進撃の巨人

進撃の巨人38話の考察!「ウトガルド城」の伏線ポイントまとめ!

「オアエリ」の名シーンが登場する第38話「ウトガルド城」にはどのような伏線が仕掛けられているのでしょうか?

伏線ポイントをまとめ、考察してみましょう!

◆第38話「ウトガルド城」の見どころ!

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「進撃の巨人」第38話「ウトガルド城」より

ラカゴ村には村民が一人もいなく、ほとんどの家が全壊していました。

巨人に全滅させられたのではと思われましたが、巨人に襲われたにしては流された血の跡が無く、遺体もないことから、村民が全員避難したのではないかと結論を出しゲルガ―班(コニ―、ライナー、ベルトルトなど)は移動しようとしました。

コニ―が馬に跨ろうとした瞬間、コニ―の家に寝転がっていた手足の細い巨人が「オアエリ」と言います。
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「進撃の巨人」第38話「ウトガルド城」より

コニ―は驚き、巨人を見つめると、自分の母親に顔がそっくりだと気付きます。

それをライナーに言うのですが、ライナーは打ち消すように「今がどんな状況かわかってんのか!?」と強く言い、コニ―を村から去らせます。

その後、ゲルガ―班が南から、ナナバ班(ユミル、クリスタなど)が西から壁沿いを移動して来ますが、壁の破壊場所は見つからず合流してしまいます。

つまり、壁は破壊されていないということになります。

納得できないゲルガ―とナナバですが、疲労もピークになっていたため、近くにあったウトガルド城で休むことにします。

夜であったため巨人が襲って来る事はないでしょうが、交代で見張りをしていたのですが、いつの間にか城が巨人に囲まれています!

ゲルガ―、ナナバ達が立体起動を使い、巨人と戦い始めるところで話は終わります。
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「進撃の巨人」38話「ウトガルド城」より

◆第37話の伏線と「伏線らしき」ポイントまとめ!

第38話の伏線ポイントはこのようになっています。

  • 「オアエリ」という手足の細い巨人
  • コニ―の話を打ち消すライナー
  • 「ニシン」と読めたユミルと読めなかったライナー
  • 夜でも活動している巨人
  • 壁を登る獣の巨人
  • それではそれぞれ見て行きましょう!

    ◆ポイントから見る伏線考察!

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    「進撃の巨人」第38話「ウトガルド城」より

    コニ―が馬に跨った瞬間に「オアエリ」と言った手足の細い巨人は、現在ではコニ―の母親であることが分かっています。

    この場面以外この巨人が話をした場面はありませんが、この巨人には知性があるのでしょうか?

    この「オアエリ」のシーンは、特別編「イルゼの手帳」での巨人が「ユミルさま」「ユミルのたみ」と言ったシーンと良く似ています。
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    「進撃の巨人」特別編「イルゼの手帳」より

    コニ―母巨人が話したシーンと、「イルゼの手帳」で巨人が話したシーンで共通するのは、「思いの強い相手に久しぶりに会った」という状況です。

    思いの強い相手に会ったことにより、「強い感情の発露」が現れ、無知性巨人になってしまっているコニ―母に一時的に「母親の気持ち」を発現させ、イルゼ・イーターには「忠誠心」のようなものを発現させたのではないでしょうか?

    どちらにしろ、このシーンは無知性巨人にも「人間の記憶、感情」が残っているという伏線になっているのは間違いありません。

    これらの伏線が回収されるのは「巨人化の謎」が解明される時でしょう。

    いつ頃になるのかは分かりませんね(笑)

    この場面の後にコニ―が「なんか母ちゃんに……」と言おうとしているのをライナーは強く打ち消します。
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    「進撃の巨人」第38話「ウトガルド城」より

    この時にライナーは、手足の細い巨人がコニ―の母親であることに気付いています。

    そのため、コニーの気持ちを思い、その事実を認めさせないように打ち消したのでしょう。

    ライナーの優しさが表れているシーンですが、初読では分かりませんね。

    ライナーが故郷組であり、獣の巨人の仲間であり、鎧の巨人の正体であることが分かって初めて意味が分かるシーンとなっています。

    ある意味、ライナーが鎧の巨人の正体であることの伏線となっているシーンですね!

    ウトガルド城でユミルが食料になるような物を漁っている所にライナーが登場し、コニ―が母親が巨人になったことを認めそうになったところを笑いで誤魔化したユミルにお礼を言おうとします。

    この時ライナーは単純にお礼を言いに来ただけだったのでしょうか?

    それともユミルもラカゴ村の村民が巨人化されていることに気付いていると感じて探りを入れに来ていたのでしょうか?

    これは現在でも分かっていないですし、もう確認出来ないでしょう。

    ユミルが缶詰を見つけ「鰊は好みじゃないが…」と言いライナーに渡しますがライナーは缶詰に書いてある字が読めません。
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    「進撃の巨人」第38話「ウトガルド城」より

    その瞬間、ライナーはユミルが壁外出身者である可能性に気付き、ユミルは「まずい」という表情になりますが、屋上に来てくれ!と連絡が入りうやむやになります。
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    「進撃の巨人」第38話「ウトガルド城」より

    このニシンのシーンはユミルが壁外出身者である伏線になっていると思われます。

    そしてニシンは海水魚です!

    これはこの世界に間違いなく海が存在し、ユミルが海の存在を知っていることを示唆しています!

    ニシンという海水魚を知っているのなら海の存在も知っているでしょう!

    あと、これは深読みし過ぎかも知れませんが、「燻製ニシンの虚偽」ということわざがあります。

    このことわざは「作中で作者が読者を誤った方向にミスリードし、真犯人が誰なのか分からないままでいる」ことを指します!

    何だか「進撃の巨人」にも当てはまりそうな、作者のメッセージのような気がしませんか?(笑)

    なぜここで「鰊」だったのかと思い、いろいろ調べた結果たどりついたことわざです。

    深読みかもしれませんが、このことわざを意識して作者は鰊の缶詰にしたのかもしれませんね。

    夜なのに活動する巨人たちに城を囲まれ、ゲルガ―、ナナバは戦うことを決めます。

    この夜でも活動する巨人のことを最新話73話でハンジは「月光の巨人」と呼び、「月明かりで活動する新種の巨人である」と説明していました。
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    「進撃の巨人」第73話「はじまりの街」より

    ただ、このシーンを見る限りでは、月明かりが出た時には城を囲まれており、月明かりが出ていない時に移動して来ていたように見えます。

    やはり本来は夜には活動できない巨人を獣の巨人の叫びの力で活動させていたのではないかと感じます。

    このシーンは獣の巨人が夜でも巨人を操れるという伏線となっています!

    最後に獣の巨人が壁を登っている場面がありました。

    アニが壁を登っているシーンと同じで壁に穴を開けて登っています。
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    「進撃の巨人」第38話「ウトガルド城」より

    これは獣の巨人に硬質化の能力があるという伏線となっているのでしょう。

    第70話で再登場した獣の巨人に倒されていた鎧の巨人の体にも多くの傷がありました。

    鎧の巨人は硬質化した皮膚で覆われているはずなのに、です。

    これも獣の巨人に硬質化能力があることを示しています!

    今回の壁を登るシーンと同じ伏線でしょう!

    とうとうウトガルド城での戦いが始まり、そして大きな伏線が数多く仕掛けられている回でした!

    第38話は「進撃の巨人」の現在の展開にとっても貴重な伏線が仕掛けられている重要な回となっています!

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