ここ数話はシャルルがアンヘルを探す旅の話が続いていましたが、39話最後でキュクロが目覚める展開で終わりました。
とうとう、主人公キュクロの話へと転換するのでしょうか?
第40話の内容は、その通りキュクロの話が展開し、原作を知っているファンにとっては、とても期待させる回となっていました!
それはコミカライズファンにも、興味深い展開だと思われます!
それでは、ひとつの転換期となっているであろう、40話の内容を見ていきましょう!
◆「Before the fall」第40話「陋屋の集い」あらすじ&内容!
39話の最後の場面と同じで、ベッドで寝ていたキュクロが目覚めた場面から始まります。
キュクロが目覚めると、
そこは森の中の一軒家。
キュクロ
「…ココは…」
キュクロは、自分がどこで寝ているのか、分かっていないようです。
キュクロが寝ているベッドの側には窓があり、外の景色が見え、空が見えます。
キュクロ
「俺は…」
「…イッタイ…!?」
キュクロは、自分がどこにいるのかだけではなく、どのような状況になっているのかも分かっていないようです。
ギシ…っと、ベッドの上で体を動かすキュクロ
その瞬間、ズキンっと激痛が走ります。
キュクロ
「…ぐっ」
「あ…!」
あまりの痛みに、キュクロは顔を歪ませます。
ズキン
ズキン
キュクロ
”この…左脇腹の痛みハ…”
自分の体が負っている負傷の理由が分からないキュクロ
しかし、順番に記憶を思い出していきます。
シャビィと退治した場面の描写
そして、シャルルを渡さないために、戦うキュクロの描写
シャビィに斬られ、河に落ちるキュクロ
叫ぶシャルル
キュクロは全て思い出したようです。
キュクロ
”ソウダ!!!”
”シャルル!!”
”シャルルは-!!?”
思い出したキュクロは、まずシャルルがどうなったのかを案じます。
しかし、再び体を激痛が襲います。
ズキン
キュクロ
「ウ…グッ…」
「痛ゥ…」
ズキン
ズキン
キュクロ
”…くそっ”
キュクロが痛みに悶え、苦しんでいるところに、突然声がします。
「あー! 目が覚めたんだ!?」
キュクロ
「!!」
寝ているキュクロに部屋の扉に、兵服を着た女性が立っています。
女性兵士
「一週間近く眠ったままだったんだよ」
「もう目覚めないかと心配しちゃった」
あまり心配していなかったような表情で語る女性兵士(笑)
キュクロは、一週間ほど眠っていたようですね。
キュクロも一週間という事実に驚きます。
キュクロ
「…一週間…?」
女性兵士
「あ もうしゃべれるんだ?」
「私 ローザ・カールステッド」
「ローザでいいよ」
ローザと名乗った女性兵士は、持っていたカバンを降ろし、中から薬品らしい瓶を取り出します。
ローザ
「右手 右手」
「シーツの上からどかせる?」
キュクロの包帯で巻かれた右手を 自分に向けるように指示します。
キュクロ
「ア…アア」
しかし、かなりの傷を負っているのでしょう、キュクロの右手はプルプル震えたまま動きません。
そんなキュクロを見て、バッと布団を捲くるローザ
キュクロ
「ワッ」
驚くキュクロ
そんなキュクロにニコヤカに笑いながら、ローザは言います。
ローザ
「ご協力 ありがとう」
「包帯とり替えるからね」
「天気もいいから ついでにシーツも干しちゃおう!」
キュクロ
「…アア…」
ローザの屈託のないマイペースさに、たじろぎながら頷くしかないキュクロ(笑)
ローザ
「失礼するよ」
服を脱がされ、包帯を取り替えてもらうキュクロ
ローザ
「ちょっと痛むからもしれないけど 我慢してね」
キュクロ
「ア…アリガト…」
「…ココは…?」
包帯を取り替えてもらいながら、キュクロは自分がどこにいるのかを尋ねます。
ローザ
「ここは ウォール・ローゼ内の森だよ」
「訓練兵団の訓練学校の近く」
森の中に佇む小屋の描写
「野外訓練の途中で川に打ち上げられていたキミを-」
「班の皆と一緒に見つけて ここに運んできたんだ」
川に打ち上げられ、倒れているキュクロの描写
ローザは、訓練兵団の所属している兵士ということでしょう。
キュクロ
”工場都市の水路に落ちて 街の外に流されたのか-となると…”
”ここは工場都市の下流付近か…”
ローザの説明から、シャビィとの戦いからの自分の状況を整理するキュクロ
ローザ
「この小屋は木こり小屋か猟師小屋かな」
「しばらく人が住んでなかったみたい」
「だから他の人に知られないよう キミを介抱するのに都合がいいと思って」
「この脇腹の傷-これ剣で斬られたものだよね?」
ちょっと、探るような目付きで聞くローザ
キュクロ
「…」
説明できないキュクロ
ローザ
「訳アリの傷ってこと-?」
返答ができず、汗をかき下を向いているキュクロ
そこで、包帯を取り替えていたローザが何かに気付いたようです。
ローザ
「え?」
「あれ!?」
「うわあ!」
かなり驚いているローザ
キュクロは訳が分からず、困った顔でローザに聞きます。
キュクロ
「ナ…ナニ?」
ローザ
「キミ 怪我の治りが早いね!!」
「脇腹の傷以外は ほとんど塞がっているよ!?」
言われて、傷が治っている自分の体を眺めるキュクロ
ローザ
「あんなに身体中 傷だらけだったのに…」
「薬ぬるけど その前に身体拭くね」
驚きながらも、キュクロの身体を拭くローザ
されるがままのキュクロは、突然ハッと思い出します。
キュクロ
「!」
「『装置』は!?」
ローザに、自分が装着していた「装置」に付いて聞きます。
拭かれている自分の体に、装置が無いことで気付いたのでしょう。
ローザ
「『装置』…って キミが腰につけてた機械のこと?」
キュクロ
「ア…アア…」
ローザ
「それなら…」
キュクロの身体を拭いていたローザは、後ろを向き、壁にある棚をガタっと開けます。
ローザ
「ここだよ」
「大分長く水に浸かってたみたいだから 壊れてるかもしれないけど 一応水を抜いて外で乾かしておいたよ」
棚の中に、キチンと仕舞われていた装置の描写
見る限り、壊れたり欠損している部分は無いように見えます。
キュクロ
「…!」
その装置を見て、心底ホッとしている表情のキュクロ
キュクロ
「アリガト…大切な借り物ナンダ」
「少しクライの故障ナラ なんとカなると思ウ」
ローザ
「ふーん」
「あの機械 何に使うものなの?」
椅子に座りながら装置について尋ねるローザ
ローザ
「キミから外すの大変だったんだから!」
キュクロ
「アレは-」
「巨人を倒す仕掛けダ」
真剣な表情で、ローザに答えるキュクロ
その返答に驚くローザ
ローザ
「!?」
「巨人!??」
「巨人って…あの巨人だよね?」
「まさかキミって調査兵団の兵!?」
キュクロ
「ウ…」
「イヤ 違うケド…」
「兵器の開発に協力シテル…?」
自分をどう説明すれば良いのか困っているキュクロ(笑)
ローザ
「?」
「開発に協力…って 職人さんなの?」
「私 調査兵団志望なの!!」
「あの機械って対巨人の秘密兵器とか!?」
急に生き生きと質問し出すローザ
訓練兵団の兵士であるローザは、調査兵団志望のようです。
そんなローザを見ながら、キュクロは思います。
キュクロ
”…女の子なのに調査兵団志望…!?”
”ソウイエバ コノ子の名前…”
”ドコカで聞いたコトあると思ったケド…”
「ローザのお母サンて…」
「もしかシテ マリアさん?」
ローザ
「え!!」
「そうよ!!」
「どうしてママ…あ‥」
「母さんのこと知ってるの!?」
キュクロ
「ホルヘ教官とカルロ隊長に紹介シテもらっタ」
ローザ
「!?」
「”英雄”ホルヘに調査兵団のカルロ隊長…!?」
「キミ…何者よ?」
驚き、今度は少し不安気な表情で尋ねるローザ
キュクロ
「俺の名前ハキュクロ」
「巨人を倒すタメの『装置』の開発に協力シテイル」
「ローザに頼みがある」
「ホルヘ教官かカルロ隊長に連絡をとってもらえナイカ?」
「それが無理ナラ君のお母さんデモ構わなイ」
そう頼まれたローザは、やはりキュクロが何か大変な人物であることを察します。
ローザ
「ふうん…やっぱり色々と訳アリみたいね」
「…そうね…」
「協力してあげないこともないわよ」
髪をすくい上げながら、意味あり気に微笑むローザ
場面は夜に移ります。
キュクロが寝ているベッドの横には、ローザを含み5名の訓練兵が立っています。
男1
「こうしてみると僕達 悪だくみをしている悪漢一味だね」
男2
「よせやい 俺達ゃ正義の訓練兵だぜ?」
ローザ
「正義~!? まぁいいけどさ」
呆れたような表情でツッコむローザ
キュクロ
「ローザ」
「彼らが?」
気軽な会話をしているローザに、キュクロは尋ねます。
キュクロの問いかけに頷き、ローザは説明を始めます。
ローザ
「そう 私と一緒に川辺でキミを見つけた同じ班の仲間よ」
「訓練後まで出られなかったから夜になっちゃったけど」
説明をするローザに、少し納得ができないような表情のキュクロ
ローザ
「大丈夫! 信用できる奴らだから!」
「紹介するよ」
笑顔で答え、紹介を始めるローザ
ローザ
「こっちから順に- カイ」
カイ
「よっ」
キュクロに気軽に手を挙げ、挨拶をするカイ
さきほど、ローザを会話をしていた男ですね。
ローザ
「イーヴォ」
イーヴォ
「よろしく」
自分たちを「悪漢達」と言っていた、太った男です。
ローザ
「フーゴ」
背が高く、優しそうなフーゴ
ローザ
「そして最後 フェリクス」
腕を組み、柱にもたれかけ立っていた男です。
フェリクス
「何やら-」
紹介されたフェリクスが、口を開きます。
フェリクス
「訳アリってことだけど」
「君の素性やその傷のこととか-やはり教えてもらえないのかい?」
キュクロに真っ向から質問をするフェリクスに、周りは黙り込みます。
キュクロ
「…スマナイ」
「俺だけの判断では話セナイ」
”工場都市の存在は秘密のハズ…”
工場都市からシャルルを助けるために脱出しようとして負傷したキュクロは、そこを説明できないため話せないと考えているのですね。
キュクロ
”ましてや 俺が憲兵団に処刑サレタことにナッテルことハ絶対に話セナイ…”
”ホルヘ教官やゼノフォンさんに迷惑がカカッテしまウ…”
キュクロはシャビィが嘘の報告を憲兵団にし、重罪人となっています。
そして、カルディナとともに壁外追放にて処刑されていることになっているので、それも言えないですよね。
フェリクス
「…」
説明できないキュクロを信用できなさそうなフェリクス
そんなフェリクスに、ローザがかみつきます。
ローザ
「だーかーらー!!」
「こいつは悪い奴じゃないって!」
「マ…母さんの知り合いだもん!」
強い口調でツッコまれたフェリクスは、勢いにおされます。
フェリクス
「い…いや僕も疑ってるわけじゃ…」
ローザ
「じゃ そのつっけんどんな態度はひっこめなさいよ」
「きっと こいつはねぇ-」
「対巨人の秘密兵器をめぐって 敵の組織と戦ってるのよ!」
キュクロが説明できない部分に、何やらロマンを感じているローザ(笑)
そんなローザを笑顔でフォローするカイ
カイ
「おっ」
「謎の組織か!」
「なんか かっこいいな!」
ふられたフーゴは、笑顔で頷きます。
フーゴ
「ん」
ローザ
「ね!?」
同調してくれたフーゴに笑顔で相づちを打つローザ
そんなノリの3名を引いた感じで見ているフェリクス(笑)
イーヴォ
「けどさ」
その明るい流れに、イーヴォが口を挟みます。
イーヴォ
「僕達 訓練期間中は訓練学校から出られないよね?」
「どう外と連絡をつけるのさ」
「訳アリなら手紙とかは まずいんだろ?」
ローザ
「…あ…」
意外に冷静なツッコミを入れるイーヴォ
フェリクス
「それなら」
「二週間ばかり彼に待ってもらえれば 解決すると思うよ」
キュクロ
”-?”
意味がわからないキュクロ
その理由をフェリクスは続けて語ります。
フェリクス
「訓練兵の先輩から聞いたんだ」
「”英雄”ホルヘが うちの訓練学校に来るらしいって」
カイ
「ホントかよ!!」
フェリクス
「ああ」
”英雄”ホルヘ来訪に、むっちゃ食い付くカイ&イーヴォ(笑)
キュクロ
”…ホルヘ教官が…!!”
キュクロは、ホルヘ教官来訪を聞き、嬉しそうな表情
「助かった」という気持ちでしょう。
カイ
「”英雄”ホルヘに会えるのかあ~~」
涙ぐみながら喜ぶカイ(笑)
それを呆れた表情で見つめるローザ(笑)
イーヴォ
「でもさ ”英雄”ホルヘはシガンシナ区の訓練学校の教官してるんじゃなかったけ?」
フェリクス
「普段はな」
「今 調査兵団の補充人員のスカウトのため 各訓練学校を廻ってるらしい」
カイ、イーヴォ、フーゴ
「!」
ローザ
「そっ!これは私達にとってもチャンスってわけ!」
ローザはイーヴォ達を見ながら言い、そしてキュクロに振り向き言い切ります。
ローザ
「私達 みんな調査兵団志望なの!」
カイ
「おうよ!」
「俺も”英雄”ホルヘのように 人類のため巨人と戦うぜ!!」
カイはローザから引き継ぎ、力強く調査兵団入団を力説します!
イーヴォ
「僕は…巨人と戦うのは怖いけど カイをほっとけないしな」
カイを見ながら苦笑いし、志望動機を語るイーヴォ
フェリクス
「僕は壁の外の世界が見てみたいんだ」
アルミンのような動機を語るフェリクス
そして、その動機に肯くフーゴ
ローザ
「あたしは」
「父さんの仇を討つ!」
ソルムの仇討ちを果たすために、調査兵団に入団したいということですね!
ローザ
「巨人をバンバン倒してやるんだ!!」
カイ、フェリクス、イーヴォ、フーゴと共に、決めセリフのように言うローザ
そのように語る訓練兵達を微笑みながら見るキュクロ
ローザ
「だからさ ”英雄”ホルヘにキミを引き合わせたら母さんの説得に協力してよね!」
ニコヤカに笑いながら、キュクロに頼むローザ(笑)
キュクロ
「え?」
イーヴォ
「あー! ローザ 調査兵団志望を反対されたままだっけ」
ローザ
「うるさい!」
ローザは、マリアに調査兵団入団を反対されているようですね!
ローザの父であり、夫であるソルムを巨人に殺されているマリアとしては、娘を調査兵団に入れることは認められないのでしょう。
しょうがないですよね(・_・;)
ローザ
「まあ-キュクロだけじゃ母さんの説得には足りないかもしれないけど」
「対巨人兵器の開発に協力しているキミを助けたとなれば」
「ホルヘ教官も調査兵団のカルロ隊長も説得に協力してくれるかも!」
「でしょ!?」
笑顔でキュクロに聞き返すローザ(笑)
かなり計算していますね(笑)
フェリクス
「なるほど それがローザの狙いか」
ローザ
「いいでしょ!」
「母さん ガンコでホントに困ってるんだから!」
本気で困っているローザを微笑みながら見るキュクロと同期たち
キュクロ
「ワカッタ」
「俺カラもホルヘ教官に頼んデみるよ」
ローザ
「よっしゃ!」
嬉しそうにガッツポーズするローザ(笑)
キュクロ
「ケド」
「巨人は強い」
微笑んでいた表情から一転、厳しい表情で語るキュクロ
キュクロ
「生半可な覚悟と未熟な技量デは死ぬ」
明るかったカイやローザは、キュクロの言葉に沈黙します。
ローザ
「あは…」
「まるで巨人との戦場を見てきたみたいに-」
キュクロ
「コノ前の遠征に俺は同行シテタ」
混ぜ返そうとするローザの言葉に被せ、続けるキュクロ
キュクロ
「…俺の目の前デ何人もの兵が喰ワレタ」
重いキュクロの言葉を厳しい表情で聞き入るローザとカイ、同期たち
キュクロ
「俺のコノ傷も いくつカハ巨人との戦いで負ったモノダ」
ローザと同期
「!」
キュクロ
「ダカら…約束してホシイ」
ローザ
「約束?」
不安気に聞き返すローザ
キュクロ
「マリアさんとの話し合いに口添えスルのは構わナイ」
「-ダケド その前にしっかり訓練を積んでホルヘ教官やカルロ隊長を納得させらレルだけの技量を身に付けてクレ」
「ローザを…」
「君らを死なせたクナイ」
キュクロの実感がこもった言葉を聞き、ゴクンっと唾を飲み込むローザ
そして、言います!
ローザ
「わかった!」
「-私達も半端な覚悟じゃないわ」
「実力で”英雄”ホルヘに認めてもらうまでよ!」
カイ
「ああ!」
彼らの決心と言葉を嬉しそうに聞くキュクロ
夜が更け、朝になります。
森を抜け、キュクロの元を訪れるイーヴォの描写
そして、ベッドで寝ているキュクロにご飯を食べさせている描写
棒を見立てて、キュクロにカイが剣の扱い方を語っている描写
フーゴがキュクロの体を拭いている描写
フェリクスがキュクロに学科を教えている描写
ローザ
「もう脇腹の傷だけだね!」
脇腹に剣で斬られた傷が付いているキュクロの脇腹の描写
ローザ
「キュクロの身体 どうなってるの?」
「治りの早さが異常すぎ!」
キュクロ
「ソウナノカ?」
「ソウいえば シャルルにも同じこと言われたコトがアル」
ローザ
「シャルルって!?」
「え まさか!」
「誰?誰? もしかしてキュクロの彼女!??」
コイバナになり、急にテンションが上がり聞きまくるローザ(笑)
そんなローザを不思議そうな表情で見ながら答えるキュクロ
キュクロ
「彼女…?」
「カノ…ジョ」
「アア…女の子だ」
「トテも大切な人だ」
”シャルルはドウなったんだろウ…”
”イノセンシオ家に連れ戻されたカ…”
”シャビィが妹に手荒な扱いをするトハ思わナイが…”
「彼女」という意味を「女性」という意味でしか認識していないキュクロ(笑)
しかし、ローザはシャルルが「彼女」だとキュクロが認めたと思ったようです。
ローザ
「あーあ!ご馳走様」
「ぜーんぜん動じないんだもん キュクロってば!」
それは「彼女」の意味が分かっていないからかと…(・_・;)
そこで、ローザは何かを思い出します。
ローザ
「そうだ!」
「忘れてたけど これ返すよ」
ローザはカバンから、短刀を出しキュクロに渡します。
キュクロは短刀を受取り、見つめます。
キュクロ
「…コレ…シャルルの…!」
ローザ
「へ?彼女からの贈り物ってやつ!?」
「ごめんね」
「キミがずっと目覚めないから 身元の確認の手掛かりになるかと思って預かったままだったんだ」
「結局 それからすぐにキミが目を覚ましたもんだから 今日まですっかり忘れちゃっててさ」
「アハハ…」
ローザの言い訳を聞いていないかのようにキュクロは短刀を見つめ、話し出します。
キュクロ
「コレ…」
「シャルルから借りた守り刀ナンダ」
「ローザが持っててくれたんだな アリガトウ」
ローザ
「そっか…守り刀か…」
「キュクロが助かったのは きっとこのナイフのおかげだよ」
キュクロ
「エ」
ローザ
「ちょっとまた借りるよ」
キュクロから短刀を受け取ったローザは、キュクロの腰に短刀を当てます。
ローザ
「この左脇腹の剣の傷…」
「深いけど ちょうどキュクロがこのナイフを差していた所で止まってたんだ」
「このナイフがなかったら助からなかったかも…」
そうローザから言われたキュクロは、短刀を握りしめます。
キュクロ
”ソウカ…”
”マタ俺を助けてクレタんだな…シャルル…”
愛おしそうに短刀を見つめるキュクロ
その様子を見つめるローザ
また数日経ったのか、キュクロは立ち上がり窓を開け、外の空気を吸っています。
気持ち良さそうなキュクロ
しかし、そこで何かに気付きます。
キュクロ
”…ん?”
遠くの森の中を見つめるキュクロ
そして、すぐにバッと窓から見を隠し、しゃがみます。
キュクロ
”誰か…”
”近付いてクル-!”
”ローザ達は昼間は訓練で抜けられないハズ…”
”街道カラ外れた森の中に街の人間が入り込むハズはない…猟師か?ソレトモ-”
その、キュクロがいる小屋に近付いている人物に場面は移ります。
憲兵1
「本当にこっちの方角であってるのか?」
「数日前の夜に明かりが見えたってのは?」
憲兵2
「さぁなあ」
「森の中を歩いていると 方角なんてわからなくなるからな」
「歩いてるうちに方向がズレててもわかりゃしねぇ」
「明かりを見たって奴の記憶も どこまで頼りになるやら」
憲兵1
「ちッ」
「とんだ貧乏くじだぜ」
「いるかどうかも分からない反体制組織の残党狩りなんてよ」
憲兵2
「くさるな」
「もう一週間ばかりの辛抱だ」
「工場都市の反乱から一ヶ月経っても残党の痕跡がないとなりゃ 俺達もお役御免になるだろうさ」
憲兵1
「まだ一週間もかよ!クソッタレ!!」
憲兵2
「おい 木に目印をつけるのを忘れるな」
「戻れなくなるぞ」
憲兵1
「へいへいっと」
キチンとナイフで目印を付ける憲兵1
憲兵2
「ん」
「おい」
憲兵1
「どうした」
憲兵2
「この先…明るくなってる」
「森が途切れてるみたいだ」
「行ってみよう」
そのまま進んだ先には、キュクロがいる小屋があります。
憲兵2
「…小屋か?」
憲兵1
「木こり小屋…いや猟師小屋かな」
憲兵2
「…そういえば反乱起こした連中に猟師がいたな…」
ライフルを構え、小屋を見つめる憲兵二人
小屋をターゲットにしたようです。
小屋の中で窓から身を隠しているキュクロに移ります。
キュクロ
”憲兵-!?”
”…ドウスル…?!!”
向かっているのが憲兵だとキュクロが気付き、終わります。
キュクロが匿われている小屋に迫る憲兵達。
果たしてキュクロに、彼らを手にかけることができるのか…!?
41話につづく
◆「Before the fall」第40話の感想!
久々に主人公キュクロが登場しましたね!
シャルルとアンヘルの話も、ものすごく楽しく読みましたが、やはり主人公キュクロが登場すると「Before the fall」という感じがします。
今回は、まさかのローザの登場に驚きました!
小説版を読まれている方は、みなさんそう思ったのではないでしょうか?
そう持ってくるか!と。
そして、カイ、イーヴォ、フェリクス、フーゴと新しいキャラクターも登場しました。
これからの展開も予想できますが、それは考察で行うとして、とりあえずはローザの登場が嬉しかったです!
そして、これから訓練兵団に入ることになるであろうキュクロと訓練兵達が上手くやっている描写が嬉しかったです(^^)
あとは、カルディナも久しぶりに見たいな~、と思った管理人アースでした!\(^o^)/
◆第40話の伏線ポイント!
第40話の伏線ポイントは、このようになっています!
それでは、それぞれ見て行きましょう!
◆伏線ポイントからの考察!
まず、今回キュクロの傷の治りが早いという事実が明らかとなりました。
これが、何かの伏線なのかが気になるところですよね。
パッと思い付いたのは「キュクロが『巨人の子』だから」「アッカーマン家の血統」です。
キュクロは巨人の嘔吐物から生まれており、「巨人の子」として忌み嫌われ育ってきました。
しかし、普通の人間であると今では分かっており、巨人としての特殊な生態が確認されているわけではありません。
ただ、今回の「傷の治りが異常に早い」というのは、巨人を思わせますよね!
ここに「巨人の子としての特殊能力」もしくは「巨人化能力者」という展開を思ってしまいます(・_・;)
「巨人化能力者」なら、傷が治る際に蒸気を発するので、それはさすがに無いと思いますが…(・_・;)
あとは、アッカーマン家の血統ですね。
アッカーマン家は戦闘民族のように、高い戦闘力を誇っており、傷の治りが早いという能力も持っていそうです。
51話でも、ミカサは傷が治ったと言い薪割りをして、アルミンを驚かせていました。
もしかしたら、キュクロはアッカーマン家の血統という展開があるかもですね!
キュクロは、調査兵ヒース・マンセルと巨人信奉者エレナの子どもとなっていました。
もしかしたら、エレナがアッカーマン家の血統だったという流れかもですね!
この辺りは、要チェックかなと感じます!
そして今回マリアの娘、ローザ・カールステッドが登場しました!
22話でマリアが初登場した際にも、ローザの存在を示唆していましたね!
そして、この登場の仕方は、コミカライズ版完全オリジナルとなっています。
原作の小説版では、カルディナと共に訓練兵団に入ってからキュクロとローザは出会う展開だったので、コミカライズ版でもこの後カルディナと共に訓練兵団に入り、ローザ達と同期となり一緒に訓練を積む事になるのでしょう。
そして、そこで立体機動装置も一緒に特訓することになるのだと思われます!
いや~、本当にこの後の展開が楽しみですよね!
ここで、いちおうローザがどのような存在が分からないという方のために、簡単に説明しておきましょう!
まず、「装置」を生んだアンヘルと、マリア、ソルムは同じ施設で育っており、兄弟のような関係となっています。
そして、ソルムとマリアは結婚し、その娘がローザとなっています。
しかし、ローザが生まれる前に、ソルムは壁外遠征でアンヘルを助けるために死亡しています。
ちなみにこの、ソルムとホルヘの息子であり現調査兵団隊長のカルロ・ピケールは同期であり、新兵の頃キュクロの父親であるヒース・マンセルが班長の班に所属していたとされています。
ややこしいですが、皆何かと繋がっている感じですよね!
そしてちょっと気になったのは、シガンシナ区にある訓練学校の存在ですね。
ホルヘ教官は、ふだんはシガンシナ区にある訓練学校の教官をしているとの説明が登場しました。
シガンシナ区に訓練学校があるというのは、初めての情報ではないでしょうか?
エレン達が卒業したキースが教官だった訓練学校は、トロスト区となっており、これが南方の訓練学校となっています。
ただ、この時にはシガンシナ区は陥落していた後なので、845年の壁ドンが起こる前までは、シガンシナ区に南方の訓練学校があったのかもしれませんね!
このようなスピンオフならではの妄想をかきたてる情報は、面白く嬉しいですよね!
さて、物語はキュクロが匿われている小屋に憲兵が調べに来るという展開で終わりました。
キュクロは、どのように切り抜けるのでしょうか?
そして、カルディナの登場はいつなのか!?(笑)
訓練兵団をリタイアしたカルディナと、ローザ達との再会が早く見たいです!\(^o^)/
おそらくは、キュクロとカルディナは訓練兵団に入団し、ローザやカイ達と立体機動装置の訓練を行うことになるでしょう!
次回、そしてこれからの展開が楽しみな管理人アースでした!
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管理人アース