今読み返すと本当にヤバい巻が9巻。
「呪術廻戦」9巻は、五条と夏油の過去編のピークであり、同時に「過去編終了」の巻と言えるでしょう。
非常に魅力的な二人の青春の巻と言えますが、いっぽうで仕掛けられている伏線がかなりヤバい事になっています。
さらに九十九由基考察にも欠かせない、彼女の言動をピックアップ!
アニメ化で楽しみな9巻のシーンって、どこ?
あらすじから感想、考察を順番に見て行きましょう!
呪術廻戦9巻あらすじ
五条悟VS伏黒甚爾
高専の結界内に侵入し、五条を刺した伏黒甚爾。
天与呪縛のフィジカルギフテッドである伏黒甚爾は、天性の身体能力でさらに五条を襲います。
術式無下限呪術と六眼で対抗する五条。
しかし五条の能力を踏まえ作戦を練った上での襲撃に、五条悟は完全に殺られてしまいます。
特級呪具「天逆鉾」で首と脚をメッタ刺しにされ、さらに頭を小刀で一突きされる五条。
血を流し倒れ、全く動かなくなります。
夏油傑VS伏黒甚爾
天元との同化の為に薨星宮(こうせいぐう)に到着した夏油と天内理子。
本殿にまでやってきます。
しかし天元との同化を拒む天内。
その気持を受け入れ、夏油は元の世界に帰ろうと声をかけます。
帰れる事を喜び、涙を流しながら「うん」と答える理子。
瞬間、銃撃に倒れます。
五条を倒した伏黒甚爾が、銃を手にし登場します。
天内理子を殺し、さらに「五条悟も俺が殺した」と夏油に告げる甚爾。
夏油とのバトルが始まります。
持っている呪霊の中で最高硬度を誇る虹龍。
さらに仮想怨霊 口裂け女で対抗する夏油ですが、伏黒甚爾には敵いません。
激しいバトルの末、死なない程度に斬られ、倒れます。
五条悟のリベンジ
天内理子の遺体を、依頼者 盤星教に引き渡す伏黒甚爾。
仕事を終え、そのまま帰ろうとします。
そこに現れる、死んだはずの五条悟。
死に際で得た反転術式で傷を治し、伏黒甚爾の前に立ちはだかります。
再びバトルとなる二人。
反転術式と同時に得た虚式「茈」。
五条は伏黒甚爾に、得たばかりの「茈」をぶつけます。
左半身をほぼ失う甚爾。
最後に息子 伏黒恵の存在を話し、絶命します。
夏油傑の闇落ち
伏黒甚爾襲撃から一年後。
反転術式と虚式を得た五条は、さらに術式の自動化などを会得し「最強」となります。
そのため五条が一人で任務をこなすようになり、夏油も一人の時間が多くなります。
一人で呪霊を祓い取り込む夏油。
吐瀉物を処理した雑巾を丸呑みするような味を感じながら取り込む事の意味に、疑問を感じ始めます。
日々、非術者への憎しみが増していく描写。
そんな日を送っていく夏油の前に、特級呪術師 九十九由基が現れます。
彼女から呪霊を祓う対処療法ではなく、原因療法という方法を聞く夏油。
術師から呪霊が生まれない事から、術師だけの世界にすれば呪霊は無くなると察する夏油。
この考えが夏油の中に残り、美々子と菜々子との出会いをキッカケに、非術師を全て殺す呪詛師へと落ちていきます。
内通者メカ丸
過去編から現代へと戻ります。
呪詛師・呪霊側に情報を漏らしている内通者がメカ丸だと分かり乗り込む虎杖・伏黒・釘崎たち。
しかし既に別の場所に移動。
そこでメカ丸が情報を渡した見返りに、真人の無為転変により体を治してもらいます。
そこから真人VSメカ丸のバトルが始まり、終わります。
10巻につづく
呪術廻戦9巻伏線考察
伏黒甚爾の影響
伏黒甚爾とのバトルで五条が得た反転術式と虚式「茈」。
これらをさらに発展させ、五条は現在の「最強に成った」と言えます。
そして夏油傑の闇落ちも伏黒甚爾との出会いが影響しているのは、間違いないでしょう。
非術師を「猿」と表現するところからも、影響を受けているのは間違いないです(笑)
何より天内理子を殺害した事実は、現在展開している「死滅回游編」にも影響しています。
9巻に登場した伏黒甚爾の展開全てが、物語の中枢に影響を与えているのは間違いありません。
伏黒甚爾を中心に物語を見返すのも、面白いかもしれませんね。
天内理子死亡後の天元様
天内理子が死亡したことにより、天元様と同化する星漿体が失われたことになります。
500年に一度の星漿体との同化をしなければ、進化が進み人では無くなってしまうかもしれない天元様。
人類にとって敵になりかねない展開なのですが、9巻に登場した九十九由基から「天元は安定しているから代わりがいたのだろう」で終わっています。
しかし145話「裏」にて、そうではなかったことが分かっています。
ここ、九十九由基考察でも重要です。
天元が星漿体と同化したのだろう、と予想を外しただけなのなら勘違いだったのかなと思いますが、皆が天元様と呼んでいるのに「天元」と呼び捨てにする九十九由基。
物語の展開としても非常に大きな考察ですので、要チェックですね!
夏油傑の闇落ちに影響している九十九由基
非術師に価値を見い出せなくなり、悩める夏油。
その前に、九十九由基が登場します。
非術師がいない世界が呪いの無くなる世界だと示す九十九由基。
決してそちらを勧めている訳ではないですが、この出会いが無かったら夏油の闇落ちも無かったのでは、と思ってしまいます。
少なくとも「闇落ち夏油の大義」を示したのが九十九由基であることは、間違いないでしょう。
天元の星漿体についても間違った情報を流し、闇落ちをも示している九十九由基。
敵ではない、と思うのですがどこかとらえどころのない存在ですよね。
9巻に登場した九十九由基は、これからの展開を考えても要チェックです!
もうひとりの内通者の存在
9巻ラストで歌姫から、メカ丸が内通者だと明らかになります。
ここで気になるのが「学長以上のもうひとりの内通者」です。
これ、152話まで進んだ現在でも明らかとなっていませんので、回収されるのかどうかも怪しいですが・・・
未だ未回収の伏線ではあるので、要チェックですね!
呪術廻戦9巻感想
伏黒甚爾に九十九由基。
名前を見るだけでドキドキするような魅力的かつ重要キャラが登場する9巻は、展開も伏線も非常に見応えのある巻となっています。
そして五条と夏油の伏黒甚爾とのバトルは、何度読んでも飽きません。
さらに夏油の前に登場した九十九由基。
この時の二人の会話は夏油闇落ちだけでなく、現在展開している死滅回游編にも天元絡みの伏線として生きています。
さらに「最強に成った五条」が描かれている巻でもあり、本当に隙間のない飽きが来ない巻だなと個人的には感じています。
大好きな巻ですし、まだ先でしょうがアニメで観られるのが非常に楽しみな巻でもあります。
特に、五条悟のリベンジバトルがアニメでどう描かれるのか?
これを想像するだけでもドキドキしちゃいますよね!(笑)
考察でも展開でもアニメ化でも、最高な巻である9巻。
「最高なクオリティーを誇る巻だ!」と今回の考察を踏まえ改めて見直すアースでした!\(^o^)/
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