呪術廻戦105話の最終コマで発生した2回目の「存在しない記憶」。
「存在しない記憶」が呪術廻戦で初めて登場したのは34話の東堂葵との戦い。
当時は「キモチ悪い東堂」を描写しているかに見えた「存在しない記憶」から始まるまさかの親友(ブラザー)展開でしたが、まさかこれが虎杖の超絶伏線だった可能性がでてきました!
今回は「存在しない記憶」の伏線についてまとめてみます。
※【呪術廻戦144話時点からの追記】「存在しない記憶」は東堂と脹相でそれぞれ違った理由で発生だと判明した件について考察を追記しました!
記事前半ではストーリー進捗時点での考察を残しつつ、記事後半では最新情報を元に考察を追記しています。

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虎杖の「存在しない記憶」はエグい伏線だった!
まず、呪術廻戦で「存在しない記憶」は2回登場しています。
| 1回目 | 34話・35話/東堂戦 |
|---|---|
| 2回目 | 105話・106話/脹相戦 |
誰もが伏線とは思わなかった「存在しない記憶」が虎杖の能力を示唆する大きな伏線の可能性がでてきました。
「存在しない記憶」の能力や発動条件を考察するために、この2回の発生を振り返ってみます。
1回目|34話での東堂との戦い中
呪術廻戦34話より
「存在しない記憶」が発生した1回目は34話・35話の京都姉妹校交流会①。
先制攻撃した虎杖に強力なパンチで応報し、数発の蹴り込みでダウンさせた東堂。
致命傷のように見えた東堂の攻撃に耐えた虎杖に驚く東堂は名前を聞き、質問を投げかける。
「そうか虎杖悠二、オマエに一つ聞きたいことがある」
「どんな女が好み(タイプ)だ?」
その質問に不思議に思いつつも、答える虎杖。
「よくわかんねぇけど強いて言うなら」
「尻(ケツ)と身長(タッパ)のデカい女の子・・・」
それを聞いた東堂に旋律が走る。そして。
瞬間 東堂の脳内に溢れ出した 存在しない記憶
東堂の存在しない記憶では、高田ちゃんに告白するも振られる東堂を慰める友人虎杖。
凹む東堂に「ラーメン奢ってやるよ」と励ます親友ヅラの虎杖。
記憶が終わるとそこには、数秒前に出会ったばかりの虎杖を「親友(ブラザー)」だと理解する東堂の姿が。
これが「存在しない記憶」発生の1回目です。
https://animenb.com/jujutukaisen-toudouaoi-45290
2回目|106話での脹相との戦い中
呪術廻戦106話
「存在しない記憶」が発生した2回目は、105話の渋谷事変でのこと。
メカ丸の作戦でトイレバトルに持ち込む虎杖。
脹相に三発のクリーンヒットを与えて、追い込む虎杖だったが、脹相にカウンターをもらい、右腹に致命傷を受けてダウンする虎杖。
「あの世で弟たちに詫びろ」
そう脹相が言った次の一コマで2回目の「存在しない記憶」が発生。
突如 脹相の脳内に溢れ出した 存在しない記憶
脹相の存在しない記憶では、かつて虎杖が祓った脹相の2人の弟と脹相を交えたランチ会。
笑顔でランチする4人。
脹相を「兄ちゃん」と呼ぶ虎杖は脹相を親しい兄のように慕っている。
そして現実世界にもどり、動揺を隠せない脹相。
「あり得ない なんでおまえが」
そう言い残してトイレを立ち去る脹相。
これが2回目の「存在しない記憶」。
虎杖の「存在しない記憶」を考察
さて、東堂と脹相の「存在しない記憶」発生シーンには共通点がありますね!
そこから「存在しない記憶」の発動条件を考えていきたいと思います。
が、その前にこの「お友達能力」とも思えるこの術式が「両面宿儺」の術式なのか、「虎杖」の術式なのかの2パターンの可能性があるので、そちらを検証してみます。
①宿儺の術式の可能性
一つ目のパターンとして、宿儺の術式である可能性。
確かに106話では、宿儺が出てきました。
「この程度の下奴に負けるとは」
呪術廻戦
ところがその次のコマでの宿儺の反応は、
「・・・・?」
なんですよね。
つまり、「存在しない記憶」が発生して同様している脹相を見て驚いているということです。
呪いの王が自分の能力が発動して驚くことはあまり考えにくいです。
宿儺の術式が虎杖を介して反転術式かなにかで意図せず発動しているなどの可能性も捨てきれないですが、呪いの王でもわからない事態になるでしょうか。
②虎杖の術式の可能性
となると、虎杖の隠れた能力である線を推していきたいです。
虎杖はもともと術式が刻まれていないと五条先生に言われています。
術式は生まれながらに刻まれているものです。
虎杖は一度宿儺によって殺されて、生き返っていますが、その復活のあとに五条から術式が使えないと診断されています。
一方で虎杖の体には宿儺の術式が刻まれていくので、ゆくゆくは虎杖も術式が使えることを示唆されています。
ちなみに、虎杖は生まれながらの術式は持っていないですが、呪力操作は訓練により習得しているので、呪術が使えないわけではありません。
つまり、虎杖が無意識的に呪力操作により発動している呪術、または宿儺の術式を虎杖が反転術式として使っている可能性があります。
(反転術式は「生まれ持った術式ではなく、呪力操作による術式」だと作者からの解説があるので、後天的な能力であることがわかっています。)
虎杖はじいちゃんから影響を受けている?
本旨とすこし逸れますが、虎杖の「キチガイ」さはまだ深掘りされていません。
両面宿儺の器になれる異常性がある時点で、虎杖にも隠れたポテンシャルがあると考えるのが今後の展開としても自然です。
気になるのは、虎杖の爺ちゃんの言葉です。
「お前は強いから 人を助けろ」
「オマエは大勢に囲まれて死ね 俺みたいにはなるなよ」
そういってじいちゃんは死んだわけですが、この言葉が現在の虎杖を作っているとも言えます。
(このじいちゃんの言葉は虎杖への呪いなのではないかと考えています。別の記事で考察する予定です)
じいちゃんの言葉は虎杖の「人たらし」的な善人であることを示していますよね。
一言で言えば、「友達いっぱい」みたいなことです。
この性質こそ虎杖の能力の根源だと考えています。
「存在しない記憶」の発動条件
呪術廻戦
それでは、今回は「存在しない記憶」が虎杖の術式であると仮定した場合の術式発動条件を考えてみます。
「存在しない記憶」が発生した2回の共通点は3つではないでしょうか。
- 虎杖が大ダメを受ける
- 相手が強い願望を持っている
- 虎杖との会話で自分が欲しい答えが得られる
それぞれ深掘りしてみます。
①虎杖が大ダメを受ける
一つ目は虎杖が術式対象から大ダメを受けていることです。
東堂戦も脹相戦も虎杖はかなりの大ダメを術式対象者から受けています。
呪術廻戦において、ダメージを受けたり、マイナスな出来事が起きる際に呪力が発生するという設定です。
虎杖が大ダメを受けている時に、通常時には虎杖が使わないレベルの呪力が放出されていることで、「存在しない記憶」の術式発動に必要な呪力を担保していると考えます。
つまり、虎杖の大ダメはマスト条件ではなく、あくまでも足りていない呪力の補助要素くらいに考えています。
②相手が強い願望を持っている
2つ目は、術式の対象となる人物が強い願望を持っていることです。
二人は共通して、強い願望を持っているキャラです。
- 東堂:「退屈が裏返る瞬間」
- 脹相:「兄弟愛」
東堂は普段から退屈をしており、退屈が覆る瞬間を切望しています。
脹相も兄弟愛にあふれている描写が幾度となくされていますよね。
相手が強い願望を持っていることは、「存在しない記憶」を発動する条件なのではないでしょうか。
③虎杖との会話で自分が欲しい答えが得られる
3つ目は、質問に対する回答です。
東堂戦でも、脹相戦でも、二人は虎杖に質問を投げかけています。
東堂:「どんな女が好みだ?」
虎杖:「尻と身長がデカい女の子」
脹相:「弟は最後に言い残したことはあるか?」
虎杖:「泣いてたよ」
東堂も脹相も質問に対する虎杖の反応に、驚いているように感じます。
言うなれば、「自分の欲しい答えが得られた」ような反応です。
虎杖目線で言うなら、「術式対象の願望を叶える回答ができた」とも言えます。
これが「トモダチ術式」のトリガーになるきっかけだと考察してみます。
64話「小沢優子」のエピソード
虎杖の「トモダチ術式」のトリガー発動については、呪術廻戦の他のエピソードでも伏線らしきものが見られます。
それは64話の「小沢優子」が虎杖が好きという話。
このエピソード、明らかに伏線エピソードですよね。
でなければ意味がなさすぎる1話だと思いませんか?

しかも小沢優子のエピソードでは気になる一文があります。
それは久しぶりに再開した憧れの人に 「誰?」 言われたくない台詞No1なんじゃない⁉︎
中学生時代の同級だった小沢優子はもともとおデブちゃん。
ところが半年で痩せて美人になった。
美人になって想いを寄せていた虎杖と再開した時に「誰?」と言われるのはつらいよね。というシーン。
しかし、虎杖はそれを回避します。
「小沢じゃん 何してんの?奇遇〜」
イケメンかよ。。。
それはさておき、この一連の流れが実は虎杖の能力を表す伏線だと考えています。
「言われたくないセリフ」を発言してしまいそうな場面に対し、虎杖は「相手が言われたい言葉を言える」という能力。
そして、このシーンでは「存在しない記憶」は発生していませんが、小沢優子の回想(記憶?)が挿入されています。
小沢優子の回想(記憶)はまさに虎杖への好意を示す描写です。
この流れは東堂戦と脹相戦と全く同じ構図なんですよね!
東堂と脹相が虎杖にしている質問は、ある意味二人にとっての”地雷質問”です。
その地雷を回避するどころか欲しかった言葉を返す虎杖。
日常生活で「いい奴」と言われる人はみんなこれができる人ですよね。
そして信頼される要因になるものでもあります。
これこそが、虎杖の「トモダチ術式」の発動条件なのではないでしょうか。
【追記】「存在しない記憶」は東堂と脹相でそれぞれ違った理由で発生
「存在しない記憶」について、なんと作者の芥見先生から発言がありました!
- 存在しない記憶は虎杖の術式ではない
- 東堂と脹相は違う理由で「存在しない記憶」が発生
芥見先生いわく、東堂と脹相の場面で「存在しない記憶」という演出が重なったのは、”天丼”だそうです。
天丼とは、お笑い的な用語で、同じ演出が何度も繰り返されるテクニックですね。
特別な意味はないとのことでした。
一方で、東堂と脹相は違う理由で存在しない記憶を想起しているとの発言もありましたので、呪術廻戦144話時点の最新情報を踏まえて、どういうことなのか考察してみます。
脹相の存在しない記憶=虎杖が加茂憲倫の作品
呪術廻戦144話までの展開で、虎杖の正体について大きく情報が出てきました。
虎杖の正体については下記で考察しています。
虎杖と脹相は「加茂の作品」という意味で、兄弟だといっていい関係性でしょう。
「存在しない記憶」は確かに脹相にとっては幻想ではあったものの、虎杖との密接した関係性を前提としているものであることは間違いありません。
つまり、虎杖も受胎九相図である脹相も加茂の血縁という観点で密な関係性ということです。
ここまでは筋は通ると思います。
では問題は東堂ですね。
東堂の存在しない記憶の正体は?
脹相の存在しない記憶は、虎杖との血縁が根底にある理由だと考えていいと思います。
しかし、東堂はどうなるでしょうか。
東堂の存在しない記憶はなぜ発生したのか。
東堂が真にイカれたキャラというだけで終わりなのでしょうか。
芥見先生のこれまでのストーリー展開ならその可能性も十分あると思います。
あえて他の可能性を探るとすれば、東堂も宿儺の器候補のひとりだったということでしょうか。
呪術廻戦の最新話で始まった「死滅回游(しめつかいゆう)」では、伏黒恵の姉であるつみきだけでなく、東堂らしき人影が「プレイヤー」であることが示唆されています。
これを踏まえて、虎杖と東堂の間には「宿儺の器候補」としての繋がりがあったことにより、「存在しない記憶」が発動したと考えることができます。
「存在しない記憶」の能力と発動条件まとめ
以上、呪術廻戦の激アツ伏線発生を考察してみました。
虎杖の術式には、「じいちゃんの遺言」が影響していると考えています!
そして最終的にはじいちゃんの言う通りになって虎杖は仲間に囲まれて死ぬのではないでしょうか。
また情報が出たら記事を更新していきますね!












