第100話最後にて、突如登場したエレンゲリオンによりヴィリーは握りつぶされ、死亡しているように見えました。
ここからおそらくは「戦槌の巨人継承者」ではなかったのだろう、と察せられました。
つまりはヴィリーはタイバー家の当主だけれど、戦槌の巨人継承者ではなかったということになりますね!
この「家の当主」や「巨人継承者」についてを考えると、レイス家を思い出します。
そしてヴィリーが戦槌の巨人継承者ではなかったことから、99話にてキヨミ様がヴィリーに言っていた「お役目」とは「当主の役目」を指していた事になり、これも気になりますよ!
タイバー家の当主であるヴィリーの「お役目」とは何だったのか?
タイバー家とレイス家を比較し、「当主の役割」を検証してみましょう!
◆タイバー家当主ヴィリーとレイス家当主ロッド・レイスを比較検証!

舞台が「海の向こう側」となり進んでいる「マーレ編」ですが、「壁内と壁外は同じ」という一貫したテーマが感じられる展開が続いてるように感じられます。
そして今回考察する「レイス家とタイバー家の比較検証」も、そのように感じられるひとつとなりそうですよね!
壁内の真の王家であったレイス家の当主は、ロッド・レイスでした。
そして、レイス家が代々継承していた「始祖の巨人」は、当主とは別のウーリやフリーダが継承していました。

そして100話の最後でヴィリーが死亡する展開となれば、ヴィリーは「戦槌の巨人継承者」ではなく、タイバー家の当主であるということになり、これはレイス家のロッド・レイスと同じ立場となりそうです。
同時に「戦槌の巨人継承者」は別にいることになり、この人物はレイス家でのウーリやフリーダということになりますね!
これは表に出る当主の立場の人物が巨人継承者だと狙われやすくなるため、巨人継承者と当主は別にしているのかもしれませんし、巨人継承者は13年の寿命なので当主は別にした方が良いという意味があるのかもしれません。
さて、ここで気になるのは「当主の役割」です。
レイス家、タイバー家のそれぞれの表の顔として機能するのが当主というのは分かるのですが、当主の役割はそれだけではないような気がします。
それは14巻第65話にてロッド・レイスが言った「私が巨人になるわけにはいかないんだ」という言葉や、99話でキヨミ様がヴィリーに言った「無事にお役目を果たすことを祈っていますよ」という言葉からも察せられるように感じます。

ロッド・レイスが「巨人になるわけにはいかなかった理由」、「ヴィリーのお役目」とは「巨人継承家の当主の役割」を指しているのではないでしょうか?
考察してみましょう!
◆巨人継承家当主の役割とは!?

これまでに「巨人継承家」は、始祖の巨人継承家であるレイス家と戦槌の巨人継承家であるタイバー家が登場しています。
タイバー家は確定していませんが、ヴィリーが説明している事が真実なのであれば、この両家は「血統者により代々巨人を継承してきた家」ということになります。
それは9つの巨人だけでなくその記憶、歴史も継承している事を表しており、これが血統者で代々巨人を継承している家にとっては非常に重要な事であると思われます。
そこには代々血統者にて継承していない巨人継承者とは、また違った記憶の継承が作用していると考えられ、これを守る為に代々血統者で巨人を継承していたのではないかと思われます。

ここから、巨人継承家の役割とは「血統者で巨人とともに記憶を継承する事」が最も重要な役割であり、そこからその当主の最も重要な役割とは「次代への巨人と記憶の継承を維持する事」だと考えられますよね!
ただ、巨人継承者が継承した記憶を当主に話しているのかいないのかで、レイス家とタイバー家には大きな違いがあるように感じられます。
これまでにもロッド・レイスが言った「巨人になれない理由」については【ロッド・レイスが巨人になれないと言った理由を検証!】などで考察してきましたが、そこには深い理由は見受けられませんでした。
これはロッド・レイスが歴代の始祖の巨人継承者から、その継承した記憶を聞いていないからかなと感じられました。
それはヒストリアに「最も戦いにむいた巨人」と言いながら、地下空洞が崩れてしまうような「超超大型巨人」の巨人化注射を渡していたことからも分かります。
間違いなく、あの巨人化注射が超超大型巨人のような巨人になる注射だとは知らずにヒストリアに打たせようとしていましたよね!(笑)
ここから、ロッド・レイスは巨人継承家の当主に担わされていたであろう役割を自覚していなかったのではと察せられます。
あくまで自分の神を祀る為にヒストリアを巨人にしようとしていたのかなと思われます。

やはりどう考えてもロッド・レイスは自己中なダメおやじのように考えられますよ(;´Д`)
ただ、ヴィリーは違います。
間違いなく、戦槌の巨人とともに紡いできた歴史を教えられている存在だと察せられます。

そして、自分の役割も自覚しているのではないでしょうか?
さらに、その役割をキヨミ様は知っているのでは?
検証してみましょう!
◆キヨミ様が言った「ヴィリーのお役目」とは?

第99話で劇が開幕する前のヴィリーにアズマビト家のキヨミ様があいさつに訪れます。
その際、ヴィリーは怯えと恐怖に襲われていましたが、キヨミ様が訪れたことにより「アガッてしまって」とトボケます。

その言葉にキヨミ様は、「勇敢」という言葉を使い激励します。

この「あなた方は勇敢です」「我々一族は よく知っていますもの」という言葉は、99話まででは「我々一族はあなた方タイバー家が勇敢な活躍をした歴史をしっています」という意味だと思っていました。
これは「本当は勇敢ではなかったけれど、勇敢な救世の一族と思われている事を知っている」という皮肉で言ったのかもしれないという事も含め「タイバー家の歴史を知っている」という意味だと捉えていました。
ただ、第100話を読了した今では、ヴィリーの劇が命がけである作戦であった事が分かっており、本当にヴィリーが「勇敢」であったため、そのままの意味でヴィリーを激励していたのかなと思われますよね。
このキヨミ様の言葉を聞き、ヴィリーは真顔になり黙ってキヨミ様をジッと見ます。
そのヴィリーに笑顔で返すキヨミ様。
そしてこの場面となります。

この流れから、「無事にちゃんと命がけの劇の目的が達せられるように祈っていますよ」とキヨミ様は言っているのかなと受け取れますよね。
つまり、ヴィリーがこれから行う「命がけの劇」がタイバー家当主であるヴィリーの「お役目」と言っているのではないかと理解できます。
つまり、「命がけの劇を果たす事」が「ヴィリーのお役目を果たす事」という意味になりそうですね!
ヴィリーが命がけの劇を果たす理由はエレン達を誘い出すためであり、それはマーレを守る事に繋がり、つまりはマーレを裏で支配する「戦槌の巨人」を守る事に繋がるでしょう。
やはり、巨人継承家当主の役割は「血統者での巨人継承を維持する事」となりそうですね!
タイバー家は子どももたくさんいたので、現在の継承者を襲われなければ次代にも滞りなく継承できそうです。

その為、後々には戦槌の巨人をも襲ってくるであろうエレン達を誘い出すために命がけで劇を行なったのだと考えられます。
そう考えれば、ヴィリーは見事に役割を全うしたと見えますよね!
作戦通りな訳ですから、このエレンゲリオン登場を読んでいたであろう「戦槌の巨人継承者」はどう動くのか?
今後の展開が楽しみですよね!\(^o^)/
キヨミ様が「なぜ巨人継承家当主の役割を知っているのか?」「なぜヴィリーが行う劇の目的や内容を知っているのか?」の考察は別記事にて行なう予定なので、そちらにて考察します。
キヨミ様の考察も、広く深そうで楽しみです!(^o^)
→ 101話あらすじ!
→ 100話考察!エレンとライナー・ヴィリーとマガトの握手を考察!
→ 99話考察!アズマビト家キヨミとは?ミカサとの関係を考察!





