90話「壁の向こう側へ」にて、とうとう海にたどり着いたアルミンですが、そこで意味深な描写が登場しました。
砂浜に降り立ったアルミンは、まずサザエを見つけ最後までそのサザエを持っており、そしてなんと物語の最後のコマもアルミンが持っているサザエで終わったのです。
「進撃の巨人」において、このような引き方は珍しく、何かしらの意味が込められていると思われます。
ここで、その意味を検証してみましょう!
◆サザエの意味とは?

まず、管理人アースはこの巻貝を「サザエ」だと認識しましたが、作中では「サザエ」だと確定されていません。
ですが管理人アースは「サザエ」と認識したしだいですので、まず、サザエについてざっくりと調べてみました。
サザエ(栄螺)は巻貝の一種の一種であり、日本では代表的な食用貝類の一種となっています。
東アジアの海水温が高い海域の外海に面した磯に多く生息しており、冬から春が旬と言えるようです。
さて、このようなサザエですが、90話では終盤のエレン達が海に到着した場面に登場し、アルミンがサザエを見つけてから、それを拾い上げる動作を表すコマ、サザエを持ったコマを挙げると、なんと10コマ以上が割かれています。

そして90話最後のコマは、アルミンの手の上に乗っているサザエだけが描かれており、非常に意味深に感じるような描写となっています。

間違いなく何かの伏線、もしくはメッセージのように感じます。
これにはどのような意味があるのでしょうか?
90話「壁の向こう側へ」あらすじ考察!の考察部分では、管理人アースはサザエに関することわざを調べ伏線の意味を考えましたが、良い答えは出てきませんでした。
しかし、その後サザエに関する多く考察コメントが寄せられ、色々な意見が飛び出しました!
ここでいくつか紹介し、見ていきましょう!
まず、進撃の巨神兵さんから、『東アジアに生息しているので意外と「東洋」の意味もあるのでは?(ナマコも日本人に馴染みありますよね)』とのコメントをいただきました。
なるほど!
たしかに86話にて「東のマーレ敵対国」と東に東洋の国の存在が示唆されていますし、近くにはミカサもおり、これから起こるであろう東洋の一族の伏線回収を予感させる意味があるかもですね!
面白いです!
そして、地下室の謎が知りたいさんからは、「このサザエは角が生えている種類なので、荒れた海で育っていることを表しています。これは今後の展開にて外国を目指し荒れた海を渡る展開を意味しており、さらなる地獄展開を意味しているのでは?」という意味のコメントをいただきました!
サザエの角から、大きな意味を汲み取っていますよね!
たしかに、あのゴツゴツ感には厳しい展開を思わせられます(・_・;)
面白い予想をありがとうございます!
そして、最後になりますがsukekiyoさんからもサザエについての考察コメントをいただきました。
そのコメントの内容は、サザエの中にあるクルクルとした螺旋に注目し、その螺旋は平面ではなく3次元曲線となっているので、「違う歴史を繰り返しているループ」を表しているのではないか?との内容でした。
さらに、「エレンに対してアルミンが『エレン、見てよ!』と声をかけたのは貝の形状が特殊だったので興味深くエレンに見せたかったのではないかなと思います。そしてそれは同時に読者に対しても意味のあるメッセージだと思えたのですがいかがでしょうか。」とコメントを結んでいます。
いや、秀逸な考察コメントですよね!
素晴らしいです!
90話「壁の向こう側へ」あらすじ考察!のコメント欄とともに、sukekiyoさんのTwitterでのフセッターでも書かれているので見てみてください!
進撃90話既読後気になった事○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○最後のあの一コマを持ってきたのにはおそらく作者のメッセージが込められているように思う。 https://t.co/vzSMMSkXm1
— sukekiyo (@sukekiyo0457) 2017年2月9日
たしかに、サザエ中の螺旋はリングのように2次元ではなく、クルクルと昇って行く3次元となっています。
これは、「やり直しループ」を予想している管理人アースの考えと一致しており、興味深い意味を読み取っている考察となっています!
非常に面白い考察ですよね!
こうなってくると、やはり「サザエ」ではなく「巻貝」という意味が大きいのだと感じられます。
管理人アースは、sukekiyoさんをはじめ、進撃の巨神兵さん、地下室の謎が知りたいさんの考察は、全てあり得そうな気がしますね。
つまりサザエは、東洋の一族の国である東のマーレ大国を目指すために航海し、厳しい展開を迎える伏線となっており、その東洋の一族に「やり直しループ」展開を起こす能力があるというメッセージにもなっているのではないか、と思えるのです。
諫山先生はダブルミーニングな伏線をよく仕掛けられるので、これくらいはありそうな気がします!
進撃の巨神兵さん、地下室の謎が知りたいさん、sukekiyoさん!
素晴らしい考察コメントをありがとうございました!
次に、これらの考察を踏まえ、サザエから今後の展開予想をしてみます!
◆サザエから、今後の展開を予想!
ます管理人アースは、アルミンがこのサザエ(巻貝)を、海の中から拾い上げているところが気になりました。
この「海」はアルミンの夢の達成を表しており、エレンやアルミンにとって壁の外の象徴と言えます。
その海でアルミンが見つけたモノとは何か…
おそらく「楽しさ」とか「平和」とか…
ちょっと表現できませんが、この時のジャン、コニー、サシャであったりミカサの表情に表れているものを、アルミンも感じていたのではと思います。


そのイメージが「サザエ」なのではないかと。
そしてアルミンは、共に海を目指したエレンと分かち合おうと「見て、エレン」と声をかけますが、彼は振り向きません。
エレンは全く別のものを見ており、その意味も込めて、エレンだけミカサやアルミンと違う場所に立っているという描写をしたのかなと思いました。

つまり、アルミンは夢を叶え、ミカサと同じ場所でサザエを大事に持っています。
しかし、エレンはそれに振り向きもせず、別の何かを見ています。
この二人の違い、差を顕著にするアイテムとして、「サザエ」が登場しているのではと管理人アースは感じました。
そしてここから予想できる今後の展開は「エレンとアルミンの仲違い」ですね。
今回のサザエからは、諫山先生が以前に言われていた「いつまでも仲良しではいられないエレンとアルミン」という展開が近々起きるのではないかと予想できます!
その時にミカサはどのような反応をするのか?
ジャン、サシャ、コニー達はどうするのか?
これから波乱の展開が起きそうな予感がする管理人アースでした!





