伏線の検証

【進撃の巨人】ネタバレ127話考察!マガトが差し出した手を検証!親子関係か?

127話「終末の夜」ではマルコの死の真相をジャンが知るという、大きく丁寧な伏線回収が起こりました。

126話ではコニーの回収があり、怒涛な伏線回収が続いている展開となっていますが、同時に回収されていない伏線に伏線を重ねているような描写もありました。

マガトの「…ガビ」場面です。

ジャンに蹴られたガビを気にかけ思わず手を差し出し引っ込めたマガトですが、いったいこれは何を意味しているのでしょうか?

これまでにも同じ括りになるような描写はありましたが、マガトにはガビに「いちユミルの民」以外の気持ちがあるのか?

としたら、そこにはいったいどのような意味が?

まさかの血縁関係も!?

検証してみましょう!

◆127話!マガトの「…ガビ」場面を検証!

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「進撃の巨人」第127話「終末の夜」より

最新話127話にて、マガト元帥が珍しく逡巡する場面が登場しました。

ぶちギレたジャンに蹴られそうになったライナーをかばったガビが、脇腹を蹴られ負傷してしまいます。

そのガビに手を差し出し、そんな自分に驚き逡巡した後に手を降ろす、という描写が登場したのです。
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「進撃の巨人」第127話「終末の夜」より

いつもキッパリとした言動をしているマガト元帥としては、珍しい描写ではないでしょうか?

一見すると「悪魔の末裔を心配する自分に驚き、手を差し出すべきではないと判断し手を降ろす描写」であると読めます。
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「進撃の巨人」第91話「海の向こう側」より

最近でこそエルディア人を差別する言動が見られなくなって来ましたが、マガト元帥にも他のマーレ人と同じようにユミルの民を差別する気持ちは残っているでしょう。

今回127話でも島の悪魔との軋轢からジャンと言いあっていました。

そこからも「ガビに対して心配するなんて」と思って手を下げたのかなと察せられますよね。

ただ、差別意識を持ったマガト元帥ですが、他のマーレ人と比べたら間違いなくエルディア人よりな人物と言えるでしょう。

23巻93話では、列車の中で騒いでいるエルディア人達を「今宵だけは目を瞑ろう」と許しています。

例えばこの時に「黙らせましょう」と進言しているコスロと比べても、エルディア人よりなマガトの姿勢が見て取れますよね。

次に24巻95話では、始祖奪還作戦を決行させるライベルアニ、マルセルに「始祖と共に帰ってこい」と心配そうに告げるマガトが登場しています。

これ、「全員…帰ってこい」という言い方から、間違いなく彼らを心配して言っていますよね。

こちらからもマガトのエルディア人よりな姿勢、特に戦士候補生達に対して特別な感情を持っている事が読み取れます。

次に、パラディ側に拘束されていたファルコが帰って来た事を確認したマガトは、真っ先に「怪我は!?」とファルコの肩を抱き心配します。

さらに29巻117話では、同じようにパラディ側から戻ったガビを思わず抱きしめるマガトが登場しています。
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「進撃の巨人」第117話「断罪」より

これ、ファルコはもちろんですが、ガビに対してはかなり心配していたのだろうと察せられますよね!

というか、ちょっと特別な気持ちが入っているようにも感じますよ。

こうやって見ると、今回127話のマガトの描写にもこれらと繋がる特別な意味が含まれているように感じますよね。
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「進撃の巨人」第127話「終末の夜」より

エルディア人よりなところもですが、特にガビに対しての反応には何か隠された意味が含まれているように察せられます。

これについて、フォロワーさんからいくつかのコメントをいただいております。

まずは、巴里の恋人さんのコメントを見てみましょう!

「ガビ」と言いかけた手を引っ込めた元帥の真意についてですが、117話で再会したガビを固く抱きしめたのは、単に戦士候補生想いだから程度に考えていましたが、これはきっと何か別の理由がありそうな気がしています。
年齢差を考えればガビくらいの歳の孫がいても良さそうな気はしますが、ライナーの両親と同じパターンでガビのお母さんと禁断のロマンスがあったのではと妄想を膨らませています。
111話でガビがカヤにマーレとエルディア人の恋愛はダメと言っているのは、母親からライナーのお母さんみたいな事を言い聞かせられていたのかも。
この先、元帥が退場する場面があるとすれば、ガビとの関係が回収されるかもしれませんね。

ガビに対する特別な描写は、ガビがマガトの娘だからではないか、という考察ですね。

この考察はTwitterでもチラホラと見かけています。

ライナーとガビはイトコ関係ですし、マーレ人とのハーフという展開は、ガビとライナーを重ねる意味でもありそうですよね。

二度目の投稿さんからも同じような考察をいただいています。

気になったのは、マガトのガビに対する仕草ですね。前にもガビを特に心配するシーンがありましたが、何かしらの関係性を強調してますね。これは何でしょうね。
血縁関係ならマガトもエルディア?となりますが、今回のイェレナに対する発言でクソ野郎マーレ人確定。
う??ん。。
まさか、マガトがガビの実の父!?
これも、切迫詰まった今、こんな回収はないですよねぇ。
とするとガビが訓練生になる前、幼少の頃に出会いがあったのか。
幼少時は優しく戦いに向かなかったガビを家族の為と言いつつ、パラディ島討伐の先鋒として洗脳したのがマガトだったのか。。。
いずれにしても、ガビの身代わりになって退場する事を示唆するようなワンシーンですね。

父娘関係ではなくとも、何かしらの特別な関係があったのではという考察は面白いですね。

ガビとマガトには血縁か、そうでなくても何か特別な関係があるように察せられますよね!

巴里の恋人さん!

二度目の投稿さん!

はるさとママさん!

面白い考察をありがとうございます!

管理人アースは、父娘関係という回収はけっこう難しいかなと感じています。

23巻91話でマガトはガビに単独で装甲列車に立ち向かう事を許しています。
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「進撃の巨人」第91話「海の向こう側」より

もし父娘関係だったらここで許可を出さなかったのでは、と思われますよ。

となると血縁関係ではなく、単純にエルディア人よりなだけなのか?

それともマガトには別の何かがあるのか?

別の角度から考察してみましょう!

◆マガト元帥が手を下げた理由とは?

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「進撃の巨人」第127話「終末の夜」より

マガトがガビに向け手を差し出し、下げた理由とは何なのか?

桃二郎さんはこの場面からまた違った意味を読み取られ、コメントしてくれています。
 

今回特に印象的だったのは、とっさにガビに手を差し伸べようとした手を下げてしまった、マガトの『手』だけのコマです。マガトの複雑な心理状態がすごく表現されていると思いました。以前ビリータイバーと握手するシーンで『エルディア人は、悪魔の末裔だが我々は悪魔に違いない』と言う台詞がありましたが、世界を知って変わってしまったガビに、ガビ逹少年兵に、マーレの歴史感や戦いを強いてきた悪魔の手で触れられない、又は変化を受け入れられない悪い意味での大人の感情がみてとれて、何とも言いがたい気分になりました。皆さんはどのようにかんじましたか?

これ、面白いですよね!

たしかにガビは間違いなく変わりました。

サシャ父が言っていた「森」を抜け、争いを止めようとしています。
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「進撃の巨人」第111話「森の子ら」より

そんなガビを見て、これまでガビ達に強いてきた自分の罪を感じて手を下げたのではないか、という考察には「なるほど」と納得させられます。

ogachiさんも、同じような考察をされています。

私もマガトがガビに対して差し出そうとした手を引っ込めた描写が気になりました。
今回は、各々の登場人物が「己の罪」というものを整理する回です。
その流れで言うと、おそらくマガトも気づいてしまったのだと思います。
今ガビを泣かしているのは、元はと言えば自分ら大人のせいだと。
自分たちが歪んだ何かを正さなかったから、今子供たちが苦しんでいるのだと。
そんな自分の罪に気づいてしまい、ガビに手を差し伸べられなかったのです。
そんな資格が自分にあるのか、と。
私はそう読み取りました。

「そんな資格が自分にあるのか、と。」という言葉は泣けてきますね。

マガト元帥の心情が察せられますし、そんな感情に襲われているように見えますよ。

桃二郎さん!

ogachiさん!

素晴らしい読み方をありがとうございます!

これ、先ほどの桃二郎さんの考察と同じで、たしかに納得できると感じます。

ただ、この考察ですと今回のマガトの手に関しては説明が付きますが、これまでのエルディア人よりなマガトの言動には説明が付きませんよね。

もし今回の手の描写がこれまでの自分の罪に気付き手を下げたのだとしたら、これまでのエルディアよりなマガトは何だったのか?

マガトは軍人です。

そしてもともと、マーレ人徴兵制度復活を提言していました。
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「進撃の巨人」第97話「手から手へ」より

この時のヴィリーの会話からも、エルディア人に対する差別意識がありながらもマーレ人にも批判的であり、もともと他のマーレ人よりもエルディア人よりな見方をしているのではと察せられます。

これはエルディア人に特別な感情があるというよりも、マーレ人軍人として達したマガトの気持ちであるように感じます。

もしかしたら、数多くの戦士候補生を見てきてそのようなエルディア人よりな感情が生まれていたのかもしれませんね。

ここから、もともとマガトにはエルディア人よりな気持ちが存在し、さらに悪魔の末裔と罵っていた相手に頭を下げ故郷の為に懇願するガビを見てマガトの心で何かが動いたのでしょう。

それは桃二郎さんやogachさんが考察された「罪」かもしれません。

管理人アースは、ガビが自分にできなかった事を目の前で行う事を見て、立場が変わったという事を表現しているのかなと感じました。

手を差し出す前に、マガトはハンジの言葉に反応しています。

これはハンジ達が自分たちの楽園を捨てて自分たちを滅ぼそうとしていた相手を助ける、と説明したことに対し、その事実に改めて気付かされたのだろうと管理人アースは読みました。

本当なら、自分が頭を下げてハンジ達に頼まなければいけない立場なのではないかと。

自分がジャンに、頭を下げて頼まなければいけないのでは、と。

その直後、ガビが蹴られながらそれをやってのけるのを目の前で見て、マガトの心情は…
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「進撃の巨人」第127話「終末の夜」より

その心情の表れが「…ガビ」と言いながら手を下ろしたマガトの描写に描かれているのかなと感じました。

あくまで管理人アースの見方ですので、あしからずです!

これまで強いてきた「罪」を見たのかもしれませんし、もしかしたら「父娘関係」という回収が起こるかもしれませんが、管理人アースは「自分を超え成長したガビに対する心情を表している」と読みました!

伏線に伏線を重ねているとも読めますが、これまでのエルディアよりなマガトがさらに加速する伏線にも感じられますよね!

この回収は二度目の投稿さんの予想の通り、マガト元帥退場で登場するかもですし、最後まで要チェックですよね!

どのように回収されるのか?

要注目ですよ!\(^o^)/

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