怒涛の伏線回収が登場した130話「人類の夜明け」。
伏線回収については130話「人類の夜明け」あらすじ感想考察!の考察部分で指摘していますので、見てみてください!
そのいっぽうで、気になる伏線や謎も登場しています。
そのひとつがタイトル「人類の夜明け」でしょう。
今回の展開は間違いなく「終末」をイメージさせる展開でした。
とうとう地鳴らし巨人達の蹂躙が始まったのですから!
それなのに、なぜタイトルは「人類の夜明け」なのか?
127話「終末の夜」の対比なのか?
でも、内容はそうなっていないような?
検証してみましょう!
◆謎なタイトル「人類の夜明け」を検証!

内容と一致しないタイトルを検証!
「人類の夜明け」と言うと、希望が持てる明るい未来が描かれる回のようにイメージします。
しかし、実際130話の展開は「地鳴らしの始まり」という回でした。
そこからもどちらかと言うと「終末の始まり」というイメージを持つ回です。

時間の流れ的には、たしかに「夜明け」でしたが…
少なくとも「人類」の夜明けという展開ではありませんでした。
127話「終末の夜」と対比タイトルか?
32巻最終話である130話ですが、1話目となる127話のタイトルが「終末の夜」となっています。
130話「人類の夜明け」と「終末の夜」を並べると、対比タイトルとなっているように感じますよね。
似た考察で、ぷかまんさんからコメントをいただいております。
「人類の夜明け」とは「神々の黄昏」の対語ではないのかな?
「神々の黄昏」はラグナロクを表しており、まさに「終末の夜」という意味を持っていると感じます。
つまり「人類の夜明け」と「終末の夜」というタイトルは対語、対比になっていると考察できます。
127話考察!タイトル「終末の夜」の意味とは?で、やはり内容と一致しない「終末の夜」の意味を検証していました。
結論としては、以下の二つとなりました。
ここから対比となる130話タイトル「人類の夜明け」とは、どのような意味になるでしょうか?
「行き着いた着地点」である終末という意味は、ここではかかっていないと考えられるので
- 「物語最後の一日が始まった回」
となりそうですよね!
時間の流れ的に、物語は最後の一日の朝を迎えた回という意味なのではないでしょうか?
127話も130話も、内容ではなく物語の時間の流れを表したタイトルなのかもしれません。
エレン目線のタイトルなのか?
satosatoさんから考察コメントをいただきました。
人類の夜明け、というタイトルは、エレン側の立場からみた地鳴らしのことを表しているように感じます。
今回エレンの目的が改めて確定されたことからも、その様に思います。
ストッパーズのはたらきかけも虚しく、エレンの目的は達成されてしまうのではないでしょうか?
進撃の巨人なら、あり得てしまうように思います。この世界は残酷なんだから。。
たしかにエレンから見たら悲願であった「地鳴らし」を達成できた日なので、「夜明け」みたいな意味を持ちそうですよね。
ただエレン目線であれば、イメージ的には「島の夜明け」というタイトルになりそうな気がするんですよ。
「人類」にとっては、まさにギャラホルンが鳴り響く夜明けでしょうし…
いっぽうで、エレンから見たらたしかに「夜明け」イメージだろうなとは感じましたよ!
satosatoさん!
素晴らしい考察をありがとうございます!
125話「夕焼け」を含む時間経過の意味も?
あきすてのさんからも面白い考察コメントをいただきました。
ここ最近で、「時間帯」に関するタイトルが密集しています。第125話「夕焼け」に始まり、第127話「終末の夜」、第130話「人類の夜明け」。「夕焼け」→「夜」→「夜明け」と、順序的にも綺麗に並んでいます。諌山先生が何か意図されているのかもしれませんが、単純に並び的にも今回のタイトルは美しくて好きです。強いて解釈するならば、地鳴らしで壊滅させられる大陸部の描写が今回初めて具体的に登場したので、壁外人類が死滅していく様を表現することで壁内人類にとっての「夜明け(=苦境からの脱却)」を表そうとしたのではないでしょうか。
satosatoさんの考察と重なっており、やはりエレン目線、壁内人類側の意味で「夜明け」という意味ではとの考察となっています。
いっぽうで125話「夕焼け」、127話「終末の夜」、130話「人類の夜明け」と並べる見方は、本当に素晴らしいですね。
たしかに綺麗ですし、諫山先生が意識して付けられたようにも感じます。
Wミーニングがお好きな先生なので、内容とは別でこのような仕掛けもされていたのかなと感じますよ!
あきすてのさん!
素晴らしい考察をありがとうございます!
ちなみに管理人アースが一番好きなタイトルの並びは10巻です。
39話「兵士」、40話「ユミル」、41話「ヒストリア」、42話「戦士」
全て計算されて付けたかのように、綺麗ですよね!\(^o^)/

アニメ2期EDを彷彿とさせる夜明け描写を検証!

アニメ2期EDロールでは諫山先生が大ファンな「神聖かまってちゃん」の曲が使われており、そこでは最後に1羽の鳥が飛び去って行きその後巨人が起き上がる、というシーンになっていました。
これ、今回130話で鳥が飛び去った後に地鳴らしが始まるという展開と、かなり一致しますよね!
この2期EDではマリア・ローゼ・シーナが始祖ユミルを捕食する場面を先取りしていたEDなだけに、重要な伏線が仕掛けられたEDとなっていました。

この辺りはアニメ2期ED考察!3人の少女は3重の壁なのかを検証!でも考察しています。
さて、それを踏まえると最後に鳥が飛んでいきその後巨人が登場する、というEDは今回130話の場面と通じます。
ちなみに、この曲は「夕暮れの鳥」ですが、諫山先生はED自体は「夜明け」だと明言されていたと記憶しています。
そう考えるとあの2期ED最後は、今回の地鳴らしの場面のイメージだったのかもしれません。
そして、「鳥」にはかなり重要な意味があるのかも、と感じました。
これについては、また別記事で考察したいと思っています。
今回の考察で
- 130話タイトル「人類の夜明け」は127話「終末の夜」の対比タイトル
- 「物語最後の一日が始まった回」
という意味があるのではと考察しました!
物語は、もう残り1日となったのかもしれませんね!
一考察ですが、こちらも頭に入れて物語を読み進めなきゃですよ!\(^o^)/
映画「2001年宇宙の旅」を踏まえ考察!

井筒さんと28さんから、「人類の夜明け」というタイトルは映画「2001年宇宙の旅」のタイトルだとコメントをいただきました。
まず、井筒さんからのコメントから概要をいただきました。
「『人類の夜明け』といえば、クラークの《2001年宇宙の旅》の冒頭シーンがそれでした。未知の知的生命体がモノリスを介して人類の進化に介入して、人類は『武器』を手に入れ種族内闘争を経て文明化して、シンボリックに宇宙に進出するに至るという、人類史の始まり」
映画「2001年宇宙の旅」の冒頭タイトルが「人類の夜明け」なのですね。
さらに28さんが映画の内容を踏まえ、面白い考察をしてくれています。
「人類の夜明け」というのは映画「2001年宇宙の旅」の冒頭の章タイトルです。
宇宙人により知性を与えられた類人猿が、動物の骨を武器にすることを発見し、敵対する群を絶滅させます。
そして嬉しさのあまり放り投げた骨が現在の軍事衛星にオーバーラップするという有名なシークエンスですが。
因みにこの映画のラスト、スターゲイト(時空を超えた光の道)をくぐり抜けた主人公が、スターチャイルド(新人類の胎児)へと進化し、地球を平和にすべく想いにふけるというシーンで終わります。
骨=巨人の力、スターゲイト=道、スターチャイルド=赤ん坊、と置き換えると…
何やらこのタイトルは偶然ではない気がしますよね
映画に無知な管理人アースは、「2001年宇宙の旅」という映画の存在は知っていましたが「人類の夜明け」というタイトルについては知りませんでした。
今回、井筒さんと28さんのおかげで知ることができ、今回の考察ができました。
井筒さん!
28さん!
ありがとうございます!m(_ _)m
諫山先生は映画好きで有名ですので、「人類の夜明け」というタイトルを付ける際に「2001年宇宙の旅」を意識していた事は間違いないでしょう。
そこに、映画を知らない人には気付けない「隠された意味」が潜んでいるかもしれませんねよね!
「骨=巨人の力、スターゲイト=道、スターチャイルド=赤ん坊」という共通点はまさにそれで、むちゃ面白いです!
管理人アースが気になったのは「人類の夜明け」が「2001年宇宙の旅」の「冒頭タイトル」というところです。
この冒頭部分では「骨を武器にしたヒトザルが反目する別のヒトザルの群れに対して武器を使用して攻撃し、敵のボスを殺害。水場争いに勝利する」という展開があります。(Wikipediaより)
これ、まさに地鳴らし真っ最中な130話エレンの状態にも似ていますよね!
「骨=始祖の巨人」「敵のサル=マーレ」と考えると、まさに「2001年宇宙の旅」の「人類の夜明け」の展開です。
ここの意味もかけて諫山先生は、130話タイトルを「人類の夜明け」と付けたようにも感じられますよ!
Wミーニング好きな諫山先生ならではなタイトルかなと!(*^^*)
「2001宇宙の旅」冒頭では、敵を殺害し骨を手に入れたヒトザルが勝利します。
となると、エレンも「マーレを平らにし勝利する」展開になる、、という事になりそうですよね!
やはり地鳴らしはコンプするのか?
ここまでの意味を含めて、「人類の夜明け」というタイトルを付けたようにも管理人アースには感じられますよ。
井筒さんと28さんのコメントから、「人類の夜明け」は映画「2001年宇宙の旅」の冒頭タイトルから付けられており、「地鳴らしコンプする」と予想できました!
意味が分からなかった130話タイトルには複数の色々な意味が込められているのかも、と感じる管理人アースでした!(*^^*)






