ウトガルド城攻防戦も終わり、エレン争奪戦編に突入して大盛り上がりになる第42話にはどのような伏線が仕掛けられているのでしょうか?
検証してみましょう!
◆42話「戦士」の見どころ!
到着したハンジにヒストリアはユミルが仲間であることを力説します。
ハンジもユミルとは友好的な関係を築きたいと語り、ヒストリアに貴族のレイス家出身であることを確認します。
そこへ、壁の穴の位置を確かめに行っていたハンネスが合流し、壁に穴が空いていなかったことを報告します。
そのため穴を塞ぎに来ていたハンジは目的を失い、いったんトロスト区に戻ろうかと言っている後ろでライナーがエレンに「俺が鎧の巨人でこいつが超大型巨人だ」とカミングアウトし、一緒に故郷に来てくれと頼んでいます。
エレンは答えを迷っているふりをしながら、ミカサにアイコンタクトを送ります。
すぐに意味を理解したミカサはライナーを無言で斬り付けます!
続いてベルトルトも斬り付けますが失敗し、二人が鎧の巨人と超大型巨人に巨人化し、それに対抗し、エレンも巨人化して終わります。
◆第42話の伏線と「伏線らしき」ポイントまとめ!
第42話の伏線ポイントはこのようになっています。
それではそれぞれ見て行きましょう!
◆ポイントから見る伏線考察!
ヒストリアのユミルに対する陳情を一通り聞いたハンジはヒストリアに本名がヒストリアであり、貴族レイス家の血族である事を確認しています。
ハンジは第37話でニック司祭に壁の秘密を握っている血族の末裔が調査兵団104期生におり、連れて来たら壁の秘密を教えると言われていました。
それがヒストリアである事が、ここで分かります。
そしてここでハンジがユミルと友好的な関係を築きたいと言っているのはもちろん巨人化についての情報を聞き出す事、それによってヒストリアとも友好的な関係を築けるなどの打算もあるでしょうが、おそらくハンジの中では「イルゼの手帳」に書かれていた巨人が言った「ユミルさま」という言葉のためもあるのではないでしょうか?
無知性巨人が言葉を語ると言う事実はハンジにとってはこの件しか知らないでしょう。
その言葉の中に出て来た「ユミル」という名前を持った、しかも巨人化をするユミルとは本当に友好的な関係を築き、いろいろな情報を引き出したいと思っていたのではないでしょうか?
いや、もしかしたら「仲良くなって実験をしたい!」思っているかもしれません!(笑)
この時にヒストリアと会話しているハンジにはいろいろな思惑があったと想像でき、「あの貴族家の?」と確認するハンジによって、ニック司祭の語った壁の秘密を握る血族の伏線がヒストリアであると回収されています。
ライナー、ベルトルトとエレンの会話になり、ライナーが参っていると、いきなりベルトルトが「もう帰れるじゃないか」と言い出します。
これはどういう意味でしょう。
獣の巨人が登場したことにより「もう帰れる」のでしょうか?
ベルトルトは「今まで苦労したしてきたことに比べればあと少しのことだよ」とも言っています。
つまり、「座標を持っている可能性のあるエレンを見つけ」「獣の巨人がいることも確認した」ことが「今まで苦労してきたことに比べればあと少し」ということなのでしょうか?
この考察は当たっていると思われますが、確認できるのはまだ先でしょう!
しかし、最新話73話でライナーとベルトルトとの再戦がほぼ確定しているので、この意味は近々には確認出来るかもしれませんね!
その後に、非常に地味に「俺が鎧の巨人でこいつが超大型巨人ってやつだ」とライナーがカミングアウトします!
今までライナーが鎧の巨人でベルトルトが超大型巨人の正体である伏線をアチラコチラに仕掛けていた作者が、まさかこんなに地味なカミングアウトをすると、誰が予想出来たでしょうか!?
ライナーとベルトルトの正体についての伏線は【進撃の巨人ライナーが鎧の巨人の伏線は?】と【進撃の巨人のベルトルトが超大型巨人の伏線を検証】でまとめています!
これだけの伏線を仕掛けておいてあのカミングアウト…(笑)
ただ、この地味なカミングアウトにも理由はあると思います。
第46話でユミルがライナーに「心の分裂」を指摘していますが、おそらくその伏線としてこのような地味なカミングアウトになったのではないでしょうか?
このカミングアウトの仕方により、ライナーの精神状態が普通ではないと強調しているのです!
この地味なカミングアウトは、第46話でユミルが指摘するライナーの精神状態を表す伏線となっています!
その後、回想シーンでハンジからライナーとベルトルトがアニと同じ出身であると話があり、同期であるエレンとアルミンとミカサに仲が良かったかと訊きます。
その後女型の巨人との戦いの流れを思い出し、アルミンはライナーが女型の巨人握りつぶされた時に手にエレンの位置情報を記したのではと思い付き、23話の女型の巨人が方向転換し、アルミンの「エレンのいる方向だ、なぜ?」の伏線回収シーンとなっています。
また伏線回収ではないですが、女型の巨人が初め右翼側から現れた理由が「ライナーとベルトルトがいる班に伝えられたエレンの位置情報」であったとハンジから説明があります。
女型の巨人がなぜアルミンとジャンがいる辺りから現れたのかの説明もキチンとされており、作者の細かいストーリー構成も窺えますね!
最後の伏線ポイントである「ライナーが戦士として決心」して、すぐにライナーは巨人化します!
この「戦士」という言葉の意味は「兵士」の意味と合わせて【進撃の巨人ネタバレ39話考察!「兵士」の伏線ポイント考察!】にて取り上げて考察しています!
「兵士」と「戦士」の間で揺れ動くライナーの心はここで「戦士」として固まったようですね!
ここでも「戦士」という言葉が登場したので伏線ポイントとして取り上げました!
今回はとうとうライナーとベルトルトが鎧の巨人と超大型巨人の正体であると判明しました!
そんな大盛り上がりの41話にも伏線と伏線回収があり、作者の緻密な計算が感じられる回となっていましたね!
→ 【進撃の巨人ネタバレ43話の考察!「鎧の巨人」の伏線ポイントまとめ!】
→ 【進撃の巨人ネタバレ41話考察!「ヒストリア」の伏線ポイントまとめ!】
→ 【進撃の巨人の現時点までの未回収となってる伏線まとめ!】
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いや~、それにしても このカミングアウトには、本当に
まいりました。
エレンが言うように、「は…? 何言ってんだ」 です。
これはカミングアウトどころか、重大発表、爆弾発言です!
普通なら、1ページ、2ページ見開きで ドーン!
顔の どアップと、力いっぱいの太文字で、
『俺が、鎧の巨人でー!!
こいつが、超大型巨人てやつだぁーー!!』
と なるはずです。
ところが、それとは真逆。
小さな後ろ姿と、さり気ないせりふ。
背後で風が ヒョォォォォォォォォォ
いや~、こんな重大発表が、こんなに地味な扱いなのは
見た事がありません。
こんなの初めてーーーー!!!です。(笑)
このシーンだけでも マンガ史に残るのでは?
恐らく 私の勘ぐりでは、余り大きなカットだと、ページを
パラパラやった時に 知られてしまう。
じっくり読んでもらいながら 驚いてほしいという意図かと
思ったりもします。
おおぞらバードさん!
コメントありがとうございます!
確かに、このカミングアウトのシーンはマンガ史に残る名シーンですね(笑)
>じっくり読んでもらいながら 驚いてほしいという意図かと思ったりもします。
そのようにも考えられますね!
そして読者に「え?マジ?」と思わせる効果も絶大です!(笑)
本当にこの作者はどこまで計算しているのだろうかと思います。
上手いですよね~(*^^*)
またコメントください!
よろしくです!
管理人アース
この「戦士」の回には、非常に興味深いテイストが詰め込まれ
ていて、私がコミックス第10巻を “神巻”とする由縁です。
先ずは、ユミルの件から-
ハンジは凄いことを言っています。
「もちろん 彼女とは友好的な関係を築きたいよ。
これまでがどうあれ、彼女の持つ情報は 我々人類の宝だ…
仲良くしたい。」
「ただね… 彼女自身は単純でも
この世界の情況は、複雑すぎるみたいなんだよね…(汗)」
“友好的な関係” “これまでがどうあれ” “人類の宝”
このような言葉は、ユミル一個人に対しては異様に重たく、
「ユミルの民」に向けて言っているのではないか?
恐らく、過去に軍部と「ユミルの民」の間に 大きな
関わりが
あり、壁の外をさ迷っていたユミルを、軍部が引き入れたの
ではないだろうか。
(そもそも、60年?も さ迷っていた人間が、そんな簡単に
兵団に入れるわけがない。)
そして極めつけが、この言葉
「この世界の情況は、複雑すぎる」
やはり ハンジはユミルについて色々調べ、多くを知っている。
が、今は事情があり過ぎて、明かすことができないのだと思わ
れるのです。
深い謎を示唆した、興味深い言葉です。
おおぞらバードさん!
コメントありがとうございます!
10巻はひとつの転換期になる巻ですよね!
特に42話は数多くの伏線が存在するライナーとベルトルトの巨人化がある回なので、物語にとっても非常に重要な回だと思います。
ユミルについてのハンジのコメントは意味深ですよね(ー_ー;)
>「この世界の情況は、複雑すぎる」
これは、クリスタに向けている言葉であり、レイス家絡みの事も含まれていると思われます。
ニック司祭にヒストリアを連れて来いと言われたハンジですから、ユミルのことも重要ですが、
この時はヒストリアを連れて行き、ニック司祭に壁の中の巨人について訊かなければ、ということの方が
優先だったでしょう。
ユミルの再登場が待ち遠しいですね!
またコメントよろしくです!
管理人アース
第42話は、『進撃の巨人』の中で、とりわけ強烈な印象を受ける話ですね。
確かに、ライナーがカミングアウトするシーンは、非常に地味だと思います。このことは、ストーリー上の理由もあると考えられますが、心理的な効果も狙っているように感じます。
ライナーたちが正体を明かす場面は、『進撃の巨人』という作品において、特に重要な場面だと言えるでしょう。おそらく作者は、できるたけ読者が深い印象を受けるようにするため、普段以上に試行錯誤したのではないかと思います。
第42話は、音楽記号で言えば「クレッシェンド」のような構成になっていると思います。つまり、弱→強という構成になっていて、このことが読者の受ける心理的効果を高めているように感じます。
第42話は、最初は地味な感じから始まりますが、だんだんと緊張感が高まるような展開になっていると思います。ついに超大型巨人と鎧の巨人が再登場する場面は派手ですし、エレンが「裏切りもんがああああ」と言って巨人化するシーンは迫力に満ちています。
このストーリーの展開は、いわば作者の「選択」だと思います。
…それにしても第42話で、ミカサが、ライナーとベルトルトに止めを刺すことに失敗したのは、壁内人類の運命にとって極めて大きな分水嶺であったと言えるでしょうね。
Flügel der Freiheitさん!
公開してすぐにコメントして頂いたようで、凄く嬉しいです!\(^o^)/
いつも濃いコメントありがとうございます!
>第42話は、音楽記号で言えば「クレッシェンド」のような構成になっていると思います。
なるほど!
上手い例えですね~。
ライナーのカミングアウトからをひとつの曲と考えての例えですね!
確かにジワジワと盛り上がって最後にサビが来る感じですね。
とくに超大型巨人と鎧の巨人が登場してエレンの「裏切りもんがああああ」は強烈な印象を与えるシーンですよね!
リヴァイではないですが、この作者の「選択」はエルヴィン並みに信用できますね!(笑)
>ミカサが、ライナーとベルトルトに止めを刺すことに失敗したのは、壁内人類の運命にとって極めて大きな分水嶺であったと言えるでしょうね。
まさにその通りですよね!
もし、この時ミカサがキチンと止めを刺していたら、現在73話にてシガンシナ区で待ち受けているのは獣の巨人だけだったのかもしれませんね!(爆)
それはそれで、不気味ですが(笑)
またコメントよろしくです!
管理人アース