131話にて登場したエレンの「ガッカリした」発言。
エレンの目的、真意、気持ちがかなり明らかとなった描写の中で、唯一掴みにくい、理解し難い描写ではないでしょうか?
だって、「ガッカリ」して世界を滅ぼす主人公って、それは無いですよね?
地鳴らしを起こす主人公というだけでもどうなんだ、と思いますがその動機が「ガッカリしたから」って…(・_・;)
おそらくは、裏に別の意味があるのではと思われます。
この回で、最も難しい考察になるでしょう。
エレンが「ガッカリした」と表現するものは何なのか?
そのままの意味で「求めていた、期待していたイメージと違っていた」という意味で「ガッカリ」と表現したのか?
それとも違った意味がある伏線であり、後に回収されるのか?
エレンが地鳴らしを決心するキッカケとなった「ガッカリ」発言。
検証してみましょう!
◆131話!エレンの「ガッカリした」発言の意味を検証!
いつどこで何にエレンはガッカリしたのか?
エレンはなぜ「ガッカリした」のでしょうか?
エレンが「ガッカリした」事について、ラムジーにこのように説明しています。
「壁の外の現実は…」
「オレが夢見た世界と違ってた」
「アルミンの本で見た世界と…」
「違ってた…」
「壁の外で人類が生きていると知って…」
「オレは」
「ガッカリした」
エレンは「アルミンの本と違って壁の外で人類が生きていると知って」ガッカリしたと発言しています。
となると、エレンがガッカリしたのはこの時ではないですよね?
いつの事なのでしょうか?
アルミンの本と違って壁の外で人類が生きていると知ったのは、21巻85話です。
ただその後、89話でエレンは「実感していないな」と発言しており、すぐにはその意味を実感できていないようにも見えました。
管理人アースは、エレンがその意味を理解し実感して「ガッカリした」のは、90話で勲章をもらう直前の、この時ではないかなと感じています。
フロックの発言から凹んだアルミンの気持ちを上げるために「壁の外」を話するエレン。
アルミンは、エレンの狙い通り「海」をイメージし夢を思い出し、気持ちを上げます。
しかし一方で言ったエレン本人は「きっと壁の外には自由がー」と言う際に「自由ではない現実」を思い出してしまいます。
この時に、エレンは真の意味で「ガッカリした」のでは、と察せられます。
そしてその直後にヒストリアの手に口づけをし「地鳴らし」をする未来を見るエレン。
このように振り返ると、エレンはたしかに外の世界にガッカリして地鳴らしをする決心を固めたように見えます。
つまりはラムジーに謝った通り、ガッカリしたので世界を消し去ろうと決めたのでしょう。
ここまででエレンが本当の意味で「ガッカリ」したのは90話であり、未来に地鳴らしを起こす自分を知る直前であったと分かりました。
こう考えると「ガッカリ」には他の意味はなく、エレンは純粋に外の世界にガッカリして地鳴らしを起こしたように感じますね(・_・;)
次は、「ガッカリした」と告白しながら謝るエレンから考察してみたいと思います。
「ごめんなさい」発言の対比から「ガッカリ」を検証!
エレンは「ガッカリしたからすべてを消し去ってしまいたかった」とラムジーに泣きながら謝ります。
「ごめん」「ごめん」と謝り、ラムジーが踏み潰される描写と合わせて「ごめんなさい」と描写されています。
これ、4巻18話でのアニの「ごめんなさい」」発言と対比となっていますよね。
トロスト区奪還作戦編の場面で、アニは自分が呼び寄せた巨人に捕食され死亡した遺体に向かって「ごめんなさい」と謝っていました。
これはアニが自分の「父の元に帰る」という目的、都合の為に殺してしまったため、罪の意識からの謝罪でしょう。
そういう意味も含めての対比であるならば、エレンも「自分の都合で虐殺を起こす事に謝っている」事になりそうです。
つまりここからの考察でも、本当に外の世界にガッカリしたから地鳴らしする、という意味になりそうですよね!
いや、考察して違う読み方が見つかるのではと思っていたのですが、この読み方しかできないようです(・_・;)
どのように見ても、エレンは自分が望みイメージしていた外の世界と違いガッカリしたから地鳴らしを起こす、とそのままの意味で言っているようですね。
◆「ガッカリした」は回収される伏線なのか?
諫山先生はセリフの表現に非常に気を使われていると、読んでいていつも感じます。
「駆逐」という言葉も進撃に登場していなければなかなか出会わない表現ですし、「無垢の巨人」という表現も面白いです。
そんな諫山先生が「ガッカリ」と表現する事に、かなり驚いています。
同じ表現をするにしろ、例えば「失望した」とか「世界に裏切られた」とか、違った言い方があるんじゃないかなと。
「ガッカリ」だと、本当にエレンのエゴ、ワガママで地鳴らしをすることになってしまいます。
例えば子供のままのエレンを表現するために敢えてこの表現を前面に出しているのかもですが…
もの凄く違和感を覚え、思わずこんなTweetをしてしまいました。
「ガッカリした」は無いだろ、ガッカリしたは。
いくら主人公だからってどんだけワガママだよ?
エルヴィンがそれを求めてどれだけの地獄を見て最後まで苦しんだと思ってるんだ!
何様だお前!!!って、アースは思わなかったけど、みんなは思いましたよね?#進撃の巨人131話
— アース(進撃の考察管理人) (@singekinb) August 8, 2020
返信では「いや、そんな腹立たなかったしエレンの気持ちが理解できました」という内容が多くありましたが、それを踏まえてもやはり「絶望した」「失望した」という表現の方が合っている気がします。
そこを「ガッカリ」と表現したところにやはり諫山先生の意図が感じられ、同じような表現なマルコの「話し合ってないじゃないか」を思い出しました。
これも当時、マルコの「話し合ってないじゃないか」は違和感を覚えたセリフでした。
そのような表現にした理由に納得できたのは、127話でセリフの回収があった時でした。
諫山先生は77話を描く際に既にこの場面にマルコのセリフを登場させるイメージがあり、敢えてこの表現にしたのかなと感じました。
つまりエレンの「ガッカリした」という表現も、同じように後に登場させる予定があり、このような表現にしたのかなと思われますね!
どのような場面でこの「ガッカリした」という表現が回収されるのかは全く分かりませんが、何となくエレンとアルミンの会話の中で回収されるような気がしますよ。
あくまでもぼんやりとしたイメージですが。
今回の考察でエレンの「ガッカリした」発言はそのままエレンの個人的に「ガッカリした」気持ちを表しており、そこから地鳴らしを起こしたのだと分かりました。
そして後のシーンで回収される表現だろう、とも予想できました。
これからのエレンのセリフには、より要注意ですよ!\(^o^)/
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「ガッカリした」から=地ならしなんていう短絡的な思考が描写されたことは一度もありませんけれど。
エルディア人はどうあがいても世界に受け入れられそうにないという現実をこれ以上なく実感したというのが、致命的に、地ならし以外の選択を選びようのなくなった理由でしょう。その描写なら作中に何度も何度も描かれてきたと記憶しています。加えて、エレンにとっての地ならしとは明らかに受動的な対抗措置として描かれている。
壁の向こうには未知の世界ではなく、文明レベルこそ違えど根本は島内と何ら変わりない面倒くさい現実が広がっていて、エレンがそのことに「ガッカリした」のは確かでしょうが、それでもエレンは島の仲間が平和に暮らしていけるのであれば地ならしなんてしない、という確かな思想が色々な場面で十分に読み取れるはずですが。
なんか・・・コメントが煽っているようにしか見えないのですが・・・画像然り
まだまだあった「がっかり」伏線・・
ケニー
「(世界がどうやら広いらしいと知った日は・・)そりゃ深く傷付いたもんだ・・」
ありましたね!(笑)
座標でリヴァイとケニーが再会…なんてあったら泣くなぁ…
管理人アース
(未来の記憶で、島の外の罪のない人たちを殺戮するビジョンをもう見ていたので)
(海で)壁の外で人類が生きていると知って、俺は、
(本当に島の外に人類がいて、その罪のない人たちを殺さなかいけないのが現実だと知って)
ガッカリした。
のだと、私は思いました(^^)
エレンがごめんなさいって泣きながら謝ってたので。
エレンも殺戮はつらいのかな。
>エレンも殺戮はつらいのかな。
辛いのだと思いますよ。
それでも未来の「あの景色」にたどり着くために殺さなければいけない、という葛藤ですよね。
「絶望した」ではなく「ガッカリした」という表現に驚きました。
管理人アース
「生まれた時からずっと、オレの目の前には鬱陶しい壁があった」
よくよく読み返してみると・・・
アルミンの夢は壁の向こうにある未知の世界を味わい知るコトだったのに対して、
エレンの夢は、うっとうしい壁をぶっ壊すコト だったのかも・・・
それだと、一先ずは、達成ですね。
そういう観点から見ると、
エレンは「自由」を求めていたというより
自由であるエレンから「自由を奪っている壁」を壊したかった、越えたかっただけなのかも。
せっかく越えたのに、その先(海の先)には、まだ他に「エレンの自由を奪うモノ」があった。
それで「がっかり・・・」
本当にその通りだと思います。
エレンからしてみたら、越えた壁の向こうに「別の壁=敵」がいた。なので地鳴らしで「次の壁を壊した」という事なのでしょう。
そしてアルミンに壁の外の本を読ませてもらってから壁を認識した、というのも気になりますよね。
73話でのアルミンの目を見て自分が不自由だと気づいた、という場面が今更ながら気になっています。
管理人アース
こんにちは。
前出の井筒孝庵さんのコメントにある問いについて・・
>《問》 不戦の契りで自らを縛り、自滅をも甘受しながら、その一方で、いざとなったら地鳴らしで世界を踏み潰すって、どういうこと?
自分なりに考えてみました。
先ず、前提として
①145代カールフリッツは、本気で平和を望んでおり、自らが身をひそめる(大陸から退く)ことによって、無益な戦いを終結さそうとした
②進撃は自由行動(巨人大戦前からなのか、戦中、戦後からなのかは不明)
③始祖と進撃を除く7つの巨人は大陸に残り、マーレの支配下に置かれる。
この前提をもとに、145代カールフリッツは以下の4つの未来の想定をしていたのではないか
①壁内人類、壁外人類が、それぞれに平和を享受できればそれでよし。
②壁外人類が、戦略的・政治的に始祖の力を利用しようとした時は、「不戦の契り」によってそれを阻止。
③壁外人類が7つの巨人を含むエルディア人の反乱により、再び戦乱の世になってしまった時は(エルディアが再び世界を燃やすというなら)、その時は壁内エルディア人もろとも、甘んじて死滅を受け入れる。
➃壁外人類が、壁内人類を攻撃してくるような時は、進撃の巨人によって「不戦の契り」が破られ、地ならしが起こる
120話時点のジークの説明だけでは、いろんな矛盾点や理解不能点が残っていましたが、
今は、なんとなく、こんなイメージを持っております。
こんにちは。
エレンの“ガッカリした”には、ポカンとしました(*^ω^*)
初読/初見の時は、何言ってんだろ? それがまさかの地鳴らしの理由? という印象でしたが、
131話を通読/再読して、発言の皮相さ/薄っぺらさがかえって悩めるエレンの心情に奥行きを与えているという捉え方になりました。
エンディングへの期待は高まっています(*^ω^*)
葛藤によるメンタルの乖離/分極(ライナーと同じ)だけでなく、131話のラストの一コマ(ろくろ首エレン)で、エレンの置かれた状態が普通でない様子が判明したことで、
どうやらエレン無双ではなさそう。また、エレン無双の元での出来レース(ゼロ・レクイエム)でもなさそう。
エレン放送はエレン無双を示唆/想起させましたが、その線が消えるとなると、エンディングの着地の自由度が広がって、エンディングでのガッカリは避けられそう(*^ω^*)
ーーーーーーーーーーーーーー
続きで、
《問》 もしも、第145代フリッツ王(レイス王家)が、壁内エルディアで記憶/歴史の改竄を行っていなかったら、どうなっていたのだろう?
《答》 王政が安定しなかったとかはさておき(笑 エレンの“ガッカリした”はなかったんじゃないかな。
戦争で負けて撤収して引きこもっていて、外界には敵がうようよいて、巨人を送り込んで攻めてくるが、巨人の壁で守られて、万全ではないが、基本的は安全、なくらいの近現代史・・だとすると、エレンは、進撃の記憶を取り戻しても外界を見聞しても、たとえガッカリしたとしても“ヤッパリそうか”とも感じるはずなので、いきなり外界を踏み潰すとはなってこない。← 認知ギャップが小さければ、ショックも小さい
ということは・・
民衆の統治手法とかを脇に置いて穿った見方になりますが、
仮説A) 壁内に潜んでいるかもしれない進撃が外界を知ったら何をしでかすか分からないので、予め外界をなかったことにして隔離する、
仮説B) 壁内に潜んでいるはずの進撃が外界を知ったらガッカリして地鳴らしをするように、予め外界をなかったことにするという準備をする、
書いていて支離滅裂だなぁε-(´∀`; )
フリッツ王の「不戦の契り」に依然として引っかかっていて、
《問》 不戦の契りで自らを縛り、自滅をも甘受しながら、その一方で、いざとなったら地鳴らしで世界を踏み潰すって、どういうこと?
《答》 矛盾していますよね。(私見) ということは・・145代フリッツ王は矛盾した存在で、始祖のホルダーであり、進撃のホルダーでもあった? 今のエレンのようにメンタルが乖離/分極してしまっていた?
《問》 なぜ、矛盾しているのだろう?
《答》 発端である始祖ユミルが、極端な隷属と自由意志とに乖離/分極していて、(隷属を甘受する自身と正反対の進撃を生み出している) 喩えると、《看守》と《囚人》を兼ねている。最も過激な囚人が進撃で、意識下で始祖ユミルはそういう自分(進撃)を否定、無意識下でそういう自分を肯定。
第122話で始祖ユミルは分離していた自分と2000年ぶりに邂逅、エレン(自分)の後ろ抱きで接触・融合、これが全人格の修復のトリガーで、(意識下と無意識下の接続) 今回の第131話での唐突な出現は、修復の予兆という捉え方です。
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私も今回の件で単に愚かな「破滅的な平和主義者」としか評価されていない「初代壁の王」が「なぜ未来のない不合理に甘んじてでも安定を求めた」のかという点に対して論拠のない、仮説というよりも感情的な解釈として、
「巨人大戦において進撃の巨人とその勢力は『自由や進歩を錦の御旗にしてやりたい放題残虐非道を行った』から」なのではないかと思いました。単に負けて追われただけなら体勢が整い次第反攻を考えるはずですし、そのための力も十分あるのですから。
「もう民に被害が出ること自体が耐えられない、報復してもどこかで進撃は復活してくるし同じことの繰り返しだ、あいつの『自由を求めて闘うという思想自体を否定してやりたい、あてつけに自分の手の届く範囲だけでも進歩がなくとも安穏と暮らせる理想郷を作ってやろう』とでも感情的に考えたのではないでしょうか。
作中時間では「壁内世界に無意味で理不尽な抑圧があってそれに対抗する物語」が展開していたわけですが、それ以前に「進撃の巨人の生み出す混沌から逃れて安定を求めた歴史」があったため必然的に抑圧的で技術的にも停滞した社会になっていたのではないでしょうか。
追記ですが、旧エルディア帝国が拡張途上の間は進撃の巨人も外部の他民族へ矛先を向けていたため始祖と利害が一致していたのではないでしょうか、(エレンからして自由にするのは味方だけで敵は必要以上に滅ぼしてますし、殺すのはいいけど支配はダメなどとは言わないでしょう)
それがあらかた征服してしまい外敵が居なくなったため、初めて攻撃の矛先が王へと向かい大規模な内ゲバが起こったのかもしれません。
>初めて攻撃の矛先が王へと向かい大規模な内ゲバが
なるほど!
進撃の過去も描いて欲しいですよね。
管理人アース
▼穢土さん:
こんばんは。返信ありがとうございます。初めまして。よろしくお願いします^_^
> 作中時間では「壁内世界に無意味で理不尽な抑圧があってそれに対抗する物語」が展開していたわけですが、それ以前に「進撃の巨人の生み出す混沌から逃れて安定を求めた歴史」があったため必然的に抑圧的で技術的にも停滞した社会になっていたのではないでしょうか。
おっしゃる通りで、これまで「壁内世界に無意味で理不尽な抑圧があってそれに対抗する物語」と観ていましたが、構図が二重構造というか、「進撃の巨人の生み出す混沌から逃れて安定を求めた歴史」という構図の逆転が、巨人大戦や845の謎解きに絡んでくるような気がしています。
因果関係は、普通、過去→未来ですが、記憶ツアーや超時間的な知性巨人の記憶の連なりという(SF的な)設定は、未来→過去の逆因果関係を許容/想起させます。
言い換えると、始祖ユミルが原因でエレンが結果ですが、両者は元々は一つであるし、上記の超時空的な設定を踏まえると、結果であるエレン/進撃が逆に原因となって、巨人史の随所に影響を及ぼしていた、その進撃に対して、地鳴らしを阻止するという防衛線が張りめぐされていた、という捉え方ができるかもしれません。
テーゼとアンチテーゼの衝突、相剋の2000年史。
《問》 145代フリッツ王は、なぜ、自らの持てる力の全面的な行使を躊躇(ためら)ったのだろう? 政治的な副作用(弾圧的な手法)を承知の上で、始祖の巨人を封じることに心血を注いだのは何故だろう?
原因が進撃にあると観ると、1) 始祖は進撃をコントロールできないから、2) (今の状況から結果論の後出しですが) 進撃に始祖を奪われるととんでもないことになるから(ライナーの慧眼)、ということで、収まりがいいです。
今後ともよろしくお願いしますm(__)m
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>どうやらエレン無双ではなさそう
たしかにそう読めますよね。
だから無垢の巨人となったピクシス達を人間に戻せなかったり、コントロールが出来なかったのかもですね。
後は地鳴らしからの落とし所がどういう形なのかが気になるところです!(*^^*)
管理人アース
こんばんは。
エレンの『がっかり』は、ホントにいろんなコトを考えさせられますね。
夢というか目的というか目指していたモノに対して、子供エレンは、残酷だけど正直に「がっかり」し、大人エレンは、そんな自分自身に「がっかり」したんでしょうね。
でも、「がっかり」はしたけど、「自由」を奪われた訳ではありません。
エレンが言ってる「自由」とは、海を「見る」ことではなく、見渡す空を「見る」ことでもなく、「見ようとする意志」を持てることそのものを指しているのではないでしょうか。
〇〇が出来る とか 〇〇が出来ない という結果や事象の是非で「自由」か「不自由」かを判断するのではなく、自分自身の意志や想い、夢や目的を、自由に選択できるかどうかが、エレンにとっての「自由」と「不自由」の境界線だったのではないかと。
エレンは、エア麻雀の席で「全てオレの自由意志だ」と言っています。
善悪、正否はともかく、エレンは生まれた時から、今もなお、ずっと自由でいるのだと思います。
エレンは、決して「自由」を求めている訳ではなく、「自由」を奪われるのが嫌なだけです。
エレンは、生まれた時から既に「自由」だからです。
エレンだけでなく、人は皆、「自由」であるはずです。
「無縄自縛」・・ありもしない何かで、自分で自分を縛っている「不自由」な人たちに向けたメッセージを感じます。
失礼いたしました。
>エレンは、エア麻雀の席で「全てオレの自由意志だ」と言っています。
これって、自分に言い聞かせているようにも読めますよね。今読み直すと。
エレンの葛藤を感じるようにも読めますよ。
エレンのがっかりは本当に深いです(;´Д`)
管理人アース
度々失礼いたします。
今回のエレンの『がっかり』発言・・
自身が追いかけていた『夢』の先にあったモノに対する発言でした。
子供にとっても、大人にとっても、
『夢』は大切な、生きる原動力です。。。
最初は、「夢」を追いかけていることが楽しかった・・
しかし・・・
現実の壁に突き当たると、「夢」をあきらめないことが重要視されてしまってくる。
「夢」をあきらめるヤツは、弱い人間だと・・
本当に観るべき「夢」
本当に追いかけるべき「夢」
とは・・
追いかけて追いかけて・・届かなくて届かなくて・・それでもまた追いかけて・・
結果的に「夢」が叶わなかったとしても、「あぁ 楽しかった・・幸せだった・・」
と思えるものが本当の『夢』
結果的にソレが叶わなくて・・恨みや、後悔や、妬みや、嫉妬にかられる・・
ソレは『夢』じゃなくて、ただの『執着』にすぎない・・。
『夢』と『執着』の紙一重を描き切ってますね。
本当に子供のセリフですもんね。「ガッカリ」って。
今エレンとライナーの対比をイメージしていて(記事にする予定は無いですが)、エレンの「ガッカリ」という感情はライナーにとっては何なのかな?と。
壁内人類が悪魔だと教えられたライナーが、実は同じだったと知った時どんな気持ちだったのかなって。
「ガッカリ」じゃないし、むしろ逆ですよね。
ここはエレンとは真反対だろうな、と。
この辺りを考えると、けっこう面白いです(*^^*)
管理人アース
エレン・・自由な景色が見たい→人類がいた→がっかり
ライナー・・英雄になりたい→マルセルの操作があり、自力でない→がっかり
エレン・ライナー・・壁の中も外も同じだった→自分のやってることに、がっかり
エレン・ライナー・・自分の夢というより「使命」だと思って・・→仕方なかった
エレン・ライナー・・本当にコレでいいのか?→「苦しかったろ。オレも同じだよ」
エレンとライナーに共通する『がっかり』は
自分がやってるコト、自分がやろうとしてるコト に『がっかり』
>エレンとライナーに共通する『がっかり
これ、面白い見方ですね。たしかにそうなのかも。
「がっかり」と評するには地獄すぎる二人ですが(・_・;)
管理人アース
『進撃ループ説』の根拠の一つに、エレンのセリフ「生まれたときからこうなんだ。」があると思います。
100年前のエルディア帝国は、同じエルディア人同士ながら、支配層と被支配層の格差が苛烈で、当時の進撃継承者が『自由』を求めて立ち上がり、エルディアの影響が大きかった世界を滅ぼそうと蜂起。
王から始祖を奪う直前で、タイバー家や他の巨人たちに阻止され、記憶を奪われ追放される。
王は二度と世界の危機を招かぬよう、島へ籠ることに。
そしてエレン・イェーガーが長い時を経て、再びこの世に…?
長くなりましたが要するにエレンは、以前のループ時に今みたいに世界を滅ぼしかけ、それが達成されたと信じながら生まれ変わった。
なので、自分が滅ぼしたはずの人類が生きていて、世界は何一つ良くなってはいなかったのでガッカリ?
…確かにこの言葉には違和感がありますね。 何か意味がありそうで。
>エレンは、以前のループ時に今みたいに世界を滅ぼしかけ、それが達成されたと信じながら生まれ変わった。
この記憶があって生まれ変わったら「ガッカリ」するでしょうね。
なるほど。「ガッカリ」にはこういう回収の仕方もありますよね。
対比で登場するか、それとも伏線として回収されるのか分かりませんが、何かの仕掛けに感じますよね。
管理人アース
団長殿、いつも更新お疲れ様です。
う〜ん、これは和銀さんの考察が一番説得力がありますね。
ただ、これが今の偽らざるエレンの気持ちだとすると、自分も相当にガッカリです。
ライナー達が子供の頃から海の向こうには島の悪魔が棲んでいると教えられたように、エレンもまた壁の向こうには人類は存在しないと言う教育を受けた事で、排他的な人格が形成されてしまったんでしょうかね。
そしてそれは実際に海を渡って壁の中も外も同じだった事が分かっても、最後までその価値観を変える事は出来なかったと言う事ですね。
なんだかこれなら122話の時のような方法で終わってくれた方が感動的だったのにと思ってしまう自分がいます。
これって一旦エレンをガッカリな人に誘導しておいてから、最後にはやっぱりエレンが主人公だったと感動させる為の演出なんでしょうかね?
自分にはここから先の逆転のシナリオがまるで読めません。
いったい諫山先生はどんな落としどころを考えているんでしょうかね?
>いったい諫山先生はどんな落としどころを考えているんでしょうかね?
エレンの心情、物語の展開、地鳴らし自体もですが、毎日「ここから諫山先生はどうやって収めるつもりなのだろう?」ばかり考えています(笑)
それくらい今の展開は救いが無いですし、特に「ガッカリ」発言はこれまで「仲間のためだったんだ」「ミカサの事が好きで大切だから突き放したんだ」というエレンの正当性が全て崩れるくらいの表現ですもんね。もう、ここからどうするんだ、と。
それでもこれまでの諫山先生の「予想の斜め上を行く展開」を顧みると…やはり納得できる展開が用意されているんだろうな、という考えに行き着きます。
毎日この思考の繰り返し、ループしています(笑)
エレンはガッカリしたのでしょうが、諫山先生が用意している展開に我々はガッカリはしないでしょう!
楽しみですよ!(*^^*)
管理人アース
度々失礼いたします。
エレンの「ガッカリ」発言。
諌山先生の見事な言葉選びですねー。
団長がおっしゃっているように
「絶望した」とかならねぇ・・
エレンが「オレはお前のなんだ?」の時のような表情で呟いていたら、ちょっとゾッとしますが、あれだけ号泣してますからね。
言葉が通じないラムジーだから話せた自身の弱さ。
自分から背中を押す為の、精一杯の自分への言い訳。
この辺りの解釈をしてあげたいです。
エレンは、
決してクソ野郎じゃない!
>言葉が通じないラムジーだから話せた自身の弱さ。
本当にこれですね!
そういう意味での「ガッカリ」という表現の選択でしょうし、何かしらの伏線であり回収されるような表現でもあるなと感じています。
管理人アース
初めまして。長らくこちらのサイトを訪問させていただいているものです。今回の”ガッカリ”ですが、以前エレンがミカサに対して奴隷と放った時の様にエレンに怒りを抱かせるないし同情させる事に話の軸を置いているのではと推察します。
作者の諌山さんはアースさんが取り上げてる様にマルコの「まだ話し合ってないじゃないか」という台詞を初めとして、ちょっとした何氣ない箇所も数話どころか数十話の間隔をあけて伏線を回収していく傾向にあるのですが、今回の場合も子供の頃に描いていた”自由”と121話の”景色”、すり少年の困り顔が回収された運びとなります。
個人的に今回のガッカリですが、正直個人としてはエレンに共感出来るといいますか、通りすがりさんのいう様にエレン自身がガッカリの連続の人生を送り続けて来た訳なんですよね。と、いうのもこれだけ今のエルディアの人間にとってこれ程までに不都合な、それも壁を超えた先にある大陸の人間が彼等を敵としてしか見ていないのであれば世界そのものに絶望するのは体験している当人からしてみればごく自然な事だと考えます。僕自身が見落としてるかもしれないですが、マーレ側がエルディア侵攻を再開させようとした理由が島に貯蔵されている資源を根こそぎ奪うためだと知ったのであれば、尚の事その絶望や怒りは増幅するものかと。
しかしながらエレンはミカサをこれ以上巻き込ませたくない、自分があいつを守ってやりたいという意思があるから敢えて突き放しましたし、すり少年の件にしても世界を滅ぼすしかないと決めたものの罪もない少年を犠牲にする事に良心が耐え切れず思わず泣いてしまった。これは他の方も話しておられる様にやるべき事と自身の心がすれ違って精神が分裂していったといえますし、もっと言えば最新話で少年エレンの姿となったのは精神崩壊してしまった末なのではと考えざるを得ないのです。
人は20を過ぎて老齢に差し掛かると自制心が効かなくなり言動や行動が幼くなるといいますが、個人としてはそうではなくて理性で押さえ付けていた当人の少年心というか本性が表に出ただけでしかない。エレンの場合もあの様な人生しか送れなかったが為に最終的にあの様な心情が表に出てしまったのだと推察しております。
こうなってくると、エレンを止められるとしてその役目を担うのはやはりアルミンでしょう。少年エレンに夢を与えたのも彼ですし、暴走状態の進撃巨人を制御させるきっかけを与えたのも彼。ミカサに対する暴言もそれは違うよと本人の意図を推察したのも彼ですし、進撃の物語のターニングポイントには常にアルミンがいました。
アルミンがエレンを止めるに際し、どの様な手段を用いて彼を止めるのか。止めたとしてエルディアへの大陸人の憎悪はどう解決させるのか。そもそもの世界の不条理をどう破壊するのか。
今後の展開が非常に楽しみです。
P.S.
アースさんは良い意味で人が良いので、エレンの為に叱ってやれてるのだと思いますが、叱るだけじゃなくてどうしてこんな事になってしまったのか。彼自身の絶望をどうぶち壊すべきなのか……傍観者だけではなく、他の登場人物もそうですが傍にいる者としての視点で見つめ直すとまた、何かが見えて来るんじゃないかなって思っております。
>エレン自身がガッカリの連続の人生を送り続けて来た訳なんですよね。
良く分かりますしエレンの絶望、失望は共感できます。
そしてアルミンがそれを止めるキーマンになるのも予想記事で書いた通りで同感です。
青龍さんも仰られている通り「絶望」なら分かるんですよ。
「オレは」「絶望した」なら。
そこを「ガッカリ」と表現していることが引っかかるんですよね。
その表現から、何かしらの伏線を感じるというか。
回収を楽しみにしています!(*^^*)
管理人アース
恐らくガッカリと言わせたのも先に述べた所謂幼児退行の結果としか言えないんですよね。
少なくとも僕としては諌山さんはエレンの精神をズタボロにした上でアルミンに掬い上げさせる事は間違いないと考えております。
>エレンの精神をズタボロにした上でアルミンに掬い上げさせる
そうですね。それが地鳴らしを止めることに繋がりそうですよね。
もしくは地鳴らしコンプした後なのかも。
管理人アースはミカサも絡むイメージです(*^^*)
管理人アース
発言の意味合いとしてはやはり「文明社会が存在するがゆえの不自由さ」であり「エレンの認識している『壁』とは『幼い日に感じた日常の退屈さ』であり、それが破壊されたことに自由を感じている」ということでいいかと。
今まで復讐心や状況で隠れていたけれど、エレンの根っこには「世の中『つまらないから』ぶっ壊してやりたい」という思いがあり、それ故冷静になってみるとそれをやってのけた実行犯のライナーに恨み以上に共感が湧いてきたのだと思います。
主人公の人間性に対しての評価が下がるのは避けようがないでしょうが、作品としてはむしろ秀逸で「自由を求める」というテーマの美しさと残酷さ、その根源にあるのは幼く無垢な心なのだということを同時に示せていると思います。
>「自由を求める」というテーマの美しさと残酷さ、その根源にあるのは幼く無垢な心なのだということを同時に示せている
たしかに純真で真っ直ぐな発言に感じますね。
泣きながら「がっかり」と言うエレンの本音が表れている発言だと感じますよ(泣)
管理人アース
自分もガッカリ発言にはズッコケました。
これは多分、「外の世界が、誰も見たことのない未知のもので溢れている」わけじゃなかったからなのかな、と解釈しました。
壁内と同じように壁外どこへ行っても人間がいて、しかも同じような生活を送っていて。そこには同じような制約があって、不平等や暴力や理不尽も同じように存在してて。
これは自由どころか、どこまでも続く人間社会の無限ループの中からどうやっても逃れられない・・、という事実に絶望したのかなと。
いずれにせよ、「ガッカリするのは勝手ですが・・」としか言いようがありません(笑)。
>「ガッカリするのは勝手ですが・・」としか言いようがありません
読者の大半が思っていそう(笑)
地ならしは正当化できないことですしね。
そう思わせようと、諫山先生が仕掛けた表現なんじゃないかなともイメージしています。
管理人アース
こんばんわ🌙アース団長 難しい考察です
でも がっかりした は過去形でライナーとあったときは壁の中も外も変わらないと言っています
がっかりしたのは過去の自分で彼しか知り得ないグリシャの記憶にがっかりしていた16歳のエレンが垣間見得ます じゃあなんで19歳のエレンがラムジー君にはわざわざ言ったのか? これなんとなく解るんです 相手が解らないと本音が案外言えるものなのです 強がり負けず嫌いのエレンなのに あんなに泣いて 心の中の苦しみ誰もわかってくれない 言葉の揚げ足もとられない 言葉の解らない少年には言えた訳です 実際目にした読者はがっかり(笑)しますけど
これは彼の誰にも見せられなかった言えなかったエレンの弱さで本音で闇あろうかと 平和や優しさの一方で 納得出来ない(他を排除して自由を掴む気持ち)の葛藤を続けていて 遁走後のエレンをみる限り ジークを説得するときのに見えたエレンは(自分はこんな奴)とジークに言いながら 自分にも言い聞かせて覚悟を決めていたのかもと (信念を持った悪人は一方のカリスマを生んでしまう様な話がヒロアカを読むとあって) でもエレンは悪人にはなりきれてなく 最後まで苦しんでいたそして今も苦しんでいるから 無垢な夢だけを追う少年だけが現れた もしくは始祖ユミルがエレンを理解しきれずラムジーを観察したりしているのかな?と思います‼️ ジャンが”アイツを追い詰めたんだって”言ってくれたのは「君は弱い人だから人の気持ちが解るんだ」って言うジャンが一番エレンを理解していたかもです
ミカサ絡みでジャンに優しくないエレンですが💦エレンジャンを大事にしてやんなさい
だからがっかりした→地鳴らしとは簡単には言いきれない つまり子供っぽいセリフは過去の自分を指して吐露
言葉の通じない子供相手にしか言えないセリフだから
がっかりした だと思います 大人や同期相手には言えなかったんだと思います はっ!
和銀さん
はじめまして。
こんばんは。
> 「君は弱い人だから人の気持ちが解るんだ」って言うジャンが一番エレンを理解していたかも
コレ、目からウロコ。
読んで感動してしまいました。
ライナーも同じ経験者として理解者になり得ますが、ジャンは、心底優しく理解してくれそうです。
こちらこそ初めましてm(_ _)mあのっ
そういって頂いて凄く嬉しいです(>_<)
ユミル・イェーガーさんのシャープな考察いつも読ませて頂いてます🙇ありがとうございます🙇
>言葉の通じない子供相手にしか言えないセリフだから
がっかりした だと思います
むちゃシックリ来ました。
ありがとうございます!\(^o^)/
伏線ではなく「飾らないエレンの本音」という意味での表現だったのかもですね。
なるほどです!
やっぱり色々な読み方ができる作品だな、と再確認です(*^^*)
ありがとうございます!
管理人アース
いつも考察お疲れ様ですアース団長!
エレンのガッカリという発言にはちょっとガッカリしますよね(笑)。僕も最初に読んだときには、今まさにクライマックスを迎えている主人公のセリフとしては軽すぎるのではないかなと思いました。
しかし、考えてみれば、この場面でエレンの心情を表せる言葉は、やはりガッカリ以外にはなかったのではないでしょうか。なぜなら、エレンのこれまでの人生は、まさしくガッカリ続きの人生だったからです。
壁襲撃前のエレンは、外に出る気概のない駐屯兵団にガッカリし、調査兵団をお荷物と切り捨てる世間にガッカリする子供でした。訓練兵団時代には、巨人と戦う気もない憲兵団狙いの同期にガッカリし、成績優秀者ほど巨人と戦わなくなる兵団のシステムにガッカリしてきました。
トロスト区襲撃では自らの巨人の力に目覚めましたが、巨人の力をうまく制御できない自分にガッカリし、巨人の力を恐れるだけの幹部にガッカリし、巨人の力を隠していたグリシャにガッカリします。その後の軍法会議でも、巨人の力を活用しようとせず保身ばかり考えている政府の人間たちにはさぞガッカリしたことでしょう。
その後は、アニ、ライナー、ベルトルトが敵だったことが判明しますが、格闘技トップのアニや、頼れる兄貴風だったライナーの裏切りにはさぞやガッカリしたことでしょう。その裏切り者たちにあっさり拉致され、兵団に多くの被害を出してしまった自分自身にはさらにガッカリしているはずです。その後はクーデターに参加することになるわけですが、王政に対してもさぞやガッカリしていたことだろうと思います。
しかし、クーデター成功後はガッカリ要素はあまり見当たらないどころか、調査兵団の戦力大幅増強、多数の新兵器、世間の期待と支援、自らの硬質化能力の向上、とすごく前向きな出来事が続いています。シガンシナ決戦の被害は多大でしたが、あくまで全力を尽くして戦った結果ですので、残念ではあってもガッカリではないでしょう。この、クーデター後からグリシャの手記を手にする直前までの期間は、エレンにとって最も幸せな期間だったのかもしれません。
しかし、グリシャの手記を手にしたことで、エレンはさらにガッカリしてしまいます。それまでのエレンにとって壁の外はまさに夢のような世界だったはずであり、それがそうではないどころか、完全に自分たちの敵なのだと知ったときのガッカリには計り知れないものがあるでしょうね。この時点でエレンにとっての夢は消え去っており、もはや壁内にしか希望はありません。それが「お前らが大事だからだ」といううエレンらしからぬ発言につながるのでしょう。
その後、エレンはマーレ入りすることになりますが、マーレの実態にも、エルディア人の境遇にも、ましてや世界会議の内容にはさぞやガッカリしたことでしょう。また、ミカサに「あなたは家族」と言われてしまったのも大きなガッカリです。
(エレンが期待していた返答はまだ判明していませんが、ミカサからの愛の告白ではなくて、これまでのエレンの戦果を評価し、エレンを戦友として認める言葉なのではと考えています。エレンはミカサに守られる存在ではなくて、対等の立場になりたかったはずです。しかし、ミカサから出た言葉は「家族」であり、相変わらずミカサはエレンを守る対象として見ているのですから、さぞやガッカリしただろうなあと思います。)
ここで単独行動を取り、ジークと連絡を取ったのは、敵とはいえ底しれぬ男であるジークに現状打破への期待感があったのだと思われます。しかし、そのジークの提案はなんとエルディア人絶滅。さぞやガッカリしたことでしょうね。
その後は、イェーガー派を作って暴走し、地ならし発動へと至るわけですが、この段階では、マーレの驚異をわかっていながら曖昧な政策を取り続けるハンジを含めた兵団上層部にもガッカリしきっています。ここまで来ると、もはやエレンがガッカリしていないのはアルミン(とリヴァイ?)くらいではないでしょうか?
このように、エレンの人生とは、ガッカリの人生だと言ってしまっても良いくらい、エレンはあらゆることにガッカリさせられつづけているのです。主人公であるとは信じられない程ですね(笑)。ここまでガッカリさせられつづけてきたら、失望とか絶望と言った、理性をともなう言葉で表現したのでは、かえって軽く感じてしまう程です。エレンが世界に心底ガッカリしていることを表現できる言葉は、やっぱり「ガッカリ」ではないかなと思います。
>ミカサに「あなたは家族」と言われてしまったのも大きなガッカリです。
おっしゃる通りですね(笑)
それでも地鳴らしは正当化できないでしょうが、気持ちは分かりますよ。
ただ、ここで諫山先生が「がっかり」」という表現を敢えて持ってきたところに、何かしらの伏線を感じます!
回収見逃さないようにしなきゃですよ(*^^*)
管理人アース
団長!
お見事!
座布団100枚!!!
あざっす!(*^^*)
管理人アース
笑えた、
決定的で致命的なガッカリ(*^ω^*)
ーーーーーーーーーーーー
エレンの心情を表しました(笑)
井筒さんに笑ってもらえて、作った甲斐がありました(*^^*)
管理人アース
アース団長殿、お疲れ様です。
「がっかり」コメントは、私も違和感を覚えました。が、エレンのこれまでの経緯を考えれば、ありうる発言かなとも感じます。
恐らく、このがっかり感は「ウォールマリア奪還作戦完了後のグリシャ書簡」を読んだ直後の率直な気持ちではと思います。
彼の、ここに到達するまでの「目標」は「巨人を一匹残らず駆逐してやる」だったハズです。それで平和が訪れ、自由になれると思っていたハズです。
それが、血反吐を吐きながら、硬質化訓練を行い、調査兵団員を殆ど失いながら、目標達成は、もう目前まで来ていると思っていた矢先ですよ。そりゃ、もう「ガッカリ」でしょう。まあ、地区優勝でコンプリートと思ったら、預かり知らぬところで、国内大会どころか、世界大会がまだあった、という感じでしょうね。私はエレンに悪意や我儘な思いも無いと思いますよ。ただの率直な所感でしょ。
まだ、敵が、しかも全世界という敵がいることが、わかったんですよ。「いやいや、どうすんのよ?どうすりゃいいわけ?」「俺たちを苦しめた世界と仲良くできるの?」「やっぱり、こいつらも全員駆逐しなけりゃ、自由になれないわけ?」、まあ、ここからは葛藤だったと思いますよ。結局、後者を選んだ訳ですけどね。ただ、彼なり、講和策は検討したいがために大陸に乗り込んでいるのも事実で、その結果、彼は失望するしかなかったですけどね。
結局、この戦いは「種」をかけた戦いなんだろうなと見ています。エレン達がいくら同じ「人間」だと言っても、璧外人類がグロス曹長のように「バケモノ」だとみなせば仕方ないと思いますね。
「絶望した」「失望した」みたいな表現ならその通りなのですが「がっかり」という言い方が引っかかりました。
もちろんエレンが「絶望」「失望」したからと言って地鳴らしが正当化される訳ではないのですが、まだ表現として納得かなと。
「がっかり」…
子供の言い方だよなぁ、と。
諦めることで「成長」を描く伏線なのかなぁ・・・
ここも要チェックですね!(*^^*)
管理人アース
失礼致します。コダヌキでございます。
記事作成お疲れ様です。暑い日が続きますので、お身体をお大事になさって下さい。
“「ガッカリ」だと、本当にエレンのエゴ、ワガママで地鳴らしをすることになって
しまいます。例えば子供のままのエレンを表現するために敢えてこの表現を前面に出
しているのかもですが…”
↑のアースさんの考察に私も全く同感です。私の場合は、「ガッカリ」に怒りを覚
えるよりもゾッとしました。勘弁してくれよ、そりゃないよと思いました。
エレンの「ガッカリ」には、私もアースさん同様に小さな子供の我儘という印象を
受けました。自分と仲間だけの遊び場に知らない子供がいたら、その子に向けて石を
投げて遊び場から追い出すという我儘に似ています。ガッカリからの地鳴らしで得る
のは自由ではなく、排除による孤独です。エレンが大空の中で独り「自由だ」と言う
姿は、自分達以外を排除したいという彼の“本音”を表し、少年の姿は未熟さの暗喩
のようです。勿論、楽園を救うためという“建前”もあるでしょう。
ラムジーとの出会いから地鳴らし迄の一年弱、エレンはマーレ軍潜入中に壁外人類
も壁内人類も同じだと認識するようになっています。一年の間に“建前”が変化する
か増えている可能性はありますが、“本音”は変わっていなかったのでしょう。
それでも、地鳴らしの目的は楽園を守るという“建前”が主体であり、その片隅に
他者を排除したかったという“本音”が小さく存在していたのだと思いたいです。
座標でアルミンやライナーに説得されたエレンが、少年から青年の姿に戻る事で
彼が精神的に成長する場面があると良いですね。
失礼致しました。
>「ガッカリ」だと、本当にエレンのエゴ、ワガママで地鳴らしをすることになってしまいます。
本当にここですよね。
子供の心理を表す表現として使ったのかもですが、そりゃないよ、と。
>彼が精神的に成長する場面があると良い
そうなんですよね。
ラムジーに謝ったり揺れる心情から大人に成長しているのは見受けられますが、「がっかり」」という表現の回収として成長が描かれるのかなとも感じています。
そこにジャンやライナーが絡んでくれたら嬉しいですね(*^^*)
管理人アース
進撃の巨人のストーリーを作る上で参考にしたということはまずないと思いますが、ふと思い出したのはアメコミで
ヒーローが『自分たちはマンガの登場人物で、何度死んでもストーリーの都合で生き返ってしまう』ということに気付いて、他のヒーローを全員殺しにいく
という話がありました
マーレ編が始まって僕たちは
「うおおおお!! こうやって続けるのか!」
「外の世界の謎が解けてもまだ面白いって、やっぱすごいマンガだな!」
とか言って盛り上がってましたが、エレンの視点からすると期待はずれなんてものじゃなかったわけですね
「ガッカリした」
これは読者がエレンにごめんなさいですね…
>エレンの視点からすると期待はずれなんてものじゃなかった
たしかに(笑)
ある意味諫山先生の「これでもか!」がエレンに向かっていたのだろう、と察せられます(笑)
管理人アース
団長、記事更新お疲れ様です。
【エレンはなぜ「ガッカリした」のでしょうか?】
これは「「壁の外で人類が生きていると知って…」に間違いなく掛かっています。
しかし、何故、何に対して、を考察すると複数の理由が見えてきます。
①夢見た世界と違ってたコト
②アルミンの本で見た世界と違ってたコト
③人類が生きていたのに今までオレたちを救おうとしてくれなかったコト
➃実は同じエルディア人が奴隷のように囚われて生きていたコト
⑤エルディア人を虐殺し、パラディ島へも攻め込もうとしているマーレ人が生きていたコト
本編では①②を強調して描写していますが、
「壁の外で『③④⑤のような』人類が生きていると知って・・」
「がっかりした」
というエレンの心境も隠されていると思います。
①②は少年エレンの「がっかり」
③④⑤は大人エレンの「がっかり」
【「ガッカリした」は回収される伏線なのか?】
実は既に 2度ほど描かれてます。
①ジークの秘策が「安楽死計画」だった時
②そのためにヒストリアが犠牲になると知った時
③マーレでエルディア人擁護団体に対する民衆の意見を聴いた時
③が「がっかり」から「地ならし」への決定打!!
諌山先生のマルチミーニング「がっかり」は、座標討論会にて最終回収があるのではないかと予想いたします。
>③が「がっかり」から「地ならし」への決定打!!
管理人アースはアルミンが「海」と言った後に「自由が」と言ってフェイを思い出した時に「がっかりしだした」のかなとイメージしています。
ただ、たしかにエルディア擁護団体の国際討論会がきっかけとなっているので、あそこが最終的な「がっかり」ですね。
座標討論会、来て欲しい!(*^^*)
管理人アース