131話にて登場したエレンの「ガッカリした」発言。
エレンの目的、真意、気持ちがかなり明らかとなった描写の中で、唯一掴みにくい、理解し難い描写ではないでしょうか?
だって、「ガッカリ」して世界を滅ぼす主人公って、それは無いですよね?
地鳴らしを起こす主人公というだけでもどうなんだ、と思いますがその動機が「ガッカリしたから」って…(・_・;)
おそらくは、裏に別の意味があるのではと思われます。
この回で、最も難しい考察になるでしょう。
エレンが「ガッカリした」と表現するものは何なのか?
そのままの意味で「求めていた、期待していたイメージと違っていた」という意味で「ガッカリ」と表現したのか?
それとも違った意味がある伏線であり、後に回収されるのか?
エレンが地鳴らしを決心するキッカケとなった「ガッカリ」発言。
検証してみましょう!
◆131話!エレンの「ガッカリした」発言の意味を検証!

いつどこで何にエレンはガッカリしたのか?
エレンはなぜ「ガッカリした」のでしょうか?
エレンが「ガッカリした」事について、ラムジーにこのように説明しています。
「壁の外の現実は…」
「オレが夢見た世界と違ってた」
「アルミンの本で見た世界と…」
「違ってた…」
「壁の外で人類が生きていると知って…」
「オレは」
「ガッカリした」
エレンは「アルミンの本と違って壁の外で人類が生きていると知って」ガッカリしたと発言しています。
となると、エレンがガッカリしたのはこの時ではないですよね?
いつの事なのでしょうか?
アルミンの本と違って壁の外で人類が生きていると知ったのは、21巻85話です。

ただその後、89話でエレンは「実感していないな」と発言しており、すぐにはその意味を実感できていないようにも見えました。
管理人アースは、エレンがその意味を理解し実感して「ガッカリした」のは、90話で勲章をもらう直前の、この時ではないかなと感じています。

フロックの発言から凹んだアルミンの気持ちを上げるために「壁の外」を話するエレン。
アルミンは、エレンの狙い通り「海」をイメージし夢を思い出し、気持ちを上げます。
しかし一方で言ったエレン本人は「きっと壁の外には自由がー」と言う際に「自由ではない現実」を思い出してしまいます。
この時に、エレンは真の意味で「ガッカリした」のでは、と察せられます。
そしてその直後にヒストリアの手に口づけをし「地鳴らし」をする未来を見るエレン。

このように振り返ると、エレンはたしかに外の世界にガッカリして地鳴らしをする決心を固めたように見えます。
つまりはラムジーに謝った通り、ガッカリしたので世界を消し去ろうと決めたのでしょう。
ここまででエレンが本当の意味で「ガッカリ」したのは90話であり、未来に地鳴らしを起こす自分を知る直前であったと分かりました。
こう考えると「ガッカリ」には他の意味はなく、エレンは純粋に外の世界にガッカリして地鳴らしを起こしたように感じますね(・_・;)
次は、「ガッカリした」と告白しながら謝るエレンから考察してみたいと思います。
「ごめんなさい」発言の対比から「ガッカリ」を検証!

エレンは「ガッカリしたからすべてを消し去ってしまいたかった」とラムジーに泣きながら謝ります。
「ごめん」「ごめん」と謝り、ラムジーが踏み潰される描写と合わせて「ごめんなさい」と描写されています。
これ、4巻18話でのアニの「ごめんなさい」」発言と対比となっていますよね。

トロスト区奪還作戦編の場面で、アニは自分が呼び寄せた巨人に捕食され死亡した遺体に向かって「ごめんなさい」と謝っていました。
これはアニが自分の「父の元に帰る」という目的、都合の為に殺してしまったため、罪の意識からの謝罪でしょう。
そういう意味も含めての対比であるならば、エレンも「自分の都合で虐殺を起こす事に謝っている」事になりそうです。
つまりここからの考察でも、本当に外の世界にガッカリしたから地鳴らしする、という意味になりそうですよね!
いや、考察して違う読み方が見つかるのではと思っていたのですが、この読み方しかできないようです(・_・;)
どのように見ても、エレンは自分が望みイメージしていた外の世界と違いガッカリしたから地鳴らしを起こす、とそのままの意味で言っているようですね。
◆「ガッカリした」は回収される伏線なのか?
諫山先生はセリフの表現に非常に気を使われていると、読んでいていつも感じます。
「駆逐」という言葉も進撃に登場していなければなかなか出会わない表現ですし、「無垢の巨人」という表現も面白いです。
そんな諫山先生が「ガッカリ」と表現する事に、かなり驚いています。
同じ表現をするにしろ、例えば「失望した」とか「世界に裏切られた」とか、違った言い方があるんじゃないかなと。
「ガッカリ」だと、本当にエレンのエゴ、ワガママで地鳴らしをすることになってしまいます。
例えば子供のままのエレンを表現するために敢えてこの表現を前面に出しているのかもですが…
もの凄く違和感を覚え、思わずこんなTweetをしてしまいました。
「ガッカリした」は無いだろ、ガッカリしたは。
いくら主人公だからってどんだけワガママだよ?
エルヴィンがそれを求めてどれだけの地獄を見て最後まで苦しんだと思ってるんだ!
何様だお前!!!って、アースは思わなかったけど、みんなは思いましたよね?#進撃の巨人131話
— アース(進撃の考察管理人) (@singekinb) August 8, 2020
返信では「いや、そんな腹立たなかったしエレンの気持ちが理解できました」という内容が多くありましたが、それを踏まえてもやはり「絶望した」「失望した」という表現の方が合っている気がします。
そこを「ガッカリ」と表現したところにやはり諫山先生の意図が感じられ、同じような表現なマルコの「話し合ってないじゃないか」を思い出しました。

これも当時、マルコの「話し合ってないじゃないか」は違和感を覚えたセリフでした。
そのような表現にした理由に納得できたのは、127話でセリフの回収があった時でした。

諫山先生は77話を描く際に既にこの場面にマルコのセリフを登場させるイメージがあり、敢えてこの表現にしたのかなと感じました。
つまりエレンの「ガッカリした」という表現も、同じように後に登場させる予定があり、このような表現にしたのかなと思われますね!
どのような場面でこの「ガッカリした」という表現が回収されるのかは全く分かりませんが、何となくエレンとアルミンの会話の中で回収されるような気がしますよ。
あくまでもぼんやりとしたイメージですが。
今回の考察でエレンの「ガッカリした」発言はそのままエレンの個人的に「ガッカリした」気持ちを表しており、そこから地鳴らしを起こしたのだと分かりました。
そして後のシーンで回収される表現だろう、とも予想できました。
これからのエレンのセリフには、より要注意ですよ!\(^o^)/






