最新話考察

進撃の巨人が描く生と死「繋ぐ命」とは?134話までに見える諫山先生のメッセージを考察!

「進撃の巨人」とはエレン・ミカサ・アルミンの幼馴染3人組の物語である、と捉えて読んできました。

この読み方は、現在最新話134話の展開を見ても間違っていないと感じられます。

しかしいっぽうで「緻密に伏線と回収が構築されているミステリー」としても読めますし、「登場人物の成長物語」「ループ物か否か」という読み方もできます。

様々な側面を持った「進撃の巨人」ですが、「これら全てが進撃の巨人という作品」と言えるでしょう。

ただ注目すべきは、そこに込められたメッセージです。

諫山先生は「進撃の巨人」という物語を通して、読者に何を伝えようとしているのか?

残り1,2%と明言されている時点で見えてきた「進撃の巨人」という作品の本質。

あくまで個人的な見方ですが、ここでアースが感じた「進撃の巨人」を紹介したいと思います。

◆進撃の巨人に込められたメッセージとは

まずはこれまでの「進撃の巨人」から感じられた、諫山先生からの大きな二つのメッセージを紹介します。

「繋ぐ命」というメッセージ

「進撃の巨人」は残酷な物語です。

物語の中では残酷な現実に、一人ひとりの命はあっさりと潰えますがそれでも次の世代に繋げその命に意味を見出します。

これは第1話でのエレンの「ここで誰も続く人がいなかったら 今までに死んだ人達の命が無駄になる!」という言葉にも込められているメッセージですよね。

さらに20巻80話の名シーンである、エルヴィンの演説にも通じています。
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「進撃の巨人」第80話「名も無き兵士」より

名も無き人々一人ひとりが繋げてきた命に意味を与えるのは次の世代の人々だ、というメッセージ。

もっと言うと次の世代に未来を託し、大きな目的・夢を叶えるため死にゆく人たちが描かれているように感じます。

これは、「進撃の巨人」の初期から一貫して込められているテーマに感じますよね。

現実世界でも起こっている残酷な事象を「巨人」というフィクションにし、真っ直ぐに捉えて描いているように見えます。

我々個人の小さな命が繋ぎ、果たされる大きな夢。

イメージは、水滴が川となり海にたどり着くような感じですね。

水滴が個人の命であり、川が人類全体みたいな。

果たされる夢が何なのかは分かりませんが、物語の最後に描かれるのかもしれませんね。

「敵とは何か?」というメッセージ

本当に駆逐すべき敵とは何か?

母親を殺されたエレンは巨人を敵として見定め、巨人の駆逐を誓います。

しかし21巻で敵は巨人ではなく世界であることが分かり、敵は海の向こう側へと変わります。

いっぽうで、22巻からマーレ側目線へと物語は変わります。

これまで巨人側で敵であったライナー、ベルトルト、アニ側の境遇が明らかとなり、彼らが敵ではなく駆逐の対象ではない、と分かってきます。

さらに世界がパラディ島を憎しみの対象としていることも分かり、マーレを倒したとしても問題は解決しないとも分かってきます。

21巻まで敵だと目されていた巨人やライナー達ですが、22巻以降に彼らの境遇・過去が描かれる事により、倒しても解決しないことが分かって来るのです。

ここに、諫山先生からの「目の前に立っている敵にも事情があり、その相手を倒しても根本的解決にはならない」というメッセージが込められているように感じます。

もっと言うと「本当の敵は人ではない。人が生む憎しみでありそれは人を倒しても解決にはならない」と言うメッセージが込められているように感じます。

◆134話描写から見える諫山先生のメッセージとは

残り数話にまで迫ったと考えられる134話。

ここには「ヒストリア出産」「地鳴らしと赤子」「エレンにたどり着いたアルミン達」が描かれていました。

「ヒストリア出産」と「地鳴らしと赤子」には、死んでいく人達と未来を託される赤子が描かれているように読めましたよね。

まさにこれは21巻まで通して描かれてきた「次の世代に未来を託し、大きな目的・夢を叶えるため死にゆく人たち」が描かれているように感じましたよ!

さらに「エレンにたどり着いたアルミン達」には、「敵とは何なのか?」というイメージ持ちました。

エレンに到着し戦うアルミン達ですが、アルミン達はエレンを敵と認識していません。

あくまでアルミン達は、地鳴らしを止めるために戦っています。

つまり、「『地鳴らし』と戦っている」と読んでも良いのかな、と感じられました。

では、この地鳴らしとは何なのか?

今回134話で、名も無きマーレの将校が語っていましたね。

「我々が至らぬ問題のすべてを吐き捨ててきた結果生まれた怪物」「我々が与え続けてきた憎悪」「私達の怪物」と。

地鳴らしとは、「これまで大人たちが先送りにしてきた問題から生まれた人災・災害」と言えるように感じます。

リアルで言うと何に当たるでしょうか?

地球温暖化、ごみ問題、差別問題、宗教戦争、原発問題…

日本だけでなく世界中で先送りにされてきた問題は数多くあり、それらは未来の罪のない子らにもそのまま押し寄せるように予想されます。

まさに、地鳴らしのように。

アルミン達が止めようとしているのは、「未来に残してはいけない、ここで止めなければいけない問題」のように感じますよね!

ヒストリアが産んだであろう子のためにも…

こうやって見ると「進撃の巨人」には、過去の死んでいった人たちの意味は現在の自分たちの行動が決め、現在先送りにしている問題は未来の子達のために駆逐しなければならない、というメッセージが込められているように感じますね。

全ては今の自分たちの行動にかかっているのだと。

諫山先生からの強いメッセージが込められているように感じますよ!

今回は「進撃の巨人」に込められたメッセージについて考察し紹介しました。

  1. 次の世代に未来を託し、大きな目的・夢を叶えるため死にゆく人たちが描かれている
  2. 本当の敵は人ではない。人が生む憎しみでありそれは人を倒しても解決にはならない
  3. 先送りにしている問題は未来の子達のために駆逐しなければならない

アルミン達は未来の為に地鳴らしを止められるのか?

その結末は未来の子達のためでもあるけれど、初期の段階で巨人に捕食され退場した人たちから紡がれた夢が叶う瞬間でもあるのかな、と感じます。

そう考えると、進撃の巨人の結末にはよりいっそう刮目しなければ、と感じましたよ!

最終話に提示される、諫山先生からの最後のメッセージに要注目です!(*^^*)

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POSTED COMMENT

  1. 寸劇の小人 より:

    進撃の巨人のテーマでもう一つ外せないのは、「選択」かなと思っています。
    「その行動を選んだ時の未来、別のを選んだ時の未来」という、「もしあそこでああしていたら別の未来になっていたのか?」という疑問は、究極的には「もし人類が過去から学び、同じ過ちを繰り返さないように学習できるなら?」という問いかけにつながっているように思います。
    ループ展開があるにせよないにせよ、それは結局「過去を踏まえてやり直せれば、より良くできるのか」ということで、やはり広義の「選択」というテーマ内にはいるのかなと。

    作品中でここまで描かれたことから「人類って素晴らしい!もう過ちは繰り返さないよ!」という結論には落ち着かないと思うものの、人類に絶望したエレンに「いやいやちょっと聞けや」とアルミンが何をぶつけるのかが楽しみです。
    (絶賛恋愛中なので、もちろん「愛」も入れ込んでくると思います。)

    • >もう一つ外せないのは、「選択」かな
      ホントそうですね!
      リヴァイの名言しかり作中で「あの時違った答えを」というシーンは多々でてきています。
      アルミンの「何かを変える人は」も広義で選択ですよね。
      素晴らしい考察をありがとうございます!

      管理人アース

  2. 巴里の恋人@アース調査兵団分隊長 より:

    団長殿、いつも更新お疲れ様です。

    う〜ん、これは本当に深くて難しいテーマですね。
    上手く言葉が紡ぎ出せずにコメントが遅れていましたが、団長殿とコダヌキさんの考察を見て確かにそうだと感じました。

    諫山先生は「怪物」と言う表現を用いていますが、これは人間なら誰もが持っているエゴだと思います。
    結果としてそれが世界の未来を担うはずである子供達の自由を奪っているような気がします。

    大勢の訓練兵や戦士候補生達の未来を奪ったと言う点で言えばパラディ島とマーレも同じで、指導者だったキースやマガトが自らの命を投げ出しストッパーズに報いたんでしょうね。
    134話で命を奪われる大人達と命を授かる赤子が対比的に描かれていたのも、そんなメッセージが込められているような気がします。

    • >キースやマガトが自らの命を投げ出しストッパーズに報いた
      言われてみれば、ここもそうですよね。
      大人たちから子どもたちへ繋ぐ命と罪。
      ストッパーズも、さらに未来へつないで欲しい。
      そして憎しみの連鎖がどのように断ち切られるのか、見たいです。

      管理人アース

  3. コダヌキオタヌ より:

     度々失礼致します。コダヌキでございます。         

     和銀さん、 ユミル・イェーガーさん、有難うございます。

     最近転居した地域には子供や若者が多く、子供達がとても可愛いのです。この子達
    が大人になる頃の未来はどうなっているのだろうと想像すると、オニャンコポンの
    「子供は未来だ」との言葉を思い出す事があります。アースさんが仰る通り、子供達
    の未来が善きものであるかは、今の私達大人に掛かっているのだと思います。サシャ
    のお父上と全く同じ行動は執れなくとも、彼をお手本にしたいです。

     失礼致しました。

    • >子供達の未来が善きものであるかは、今の私達大人に掛かっているのだと思います。
      そう受け取れるようなメッセージが描かれていますよね。
      非常に難しいですし重いですが、少しでも意識して日々を暮らしていきたいですよ(・_・;)

      管理人アース

  4. ユミル・イェーガー より:

    団長、記事更新お疲れ様です。
    そして、この記事は、私がこのサイトに来て以来、ずっと待ち望んでいたテーマに関する記事であるように思います。

    前出のコダヌキさん

    >「親の血、先祖の血、過去の歴史、民族の違い。負の遺産が未来の子孫達から人生を選択する際の自由を奪うなら、子孫は負の遺産から自由になる為に抗い戦い続けろ。直ぐに自由は手に入らない。それでも、親や世界に強制された生き方ではなく、自分の人生は自分の頭で考えて決めて良い。森を出る為に進み続けろ。憎悪だけで生きるのではなく、憎悪を連鎖させない為に人を愛せ」

    前出の和銀さん

    >この物語はずっと終わらない自分と他人との選択の物語と言うか そんな気がしていました
    まあせいぜい悔いのない選択をするしか無いのですが
    半世紀も生きて来るといろいろ考えさせられます💦私も悔いのないように生きてきたつもりでも いろいろ捨ててきたものや諦めてきたものがあります でもそんな中でも 戦い抗って生きて生きたいと進撃は教えてくれるようなそんな物語に思えます

    胸が熱くなりましたね。

    そして、団長の
    >本当に駆逐すべき敵とは何か?
    >アルミン達が止めようとしているのは、「未来に残してはいけない、ここで止めなければいけない問題」

    その通りだと思います。

    エルヴィンの言葉を借りて言いたい。

    「アルミン。キミには…何が見える?」

    「全ての人類よ。キミたちには…何が見える?」

    「本当の敵は…何処に居るんだ?」

    地ならしが止まったら‥エレンが死んだら‥巨人がいなくなったら‥‥
    作中に描かれた問題点は解決するのか?憎しみと殺戮の連鎖は絶たれるのか??進撃の巨人の物語に描かれた問題点・・
    「未来に残してはいけない、ここで止めなければいけない問題」
    を解決出来るのは、エレンでもアルミンでもミカサでもない。一人一人の人類、それぞれの自分自身でしかないのだと思います。人類の未来の為に戦わなければならない相手は、きれいごとではなく、自分自身なのだと思います。
    自分の為に、自分以外の人の為に、そして、それぞれの未来の為に戦う。
    その時、皆が手にしなければならない戦うための武器とは、
    許し、受け入れ、理解することをあきらめない気持ち・・「人を愛せ」「自分を愛せ」「命を愛せ」だと思っています。

    • >許し、受け入れ、理解することをあきらめない気持ち・・「人を愛せ」
      諫山先生が描く、リアルにも通じる世界の方向性が見たいですね。
      諫山先生が望む世界融和への道…
      どこまで描かれるのか分かりませんが、そこに「愛」が登場するとアースも感じますよ(*^^*)

      管理人アース

  5. 和銀 より:

    夜分に失礼いたします🌙アース団長
    コダヌキさんの優れた文章の後で失礼かな?と思いましたが 蛇足で
    大きなテーマではなく小さいテーマで
    誰かの為に 自分の為に が進撃の巨人の中によく
    この対比が よく出てくる様な気がします
    人の為に生きることも大切だけど 自分の事も 大切にしなければいけないし 一方自分の夢の為に人を犠牲にしてよいものか?というとそうでもない (結果的にエルヴィンはそうかもでした) 個人と他人はいつも背中合わせで人に選択を迫ってきます 上手くは言えないのですが 自分も他人 同じように大事にしなければ だめと言うかどっちかに片寄っても駄目なんだと 当たり前の事なのに ヒストリアのそんなことないよに泣き エルヴィンを見送ったリヴァイに胸の痛みを感じ ヒストリアの自分を殺してなるものかに心を打たれました この物語はずっと終わらない自分と他人との選択の物語と言うか そんな気がしていました
    まあせいぜい悔いのない選択をするしか無いのですが
    半世紀も生きて来るといろいろ考えさせられます💦私も悔いのないように生きてきたつもりでも いろいろ捨ててきたものや諦めてきたものがあります でもそんな中でも 戦い抗って生きて生きたいと進撃は教えてくれるようなそんな物語に思えます ミカサちゃんの
    私はもう諦めない なんとしてでも勝つ なんとしてでも生きるは ずしっと来ました
    まだ終わってはいないのですが 泣いてしまいそうですね💦風の谷のナウシカ(映画)でも言ってましたが 誰が世界をこんな風にしてしまったのでしょうを思いだします💦団長やコダヌキさんの様に大きく捉える事は出来なくても何処かで共感し泣ける身近に感じる事をが出来るのも進撃の魅力でありテーマかなと感じましたので ちょっと蛇足で日本語不自由ですが書いて見ました もう日付が変わってしまったのですが 今日 忙しくて💦でも頑張ります✨団長も体調気をつけて下さいませ はっ!(^^ゞ

    • >誰が世界をこんな風にしてしまったのでしょうを思いだします
      進撃とナウシカは終盤になり非常に重なってきますよね。
      諫山先生も影響を受けているのでしょうが(2期EDビジュアルもそうでしたし)最後の最後のメッセージでも重なるかもしれませんね。
      ナウシカの王蟲のように地鳴らしが止まるのかは分かりませんが、要必見ですね!(*^^*)

      管理人アース

  6. コダヌキオタヌ より:

     失礼致します。コダヌキでございます。
     お仕事をされながらの記事作成お疲れ様です。

     134話は誰かの生存は誰かの死と表裏一体だと感じていましたが、アースさんが
    仰るように過去の人々の命が未来へリレーされていくなら、喪われた命は決して無駄
    死にではありません。

     『地鳴らし』阻止の為ストッパーズとライナー達が共闘する姿を見た収容区の人達
    は、楽園のエルディア人と徐々に手を取り合い、いずれ共に暮らしていけるでしょう。
    ですが、『地鳴らし』を幸運にも生き延びられた人々から、巨人やエルディア人特に
    エレンへの憎悪を消し去る事は、年数を掛けても困難です。
     空爆で『進撃』を倒せなかった場面は、人間の中から憎悪(私達の怪物)の濃度を
    薄める事の難しさを暗喩しているように見えます。
     格好つけるつもりは無いのですが、負の感情を知らなければ、人を愛する心も含め
    て正の感情を知る事は出来ないと、私は思っています。
     エレンが巨人を憎悪しなければ、壁内人類は巨人から楽園を守る事も、王政府に反
    旗を翻す事も、海を見る自由も得られませんでした。自由を遮蔽する巨人を憎悪し、
    仲間を想い家族を愛する心があったから、『地鳴らし』を阻止する展開に繋がってい
    ます。
     塩は必要量を摂取しなければ身体に不調を来しますが、過剰摂取を続ければ身体を
    壊します。憎悪も同じです。暴力や圧政を憎悪しても、不必要に過剰な憎悪は他者を
    殺す事さえあります。個々人が、自らの憎悪を少量で調節していかなければならない
    のだと思います。量や調節の加減を自ら考えて決断しなければならない時もあります。

     「親の血、先祖の血、過去の歴史、民族の違い。負の遺産が未来の子孫達から人生
    を選択する際の自由を奪うなら、子孫は負の遺産から自由になる為に抗い戦い続けろ。
    直ぐに自由は手に入らない。それでも、親や世界に強制された生き方ではなく、自分
    の人生は自分の頭で考えて決めて良い。森を出る為に進み続けろ。憎悪だけで生きる
    のではなく、憎悪を連鎖させない為に人を愛せ」
     作品を通して、諫山先生からそう言われているように感じます。

     毎度長くて済みません。失礼致しました。

    • 和銀 より:

      コダヌキさん素敵な文章いつもありがとうございます
      私もそう思います

    • >塩は必要量を摂取しなければ身体に不調を来しますが、過剰摂取を続ければ身体を
      壊します。憎悪も同じです
      何でもそうですが「適度」って難しいですよね。
      それが感情に対してであればなおさらで…(・_・;)
      未来へ向けた諫山先生の最終話に登場するメッセージが、本当に楽しみです!
      「人を愛せ」が来たら、絶対に泣くなぁ…(;´Д`)

      管理人アース

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