみたいに強い身体能力が身についたのでしょう。
虎杖の宿儺に対する耐性を確認し「千年生まれてこなかった逸材」と称したのも納得できますし、これも伏線かもしれませんね。
となるとこの1巻で展開した、虎杖が宿儺の指を受肉したのも羂索による作戦だったのか？
そういう事になりますよね。
おそらく百葉箱から宿儺の指を発見させたのも、羂索の手引があったのでしょう。
これもいつか羂索の口から明かされる事になるかもですね。
虎杖倭助について
遺言で虎杖の両親について語ろうとするけれど、結局最後まで言わせてもらえなかった虎杖祖父（笑）
143話の描写から、虎杖倭助は間違いなく「虎杖母＝羂索」の正体に気付いていたと思われます。
1巻時点で虎杖の身内は祖父だけになっていますが、その間に何があったのか？
虎杖父がどうなり母がどのように離れていき、その際に虎杖倭助がどう動いたのか？
この辺りも羂索から明かされる展開がいつか来るのでは、と期待しています。
釘崎と沙織ちゃん
釘崎の初登場と共に伏線として登場した釘崎の幼馴染み沙織ちゃん。
これは125話にてきっちりと回収されていますが、1巻から貼られていた伏線というのがスゴいですよね。
沙織ちゃんについては、こちらで解説していますので見てみてください。
呪術廻戦ネタバレ｜1巻感想
キチンと作り込まれている作品ほど、初期に大きな伏線が仕掛けられている。
特に物語の芯となる謎や伏線は、1巻の内に複数しかけられていると読み応えのある作品になるのでは、と考えています。
「進撃の巨人」がまさにそうですが、壁の存在、巨人の謎、ミカサの出生など、物語の終盤まで謎となる伏線が1巻に全て仕掛けられていました。
「呪術廻戦」でも1巻で虎杖出生の謎が仕掛けられており、さらに五条、伏黒、釘崎、宿儺とメインになるキャラクターも勢揃いしています。
この辺り、全て計算して作り込まれていそうですよね！
さらにキャラクターも作り込まれているためか、初登場時から本当に生きている！
間違いなく名作として作り込まれている作品だな、と感じられる1巻でした。
2巻以降の考察も楽しみです！＼(^o^)／
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