エレンの「ライナー」「やっぱりオレは…お前と同じだ」というセリフは、我々読者の記憶に強く残る印象的なセリフです。
25巻ではエレンが何度もライナーに向けて言っていましたし、宣戦布告直前に言いながら巨人化したシーンは強烈でインパクトもありました。
その言葉自体も意味深でしたし、何かの伏線にも感じられました。
そして今回128話でも、そのセリフが登場しました。
伏線回収、と言っても良いでしょう。
言っても良いですが…まだ何か他にも意味がありそうにも感じます。
「お前と同じだ」は、これで回収されたのでしょうか?
今一度見直し検証してみましょう!
◆エレンの「お前と同じだ」場面を振り返り検証!
25巻「お前と同じだ」の振り返り!
25巻では99話と100話で、エレンから「お前と同じだ」発言が登場しています。
まず99話でライナーからマーレに来た理由を尋ねられ、その答えとして「お前と同じだよ」と返しています。
その後付け加えるように「お前と同じだよ」「仕方なかったってやつだ」と登場しています。
この辺りは25巻99話発表時点で99話考察!エレンの目的「お前と同じ」を徹底検証!にてまとめ、考察しています。
100話で登場した「お前と同じ」も二箇所あり、一つ目は「海を渡り人を見た」という意味で「自分はライナーと同じ」と表現しています。
その言葉をライナーに否定され「死にたい」とつぶやくライナーに向け、エレンは「やっぱり同じだ」と言っています。
このように25巻では計4箇所「お前と同じ」というセリフが登場しています。
イメージとしては「海を渡り壁の内も外も同じだと知った上で壁を壊した者(壊す者)」という意味で「お前と同じ」とエレンは言っているように感じますね。
次に29巻では、ライナー側から「お前と同じ」というセリフが登場しています。
29巻の「お前と同じ」を検証!
29巻に登場している「お前と同じ」は本誌掲載時では登場しておらず、コミックス改変後に登場しました。
まずは、改変前後を見比べながら確認してみましょう。
まずは「いずれ俺達は数年で死ぬ」「どれだけ足掻いたところで」「皆死ぬ」から「…なぜ足掻く」「お前は何の為に戦っている?」「何の為に…?」に変更されます。
「これ以上生きて…」「何がある」から「エレン…」「俺はもう終わりにしたい」に変更され
「俺が終わらせてやる」「エレン…」「もう…いいぞ」から「俺とお前のどこが同じなんだ?」「もう…いいだろ」に変更されました。
この辺りの改変については29巻最新刊あらすじ感想と考察まとめ!の「コミックス化による改変についての考察」にてまとめ、考察しています。
もともと本誌掲載時では登場していなかった「俺とお前のどこが同じなんだ?」というライナーの疑問を改変し、登場させていますね。
ちなみにこの規模でのセリフ改変は、かなり珍しいと言えます。
この改変は「エレンのお前と同じ発言の意味をライナーが理解していない」事を浮き上がらせるための変更でしょう。
そのため29巻最新刊あらすじ感想と考察まとめ!では「これについての会話をする二人が再び登場する伏線」だと考察していました。
今のところこれについて二人で会話はしていないのでこの予想は当たっていませんが、128話にて違う形で回収されたことになりますよね。
25巻でエレンは「海を渡り壁の内外の人は同じだと知った上で壁を壊した者」という意味で「お前と同じ」と言い、29巻でライナーがその意味を分かっていないという意味で「どこがお前と同じなんだ」と登場した事になりそうです。
それでは今回128話で登場した「お前と同じ」を見てみましょう!
◆128話で回収されたのか検証!
エレンがライナーを「同じ」と評したのは「壁内外の人は同じと分かった上で壁を壊した者同士」という意味であり、それを今回ライナーが「そういうことか…」と納得した展開となりました。
実際、ライナーはエレンが言った意味を理解して納得したのでしょうか?
ライナーが意味を理解したのは、ジャンやコニー達がイェーガー派を殺す事を躊躇している場面を見て「あんた達なら壁を壊す事を選ばなかっただろう」「私達と違って」とアニが言った時でした。
つまりアニのセリフから、他の104期達は壁を壊さないだろうけど、彼らと違って自分は壊す側だとライナーは理解したのです。
エレンと自分は壊す側だと。
これはあの時にエレンが言った言葉の意味を、ライナーはそのまま理解していると感じられます。
おそらく諫山先生が29巻コミックス化の際に改変してまで「ライナーはエレンの言葉を理解していない」と言う場面を差し込んだのは、この場面で「ライナーが理解する」場面を入れたかったからでしょう。
そう考えると、今回のライナーの「そういうことか」で改変され挿入された「お前と同じ」発言は回収されたと考えられますよね。
さて、ではこれで「お前と同じ」は全て回収された、と考えてよいのでしょうか?
ちなみに128話の「お前は同じだ」発言について、いくつかのコメントをいただいております。
巴里の恋人さんのコメントを見てみましょう!
コミックスでわざわざ改変までなされた部分だったので、絶対に回収されると踏んでいましたがついに来ました。
エレンの「お前と同じだ」は二度目の方でしたが、エレンがライナーのどこに自分を重ねたのかが気になるところです。
100話で登場したライナーの「世界を救う為には仕方がなかった」に共感した、もしくは48話でベルトルトの言っていた「誰かがやらなくちゃいけないんだよ」のどちらかにかかっているような気がします。
おそらくこれが偽らざるエレンの真意なのでしょうから、好意に考えて前者であって欲しいです。
巴里の恋人さんは「世界を救うために仕方なかった」という意味で同じだ、と解釈されています。
「仕方なく壁を壊した者」という意味でしょう。
そして「二度目の方」という見方がすごく気になりました。
恥垢種さんからもコメントをいただいています。
ライナーの「あれは、そういうことか」は、お前達が壁を壊したように、俺も同じようにやる、という解釈でしょうか?それ以外に、もう少し深い意味があるのでしょうか
と考察しており、もっと深い意味があるのかと察せられています。
そうなんですよね。
管理人アースも、まだもっと大きく回収される場面が登場するのでは、と感じているのです。
今はもう全く見えなくなってしまった「エレンの本音」が語られている重要な場面です。
さらに突っ込んで考察してみましょう!
◆29巻改変ライナーだけが回収された?
29巻で登場したエレンの「お前と同じ」を理解できないライナーは、改変で登場した場面でした。
つまり、もともとは予定していなかった場面です。
少なくとも25巻で「お前と同じ」を登場させた時点で、諫山先生が予定はしていなかった描写でしょう。
そして今回128話で理解したライナーにより回収されたのは、改変した部分のライナーだけだと言えます。
つまり、「どこが同じなんだ」と理解できないライナーが「そういうことか」と分かり、理解できなかった場面だけが回収されたと解釈できるのです。
今回128話のライナーで「改変ライナー」だけが回収されたとして、ではもともと25巻で登場させた意味は何だったのでしょうか?
ここからは想像ですが、おそらくは今回128話での理解するライナーとは違った意味が含まれているのではと思うのです。
29巻の「お前と同じ」の意味が分からないという改変ライナーは回収されたけれど、25巻の一連の流れの「お前と同じ」は回収されていないのではないでしょうか?
これはそれこそライナーが再びエレンと対峙して回収される伏線なのでは、と感じるのです。
例えばエレンと対峙して「たしかにオレはお前と同じだ」「大事な者を守るために…壁を壊した」「お前が動かしているその『無数の壁』も壊すことができる!」と言い、地鳴らし巨人を止めるライナーが登場したりするのではないでしょうか?
もちろんライナー達が巨人化しても地鳴らし巨人達は止められないでしょうが、そんな大きな見せ場で「お前と同じ」が登場するような気がします。
それはライナーがエレンを止めるために、再び二人が対峙する場面で回収されるとイメージしますよ!
今回の考察で「128話のお前と同じ描写は29巻の改変ライナーの回収であり25巻のお前と同じはこれから回収されるのでは」と予想できました!
さてさて、何話で回収されるのか?
つまり何話でライナーはエレンと対峙するのか!?
二人の対峙場面…
むっちゃ楽しみですよ!\(^o^)/
→ 129話あらすじ!
→ 128話考察!コニーの「俺はー」の後を検証!
→ 128話「裏切り者」あらすじ感想考察!
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考察お久しぶりです アース団長 いつも分かりやすい記事ありがとうございます🌸 今ちょっと頭がぼおっとしてまして文章がまとまらないかもしれませんが
そこは書きながらでも考えます ライナーに関しては役割がいまいち分からず悩んでいた件をお話ししたことがあったとは思うのですが ここにきて悟った様に元気になり アルミンの口の怪我で何となくですが ライナーがエレンの共感者として この先エレンを止める何かの役割をするような気がします ライナーが少し元気になってよかった 好きではないけどちょっとホッとした和銀でした はっ!
次にライナーとエレンが再会した時の会話が楽しみです!(*^^*)
管理人アース
団長殿、いつも更新お疲れ様です。
うむ、深いですね。
後出しジャンケンのようになってしまいますが、実を言うと自分もライナーがあのタイミングで「あれはそういうことか」と言ったのはちょっと意外でした。
かねてから自分はライナーが再度エレンと拳を交えてから、あの言葉の本当の意味を咀嚼すると考えていたんです。
アニの言葉でその事に気付かされ、アルミン達に「お前達は戦わなくていい」と言い放ったのも意外でした。
本音を言ってしまうと「本当にそれで分かった事になるの?」と言ったところです。
なので団長殿の仰られる「改編ライナーの回収であり、まだ核心には触れていない」には納得です。
この記事を読んで真っ先に思い出したのが、16話でライナーの言った「俺にも絶対に曲がられないものがある」の部分です。
ライナーとアニは任務を全うして故郷に帰る為に壁を破壊し、それを邪魔立てする仲間達を手にかけてきました。
ライナーが悟ったのはエレンが己の信念を貫く為に不退転の覚悟で戦っていると言う事かもしれませんね。
2人が再び対峙して真実が回収されるのが楽しみです。
>本音を言ってしまうと「本当にそれで分かった事になるの?」と言ったところです。
いやいや、本当に全く同じイメージをしました。
「その部分もあるかもだけど、それだけじゃないと思うよライナー」と感じましたし、今もそう思っています。
これは二人が再び対峙した時に回収されるでしょうが、その時はライナー主導で語って欲しいです(*^^*)
管理人アース
①同じ、自分の背中を押した奴同士と言う意味?
【パラディ島を救う】為に地鳴らしを開始したエレン。
【世界を救う】為に壁を壊したライナー。
エレン「世界を救うためだったら仕方ないよなぁ」
自分の意志で虐殺を決行するエレンと違い、ライナーは周囲からの強制であり、そこにライナーの意志は無かったと思っていた。 だから同情すらしたし、苦しかったろと労った。 でも本人がそれを否定し【英雄になりたかった】と答えた。
この時にはエレンは仲間たちとも袂を分かつ決心をしており、孤独のただ中にいて、誰も自分をわかる人間は居ないだろうと思っていたけれど…。
もしかしたら、そんな形ではあっても、エレンはライナーによってつかの間孤独を忘れられたのかも。
②ふたりとも死を望んでいる?
ライナー「俺を…殺してくれ…もう…消えたい…」
エレンは、世界を滅ぼした後に、皆のもとに戻る、戻れるとは考えていないと思います。
全てが終わったら、そのまま巨人の力と消えようとしている。
消滅≒死を覚悟している。
それも含めての「お前と同じだ」?
真の意味で今のエレンの本心がわかるのは、大量虐殺という同じ罪に手を染めた(染めようとしている)ライナーしかいないでしょう。
でもたぶんライナーは死なない。
悔恨と苦悩を生涯抱えて、忘れられなくて、それでも生を全うして、死ぬことでは救われてほしくないです。
ライナーは壁内人類やエレンを殺して地鳴らしを止めようとしてきた。
だから今度はエレンを生かすために止めてほしい。
世界を救い、エレンをも救ってほしいし、その上でライナー自身も救われてほしいです。
そして遅いですが、リニューアルされたサイト、前は送信のパナーがすぐ下にあったので、たまに入力中誤送信してました💦
位置が離れて安心です😅
>ライナーは壁内人類やエレンを殺して地鳴らしを止めようとしてきた。
だから今度はエレンを生かすために止めてほしい。
ライナーのここは一貫していますよね。
それが英雄になるためたっだかもしれませんが、今はエレンを救うために動いて欲しいなと願います。
理解し合えるであろう二人はやはり「同じ」だろうし、そんな場面を見たいです(*^^*)
>位置が離れて安心です😅
おお、改善されて良かったです。
リニューアル評判が良いので嬉しいですよ!
これからもよろしくです!(*^^*)
管理人アース
エレンはライナーの自殺願望と罪悪感に共感したのかもしれませんね。もうさっさと終わらせて死にたいと思ってるのかもしれません。ただ、そうすると「お前は自由だ」のラストにはつながらないきもしますが・・。
>ライナーの自殺願望と罪悪感に共感
そのようにも読めますね。
それでも何かエレンに期待したくなるところはありますが。
管理人アース
アース団長、新考察ありがとうございます。
いやあ、改変部分はあまり気付いてませんでした。ありがとうございます。
やはり、改変したのは意図があってしていると解釈すべきですよね。
ここでの、同じだ、はアニ発言の後に出ているということからして、「目的に対しては、自らの良心に反してでも、実行する」ということでしょうかね。おっしゃるとおり、この時のライナーの理解はこの辺なのかな、と思いますが
しかし、25巻の「同じ」はもっと意味深な気がしますね。私も、セリヌンティウスさんの言う、ファルコへの語ったところがかかってくる気がしますね。「自分で自分の背中を押した奴の見る地獄は別だ、その地獄の先にあるものを見ている、それは希望、、、更なる地獄、、、進み続けた者にしかわからない」
ライナーも名誉マーレ人の体で戦士になったように見せかけましたが、英雄になりたかったと白状したように、自らの意思で地獄に足を踏み入れてます。
最初は仕方ないと思っていたのでしょう。ライナーもエレンも、でも、最終的な壁ドンやレベリオ襲撃、地ならしは良心に照らし止める手段もあるハズなのに、ライナーは世界を救う英雄を目指し、エレンは敵を駆逐する為に自ら地獄に踏みいったのでしょう。
その先にあるものが何かはわからず。
私もその先にあるものを見たいですね。
新コロナ君の影響で連載は先送りされるみたいですね。5月は別マガ無しが発表されましたね、残念!
>セリヌンティウスさんの言う、ファルコへの語ったところがかかってくる気がしますね。
たしかにですね。
あの場面も非常に印象的で負傷兵がエレンだと開示されたところだったので、また登場するかもですね。
6月号休刊を踏まえ、さらに考察したいです!(*^^*)
管理人アース
遅くなりましたが、サイトリニューアルお疲れ様です。デザインがかなりモダンになりましたね。海を渡った向こうの文化に触れた感じがします。
現実には、家という壁の中にこもるしかない状況で、実に新型ナロコ巨人は厄介ですね。病気も怖いですが、今までのいろんなルールや当たり前のことが破壊されている感じすらあります。
新型ナロコ巨人の猛威は出版社ヤシンダウコにも影響し、ついに次号発刊が延期されてしまいましたが……まあ、ここは考察時間を頂いたと思うことにしましょう。第N回壁内調査です!
さてさて。エレンとライナー。この二人の「何が同じ」かは、まだまだ微妙に分からないところもありますので、いったん保留します。
その代わりに何が違うか、を、考えてみました。
色々とありそうですけど、やっぱり、護りたい次の世代(つまりガビとファルコ)が直接的に具体的にいるかどうかのように思います。
エレンって、過去の怒りをバネに現在のオレたちの世界を護りたい、みたいな感じがしませんか? もちろん、現在を護れれば次世代につながりますが、具体的に次世代を象徴する存在がエレンには今のところないような。
ライナーは自分の限界を、ガビやファルコを護る盾となるために発奮し、乗り越えてきましたよね。
具体的に護りたい次世代がいるかどうか。これが次の決戦のときに鍵になりそうに思います。ライナーが負けるにしても、ただの負け方にはならない予感がしています。エレンにとっては試合に勝って勝負に負けたような感じになりそうです。
でも、本来のエレンには護りたい、何度でもマフラーを巻きたい人がいるはず。
冷静になって、彼女の祈りに気がついてほしい! 大切な人が、世界の罪を一人で背負い、大虐殺の人柱になるなんて。彼女の立場だったら耐えられないことに気がついてほしいものです。
それに、この「世界の罪」って、エレンだけが背負うべきものなのかと。エレンが神のようになってしまってからずっと感じていましたが、大事なことを彼だけに押し付けていることをフロックたちにはいい加減に気がついてほしいと思いますね。
他作ですが昔の少女マンガの『魔法騎士レイアース』でも同じようなことが。世界を一人で支えている存在があり、彼女は自分自身の幸せを望んではならず、それゆえの悲劇が起きました。このままいったらエレンもそうなってしまいそうです。ライナーたちには是非とも、なんとかしてほしいものです。
ファルコが未来を担う存在、という考察からのライナーとエレン比較、面白いですね!
たしかにここは決定的に違うところだなと感じました。
>ついに次号発刊が延期されてしまいましたが……
ですね。
最終話が延びた、と捉え考察しつづけなきゃですよ!(*^^*)
管理人アース
失礼致します。コダヌキでございます。記事作成お疲れ様です。
記事を読みながらアースさんの考察に何度も深く頷きました。
29巻117話のライナー改変祭りはやるべき改変であったのだと、128話を読んで改め
てそう思います。雑誌掲載時よりも29巻117話を読んだ時の方が、ライナーの言葉がスト
ンと呑み込めた事を思い出します。自分の中で物語が上手く繋がったという感覚です。
「128話のお前と同じ描写は29巻の改変ライナーの回収であり25巻のお前と同じはこれから
回収されるのでは」
↑のアースさんの考察に、私も全く同意見です。25巻99~100話に於けるエレンの
「お前と同じ」は、これから先の展開で回収されると私も思います。恐らくは物語を構成する
骨組みの一部、それもかなり重要な部分に当たるでしょう。諫山先生が物語の中で表現したい
ものを暗喩するように登場するのではと考えています。
エレンとライナーは近く対峙すると、私も思います。疑似兄弟のようなこの二人に、衝突し
た後和解出来ずとも互いを理解する展開が訪れれば嬉しいです。
私は、ブラウン家がかつて『進撃の巨人』を代々継承してきた一族ではないかと考えるよう
になりました。ブラウン家の一部はカール・フリッツと共に楽園に籠り、その子孫の一人が
1話のブラウン(モーゼス・ブラウン)であったら・・・などと妄想しています。
『進撃の巨人』は、巨人大戦時にヒィズル(マーレの言う『東の敵対国』)に差し出された
か奪われたかして、ヒィズル監視の下、同国内のエルディア人が継承し続け、最終的にクルー
ガーが継承した。ヒィズルは『進撃』継承者を通して未来の一部を知っていた・・・とも妄想
しています。妄想を連ねて済みません。私はヒィズルラスボス説の森から出られないようです。
失礼致しました。
ヒィズルが黒幕という展開は可能ですよね。
ただ来ないとは思っていますが・・・( ̄▽ ̄;
でも可能性はあるので頭に入れておきます!(*^^*)
管理人アース
こんにちは。
別考察のコニーの「俺は・・」と大いに重なり合っていて、《森の中での闘争》を主題/基調に、群像劇/人間模様の中で、主題が変奏されているように解釈/受け止めています。
以下、マイ解釈になりますがQA形式で、
《問》 ライナーの「そういうことか」でライナーは何が分かったのだろう?
《答》 エレンが森を出て闘う者であるということが分かったのだろうと思いますが、同時に、ライナー自らが既に森を出ていて戦う者であった、ということが改めて分かったのだろうと。言い換えるとライナーはずっと迷っていましたが、エレンを理解することで自らを理解して、おそらくは吹っ切れたものと観ています。(鏡男は誰でもある、その顔はエレンだと思っていたら自分でもあった、という感じ。)
《問》 なぜ、エレンは先んじて森を抜け出られたのだろう? 言い換えると、マーレ戦士との対照で、パラディ兵士(アルミン以下)が森を抜け出す試練に直面しているのはなぜだろう?
《答》 エレンが森を先んじて抜け出せたのはエレンが「進撃の巨人」だったから。また、パラディ側の多くが森を抜け出せないでいたのは、「不戦の契り」によって、その森が闘争のない安息の守りであり、壁を不自由さとは感じずむしろ壁を安全の象徴と見做すことに慣れていたから。
《問》 抜け出た森の先に何があるのだろうか?
《答》 森がある。パラディにとっては抜け出た先の世界が森。マーレ戦士は既に森の住民で、そこでの闘争が日常なので、典型的にライナーのように、エレンからお前と俺は同じと言われてもピンとこない。エレンの場合は、喩えるなら奴隷から狩人に転じたので、森の住民の感覚がよく分かる。
・・・
《問》 森はどういう構造なのだろうか?
《答》 作中では、《三重構造》の森になっている(私見)。
・ 一つが、《パラディ》という森。そこは不戦の契りにより(束の間にせよ)安息が保障されていた人工的という意味で植物園のような森で、楽園/パラダイスに相当。
・ もう一つがマーレを含む《世界》という森。そこは種族内闘争の原理が働いていて、リアルな世界に近いと言えるけれど、巨人という特異な条件/設定があって、種族内闘争が増幅されている。ただし、その条件/設定は、世界の住民から見て所与(あって当たり前)のものであって、それを疑問視はしていない。一つの力として手に入れようとしてきた。(今回はそうした構造に、マガト元帥が立場のある者として、初めて疑義を示した。キヨミも似たような認識をフロックとの対話で示した。)
・ 最後の三つ目が《ユミルの世界》という森。静寂な黄泉の国。しかしその森にユミルが閉じ込められていて、救出のメッセージを2000年後に送ったところ、パラディの壁から壊れ始めたという展開。← 今ここ
・・・
《問》 エレンは何をしようとしているのだろう?
《答》 単純には巨人の力を消滅させることだろうが(私見)、異常な森の構造を「普通の森」にしようとしている。
・ 森の三重構造は、包含関係として、パラディ< 世界 < ユミルの世界 になっているが、パラディは不戦の契りの人工物で、エレンが不戦の契りを解除したことで、人工物としてのパラディは消滅。静止した壁は消滅したが動く壁が残っていて、それが世界をほとんど滅ぼすと、パラディ < ユミルの世界 という包含関係が残るが、それでは巨人の力による庇護と位相同型で、ユミルも隔離されたまま。そうならないためには、動く壁(地鳴し)を止めるということとユミルの解放とが等価であるという論理がどこかで働いてくるはず。← ここの繋がりがあるとした場合、どうなっているか?の謎がまるまる残っている
・ 逆算で、お前は自由だ、と言えるには、そのお前がパラディ住人・世界住人・始祖ユミルにあまねく該当するには、包含関係が消滅してパラディも含めて世界が残るはず。
・ 世界の中味はあまり変わらないが、外的拘束条件としての巨人の力が消滅すると違う世界になる。エレンがやろうとしているのはそういう意味での「新世界」の創造。
・・・
《まとめ》
群像劇を通じて、森からの脱出の様々な試練が描かれていますが、同時に、不戦の契りや巨人大戦の謎解きに間接的に近づいているようにも思えています。
ーーーーーーーーーーーーー
3重構造の森考察、面白いです!
ありがとうございます!
エレンとライナーの再対峙で交わされるであろう会話が、より楽しみになりました!
管理人アース
こんにちは。
イレギュラーな改変まで引き起こした「お前と同じ」が示す意味は深いのでしょうね。
ライナーの「あれは・・そういうことか・・」が「どういうコトか?」知りたいですね。
そこから、あちら側とコチラ側の境界線だけでなく、受け入れるべき「仕方ないコト」と 言い訳に過ぎない「仕方ないコト」の違いまでもあぶりだされるかもしれません。
けっこう掘り下げられそうですよね。ライナーとエレンの同じからのさらなる展開が楽しみですよ!(*^^*)
管理人アース
自分で自分の背中を押した奴、自らの意志で地獄、暗い森に足を踏み入れることができる奴。 それがエレンでありライナーだったのかなと。 今回のコニーの「俺は-」は、仲間殺しを地獄に、彼の意志でそこに踏み入った表れだと解釈しました。 「みんな「何か」に背中を押されて地獄に足を突っ込むんだ」 エレンがファルコに語った言葉です。 巻き込まれて地獄を見るくらいなら、森に迷うくらいなら自ら仕掛けられる奴。 それが「同じだ」の定義ではないでしょうか。 エレンとファルコの会話で語られているのではと思います。 また、別の表現で「手を汚さずに正しくあろうとするなんて。。。。」や「何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人は、きっと…大事なものを捨てることができる人だ」も同じ事を示しているのだと思います。 アルミンは理屈では分かっていても背中を押しきれていない。 今月号で策の露見を察知しても撃たれるに任せていたのは、まだ自ら背中を押せていないという事なのかなと。
そう、アルミンにもコニーのような追い込まれる展開が登場する気がしますよ。怖いですが・・・((((;゜Д゜)))
管理人アース
私はアルミンは結局最後まで自分の背中を押すことはしないのではないかと感じています。 アルミンの代わりに死んだエルヴィン団長は自分の背中を押せる人でした。 エレン、エルヴィン、ライナー、ジーク、リヴァイ、フロック。そしてコニー(NEW)。 背中を押せる人たちが出せなかった答えをアルミンが出すんじゃないでしょうか。 「人類を救うのは俺でも団長でもない!アルミンだ!」 エレンや団長とは違う価値観を持ったアルミンだからこその解決策を期待してしまっているんですよね。 妄想をこねくり回した果てにです。
セリヌンティウスさん、初めまして☆
今回のセリヌンティウスさんの素晴らしい考察に感銘を受けてしまい、思わずコメントしたくなりました!
エレンとファルコの会話、エレンが語ったアルミンの存在意義…。
自分では思い至らない深い考察に、本当に感銘を受け震えてしまっています!
あきすてのさんの、「星雲=9つの巨人の道」以来の衝撃的な考察でした!
頭の整理が追いつかなくて、セリヌンティウスさんの考察に対する考察が未だ出来ませんが、これからも素晴らしい考察で進み続けて下さい☆
突然のコメント失礼しましたm(__)m
コメントありがとうございます。 毎月アース団長の取り上げてくれるテーマについて考察するのが楽しみの一つになってしまいました。 来月お休みと聞いてコロナ騒動で一番ショックを受けているところです。 再来月が待ち遠しいです。
>出せなかった答えをアルミンが出すんじゃないでしょうか。「人類を救うのは俺でも団長でもない!アルミンだ!」
この展開となったらアルミン最大の役割になるかもですね!
要注目ですよ!
管理人アース
私が99話を読んで違和感を感じたのは、「仕方なかった」に「」が付いていることでしたね。つまり仕方なかったと思っているのではなく、「仕方なかった」ってことにしているということかと思いました。
ライナーとエレンの共通点として、自分の目的のために行動している、というのがあると思います。アニやベルトルトは世界のため、エルディア人のため、家族のためだったかも知れませんが、ライナーは自分のために「仕方なかった」と言い訳して壁を壊している。エレンも全てを駆逐することを「仕方なかった」と言い訳して突き進んでいる。
自分の目的のためではあるけど、周囲には求められていない行動であって、生まれつきこういう奴なんだよな俺たち。。と、これを自虐的に同じだと言ったのかと思いました。
改変部分を考慮しても、結果的にライナーは、エレンは望んで突き進んでいるから説得しても止められない。でも誰かに止めてもらいたいと思っている、ということに気付いたのかと。つまりライナーとエレンが再び対峙した時に「俺が終わらせてやる」が登場するのかなと思いました。
アース団長 新考察ありがとうございます。
自粛生活を照らす灯のようです(謝謝)。
壁の内の人間も、壁の外の人間も、話し合うことができます。そして変わることができます。
でも、一度信じたものにとらわれて変わることができない人間もいます。
それがライナーであり、エレンであるのでしょう。
精神が病み、人格が分裂するほどに悩み、それでも変わることなく戦士の務めを全うしようとしたライナー。
誰が止めても、壁の外の自由を信じ、自分自身の無力と自分が周りにかける迷惑に悩みながらも、自由を阻むものを駆逐し続けるエレン。
一度信じたもののために、変われない愚かな人間であり、そのことに気付きながらも進むしという選択肢しか選べない人間。
その選択をしながらも、どこかで大切な仲間を守りたいという気持ちも強く、矛盾する行動もとってしまう。
エレンとライナーの「同じ」には、大きな自虐なのだと思います。
団長、新記事考察ありがとうございます☆
コミックスの改変部分は全くの盲点でした!
巴里の恋人さんのコメントの意味がやっと分かり、また団長の分かり易い考察でやっと全体像を把握出来ました。
「お前と同じだよ」の意味合いは色々ありますが、今回の「そういうことか」は、エレンアニライナー達とアルミンコニー達の「見えない壁」が明確にされた事なんでしょうね。
その立場の差異の理由は明らかにはなっていませんが、立場の有無は明確なっており、その差異を無くす・超えるシュチュエーションは団長の云う「試練」なのかも知れません。
となると問題は、「エレンストッパーズの抱えるその立場の差異が有ると、エレンを止める事は出来ないのか?」と疑問が起こります。
ジャンはライナーを殴り、ガビが土下座をし、マガトも頭を下げ、コニーはサムエルダズを撃った。
ここに至るまで明確な敵同士だった者同士なので蟠りや諍いは否めませんが、諫山先生が「対エレン」の前に敢えて抽象する場面を起こしたのは、やはり「このままではエレンを止められない」と諭しているのか?
もしそうなら本番前に「試練を超える」話が暫く続くのでしょうかね?
接ぎはアルミンの試練、ジャンがライナーを許す試練が登場するとイメージしています。
まだまだ試練は続き、エレンと同じステージに立つための必須かなと。
それを経て地鳴らしを起こしたエレンと同じステージに初めて立てるのではと考えています。
管理人アース