進撃の巨人

進撃の巨人キャラ名鑑FINALインタビュー3つの内容を検証!諫山先生の名作を生む才能が明らかに

「進撃の巨人キャラクター名鑑FINAL」は、最終巻34巻と同日発売された公式ガイドブックです。

これまでにも公式ガイドブックは数多く発売されていますし、以前にも同タイトルの「進撃の巨人キャラクター名鑑」も発売されています。

「Answers」もそうですが、これらのガイドブックで楽しみなのが、「諫山先生インタビュー」です。

細かい情報やキャラクター情報も貴重ですが、ガイドブックに記載されている先生のインタビューには、これまでもかなり重要な情報がさらりと登場してきました。

作品における諫山先生の生々しい考え方や、その意味も語られてきました。

今回は、最終話執筆後の諫山先生のインタビューが記載されています。

どんな内容のインタビューとなったのでしょうか?

同じ内容のインタビューが、別マガ6月号に先だって発表されています。

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ただ、この時以上の内容が今回は登場しています。

今回は特にアースが気になった3つのポイントを取り上げ紹介したいと思います。

必見な内容となっていますので、ファンは必ずおさえておきましょう!

進撃の巨人キャラ名鑑FINAL諫山先生インタビューの内容とは

当初の予定よりも連載が長くなった理由

2009年から連載が始まった「進撃の巨人」。

2014年「ダ・ヴィンチ」10月号での諫山先生インタビューにて

「初期の見積りでは16巻くらいで終わるつもりでしたが…自分としてはあと3年くらい…。早く完結させたいと思っています。」

と語られていました。

2013年の「ゴング格闘技」では「20巻完結を目標」と語られており、そう考えると2021年34巻完結というのは当初の予定よりもかなり連載が長くなった、と感じられます。

今回のインタビューでは、諫山先生からその理由が説明されています。

キャラクターが増えてしまったからなんです。物語を完結させる時に何が大変かと言えば、キャラクターそれぞれの物語を全員分締めることなんです。
…キャラクターごとのドラマにしっかり幕を下ろさないと、『進撃の巨人』は完結できなかったんです。

たしかに「進撃の巨人」はキャラクターが数多く登場し、その一人ひとりにドラマがありました。

当初の予定よりもキャラクターが多く登場した事により、連載が長くなったということでしょう。

それでも「キャラクターごとにしっかり幕を下ろさないといけない」という、諫山先生の作品に対する真摯な姿勢の方が長くなった理由なのでは、とアースは感じてしまいます(笑)

諫山先生の成長が作品に影響を与えていた

11年半に及ぶ連載期間となった「進撃の巨人」。

22歳だった諫山先生も、現在では34歳になっています。

その間にご結婚もされました。

そのような環境の変化が作品にも反映した、と諫山先生から語られています。

そのひとつとして、ライナーを挙げ説明されていました。

敵側で全ての罪を背負い苦しんでいたライナー。

そんなライナーですが、終盤ではジャン達と憎まれ口を叩けるくらいまで関係を修復していました。

こんな気持ち悪くてデリカシーに欠ける面もライナー本来の姿であり「商品的に都合悪い部分も含めて、全てを描きたかった」と語られています。

そのようにライナーを描きたくなったのは結婚した事が大きかった、と説明する諫山先生。

結婚し精神的に成長した事により、ライナーの本来の姿を認め描きたくなったのだろう、と察せられます。



進撃の巨人キャラ名鑑FINALインタビューから諫山先生の才能が明らかに

諫山先生が連載11年半で見つけた漫画家として役立った、自らの「感覚」について語られています。

これがおそらく「進撃の巨人」の魅力に大きく貢献している、とアースは読んで感じました。

以下インタビューを簡単にまとめ抜粋し、紹介します。

何か他人に教えられない感覚が自分の中にあるように感じていて、その感覚は漫画を描くことにすごく向いているんだろうなって、連載を続けていくうちに感じるようになりました。

僕は小学校時代に人形遊びをよくやっていて、その場でストーリーをどんどん即興で作っていくんですね。

当時からその即興のストーリーが偶然にも以前の展開と繋がったりすることが頻繁にあったんです。

サシャを殺したガビが後にサシャの家族に拾われてカヤと関わりを持つという展開が生まれたのは、あの人形遊びの感覚で物語が繋がったからなんですよ。

物語の幹となる部分は事前に決めていましたが、物語の細部やその他のキャラクター達の行動は連載を続けていく中で決めていった面があります。

そうした物語を組み立てるための材料が独りでに歩き出して、いきなり他の物語に繋がっていきました。

そういう感覚が毎回ネームの締め切り前に日常的に苦もなく来ていました。

ただ4巻を描いている時はその感覚が全然来なくて、「あ、来なかった…」って(笑)

その時は、ただただネームを作るのにすごく苦労しました(笑)

でも11年半の連載の中で、来なかったのは数回だけでしたね。

サシャを殺したガビがカヤと出会いサシャファミリーと出会ったのは、後から即興で決めた偶然の展開だった!

これ、かなり衝撃な事実ですよね!

「進撃の巨人」の伏線や展開には、大きな伏線が外側にありその中に小さな伏線がいくつも仕掛けられているミルフィーユ状なイメージを持っていました。

この外側の伏線は「進撃の巨人というタイトル」「二千年前の君から」や「ミカサの頭痛」「リヴァイ兵長やミカサが強い事実・ミカサのリミッター解除」など、初期に仕掛けられ終盤に回収される伏線です。

その内側に、後の展開で仕掛けられ短期間で回収される小さな伏線が細かく散りばめられている、という構造が「進撃の巨人」にはあるように感じていました。

しかし細かい伏線の中には意図的にではなく「即興で偶然に展開していた」ものがあったとは!

これ、間違いなく諫山先生の才能でしょう!

作画力や構成力とは別で、この才能が「進撃の巨人」の魅力を大きくしているのは間違いないでしょう。

いや、これこそ諫山創の最も強い武器かもしれないな、とアースは個人的に感じています。

「進撃の巨人」という名作は諫山創ならではの才能があり生まれたのだな、とキャラクター名鑑FINALのインタビューを読み改めて感じました。

となると、この「伏線と回収の魅力」は諫山創でなければ味わえないものかもしれませんね。

個人的には「呪術廻戦」にも同じ魅力を感じていますが、やはりあの絶妙な味のある展開は諫山作品にしか無い魅力なのかも。

あの展開の魅力を、次に味わえるのはいつになるのか?

次回作がいつになるのかは分かりませんが、このインタビューを踏まえ、また「進撃の巨人」を改めて読み返そうと思ったアースでした!\(^o^)/

アース
アース
諫山先生の言う「繋がった」を意識しながら読み返そう
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