リヴァイとハンジの関係。
シガンシナ区決戦にて9名しか生き残れなかった調査兵団において、ハンジとリヴァイは唯一の幹部組生き残りであり、そこだけでも特別な関係と言えるでしょう。
そして、調査兵団内でハンジがリヴァイよりも先輩であることは「悔いなき選択」にて明らかとなっています。
なので、ハンジがリヴァイに向けて「君が言っている」と「君」と最後に呼んでいるのは、おかしくはないでしょう。
しかし管理人アースは、この時のハンジが「君」とリヴァイを指している事に違和感を覚えました。
これまでにリヴァイに向けて「君」って呼んだ事があったのか?
初めてならば、なぜここでハンジは「君」とリヴァイを呼んだのか?
ハンジの、どのような気持ちが表れているのか?
難しいですし、あくまで管理人アースの主観考察になってしまいますが…
検証してみましょう!
◆これまでのハンジの「君」を検証!

ハンジとリヴァイの最後の会話。
ここでハンジがリヴァイの事を「君」呼んでいました。
この場面を見た時、理由は分かりませんが違和感を覚えました。
アース的にはいつものハンジだったら
「ハハッ」
「リヴァイが言ってんの初めて聞いたよ」
と言うような気がします。
ハンジが相手を「君」と呼ぶ事はあるけれど、リヴァイに対して「君」と呼んだ事って今まだでにあったのか?…と。
日が経っても違和感が拭えず、調べる事にしました。
132話でハンジがリヴァイに最後に言った「君が言ってんの初めて」の「君」に違和感があってハンジ初登場時からザッと読み返し調べてた。
ここから記事にできるか…でももう出勤時間(泣)
このリヴァイへの「君」ってあまり指摘されていないように感じるけど、同じように違和感覚えた人いますか?— アース(進撃の考察管理人) (@singekinb) September 16, 2020
ザッと調べただけなので漏れているところがあるかもですが、ハンジが「君」と呼んだ場面は以下のようになっていました。
- 5巻19話
- 11巻44話
- 13巻51話
- 13巻53話
- 14巻55話
- 14巻57話
- 16巻64話
- 17巻67話
- 21巻83話
- 21巻85話
- 22巻89話
- 26巻105話
- 27話107話
- 27巻109話
- 27巻110話
- 28巻112話
- 31巻126話
- 31巻126話
- 32巻127話
- 32巻130話
- 33巻132話
エレンに「君を盲信するしかないんだ」
エレン巨人に「君を逃がすためにはライナーの動きを封じ時間を」
コニーに写真を見ながら「この人が君のお母さんなんだね」
エレン巨人に「人類の明日が君にかかっているだ」
「エレン熱いな 君 本当に」
「君は30分休んだ後2回目の巨人化に」
サネスに「君の希望通りなぶり殺しだ」
フレーゲルに「君も会長達と行動してたよね?」
「でも君が生きてて良かった」
トウラテに「君も生き急ぐタイプかな!?」
ヒストリアに「君のお父さんを殺す他なくなる」
ライナーに「君が手足を切り落とされる前…最後の力で…」
「君の口も鎧のように固そうに見える」
「君は…」
ジャンに「君のは判断材料」
アルミンに「そのリヴァイは君を選んだ」
「かくして君にはエルヴィンの命と」
「誰に何と言われようと君はもうそういう」
「君と似た立場だ」
エレンに「君達が逆らった上官は鎧と獣を取り逃がしたノロマ」
エレンに「私達は君が敵に捕まる度に命がけで君を取り返した」
「君は我々を信頼し」
「我々は君への信頼を失った」
エレンに「私の一方的な話を君は聞いてくれた」
「私は確信してた」
「君がヒストリアを犠牲にすることは無いって」
「君と焦燥感を共にしたつもりだった」
「でも君がなぜ単独行動に出て…」
フロック達に「エレンの情報を流したのは君達か」
「君が正しいのかもしれないね…」
「君達はエレンの情報を外に漏らした罪」
オニャンコポンに「順序は正しくないが君達義勇兵を拘束しなくてはならない」
フロックに「いや我々は君達と争うつもりは無いって」
リヴァイに「みんな巨人にされたけど君だけ生き残った」
「君がアッカーマンだからだ」
イェレナに「君を確保することが車力の力を借りる条件だった」
ジャンとミカサに「だが君達や九つの巨人の力が無ければ何もできない」
「もう私は君達の上官でもない」
アニに「君達の故郷・・・レベリオを救う道は…どこにもなかった」
ピークとライナーに「君達もこっちでいいの?」
フロックに「君の言う通りだよ…フロック」
アルミンに「君を15代調査兵団団長に任命する」
「君以上の適任はいない」
「リヴァイは君の下っ端だからね」
リヴァイに「君が言ってんの初めて聞いたよ」
21話中に登場し25場面と、やはりハンジが「君」と呼ぶシーンは、けっこうありました。
ただ拾いながら感じたのは、初めて相手と話しをする場面が多いな、という事でした。
初対面だったり初会話なので、相手との距離を取る為に「君」と呼んだ場面が多いのかなと。
この一覧から「初会話」を外してみます。
同時に「君達」という表現も、個人に対しての呼び方ではないので今回の考察からは外します。
- 13巻51話
- 13巻53話
- 14巻55話
- 17巻67話
- 21巻83話
- 21巻85話
- 26巻105話
- 27話107話
- 27巻109話
- 31巻126話
- 33巻132話
コニーに写真を見ながら「この人が君のお母さんなんだね」
エレン巨人に「人類の明日が君にかかっているだ」
「エレン熱いな 君 本当に」
「君は30分休んだ後2回目の巨人化に」
サネスに「君の希望通りなぶり殺しだ」
ヒストリアに「君のお父さんを殺す他なくなる」
ライナーに「君が手足を切り落とされる前…最後の力で…」
「君の口も鎧のように固そうに見える」
「君は…」
ジャンに「君のは判断材料」
アルミンに「そのリヴァイは君を選んだ」
「かくして君にはエルヴィンの命と」
「誰に何と言われようと君はもうそういう」
「君と似た立場だ」
エレンに「私達は君が敵に捕まる度に命がけで君を取り返した」
「君は我々を信頼し」
「我々は君への信頼を失った」
エレンに「私の一方的な話を君は聞いてくれた」
「私は確信してた」
「君がヒストリアを犠牲にすることは無いって」
「君と焦燥感を共にしたつもりだった」
「でも君がなぜ単独行動に出て…」
フロック達に「エレンの情報を流したのは君達か」
「君が正しいのかもしれないね…」
「君達はエレンの情報を外に漏らした罪」
リヴァイに「みんな巨人にされたけど君だけ生き残った」
「君がアッカーマンだからだ」
フロックに「君の言う通りだよ…フロック」
アルミンに「君を15代調査兵団団長に任命する」
「君以上の適任はいない」
「リヴァイは君の下っ端だからね」
リヴァイに「君が言ってんの初めて聞いたよ」
11話14場面に減りました。
では、ここから順番に見て行きましょう!
13巻51話@コニー
「この人が君のお母さんなんだね」
13巻51話でコニーに対し、「君」と呼んでいる理由のはどんな気持ちからでしょうか?
通常であれば「この人がコニーのお母さんなんだね」と表現するような気がします。
ここを「君」と呼んだのは、コニーに対しての哀れみからの気遣いからでは、と察します。
その直後に、コニー母巨人を拘束していた釘も抜かせています。
ここから、コニーへの申し訳無さ、哀れみから「君」と呼んでいるように感じます。
13巻53話@エレン
「人類の明日が君にかかっているだ」
13巻53話でエレン巨人に対し「君」と呼んでいるのはなぜでしょうか?
間違いなく「ふざけ」と「興奮」ですよね(笑)
「人類の明日が君に」という煽りにはフザケが感じられますし、「熱いな君は」には興奮が感じられます。
この「君」は、ハンジの高いテンションから生まれたのかなと察せられます。
14巻55話@サネス
「君の希望通りなぶり殺しだ」
14巻55話でサネスに対し「君」と呼んだのはなぜなのでしょうか?
この時のハンジはサネスが罠にハマり、レイス家の真実を語るだろうかと考えていたはずです。
サネスがレイス家の真実を話せば作戦成功、失敗するなら睾丸を潰す拷問をすることになります。
どちらにしても、ハンジのテンションがかなり高くなるのは間違いないでしょう(笑)
ここからも、ハンジの「君」という呼び方にはハンジの興奮、高いテンション感が表れているように感じます。
17巻67話@ヒストリア
「君のお父さんを殺す他なくなる」
17巻67話でヒストリアを「君」と呼んだのはなぜなのでしょう?
これ、やはりヒストリアがレイス家の血統であることを意識しているのかな、と感じます。
さらに殺さなければいけない、と言っている相手は壁内の王ロッド・レイスです。
この辺りの事情からヒストリアへの気遣いが生まれ、「君」とヒストリアを呼んだのかな、と察せられます。
もちろん父を殺す、という事からのヒストリアへの哀れみも含まれての「君」というのもあるでしょうが、王家血統ヒストリアと現王であるロッドを殺すという話に対してのハンジの気遣いが表れているのかな、とアースは感じます。
ただ比較的違和感を覚えない、自然に言っている「君」ですよね。
ヒストリアとの距離感だと、普通な会話でも「君」というのが自然な感じなような気もします。
21巻83話@ライナー&ジャン
「君の口も鎧のように固そうに見える」
21巻83話でライナーに対し「君」と言ったのはなぜでしょうか?
この時のハンジは、ライナー会話をするのが初めてではないでしょう。
ただ、「敵としてのライナー」と話をするのは初めてだと考えられます。
そこから「初対面、初会話」の距離感なのかなと察せられます。
後は、これから自分が殺す相手と話している、という特殊な感情からの「君呼ばわり」な感じがします。
ただ、どちらかと言うと「初対面」「敵」な距離感からの「君」のような気がします。
では、同話のジャンをハンジはなぜ「君」と呼んだのでしょうか?
「君のは判断材料」
これ、ジャンの独白をかばい止めるためのセリフですよね。
完全に「部下である君に責任は無い」という意味で言っています。
ここから、部下に対しての距離感から「君」と言っているように感じます。
それまでの戦闘展開からの「仲間」という関係よりも「一部下」としてジャンを扱うために、ピシャリと「君」と言ったのではないのかなと。
一部下として認識させる為の距離感から生まれた「君」なような気がします。
21巻85話@アルミン
「かくして君にはエルヴィンの命と」
21巻85話でアルミンに対し「君」と呼んだのはなぜなのでしょうか?
ここにはどうしてもエルヴィンではなくアルミンが生き残ったという現実に対する憤りが表れている気がします。
アルミンのせいではないのだけれど、アルミンに対しての怒りのような感情が表れているのではないでしょうか?
どうしても「君」が冷たく感じてしまいますよ。
ここにはいつもとは違うアルミンとの距離感が表れているような気がします。
26巻105話@エレン
「私達は君が敵に捕まる度に命がけで君を取り返した」
26巻105話でのエレンに「君」と言ったのは、なぜなのでしょうか?
「君は我々を信頼し」「我々は君への信頼を失った」には、壁がありますよね。
エレンに対して裏切られた、という感情が強く表れているように感じられます。
逆に壁を作るための「君」なような。
エレンとの距離感が表れている「君」なように読めます。
27話107話@エレン
「私の一方的な話を君は聞いてくれた」
「私の一方的な話を君は聞いてくれた」「君と焦燥感を共にしたつもりだった」という言葉からは、逆に親しみ、懐かしみが感じられますよね。
一つ前の105話の「君」と今回の「君」は、非常に対称的です。
この二つからは、エレンには通常でも「君」と呼ぶ関係なのかなと感じます。
27巻109話@フロック
「君が正しいのかもしれないね…」
一部下に対しての呼び方としての「君」な感じがしますよね。
一定の距離感がありながらも、自然に「君」と呼んでいるように感じます。
31巻126話@リヴァイ
「君がアッカーマンだからだ」
最後の会話以外で、唯一リヴァイに対して「君」と呼んでいる場面です。
リヴァイに対し「君」と呼んでいますが、無意識なリヴァイに言っているので本人に聞こえている訳ではありません。
呼びかけている、というよりも独り言での「君」呼ばわりな感じですね。
33巻132話@フロック
「君の言う通りだよ…フロック」
死亡した後のフロックに言う場面です。
「フロックの言う通りだよ」ではなく、「君の言う通りだよ…」「フロック」という言い方に「尊重」と「親しみ」を感じるのはアースだけでしょうか?
死亡し聞こえていないフロックに呼びかける「君」には、ハンジさんのフロックを認める気持ちが込められているように感じます。
33巻132話@アルミン
「君を15代調査兵団団長に任命する」
「君以上の適任はいない」
アルミンに対しては21巻85話にエルヴィンではなく助かったアルミンに対して冷たく言い放つ場面でも「君」と呼んでいます。
いっぽうで33巻132話では「君を15代調査兵団団長に任命する」という団長に任命する場面で「君」と呼んでいます。
こちらでは自然な呼び方での「君」ですよね。
しかしあまりにも対称的な場面での場面での「君」に、ちょっと驚きました(・_・;)
33巻132話@リヴァイ
「君が言ってんの初めて聞いたよ」
今回の記事を作成しようと決めた場面です。
「君が言ってんの初めて聞いたよ」と言っており、リヴァイに面と向かっては初めて「君」と呼びかける場面となっています。
通常であれば「リヴァイが言ってんの初めて聞いたよ」と言うようにも感じます。
この時の「君」という距離感は、これまでのリヴァイに対する距離感とは違っているように感じます。
◆ハンジが「君」と呼ぶ場面の検証結果!

今回見返して、ハンジは通常でも「君」と呼ぶ時があるのだろう、と感じました。
特に105話と107話のエレン、109話のフロックに対する「君」からはそのように感じます。
ただいっぽうで、普段のハンジは名前で相手に呼びかけており、「君」と呼ぶ場面には以下の時が多いように感じました。
- 初見の相手。初めて話す相手。
- 正式な場面や部下に対して。
- 感情が乱れている時。怒り。哀しみ。
- 距離をおく相手。敵。
- 親しい相手。
親しい相手でも敵でも「君」と呼んでいます。
場面には無いですが、ジークに対してでも「君」と呼ぶでしょう。
エルヴィンやピクシス、ザックレーのような目上の相手以外ならば、「君」と呼びそうです。
ただ、何もなく通常であれば名前で呼びます。
「君」と呼ぶ際には、感情が高ぶっていたり緊張している際のように感じます。
これらを踏まえ、最後のリヴァイに対して呼んだ「君」を見直してみましょう!
最後のリヴァイへの「君」なハンジの気持ちとは?

最初にも話ましたが、通常であれば
「ハハッ」
「リヴァイが言ってんの初めて聞いたよ」
と言うように感じます。
そこを「君が」と呼んだのは、なぜなのか?
ここにリヴァイに対し「これまでと違う距離感をハンジが感じていたのでは」とアースは読み取ります。
このセリフの前に、ハンジはリヴァイから心臓を捧げられています。
その後、少し間を置きながら笑みを浮かべていました。

この心臓を捧げよについては別記事で考察していますが、間違いなくリヴァイへの親しさが増加したはずです。
そのような親しくなった距離感から「リヴァイ」ではなく「君」と呼び方に変化が表れたのではないでしょうか?
イメージとしては、リヴァイと呼ばなかった事により、「これまでとは違う存在」と意識しているような。
無意識にプライベートな呼び方になったのでは、と察せられます。
二人が恋愛関係にあったか無かったかは関係なく、例えば職場結婚した後も同じ職場で働いていたとしたら相手を何と呼ぶか?
これまで通りと同じ呼び方では呼びにくい、みたいな。
なのでこれまでは名前で呼んでいた相手だけれど違う呼び方になった、と考察しました!
あくまで管理人アースが感じた違和感からの管理人アースの考察なので、あしからずです!
今回の考察で最後にハンジがリヴァイを「君」と呼んだのは、強くなったプライベートな気持ちから自然に呼んだのでは、と考察できました!
132話でのハンジの考察は、尽きないですよ!\(^o^)/





