856話「必殺の刺客」
『キングダム』856話では、前回の衝撃的な展開を受けて、楊端和軍がどのように立て直すのかが描かれます。
中華十弓・現一位「青華雲」の無慈悲な矢によって、楊端和とフィゴ王ダントが倒れた855話。
あの絶望的な状況から、楊端和軍はどう動くのか。
そして李牧の次なる一手とは――
前回855話では、青華雲の二射で楊端和軍が壊滅的打撃を受けました。
856話の内容を見ていきましょう。
キングダムネタバレ｜856話あらすじ！
前回855話のおさらい
前回855話では、李牧が投入した中華十弓・現一位の青華雲による恐るべき狙撃が描かれました。
楊端和軍の右腕とされるフィゴ王ダントが、姿が見えるかどうかの遠さから首を射抜かれて倒れます。
ダントは最期の力を振り絞り、配下のニムシに楊端和への警告を託しますが、フィゴ軍は趙軍に包囲され絶体絶命の状況に。
そして楊端和自身も、李牧の策略によって本陣を離れた隙に青華雲の射程圏内に誘い込まれ、胸を矢で貫かれるという衝撃的な展開で幕を閉じました。
楊端和、致命傷を免れる
856話は、倒れた楊端和の安否から始まります。
フィゴ王ダントが命がけで送った警告により、楊端和は心臓をわずかにずらすことができ、ぎりぎり致命傷を免れたことが判明しました。
矢は胸を貫きましたが、急所は外れていたのです。
しかし、近衛兵隊長のラマウジは自身の不覚を恥じ、楊端和に詫びの言葉を述べます。青華雲の矢はあまりにも静かで、楊端和ほどの達人でさえ気づけなかったのです。
楊端和はラマウジに対し、自害の必要はないと告げます。そして、しばらく戦場を離れることを決断しますが、重要な言葉を付け加えました。
自分は必ず戻ると断言したのです。
フィゴ王ダント、壮絶な最期
一方、首を射抜かれたフィゴ王ダントの容態も明らかになります。
首を射抜かれたダントは即死こそ免れたものの、意識を失っている状態であり、戦闘での復帰は絶望的であることが判明しました。
しかし、ダントは意識が途切れる中でも、楊端和の退路を作るべく命の火が落ちるまで奮闘していたことが語られます。
死にかけとは思えない獅子奮迅の活躍で、全体の士気を保つことに成功したダント。
そして絶命寸前、腹の底から湧き上がるような最期の咆哮を上げ、フィゴ族の長としての誇りと信念を戦場全体に響き渡らせました。
ダントの死は悲劇でしたが、その血潮は新たな決意という名の炎となって山の民全体に燃え移ったのです。
この犠牲によって、山の民の戦士たちは女王を守り、ダントの意思を継ぐという強固な誓いを胸に刻みました。
極秘作戦と偽情報の流布
楊端和は、ここで重大な決断を下します。
自身の負傷を味方全軍に知られないよう厳命したのです。
楊端和は冷静に分析していました。自らの戦死や不在が広まれば、山岳民族の軍勢は一瞬で崩壊すると。
この負傷の事実は、バジオウ、タジフ、シュンメン、キタリの四人だけに共有されました。
他の隊長たちには、楊端和は後方のマジュハン族の天幕で治療を受けており、戦いを続けるよう指示が出されます。
この言葉が、偽情報として山の民全軍に伝えられました。
バジオウは楊端和の指令を受け、決意を新たにします。彼女がそう言うなら、きっと大丈夫だと自分に言い聞かせ、後悔している暇はないと心に刻みました。
楊端和は最後に、重要な目標を確認します。
この軍の敗北が北方全体に深刻な影響を及ぼすことを防ぐため、指揮官たちに檄を飛ばしました。
青華雲の次なる標的は――信！
楊端和は、自身を倒した青華雲の次の動きについて分析を始めます。
キタリが指摘したように、楊端和ほどの弓の達人でも当たるまで誰も矢に気づかなかったという事実は、青華雲の異様な実力を裏付けていました。
李牧は楊端和という不確定要素を排除するために、中華十弓という暗殺者のような戦力を投入したのです。
楊端和は冷静に推理を進めます。
次の標的は隣の戦場にいる蒙恬ではないと。青華雲によれば、蒙恬は安易に前線には出てこない慎重な将であるため、狙いにくいと判断されたようです。
そして楊端和は確信を持って断言します。
楊端和の推測通り、場面は青華雲が森へと飛び込み、別の戦場へと向かう様子が描かれました。
これにより、戦場の焦点は楊端和軍が戦う右翼から、中央の飛信隊へと移ることが示唆されています。
キングダムネタバレ考察｜856話の感想と考察
今回の856話は、絶望的な状況からの立て直しと、新たな危機の予兆が描かれた重要な回でした。
楊端和が致命傷を免れたことで、一安心した読者も多いはず。
しかし、フィゴ王ダントの壮絶な最期は、あまりにも悲しく、そして美しいものでした。
特に印象的だったのは、楊端和の指揮官としての判断力です。
負傷した自分の存在を隠し、偽情報を流して士気を維持する。
この冷徹な判断は、まさに山の民を統べる女王の決断でした。
バジオウ、タジフ、シュンメン、キタリの四人だけに真実を共有し、他の隊長たちには希望を与え続ける。
この極秘作戦が成功するかどうかが、今後の戦況を左右するでしょう。
そして何より注目すべきは、青華雲の次の標的が信であるという楊端和の分析です。
李牧は、秦軍の中でも特に不確定要素となる将を狙っているのでしょう。
楊端和を倒した青華雲が、次は飛信隊の信を狙う――
これは信にとって最大の危機となるかもしれません。
ダントの死が意味するもの
フィゴ王ダントの死は、単なる一人の武将の退場ではありません。
死にかけの状態から最期まで戦い抜き、「山の民の魂は、決して平地の王の力で潰えることはない」という言葉を残したダント。
この言葉は、山の民全体の誇りと決意を象徴するものとなりました。
ダントの犠牲が、楊端和の命を救い、山の民の士気を保つ結果となったのです。
彼の英雄的な行動は、今後の戦いで山の民たちの心の支えとなるでしょう。
楊端和の「必ず戻る」という言葉
楊端和が繰り返し口にした「必ず戻る」という言葉。
これは単なる約束ではなく、山の民全体への誓いです。
女王が戻ってくる。その希望があるからこそ、山の民は戦い続けることができる。
バジオウたちもこの言葉を信じて、楊端和不在の戦場で指揮を執り続けるのです。
しかし、青華雲という脅威が存在する限り、楊端和の戦場復帰は極めて危険です。
果たして楊端和は本当に戻ってこられるのか。
それとも李牧の策略は、まだ続くのか。
信が狙われる！
856話のラストで明らかになった、青華雲の次なる標的。
それが飛信隊の信であるという事実は、今後の展開に大きな波紋を呼ぶでしょう。
楊端和でさえ気づけなかった青華雲の矢。
信はこの脅威にどう立ち向かうのか。
それとも、楊端和と同じように一射で倒されてしまうのか。
次回の857話は、信と青華雲の対決が描かれる可能性が高いですね！
キングダムネタバレ856話｜アースの感想
前回855話で首を射抜かれた時点で覚悟はしていましたが、やはり悲しいですね。
でも、フィゴ王ダントの最期の言葉と行動は本当にカッコよかった！
「山の民の魂は、決して平地の王の力で潰えることはない」
このセリフ、めちゃくちゃ痺れました。
フィゴ王としての誇りを最期まで貫いたダント。
彼の犠牲が楊端和を救い、山の民の士気を保ったんですよね。
そして楊端和が生きていたことに、本当にホッとしました！
でも、負傷を隠して偽情報を流すという判断。
これは女王としての重い決断ですよね。
バジオウたちだけに真実を伝え、他の隊長たちには希望を与え続ける。
まさに指揮官としての冷徹さと、仲間への信頼が表れた場面でした。
しかし！
青華雲の次の標的が信だって！？
これはヤバイ展開ですよ！
楊端和でさえ気づけなかった矢が、信を狙う。
羌瘣の本能が働くのか、それとも河了貂が何か策を講じるのか。
まさか信まで倒されるなんてことは…ないですよね！？（不安）
次号が気になって仕方ない！
どうなるのか予想やご意見ぜひ教えて下さい！！
キングダムネタバレ856話予想！信は青華雲の矢を回避できるのか？
今回の856話で、青華雲の次の標的が飛信隊の信であることが判明しました。
楊端和でさえ気づけなかった青華雲の矢。
信はこれを回避できるのでしょうか？
一つの可能性として、羌瘣の直感や本能が働くことが考えられます。
羌瘣は過去にも危機的状況で信を救ってきた実績があります。
また、河了貂が青華雲の存在を事前に察知する展開も考えられるでしょう。
軍師としての読みで、不自然な状況を見抜く可能性があります。
しかし、信が一度は矢を受けてしまうという展開も十分にあり得ます。
ただし、楊端和のように致命傷は免れ、その経験から青華雲の存在に気づくという流れかもしれません。
いずれにせよ、飛信隊にとって最大の危機が訪れることは間違いありません。
そして、この青華雲との対決が、邯鄲攻防戦の一つの山場となるでしょう。
次回857話、絶対に見逃せませんよ！
信は生き延びるのか？それとも…
次週の857話、超要チェックですよ！
予想ここまで！
⇛信と青華雲の対決、本当に気になりますよね(；´Д｀)
ここ、次回の857話は絶対に見逃せませんよ！
