122話では大きな伏線回収が展開し、これまでにも「二千年について」の考察をメインに行ってきました。
それでもやはり122話で最も注目しなければいけないのは、「始祖ユミルの半生」でしょう。
一切のセリフが無く、エレンに声をかけられるまでほとんど表情が分からなかった始祖ユミルの半生は、酷く悲しいものでした。
その悲しみの連続とも言える始祖ユミルの半生が、「89話に登場した104期ユミルの手紙をなぞっているよう」とのコメントをいただきました。
これは一体どういう意味なのでしょうか?
もし事実なのであれば、考察しない訳にはいけない内容ですよね!
89話のユミルの手紙には、隠された伏線がしかけられているのか?
となると、104期ユミルにはまだ役割が残っている?
検証してみましょう!
◆始祖ユミルの半生と89話ユミルの手紙を比較検証!

今回122話で、これまで謎となっていたユミルの民の祖となる始祖ユミルの半生が明らかとなりました。
非常に不遇な人生であり、まさに奴隷の半生と表現できるでしょう。
詳細は122話「二千年前の君から」あらすじ考察!にて分かりますので、見てみてください!
いっぽう同じ名前の104期ユミルの半生は、89話に登場したユミルの手紙で明らかとなっています。
その全文を見てみましょう。

今 私の隣にライナーがいる
私が恋文をしたためる様子を覗き見ている
悪趣味な野郎だ
絶対にモテない
だがお前に この手紙を必ず届けると約束してくれた
あの時 私がコイツらを救った借りを返したいのだと
あの時は すまない
まさか私がお前よりコイツらを選んじまうなんて
私は これから死ぬ
でも後悔はしてない
私には名前がなかった
どこの誰が私を産んだのかもわからない
物覚えのつく頃から 大勢の物乞いの一人だった
だがある日 私に名前をつける男が現れた
私は その日から「ユミル」と呼ばれた

お前は別に珍しい名前でもないと思うだろうが
そこでは その名を名乗るだけで立派な寝床と食事が与えられたんだ
それだけじゃない
それまで私に見てみぬフリを決めこんでいた大人達が一斉に膝をついて私を崇めた
私に名前をつけた男も身なりが豪華になるにつれ ご機嫌になった
私も気分が良かった
与えられた役を演じるだけで皆が喜び幸せになれる
そう信じた
だから「ユミル」を演じ続けた
気がつけば私は悪魔と呼ばれるようになっていたが

それでも「ユミル」を演じ続けた
私に名前をつけた男は「私に騙された」のだと言った
私は「ユミル」を演じ続けた

それで皆が助かるなら
いいと思ったんだが
この世には ただ存在するだけで石を投げられる人達がいる
私は その象徴として石つぶてを全身に受けた

どうもこの世界ってのは ただ肉の塊が騒いだり動き回っているだけで
特に意味は無いらしい

そう
何の意味も無い
だから世界は素晴らしいと思う

再び目を覚ますと
そこには自由が広がっていた

私は そこから歩きだし

好きに生きた
悔いは無い
そう言いたいところだが
正直 心残りがある
まだお前と結婚できていないことだ
ユミルより
「不遇な境遇での生まれ」、という意味では始祖ユミルと同じと言えるかもですが、顎の巨人を継承してからの人生があった分、104期ユミルの方がまだ恵まれていたかな、とも感じますね。
この「二人のユミル」を比較し、HN忘れたさんから面白い考察コメントをいただきました。
「その日からユミルと呼ばれた」
⇒巨人ユミルになった
「大人たちが一斉に私を崇めた」
⇒族長フリッツに並んで立つまでになった
「身なりが豪華に・・」
⇒エルディアが強く豊かになり族長フリッツの身なりも豪華になった
「気が付けば悪魔とよばるように・・」
⇒他国からは悪魔と恐れられた
「みなが助かるならいいと思った」
⇒「ユミル部族」のために「エルディア部族」の巨人となった
「ただ存在するだけで石を投げられる人がいる」
⇒追いかけられ矢を浴びせられる自分がいる
「この世界はただ肉の塊が・・・」
⇒肉の塊が生きる現実世界と道の世界
状況や心情が重なります。
ユミルの手紙の最後
「再び目を覚ますとそこには自由が広がっていた」
⇒エレンの呼びかけに目を見開いた始祖ユミル
これも、重なるのではないかと感じます。
「私はそこから歩き出し 好きに生きた 悔いはない」
「正直 心残りがある まだお前と結婚できていないことだ」
⇒ この二つが始祖ユミルとエレンにどう重なるのか、もう少し先にならないとわからない気がします。
これ、面白いですよね!
本当に始祖ユミルの半生とユミルの手紙とは重なり、呼応しているように読めますよ。
このユミルの手紙を読んで当時シックリ来たのは、第40話に登場したユミルの言葉ですね。

「ただ存在するだけで世界に憎まれたんだ」「私は…大勢の人の幸せのために死んであげた」をまさに回収する内容でした。
しかしいっぽうで
「どうもこの世界ってのは ただ肉の塊が騒いだり動き回っているだけで」「特に意味は無いらしい」など意味が分からない内容もありました。
しかし122話での内容を見ると、何となくシックリとは来ますよ!
「肉の塊が騒いだり動き回っているだけ」=「意味はない」は、巨人の肉の塊は始祖ユミルが土でコネコネして作っているだけなので「意味は無い」とも感じられます。
それを「だから世界は素晴らしいと思う」というのは、そこにも「自由」が広がっていたからかなと。

それは今後の始祖ユミルの展開からも、分かる事かもしれませんね。
HN忘れたさん!
素晴らしい考察をありがとうございます!
では残された104期ユミルの伏線と合わせ、「私はそこから歩き出し 好きに生きた 悔いはない」「正直 心残りがある まだお前と結婚できていないことだ」発言を考察してみましょう!
◆ユミルに残された伏線と役割とは?

104期ユミルに残された伏線は、何があるでしょうか?
管理人アースは「ユミルの姓」「ユミル巨人の尖った耳」「お前と結婚できてないことだ発言」の3つだと考えています。
姓に関しては「ダズだってそうじゃないか?」と考える方もいるでしょうが、104期レギュラーとしては「ユミル」だけが明らかになっていません。
そういう意味では、もしかしたらユミルの姓はどこかで登場するのでは、と考えられます。
そしてユミル巨人の耳が尖っている事は、間違いなく何かしらの伏線だろうと考えており、 知性巨人の正体は耳の形から検証!でも考察していました。
イェーガー血統以外ではユミルの耳だけが尖っており、理由は今でも分かっていません。
これらだけ考えると、「ユミル・イェーガー」という展開はあるかもしれませんよね!
最後の伏線と考えられる「私はそこから歩き出し 好きに生きた 悔いはない」「正直 心残りがある まだお前と結婚できていないことだ」からは、どのような展開が予想できるでしょうか?
これは今後の始祖ユミルの展開から回収されるのでは、と思われますよね。
やはり始祖ユミルが自由となる展開が来るのかなと。
気になるのが「結婚」というワードです。
これは妊娠しているヒストリアを連想させられます。
ここからこれらを繋げて考えると、どうしても「ヒストリアの子はエレンの子どもで、名前はユミル・イェーガー」という展開となりますよね(・_・;)
ヒストリアの子がユミルの生まれ変わりで、そこから歩き出し自由な人生を送る…みたいな展開を妄想してしまいますよ。

104期ユミルは「生まれ変わった!」って言っていますし!
ミカサの幸せを願う管理人アースとしては、あまり喜ばしい予想ではないですが…(;´Д`)
そう考えると、104期ユミルにには始祖ユミルとともに「生まれ変わって自由を得る」という重要な役割が残っているのかもしれませんね。
今回の考察でユミルの手紙と始祖ユミルの半生が重なっていると分かり、始祖ユミルがユミル・イェーガーとして生まれ変わる展開が予想できました!
104期ユミルの残りの伏線は回収されるのか?
今後が楽しみですよ!
→ 【進撃の巨人】結末から伏線・考察を全網羅!
→ 122話考察!ユミルと民がフリッツに逆らわなかった理由を検証!
→ 122話考察!復活エレンは始祖?血統を超える展開を予想!
→ 122話考察!君は何を送ったのかを検証!






