「進撃の巨人ミカサの頭痛が34巻追加ページで完全回収!」を追加しました!
最も古い頭痛は、第2話「その日」でエレンの母親が巨人に食い殺され、主人公エレンとミカサはハンネスに助けられたので無事でしたが、逃げる際にミカサが頭を抑え「あぁまたこれか…」と呟いて起きています。
ミカサに頭痛が起きているシーンは物語のあちらこちらでうかがえ、ネットでは色々な意見が出されています。
今回はこのミカサの頭痛を考察してみましょう。
◆進撃の巨人ミカサの頭痛が起きているシーンまとめ
まずミカサにどのような場面で頭痛が起きているかをまとめてみましょう。
- 第2話「その日」にてエレンの母親でミカサの養母であるカルラが巨人に殺された場面
- 第5話「絶望の中で鈍く光る」にて避難出来なかった母子を助けた場面
- 第7話「小さな刃」にてエレンの死を聞いた後にガス切れで落ちた場面
- 第29話「鉄槌」にて女型の巨人にエレンが食べられるのを見た場面
- 第45話「追う者」にてライナー達にエレンが連れ去られた事を聞いた場面
- 第83話「大鉈」にて、アルミンが瀕死の状態になっている所を発見した場面
- 第109話「導く者」にて、ルイーゼの敬礼を見た場面
- 第112話「無知」にて、エレンからアッカーマン一族の習性を説かれている場面
- 第138話「長い夢」にて、エレンの死を覚悟した時と殺すしかないと決心する場面と夢を見る前の3回
以上の場面にてミカサの頭痛が確認できます。
ではこれを踏まえてミカサの頭痛の理由及び意味を考察してみましょう。
◆進撃の巨人ミカサの頭痛の理由と意味とは?

ミカサは第6話にて目の前で両親が殺されており「家族を失う」事に極度のトラウマがあることが分かっています。
そのためミカサの頭痛は家族やエレンを失う、もしくは失いそうな場面で見られていると考えられています。
しかし、本当にそれだけでしょうか?
まずその第6話で両親が殺された時と助かった後にミカサは「寒い」とは言っていますが頭痛は起きていません。
それとも6話冒頭の「痛い」は頭痛でしょうか?
手首を後ろで締められたための痛みにも見えます。
もしこの「痛い」が頭痛だったとしたらこの時以外に頭痛が起きていないのはおかしいと思います。
そして第5話で頭痛が起きた場面はエレンや家族が失われそうだった訳ではなく助けた母子にお礼を言われた場面で起きています。
この場面で頭痛が起きている事を踏まえると「家族を思わせる」時と「家族を失いそうになる」場面で頭痛は起きるのではないかと考えられます。
しかし、この仮説を踏まえると納得出来ない場面もあります。第58話「銃声」でケニー達中央憲兵団にエレンとヒストリアが攫われましたがこの時ミカサに頭痛が起きていません。
これはまだエレンは助けられるから大丈夫だと思っているからなのでしょうか?
確かにエレンや家族を失う決定的な場面を見た時や「エレンは死んだ」と言われた時に頭痛は起きています。第58話ではまだ助けられると思っているので頭痛が起きていないということでしょうか?
ただ、最新話83話では、アルミンが瀕死の状態であることを発見し、ミカサの頭痛が起きています。
単純に考えればミカサは「アルミンも家族」と考えているのかもしれません。
しかし、どうも何かあるような気がします。
これは、別記事にて考察したいと思います。
◆進撃の巨人ミカサの頭痛から見る「ループ説」

「進撃の巨人」には根強くループ説があることは以前にも書きました。
このループ説は、ミカサがエレンにもう一度やり直すチャンスを与えるために、ループさせているのではないかという説です。
その原動力はミカサのエレンに対する「想い」になるので、ループを発動させる際にはミカサの「強い想い」が必要になります。
このことから、ミカサの頭痛はループが発動する時に起きる痛みなのではないか、という説がネットでもあちらこちらで見かけます。
ループ説を取り入れれば、ミカサが第2話にて頭痛が起きた時「あぁまたこれか…」と言った理由が分かります。
ミカサが第2話より前に頭痛が起きた事は、示されていないからです。
さらに第7話にてガス切れで落ちた際に頭痛をしながら「また家族を失った」「またこの痛みを思い出して…また…ここから始めなければいけないのか…」というセリフもループ説をうかがわせます。
確かにこの説はありえるのではないかと思われますが第2話のエレンの母親が死んだ時や第7話の母子を助けた際の頭痛は説明できません。
そうなると、やはり「家族、エレンを失いそうになる」時と「家族を思わせる」時に起きるのではないかという結論になりますね。
アルミンも家族と考えているのなら、これにも当てはまりますが。
しかし、まだこのミカサの頭痛は右手首の刺青と共に、今後の展開次第で大きな意味を持って来る可能性があります。
頭痛がする際に、ミカサはよく右手で頭をおさえます。
そのため頭痛の「ズキン」という表示が、右手首にも痛みが走っているようにも見える場面がいくつかあります。

意味深ですよね。
今後のミカサの頭痛と刺青には要注意です!
◆進撃の巨人ミカサの頭痛と「長い夢」の関係を考察!

138話「長い夢」に登場したミカサの頭痛。
ミカサの大きな伏線として「東洋の一族」「右手首の刺青」「頭痛」「ループ」をセットで考えていたアースとしては、身が震えるくらいの描写となっていました。
ループっぽい描写である「長い夢」の前兆として描かれた頭痛。
if世界を描いていると思われるミカサの長い夢が頭痛の直後に登場したシーンは、期待以上で衝撃でした。
ここまでページを割き、確定的に描かれるというのは本当に震えるくらい嬉しかったですよ!
この描写で、頭痛がループ・if世界発動の前兆であることが確定的になったと言っても過言ではないでしょう。
では、これまで登場した頭痛もそうだったのでしょうか?
見直してみましょう!
全ての頭痛はループ・if世界発動の前兆だった
これまでの頭痛はほとんどがエレン、アルミンが死亡しそうな場面に起こっており「家族を失う」という気持ちから発生しているように描かれていました。
今回138話でも、「自分がエレンを殺さなければならない」で頭痛が起こっており、エレンの死を意識して発生しています。
ただ109話のルイーゼの敬礼を見た時と、112話でエレンに偽アッカーマン説を唱えられた時だけは、違っていましたよね。

この二つは「エレンが強盗を刺殺したシーン」を思い出し、頭痛が起こっています。
家族の死は関係ありません。
この時はなぜ、頭痛が起こっていたのでしょうか?
そして、今回分かったのが「ループ、if世界前兆としての頭痛」です。
長い夢に行く前に頭痛が起こっているところから、長い夢発動前に頭痛が起こるのでは、と考えられます。
その発動のトリガーが「家族の死」だとこれまで考えてきたましたが、109話と112話から「それだけではない」と考えられますよね。
その理由は、イメージとしては「逃避」なように感じられます。
ミカサの頭痛は「家族の死」ではなく「逃避」だった

138話に起こった3回目の頭痛。
「エレンの死」に対し頭痛が起こっている、というよりも「エレンを殺さなければいけない自分」に耐えられなく、その現実から逃げようとして頭痛が起こり、長い夢に移行したように見えます。
最後に自ら斬ったエレンに口づけをしているミカサには、頭痛は起こっていません。
ここからも頭痛は「家族の死」に対して起こっているのではないと分かります。
そうやって見ると、これまでのミカサの頭痛は「受け入れたくない現実からの逃避場面」から起こっていると読めますよね。
「家族の死」「強盗を殺すエレンを見ている場面」は、ミカサが「現実逃避したい場面」であり、「ループ・if世界」発動の前兆だったと考えられます。
◆進撃の巨人ミカサの頭痛をミカサ外伝から検証!

さらにミカサのループ伏線と言えば、「ミカサ外伝」です。
ミカサ外伝についてはアニメOVA「ミカサ外伝」感想考察!にてまとめてありますので、見てみてください。
ここでは、今回の長い夢ではない別のif世界が描かれていました。
そこでのミカサは、アッカーマンの力に目覚めず終わっています。
アッカーマンの力に目覚めないミカサには、代わりに「願望成就能力」「目的達成能力」が備わっていたように描かれていました。
これ、東洋の一族の能力なのでは、と考察していたのを覚えています。
逃避したくなる現実に直面すると、この「願望成就成能力」が発動するように描写されていました。
本編のミカサも受け入れられない現実に直面した時にループ・if世界を生み出し達成しようとするのかもしれませんよね。
エレンが目的を達成できなく死亡しそうになった場面で発動しようとするのも、合致します。
今回138話では全てを受け入れ乗り越えれたため、完全にループせず記憶が甦る形で戻ってきて、最後にエレンを斬ったのではないでしょうか?
エレンの目的を達成するために。
今回の考察で、ミカサの頭痛は「ループ・if世界」移行の前兆でありトリガーは「逃避」だと予想できました。
もしかしたらミカサはアッカーマンの能力が発動しない世界では、この「願望成就能力」でエレンを助けてたり失敗したらループを繰り返していたのかもしれません。
しかし本編のミカサはアッカーマンの能力が発動したため頭痛(前兆)で終わり踏みとどまっていた。
そんなイメージも持ちましたよ!
さて、139話ではミカサの頭痛・長い夢について、どれだけ開示されるのか?
最後まで要チェックです!\(^o^)/
進撃の巨人ミカサの頭痛が34巻追加ページで完全回収!

34巻の加筆ページにて、ミカサの頭痛が始祖ユミルが頭の中を覗いていたからでは、と思わせる描写が登場しました。
ミカサは「ずっと」と言っているので、間違いなく頭痛を指しているでしょう。
ミカサが頭痛を起こしていたのは、その場面で始祖ユミルがミカサの頭の中を覗いていたから、ということになりそうです。
つまり、「家族の死」「愛する人の死」「愛する人への疑念」「愛する人から傷つけられた時」「愛する人を殺さなければいけない時」に始祖ユミルがミカサの頭の中を覗いていたのでしょう。
始祖ユミルはその時のミカサに興味があった、という事なのかもですね。
何となく、イメージは湧きます。
これにて、キッチリと完全回収された事になりそうです。
正直全く予想外な回収で驚きましたが、諫山先生が最後にキチンと回収してくれた事が本当に嬉しいです。
最高な考察ネタでしたし、やっぱり意味のある伏線だったんだなと分かり、非常に満足できる結果ですよ。
始祖ユミルが頭の中を覗いていたから、というミカサの頭痛完全回収。
34巻加筆ページに感謝です!\(^o^)/






