現在31巻まで進んでいる「進撃の巨人」ですが、22巻前後で大きく内容が変わっています。
最も大きな変化は、物語の転換の変化でしょう。
22巻までは主人公エレンの視点で描かれており、23巻以降は視点が変わります。
敵国マーレ側の視点になり、さらに104期側の視点になり、さらにはジーク視点で描かれる場面も登場します。
中には、イェーガー派視点で読んでしまう展開もありましたよね!
これだけ多くの視点、読み方ができる作品も珍しいでしょう。
あなたは現在の進撃をどんな視点で読んでいますか?
検証してみました!
◆進撃を誰視点で読んでいるのか検証!
128話から始まっているエレン・ストッパーズとイェーガー派の戦いについて。
「世界の虐殺を止めたいストッパーズ」と「島の自由の為に地鳴らしを推すイェーガー派」
リアルならどちらを支持しますか?
気になったので、皆さんの意見お願いします!#進撃の巨人— アース(進撃の考察管理人) (@singekinb) May 17, 2020
以前気になり「リアルならどちらを支持するか?」とTwitterで投票を募りました。
これはイェーガー派の構成メンバーと目的とは?エレンとの対立構造まとめでエレン・ストッパーズとの対立構造をまとめる際に、行った投票でした。
イェーガー編、地鳴らし編の主視点であるストッパーズ側の支持とかなり拮抗した結果となり、けっこう驚きました。
この結果から、ストッパーズ視点で描かれている展開でも、気持ちとしてはイェーガー派を支持している人がかなりいるのだな、と考えられます。
すると、進撃の巨人考察系YouTuberタキさんが非常に興味深い投票をTwitterで募られていました。
皆さん、最近の進撃の巨人をどんな心境で読んでいますか?🤔
①ハンジ派(虐殺は絶対ダメ。地ならしを止めるべき)
②イェーガー派(自分たちが生きるためなら、地ならし許容)
③選べない派(ハンジもイェーガー派どちらにも感情移入して迷う…)
④客観派(立場に感情移入せず、物語の結末を追っている)
— タキ / 進撃の巨人考察系YouTuber (@kaisetsuya) June 14, 2020
Twitter投票の使用許可は、タキさんからいただいております。
タキさん!
ありがとうございます!
まだ締め切られていませんが、投票数がかなりエグいですよね!
1000を超えてるだけでもスゴイですが、4,000越えって!
タキさんの影響力と、アンケートのテーマがいかに鋭いかが感じられます。
さて締め切り前ですが、圧倒的に「客観派」が半数超えとなっています。
いっぽうで「ハンジ派」と「イェーガー派」は拮抗しており、これは先の「リアルなら誰を支持する?」の投票結果と同じですね。
しかし、それらを引き離し圧倒的に「客観派」が多数を占めており、ほとんどの人が「どちらにも感情移入をせず読んでいる」という事のようです。
Twitterでタキさん自身は「フォロワーさんに客観派が多い」と考察されていました。
たしかにそうなのかもしれないですね。
まず前提として考察好きな方が投票されているでしょうし、タキチャンネルをご覧になった方は分かると思いますがタキさん自身が非常に客観派な方です(笑)
そのタキさんに呼びかけられて投票されているところも、結果に反映しているかもです。
ただこれだけの投票数なので、一般読者も含まれているような気がします。
それを含めても現在は「客観的に読み進めている方が、圧倒的に多い」のでしょう。
管理人アースは、やはりここにマーレ編以降の「視点の転換」の影響を感じました。
◆諫山先生が狙う読者視点の転換の効果とは?
50%を越えた「客観派」ですが、では現在客観的に読み進めている半数以上の方は、22巻以前でもそのように読み進めていたのでしょうか?
その時点で投票をしていないのであくまで管理人アースの想像となりますが、マーレ編に突入する前にはそこまでではなかったのでは、とイメージします。
例えば22巻時点で「調査兵団派・ジーク達巨人派・客観派」で投票したら、調査兵団側が圧倒的に多かったでしょう。
管理人アースもそうですし、ほとんどの人が「調査兵団側」視点で読んでいたと思われます。
しかしマーレ編からはエレンの考えが分からなくなり、視点は「エレン以外」に移ります。
マーレ編初期に展開した「ライナー祭り」によりほとんどの人が「ライナー視点」になり、そこからジーク視点が加わり、さらにマーレ強襲後にパラディ島の事情が明らかとなっていくなかで、イェーガー派の考えも理解されていきイェーガー派視点も加わっていきます。
これは、完全に諫山先生の狙いですよね。
エレンの視点を消した時点で、諫山先生がこの「視点の転換」を狙っていたのは間違いないでしょう。
「考え方が統一されるのは気持ちが悪い」とインタビューでも言われている諫山先生らしい展開だと感じられます。
なぜこのような展開にしたのかは様々な理由があり色々な効果を狙っての事でしょうが、最も大きい効果は「読み返すと違った発見ができる」理由が大きいと感じます。
今読み返すと前には感じられなかった、ライナーやジークの気持ちを感じながら読み進めてしまいます。
このような「違った読み方効果」を狙って、諫山先生は視点の転換を行ったのでは、と想像できます。
◆最後の視点はどこに持っていくのか?
129話現在エレン・ストッパーズ視点で描かれていますが、今後もこのままの視点で描かれていくのでしょうか?
おそらくこのままの視点で行くでしょう。
ただ最後には、これまでキチンと明かされなかったエレンの考えが自らの口で語られる場面が登場すると思われます。
そうなっていくと、現在でも「ハンジ派」で読んでいた読者は揺れるでしょう。
もしかしたら、語れれる内容によっては「イェーガー派」視点の方も揺れてしまうような内容かもしれません。
そうなって来ると、より「客観派」が増えるような展開になるかもですね!
そしてその最後の展開ももしかしたら、22巻以降を読み返すと違った読み方ができるような効果を狙った諫山先生の演出になるかもしれません(笑)
諫山先生なら最後の最後まで「違った読み方ができる仕掛け」を用意しそうですよね!
今回の考察では、現在客観的に読み進めている読者が多いのは、22巻以降多視点で諫山先生が描いているからであり、違った読み方ができるようにするためだと分かりました!
今回の考察は、進撃の巨人考察系YouTuberタキさんに依るところが大きいです。
タキさん!
本当にありがとうございます!
タキさんの考察は上の動画で見られますが、見られましたか?
ぜひ、見てみてください!
深い考察ながらも、スマートにまとめられています。
「リアルタイムで追っているからできる読み方」というタキさんの考察、大好きです!(*^^*)
さて、作品では最後にどのような視点の揺れが描かれるのか?
最後まで見届けなきゃですね!(*^^*)







