「進撃の巨人」の幕がおりて1ヶ月。
最終話を描き終わった後の諫山先生インタビューが、別マガ6月号に掲載されました。
139話原稿を描きあげた諫山先生は、どのような心境なのか?
諫山先生は最終話に、満足されているのか?
さらにこれまでで最も気に入っている場面についても!
そんな進撃の巨人完結記念インタビューの内容をまとめました。
順番に見て行きましょう!
進撃の巨人完結記念諫山先生インタビューまとめ

最終話原稿アップ後の諫山先生の心境
最終話を終え、連載原稿に追われる日々から解放された諫山先生。
ですが、まだ34巻の単行本化作業が残っており「締め切りのない生活は体験していない」とのこと(笑)
しかし最終話が世に出て一段落した感はある、との述べられていました。
34巻増ページは8ページ!
最終話のラストシーンについて。
ネームの段階では5コマくらいに細かく分かれており、ラストは3人が丘の木に向かって走るシーンだったと、説明されています。
しかしシックリ来ず、バックさんと打ち合わせをした結果急遽変更し、別マガ5月号掲載バージョンにしたとのこと。
34巻では別マガ掲載時に描けなかったラストとオマケページも含め、8ページ増えると説明されています。
エレンの行いは「最低最悪の手段」
エレンに対する世の反応については「網羅する勢い」でチェックされているとのこと。
諫山先生の感想としては「人の数だけ全てが正しい」と語られています。
地鳴らしとエレンに対するアルミンの反応について
アルミンの「殺戮者になってくれてありがとう」という言葉。
アルミンが虐殺を肯定していると捉えられてもおかしくない描き方であり、「僕が未熟でした」と言われています。
アルミンは、肯定した訳ではない。
到底理解できないエレンとの別れを迎え「殺戮者になってくれてありがとう」という強い言葉で「自分も共犯者だ」と伝えエレンと寄り添いたかった、と説明されています。
終盤は諫山先生にとって「描くに至らないテーマであったと痛感し、漫画で表現しきれなく後悔しています」と語られています。
諫山先生のお気に入りのシーン

画としては、第104話「勝者」での顎の巨人が進撃の巨人を引っ掻いているシーンが一番好き。
これ以上の画は描けないと感じ、104話以降で巨人のアクションシーンをあまり描かなくなった、と説明されます。
諫山先生のベストエピソード
本編に絡まないキャラの人生にスポットを当てて描く、「進撃の巨人っぽくない」ところが好き。
69話も気に入っており、69話と71話はそれぞれが読み切りのような感触、と語られています。
諫山先生にとって「進撃の巨人」とは?
「ちょっと遅れてきた青春」「人生の3分の一が詰まった作品」。
諫山先生にとっての「自由」とは
連載が終わって「自由になれた」ので、「あんまりオシャレじゃない街をワンカップ片手に歩きたい」。
「あれこそが自由だと思っている」と語られています(笑)
進撃の巨人完結記念諫山先生インタビューまとめの感想

嬉しい衝撃情報!
ネームからカットされたバージョンが34巻で見られる、というのは嬉しいですよね。
カットされたページが1ページある、と別マガライブ情報で説明があったので知ってはいました。
これを読むにはコンビニ限定の34巻特装版収録のネームを手に入れるしかないと思っていたのですが、34巻自体に盛り込まれているのであれば読めれますよね!
もちろんコンビニ限定特装版も購入するつもりですが、予約ができないためゲットできるか分からないので…
ゲットできなくてネームを手に入れなくても読めれると分かり、ホッとしています(笑)
あと諫山先生の「終盤は自分が描くに至らないテーマであり漫画で表現しきれなく後悔している」という言葉。
「そんな事はない!」と、読みながら強く叫びました。
アルミンの「殺戮者になってくれてありがとう」を、そのままストレートに読めば「虐殺を肯定した」と受け取れるかもしれません。
しかしそれまでのアルミンの行動や言動を振り返れば、「肯定する訳ではない」と分かります。
同期であるダズやサムエルを殺してまで決行した、地鳴らしストップ。
それをアルミンが肯定する訳ない、と分かりますよ!
では何故そのような言葉をかけたかと言えば、エレンを想っての事でしょうし「エレンにかけるべき言葉」をアルミンが考えたからでしょう。
エレンはグリシャの言葉の影響から、「地面を平らにしたいと思う人格」だったのかもしれない。
そういうベースが、あったかもしれない。
それでもアルミンやミカサ、みんなを守りたいから地鳴らしを起こした。
そんなエレンに寄り添い少しでも気持ちを救いたいために「殺戮者になってくれて…」と言ったのかなと。
でも虐殺を肯定していないのは、直後に地鳴らしを「過ち」と表現しているところからも分かります。
「進撃の巨人」は、本当に大きなコンテンツになりました。
原作だけでも、累計1億部の大コンテンツです。
その読者全員にこれだけデリケートなテーマを伝えるのは、それは難しいですよね。
でも、その意味が伝わっている人はいる。
この作品を読み、心を震わせながら感じている人がいるのも、たしかな事実です。
でも諫山先生がそれでも「力不足だった」と感じているのであれば、次の作品でそれを表現して欲しいな、と感じました。
これだけの作品を描きあげながらも不足を感じ、そこから描き始める諫山作品。
絶対読みたいですし!
諫山先生の完結記念インタビューから、次の新たな作品への大きな期待を感じるアースでした!\(^o^)/
まずは、その前に34巻の「ネームからカットされた最終ページ」が楽しみすぎですが(笑)
発売まで1ヶ月。
本当に終わるまでの、あと1ヶ月…
粛々と過ごしながら、「その日」を待ちますよ!\(^o^)/







