11年続いた大人気作品「進撃の巨人」は、2021年4月に大盛りあがりのまま終わりを迎えました。
その後も進撃ロスを嘆き、4ヶ月経過した現在でも「あの時のシーンにはこのような意味があったのでは」とワンシーンを振り返る考察がSNSでは確認できます。
Twitterでも、その勢いは全く衰えていないように見受けられます。
進撃ファンは、なぜここまで「進撃の巨人」に惹きつけられるのでしょうか?
物語は完結し閉じた今も、なぜ振り返り新たな読み方を探るのか?
他作品と比較し、その魅力を検証してみました。
「進撃の巨人」とはなんだったのか?
解説していきます!
※あくまで私見ですのであしからずですm(_ _)m
進撃の巨人とはどのような物語なのか
物語のあらすじ
「進撃の巨人」は、主人公エレンが人類の天敵である巨人を駆逐する物語となっています。
巨人に支配される世界。
目の前で母を食べられ殺されたエレンは、人類を蹂躙する巨人を全て駆逐すると誓い、人生の目標とします。
人間であるエレンですがその身には巨人の力が宿っており、体に傷をつけることで巨人化できる特殊体質でした。
巨人の力で全ての巨人を駆逐方法を探るエレンは、行方不明な父親が重要な情報を持っていると突き止めます。
父親が残した重要な情報を求め、巨人に奪われた実家の地下室を目指します。
巨人により支配された世界では行くことができない外の世界「海」を見る夢を幼馴染みのアルミンと共有し、世界の真実を求めエレンが巨人の支配に抗う物語となっています。
物語の構造
「進撃の巨人」は、コミックス全34巻となっています。
物語は、22巻を境に前半と後半とで分かれています。
22巻までの前半は、巨人の謎・世界を知らないエレンが「グリシャの地下室・巨人駆逐・海」を目的とし達成するまでが描かれています。
23巻からの後半は、巨人の謎と世界を全て知ったエレンが「仲間の未来」と「世界の駆逐」を目的とし達成するまでが描かれています。
物語に仕掛けられた伏線と回収の構造
大きな伏線(章を超え回収される伏線)と中くらいの伏線、小さな伏線(章内で回収される伏線)の三種が仕掛けられています。
特徴として1巻・2巻のように初期に仕掛けられた伏線は作品全体の謎・伏線となっており、物語の後半、終盤に回収されています。
以下は例となっています。
-
大きな伏線
- 1巻1話タイトル「二千年後の君へ」⇛30巻「二千年前の君から」にて回収
- 1巻1話「いってらっしゃい エレン」⇛34巻138話「長い夢」にて回収
- 1巻2話から登場のミカサの頭痛⇛34巻最終話「あの丘の木に向かって」にて回収
- 2巻5話ミカサの東洋の一族・右手首の刺青⇛27巻107話「来客」にて回収
-
小さな伏線
- 5巻19話登場のニック司祭⇛9巻34話「戦士は踊る」で壁を触らせない理由回収
- 17巻70話でリヴァイに預けた注射⇛21巻84話「白夜」でアルミンに使用し回収
- 18巻72話登場の「槍?」⇛19巻76話「雷槍」にて回収
-
章・編の内訳(アース・オリジナル)
- 第1話、第2話 「シガンシナ区陥落編」
- 第3話~第18話 「トロスト区奪還作戦編」
- 第19話~第34話 「女型の巨人編」
- 第35話~第50話 「ウトガルド城攻防戦編&エレン争奪戦編」
- 第51話~第69話 「王政編」
- 第70話~第85話 「シガンシナ区決戦編」
- 第86話~第90話 「グリシャ・ノート編」
- 第91話~第105話 「マーレ編」
- 第106話~第108話 「パラディ島の3年間編」
- 第109話~第122話 「イェーガー編」
- 第123話~第137話 「地鳴らし編」
- 138話・139話 「エレンとミカサ編」
このように物語の核となる大きな意味を持つ伏線は物語の初期に仕掛けられ、物語の後半に回収される構造となっています。
さらに章の始まり辺りには章内で回収される小さな伏線も仕掛けられていおり、その意味を考察し後の展開を予想する楽しみが生まれています。
章を超えるけれど、物語の前半で回収された伏線もありますね。
これが「中くらいの伏線」となります。
例えばライナーとベルトルトの正体が「鎧の巨人」「超大型巨人」であるという伏線が4巻15話にて仕掛けられています。
二人の正体が明かされ回収されるのは、10巻42話「戦士」です。
章を超えているけれど、前半中で回収されておりこれは「中くらい」の伏線となっています。
⇛ベルトルトの正体が超大型巨人という伏線を検証
⇛ライナーの正体が鎧の巨人という伏線を検証
グリシャの地下室も1巻1話で仕掛けられていますが、21巻85話「地下室」で回収されており、後半まで持ち越してはいません。
先程のライナー・ベルトルトの正体伏線よりも大きい伏線ですが、前半中で回収されているため「二千年後の君へ」や「いってらっしゃいエレン」ほどの大きな伏線とは言えないですよね。
これも中くらいの伏線と言えるでしょう。
このように、大中小さまざまな伏線がしかけられているのが「進撃の巨人」という作品の大きな特徴と言えます。
進撃の巨人を他作品と比べ特殊性を考察
ここまでの解説の通り、「進撃の巨人」という作品の特徴は「伏線と回収」と「前半と後半に分かれている構造」と言えます。
特に物語の核となる大きな伏線が1巻と2巻に集中し、9巻くらいまでに大きな伏線が仕掛けられているのが特徴です。
いくつかの例外はあるかもですが、大きな伏線は初期に仕掛けられ、最終話に近い終盤で謎が解明され回収されています。
これはつまり、34巻の最終話までの展開がほぼ1巻2巻にほぼ決められていた、という事になりますよね。
34巻まで続く物語、そしてこれだけの規模の世界観の作品で最初から最終話に回収される伏線が仕掛けられているというのは、かなり稀有ですよね!
アースがこれまでに出会ったのは作品では、「進撃の巨人」が唯一です!
もうひとつの特徴の「前半と後半に分かれている構造」も、かなり珍しいですよね。
「東京喰種」と「東京喰種:RE」を連想しますが、似ていますがちょっと違います。
「進撃の巨人」は前半の最大回収「グリシャの地下室」「巨人駆逐」「海」が回収された22巻で、主人公エレンがヒストリアの手の甲にキスをした事が23巻以降の展開を決める最大の伏線となります。
この一コマが、前半から全てをひっくり返す新伏線となります。
22巻までのエレンは世界中で最も何も知らない存在であり、物語の進行と共に世界の謎を解き明かしていきます。
読者はエレン目線で、エレンと共に世界の謎を解き明かして行く展開となります。
しかし23巻以降の後半ではそれが逆転しエレンは世界で最も全てを知った存在となり、物語の進行と共にエレンの目的を示す伏線やヒントが散りばめられます。
読者はマーレ側目線や調査兵団目線でエレンの目的を考え解き明かしながら、作品を読む展開となります。
これはグール目線であった「東京喰種」と喰種捜査官となる「東京喰種:RE」とは、少し違いますよね。
少なくとも読者は、主人公カネキが喰種捜査官になった理由が早い段階で分かっています。
さらにカネキ自身が世界を何も知らない存在であることは変わらず、むしろ「東京喰種:RE」初期では「最も何も知らない存在」となっています。
グールと喰種捜査官側の両方の世界を詳細に描こうとする試みは「進撃の巨人」とかなり似ていますが、物語の構造自体はかなり違いますし描き方も違います。
ここからも進撃と東京喰種の構造は違っており、「進撃の巨人」の構造はかなり稀有なのではと感じられます。
さらに「伏線と回収」でも述べた通り、最初から全ての展開が決められて描かれたと伏線からも分かります。
ライナーとベルトルトの「故郷」。
巨人が南からやって来るという設定。
これらから諫山先生の中で後半のマーレ編以降の設定も最初から決められており、物語の後半の展開も最初から頭にあったことが分かります。
これ、本当にスゴいですよね!
前後半に分ける二重構造も最初から決めて描いていた…
「進撃の巨人」の大きな特徴は、初期から最終話までの展開が入念に考えられ、全て決められていた事にあるでしょう。
本当に想像も付かないほど入念に考え込まれた物語だと感じられます。
ここに、非現実的なフィクション世界でありながらもまるで本当にあるような世界が生まれた理由があるように感じます。
「進撃の巨人」の特殊性とは、「想像できないほどに考え作り込まれた物語にある」と考えられます。
進撃の巨人独自の魅力は諫山創ならではの才能か
「最初から考え抜かれ仕掛けられた伏線と回収」と「前後半に逆転する物語構造」。
これらが「進撃の巨人」の特徴であり他作品に見られない特殊性だと考察できましたが、プラスとんでもない諫山先生の才能が物語を神作品に昇華させていると分かるコメントが、「公式ファンブック」にて明らかとなっています。
こちらで紹介し考察しているので、ここでは諫山先生のコメントは簡単にまとめ紹介します。
- 諫山先生には他人に教えられない感覚があり、それが漫画家として役に立っている。
- 即興で作ったストーリーが後の展開で偶然繋がることがある。
- サシャを撃ったガビがカヤと出会いサシャファミリーと関わりを持ったのは偶然。
- このような物語が繋がる感覚がネームの締め切り前に毎回あった。
ガビとカヤのエピソードは偶然だった!
これ、間違いなく諫山先生の才能ですよね。
このインタビューでは「物語の幹となる部分は事前に決めていましたが、物語の細部やその他のキャラクター達の行動は連載を続けていく中で決めていった」とあります。
先程の考察で取り上げた「大きな伏線や前後半で分けた物語の構造」は事前に決められていたのでしょうが、小さな伏線や展開は連載中に決められていた事が想像よりも多かったかもしれませんね。
普通だったら「最初から決めていなければ無理だろう」と感じられるエピソードも、諫山先生のこの感覚で途中で生まれた展開かもしれません。
もの凄い才能ですよね!
ただこの諫山先生の感覚が「進撃の巨人」を名作にし、物語が閉じた後も読者を離さない魅力を放っている事は間違いないでしょう!
まとめます。
- 最初から考え抜かれ仕掛けられた伏線回収と物語の二重構造が「進撃の巨人」の特殊性であり最大の魅力。
- 諫山先生の「後の展開で偶然繋がることがある独自な感覚」により、さらに物語を昇華させている。
こうなって来ると「進撃の巨人」で感じられる魅力を他作品に求めるのは難しいと分かりますよね。
諫山先生の才能、感覚に依るところが大きそうなので…
となると、「進撃の巨人」と同じくらい夢中になれる作品は諫山先生の次回作となりそうです。
それはいつになるのか…
とりあえずはアニメFinalSeason2を楽しみにし、来年以降までは待つことにはなりそうです。
「進撃の巨人」と同じくらいの夢中さになれる作品であるならば、いつまででも待てますよね。
この記事を読んでいるみなさんも、そうではないでしょうか?
その時は、またリアルタイムで追いかけまくりますよ!
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アース団長、はじめまして。
いつも感想や考察など、進撃を追っている中で一緒に進んでいる気持ちで通わせていただきました。
最終回を迎えたことでもうアース団長の更新も少なくなるのかな…と思っていたため、今回の記事嬉しいです。
コメントしたいな〜と思いつつキッカケを掴めなかったのですが、考察のことで団長の考えを教えていただけたら嬉しいな、と思いコメントさせていただきます(笑)
ウトガルド城の『ニシンの缶詰』なんですが。
あれ、作中ではジークの潜伏跡のように描かれていたと思うんですけど、ヒィズル国の人間がいたのではないか?と考えております。
というのも、ニシンの分布はパラディ島(マダガスカル)近辺にはなく、日本=ヒィズルの方なんですよね。(Wikipedia調べですが)
更に、『ニシン』をライナーが読めなかったこと・ユミルが読めたことから、缶詰の文字は60年前の文字なのかな?とも思いましたが、60年で読めないほどマーレ(征服国)の文字が変わるかな?と…。
そう考えると、逆に『ユミルの環境だから読めた』=始祖ユミル崇拝の宗教と関わりがある文字なのではないか?とも考えられます。
その場合、グリシャがエルディア復権派に「読めないけど分かる!」と言っていたエルディアの古語が該当するのではないでしょうか?
先述の考えと合わせると、『ウトガルド城にいた者はヒィズル国からやって来て、エルディア古語を使う者』となります。
誰だろう?となるんですけど……ウトガルド城戦で、『夜に活動して、他の無垢巨人を殺そうとしている奇行種』がいたじゃないですか。
あれ、始祖の力を使ったエレンの仕業にしては意味がよく分からなくて。
でも『ヒィズル国からやってきたエルディア古語を使う者』が古城にいたなら、意味が変わるなって。
つまり、あの奇行種はジーク以外の王家末裔による無垢巨人だったんじゃないか?と…!!
パラディ島にヒィズル将軍家が残ったこと不思議だったんですけど、ヒィズル国にもフリッツ王家が残っていて、島の鎖国で互いに帰還出来なくなっていたとしたら……あるいは同盟の証として、人質を送り合っていたら……キヨミ様の行動の意味がまた変わるのではないか? だからエレンはヒィズル国も地ならししたのでは?と思いました。
この考え、ちょっと面白くないですか!?(笑)
今後も応援しております。
長々と失礼いたしました!
>あの奇行種はジーク以外の王家末裔による無垢巨人だったんじゃないか?と…!!
面白いですね!
ただウトガルド城の無垢の巨人たちはラガコ村の人々をジークが…と27巻110話にて明らかになっているので、ここは動かない事実なのかなと。
いっぽうでヒィズル国に関してはあまり回収が無かったので、こういうところに期待してしまうのも分かりますよ。
ヒィズルにはもう少し何かが欲しかったですね(^^)
管理人アース
度々失礼致します。34巻表紙のように丘の木に向かって駆けるコダヌキでござい
ます。
横から失礼します。
>ヒィズルにはもう少し何かが欲しかったですね(^^)
鼻息荒く同感です!アニメ版のニシン缶のラベル文字の解読をこちらのサイトで拝
読し、ニシン缶はヒィズル国製では・・・と考察していた私としては、もう少しあの
国に関する設定が読みたかったです。ヒィズル国黒幕説を推していたので、大豆酵母
もヒィズル国製ではと考察していた頃が懐かしいです・・・。
下記コメントで【チェンソーマン】についてコメントされていますが、実は私も
MAPPAのPVがきっかけで読みました。【進撃】最終回後にレンタルコミックで
借りて自粛を口実に一気読みしました。【ルックバック】も読みました。
諫山先生とは違う才能に出会えました。藤本先生の創造力と空間把握能力はどう
なっているのでしょう!キャラの動き方や背景が斬新!女性キャラが魅力的な上、悪
魔や魔人のデザインが素晴らしいです。
画だけでなく、物語の展開にも引き込まれました。かの国と日本の、悪魔との契約
に於ける命の犠牲に対する描写の違いは、印象的でした。涙あり笑いありの物語のラ
ストが、まさかあのような展開になるとは想像しておらず、衝撃的でした。
失礼致しました。
>大豆酵母もヒィズル国製ではと考察していた頃が懐かしい
酵母!現在公開可能な情報で登場したのが懐かしい(笑)
いや、酵母もキチンと使って欲しかったですよね。
何よりヒィズル国や将軍家の話はもう少し膨らませてミカサに還元して欲しかったです(汗)
>一気読みしました。【ルックバック】も読みました。
おお!素晴らしいですね!
アースは全巻大人買いしました(笑)
ルックバックも素晴らしかったです。
作者の藤本先生はファイアパンチ完結後に「絵をもっと極めたいのでアニメーターになる」と仰られていたようで、そう言われるだけありデザインや構図が凝っていますよね。それ以上にストーリーや展開もですが。
チェンソーマンのアニメ楽しみですし原作も続くが決定しているようです。2部ですね。
コダヌキさんも読まれていると知り嬉しいです!
趣味、合いますね(*^^*)
管理人アース
こんにちは〜!
楽しく拝見させて頂きました!!
沢山頷きながら、見させて頂きました。
様々な作品を知っておられるアースさんの視点と、深い進撃に対する愛と知識が非常に新鮮でした。
個人的には、伏線や構成もさる事ながら、説明し過ぎない心理行動描写、一つでは無くいくつもの感情を表現する表情、無駄の無い洗練された台詞、現実世界の世界とリンクして考えさせられる問題提起の仕方、生き生きとそこに生きているキャラクター達、そして諫山先生特有のユーモアセンスなんかも、凄く魅力的です!
色んな種類の魅力がある事、分かりやすい作品じゃ無いからこそ、自分の置かれてい状況によって同じ人でもその時々で読み方が全然違うし、もっと知りたくなる、そんな所も好きな作品です。
次回作はめちゃめちゃ楽しみですが、次回作があっても、進撃の様な世界観を描かれる事は無いかもしれないなと思っています。若き日の諫山先生だからこその進撃だったんだろうなと。そう言う意味では、本当に貴重な時間だったなと思っています。
>説明し過ぎない心理行動描写、一つでは無くいくつもの感情を表現する表情、
分かります。これに何度振り回されたか(考察させてもらったか)w。
これも諫山先生独特の表現ですよね。
初期とは違い画力が上がった中盤から後半にかけて多く見られました。
最高でしたね!
画力もユーモアの方向性も違うかもですが、のののさんは「チェンソーマン」読まれていますか?
遊びが多く見られる描写や独特なユーモアセンスという意味では「チェンソーマン」も多く見られます。
この作品も読み手によって読み方が変わってくるのでは、と感じていますよ。
11巻で第1部完結で止まっていますが、機会があったらぜひ(^^)
管理人アース
こんにちは〜!『チェンソーマン』未読ですが、『ルックバック』が凄く好みだったので気になっておりました。
また読んでみたいです。オススメありがとうございました!
アースさんと、こちらに集う皆様の読み方から、こういう表情や行動に、ここまでの意味があるのかと、唸らせて頂いていた日々が懐かしいです。
個人的には、エレンと言うキャラクターが未だにとても難解で、特にマーレ編以降、結局どういう心理だったのかみたいな所は、まだまだ楽しませて頂いています。
しばらく楽しめそうです(笑)
>エレンと言うキャラクターが未だにとても難解で、特にマーレ編以降、結局どういう心理だったのか
前半のエレンは一貫しておりそのままで分かりやすいですが、未来を見てからのエレンは難しいですよね。
皆の未来を守りたくて世界を平らにしたかったエレンも、平らにすることに罪悪感で一杯なエレンも同居しているのだろうな、とは感じます。
エレンは、気難しいけどいい奴というイメージですね(笑)
管理人アース
失礼致します。コダヌキでございます。
章・編の内訳(アース・オリジナル)は凄いです!私はここまで細かく分けて考察
していません。アース団長なら【進撃の巨人】の考察本をハードカバーで出版出来ま
すよ!副題は「ループする世界」でしょうか?
諫山先生はゲームがお好きなようです。私はゲームを嗜まないのでこれは想像です
が、伏線を回収し考察しながら読むスタイルはゲームを楽しむ事に近いのでしょうか。
【進撃の巨人】は頭脳をフル回転しつつ物語を攻略する。そこに熱中する理由があり
そうです。
私は【東京喰種】未読ですが、【進撃の巨人】の構成には、今迄の日本の漫画には
無いものがあるのですね。
海外の小説やドラマや映画には、【進撃の巨人】のように序盤の伏線が中盤・終盤
で回収される展開があります。観つつ(読みつつ)物語の味わいを徐々に噛み締めら
れます。ギャオで視聴していたドイツのドラマ【バビロン・ベルリン】やBBCのド
ラマは、これに近いタイプでした。
【進撃の巨人】に於ける物語の構成は、外国のそれに近いかもしれません。それは
海外の読者を増やすだけでなく、日本の読者に今迄にない新しい物語を提供したので
しょう。諫山先生は新時代の漫画の礎を築いたのでは!アースさんのサイトで、皆
さんと漫画の歴史の転換期にリアルタイムで立ち会えて幸運かつ幸福でした。
失礼致しました。
>ドイツのドラマ【バビロン・ベルリン】やBBCのド
ラマは、これに近いタイプ
なるほど~。そうなんですね。
アースは外国ドラマを観ないので、これは嬉しい情報です。
諫山先生は外国の映画やドラマを観られているようなので、そこからの影響もありそうですね。
アースもコダヌキさんと進撃を追いかけていた日々が34巻表紙のようなイメージで嬉しい思い出です!
また進撃のようにリアルタイムで考察できる諫山先生の次回作を楽しみにしています(^^)
管理人アース
団長殿、いつも更新お疲れ様です。
改めて振り返ってみると、この作品の伏線の多さと張り巡らせ方に驚かされます。
自分の中で未回収と考えている伏線が今後回収される事はないと思いますが、機会があれば是非とも諫山先生のフラグ管理法を聞いてみたいです。
進撃の伏線はショートパスからロングパスまで多彩ですが、個人的には121話のグリシャがエレンに地下室の鍵を見せる場面が印象的です。
1話でグリシャがエレンから目を背けた状態で話していたのは、屋外にいる2人に向けてのものだったと分かった時は鳥肌が立ちました。
特に連載当初は画力が今ほどではなかったので余計にそう感じます。
ただ、進撃の真の読み解き方があると分かったのは、アース団長のおかげだと思っています。
このサイトに流れ着いていなかったら、ここまで進撃について深くのめり込む事もなかったと思います。
このサイトでの答え合わせが楽しくて、何度第1話から読み返した事か。
諫山先生の次回作には期待しています。
ここに再び集える日が来る事を心待ちにしております。
>個人的には121話のグリシャがエレンに地下室の鍵を見せる場面が印象的
ありましたね~。これはかなりショッキングでアースにも強い印象が残っています。
本当にどこまで当初から考えていたのか?
この鍵を見せるグリシャも「繋がった」のか?
いろいろと考えてしまいます(笑)
>諫山先生の次回作には期待しています。
ですね!
「進撃の巨人」のように夢中になれる作品は諫山先生じゃなきゃダメなのかも。
本当に期待していますよ(^^)
管理人アース
団長
巴里分隊長
こんばんわ。
巴里分隊長のおっしゃる通りです。
自分もこんなに「進撃の巨人」にのめり込んだのは
作品力もさることながら、このサイトに出会えたからです。
団長の考察記事や皆さんの考察コメントを読んで、
自分も読み解きたい!伏線を見つけたい!謎解きしたい!
というモチュベーションが格段にUPして、何度も読み返しをするようになりました。コメントを書き込んで団長から返信をもらえた時の嬉しい気持ちが、さらに読み返し回数を増幅させました(笑)
そして何より多数の進撃フリークが団長のトピックをもとに考察の粋を尽くす環境が、それこそ日々の生きがいにまでなりました。
本当にありがとうございました。
アニメFinal2もよろしくお願い致します!
>アニメFinal2も
楽しみですね!(^^)
管理人アース
さすがアース団長(≧∀≦)b
ありがとうございます!(^^)
管理人アース
「最初から考え抜かれ仕掛けられた伏線と回収」
そこには、
「他人に教えられない感覚」
があるとのこと。
これはもう『始祖の力』そのものですね。
「伏線」=「過去」
「回収」=「未来」
「始祖の力には過去も未来も無い。同時なんだ」
諫山先生はこの「他人に教えられない感覚」すなわち
「過去も未来も無い。同時。」を物語のプロットの根幹に置いたのだと思われます。
>「過去も未来も無い。同時。」を物語のプロットの根幹に置いたのだと
幼少時代からその感覚があったようなので、スゴいですよね!
諫山先生こそ始祖持ち(笑)
管理人アース
団長、新記事考察ありがとうございます☆
「進撃の巨人」「諫山創」「管理人アース」
これら全てを一番近い距離で見てきた団長の客観的で分かりやすい真骨頂な考察まとめだと思います。
私達が物語が終わった後でも未だ作品に魅了されているのは、答えのない部分もありますが、その世界観の膨大な量の情報でもあると思います。
団長の仰る通り「伏線」は絶対に外せません。
しかし物語に含まれた伏線以上に我々を魅了するのが“この場合だったらどうなっていたんだろう?”と云う読者の中の伏線です。
王政編でもしリヴァイ兵長とケニーが手を取り合っていたら、人類最強のアッカーマン同士のコンビが生まれていたらどの様な結末を迎えていたのか?
これは私の中の伏線ですが、諫山先生は最後の最後にリヴァイ兵長×ミカサと云うアッカーマンコンビを作りラスボスのエレン、ひいては巨人絶滅と云う素晴らしい結末を魅せてくれました。
進撃の巨人の魅了は団長も長年苦悩されたと思います。
しかしこの記事は我々が進撃の巨人を好きでいて良かったと心救われる温かい気持ちにされ感謝申しあげます。
>諫山先生は最後の最後にリヴァイ兵長×ミカサと云うアッカーマンコンビを作りラスボスのエレン、ひいては巨人絶滅と云う素晴らしい結末を
なるほど~。
王政編でリヴァイ&ケニーが誕生していたら…という伏線の回収としてラストのリヴァイ&ミカサが展開した、とも読めますね。
面白いです!
進撃の魅力はまだまだたくさんあると感じますし文字では起こしきれないと思いますが、少しでもこの記事で共感してもらえたら嬉しいです(*^^*)
管理人アース