2015年6月に作成した記事に88話「進撃の巨人」を踏まえ、追加更新しました!
第70話「いつか見た夢」にて、獣の巨人の正体である男は「座標の奪取優先は当然」と言っていました。
獣の巨人の正体の男は、なぜ座標奪取をしようとするのでしょうか?
理由を考察してみましょう!
◆獣の巨人は「座標」を持っているのになぜ「座標」を求めるのかを検証!

まず、獣の巨人は「座標」を持っているのでしょうか?
このサイトでも獣の巨人は巨人を操ることができ、座標取得者だと考察してきました。
だとしたら、なぜすでに取得している「座標」を、奪取しようとするのでしょうか?
あるサイトでは「獣の巨人が持っている座標とエレンが持っている座標二つを持つことで何かが完成するのでは?」という考察がありました。
なるほど。それはあるかもしれませんが、何か決定力が弱い考察に感じられます。
「二つで完成」の根拠が欲しいですね。
別のあるサイトでは「座標には巨人を人間に戻す力があるのでエレンが持っていると壁内人類が壁外へ出る事が可能になってしまうから」という考察がありました。
巨人化は「脊髄液の成分に似た液体」を体内に注入することにより、起こることが分かっています。
という事は、巨人から人間に戻る場合も似たような工程が必要なのではないか、と管理人アースは考察します。
座標の力で巨人化が解ける、というのは厳しいのではないでしょうか?
それではなぜ獣の巨人は、座標を求めるのでしょう。
それにはまず、我々読者が思っている「座標」と獣の巨人の正体の男が言う「座標」が、同じなのかどうかを検証しなければならないでしょう。
「そこから!?(;一_一)」と思われるかもしれませんが、必要な工程ですのでお付き合いください(笑)
◆「座標」≠「叫びの力」なのか?

唯一、「座標」という能力の発動が確認されたのは第50話「叫び」です。
振り返ってみましょう!
まず50話「叫び」にて、エレンが絶望した所から全ては始まります。

その後、エレンはミカサから感謝の言葉をもらい、ツンデレな態度をとります。



大量の巨人がハンネス・イーターを襲撃!

ライナーが「座標が最悪の奴に渡った。」と発言。




ここまでが、ライナーが「エレンに座標が渡った」と認識した時の事象です。
では、ライナーは何をもって、エレンに座標が渡ったと認識したのでしょう。
私たち読者は、エレンが巨人を操っている事に対して、エレンが「座標」を持っているのだと思いました。エルヴィンの言う「叫びの力」=「座標」だと思ったのです。
しかし、それなら獣の巨人もアニも、持っているでしょう。
もし「座標」=「叫びの力」ならば、アニの救出よりも「座標奪取」を優先するでしょうか?
少なくとも、獣の巨人にとってはエレンが叫びの力を使えたとしても、それほど急いで奪取しなければいけないとは思わないのではないでしょうか?
おそらく、別の意味で「座標奪取」が急務なのでしょう。では、獣の巨人が言う「座標」は何なのでしょうか?
もう一度、第50話の座標発動を見直してみましょう。
ライナーが、エレンが巨人を操る以外に座標がエレンに渡った、と認識する場面はあるでしょうか?
巨人を操る以外にはライナーが認識した事と言えば「ビリ!!」くらいでしょうか?
一回目の座標発動でも、エレンが「てめぇら、クソ、ぶっ殺してやる!!」と叫んだ、二回目の座標発動時にも「ビリ!!」と、ライナー、ベルトルト、ユミルが何かを感じています。
この場面でライナーは「座標」がエレンに渡ったと認識したのではないでしょうか?
ユミルも「ビリ!!」を経験してから「これなら壁内にも未来がある」と思っています。ユミルは獣の巨人の存在を知っている上で「未来がある」と思っている訳ですから、獣の巨人と同じ「巨人を操る力」以上の能力を、エレンに感じたのではないでしょうか?
はじめて管理人アースがこの場面を読んだ時に、他の無知性巨人に命令した力がライナー達にも働いた、ということを表していると思っていました。
しかし、知性巨人はその命令に抵抗できるから「ビリ!!」だけですんでいるのだろう、と理解していました。ですが、「叫びの力」以上の力だと考えるならば「ビリ!!」には、違う意味があるということになります。
そして「ビリ!!」こそが、ライナーや獣の巨人の正体の男が言う「座標」なのだと思われます。
ではこの「ビリ!!」とは何なのでしょうか?
◆「座標」の意味とは?

「進撃の巨人」には、あまり使われないような単語がチラホラ見られます。
題名である「進撃」や、名言「駆逐してやる」などがそうですね。一般的にはあまり使われない単語ですが「進撃」や「駆逐」という言葉は、的確に使われていると思います。
作者に言葉を選ぶセンスがある、と感じられますね。
では、この「座標」も的確に使われているのでしょうか?
もし「叫びの力」=「座標」なら意味が違います。では「座標」とは、どういう意味なのでしょうか?
座標の意味を簡単に調べてみると…
「座標」とは「点の位置を表す数、または数の組。」
このような意味でした。
もし、この意味の通りに作中でも使われているとしたら、ライナー達の言う「座標」とは何なのでしょう?
「ビリ!!」の時に、何を感じたのでしょうか?
「座標」の意味合いからすると、何かの「位置」が「移動」しようとしていたのでしょうか?
ここからは管理人アースの妄想も入りますが、以前から言われている「ループ」が起きようとしていたのではないでしょうか?
これまでも「ループ説」については考察してきましたね。
ということは…
「座標」は「ループする存在の位置を決める能力」を意味してるのではないでしょうか?
つまり、エレンが「座標」を持っていることにより「ループすることが可能な存在」となるのです。
そして、ループが起きる時に、ミカサが必須なのは第1話冒頭で明らかです。

第50話での「座標」の発動時に、エレンの傍にはミカサがいました。
「座標」が発動する直前に、エレンはマフラーのお礼をするミカサの手を振りほどく時に、ミカサと接触しています。

その後にハンネス・イーターに「ペチッ」っと接触して「叫びの力」として発動しました。
2回目の「ビリ!」の時にエレンはミカサをおんぶしています。
このことから、エレンが「座標」を発動する時にはミカサと接触をしていることが分かります。
ミカサとの接触が「座標発動」に関係があるのは間違いないです。
ライナーが「この世で最も座標を持ってはいけない奴」という意味は、エレンの傍には必ずミカサがいるから、という意味なのでしょう。
ミカサと言えば東洋の一族の末裔です。
そして「マフラーをありがとう」の感謝のシーンの前に、何かを見つけたシーンも気になります。

この時ミカサは何を見つけたのでしょうか?
ミカサには「何か」があるのは間違いありません!それが、真の意味での「座標」の発動条件なのかもしれません。
もし「座標」を発動させることによりループが可能になれば、全てが巻き戻しにされることになります。
つまり、第1話に戻ることが可能になり「やり直し」が出来るようになるということです。
だとすると、ユミルが「この壁の中にも未来はある」というのも分かります。そうだとすると「座標」は「進撃の巨人」の世界をループさせる力を持つ存在、という事なのでしょう。
管理人アースはそう確信しています!!
獣の巨人が「座標奪取が優先」というのも分かりますね。
なぜなら「全てをひっくり返す力」がループにはあるのですから…
◆第88話「進撃の巨人」を踏まえて「座標考察」を自己検証!

第88話にて、座標=始祖の巨人と確定し、座標がどのような存在であるのかがエレン&クルーガーにより説明がありました。
そこでで座標とは「全てのユミルの民が通る空間を超越した道」と表現されています。
そして、この考察ではエレンとミカサにより「ループする場所を決める力」だと予想しています。
この記事は1年半年前、2015年6月に書いた予想ですが、「座標考察」は当たっていたでしょうか?
…まだ当たっていたのかどうかを判断するのは、難しいですね(・_・;)
88話で明らかになったのは「座標」の存在であり、「能力」としての「座標の力」がどのようなものなのかが分かっていません。
つまり、50話でライナーが「エレンに座標が渡った」と判断した理由は「ビリ」によって「始祖の巨人」がエレンの中にあると感じたからでしょう。

しかし、その能力が「巨人を操る」だけなのか?
そこにミカサが絡みループするという展開が起きないのか?
まだまだ即断は出来ませんよね!
さらに、獣の巨人が座標を求めている理由は、「マーレがパラディ島に眠っている資源を手に入れるために『始祖の巨人』が邪魔だから」だとも分かっています。
しかし、ジークがその理由だけで動いているのかどうかも、88話時点では未確定です。
最終話後まで、この記事は更新しなければいけないかもしれません!(笑)





