第99話ではヴィリーやエレン、そしてピークとポルコが罠にハマるなど、多くの展開が起こりました。
その中でも大きな謎の解明という意味では、ヴィリーの演説が大きな展開と言えるでしょう。
このヴィリーの演説には、どのような意味が込められているのでしょうか?
そして、そこからどのような展開が予想できるでしょうか?
ここで、その意味を考察し、そこから生まれる展開を予想してみましょう!
◆ヴィリーの演説の意味を検証!

99話にて、とうとうヴィリーの劇の幕が上がりました!
99話でのヴィリーの劇は前半と後半に分かれており、前半は「誰もが知る真実」、後半は「タイバー家の記憶とエレンへの糾弾」となっていました。
具体的に見て行きましょう!
まず前半の「誰もが知る真実」は、21巻第86話でのグリシャ父が語った歴史や、ダイナが語った歴史、そして23巻94話にてライナー母カリナや親戚達が語ったパラディ側に感じている脅威の認識の理由が説明されました。
それは始祖ユミルが巨人の力を得た事から始まったエルディア帝国による殺戮の歴史、巨人大戦の始まり、そして英雄へーロスとタイバー家によるフリッツ家討伐が語られ、その後もパラディ島に存在する超大型巨人の脅威についての説明でした。
この中で具体的な新しい内容は、英雄へーロスがやはりマーレ人であり、へーロスによる情報操作でエルディア帝国を同士討ちに仕向け弱体化させ、タイバー家と手を組みフリッツ王を島に退かせたという事がありました。
このように世界では認識され、現在でもマーレ人とタイバー家が尊重されているのでしょう。
たしかに1,000年以上世界中を蹂躙していたエルディア帝国を倒したとなれば、英雄と称されるでしょう!
タイバー家の末裔であるヴィリーが、エルディア人でありながら世界中から人望を集めているのも頷けます。
そして、同時に未だ世界中を平らにするほどの超大型巨人を持っているとされるパラディ島が脅威に感じられているのも、納得できますね!
「不戦の契り」が世界では認識されておらず、いつでも「幾千の超大型巨人」を操れると思われていたようです。
これならば、世界中でパラディ島のエルディア人が恐れられるのも分かる気がしますね!
そして後半は、この内に「巨人大戦の顛末について」と「不戦の契りについて」の真実が明かされ、「エレンへの糾弾」が語られます。
「巨人大戦の顛末」は、タイバー家が戦槌の巨人を継承すると同時に継承してきた当時の記憶から語られた真実でした。
それは英雄へーロスとタイバー家によりフリッツ王を討伐して巨人大戦が終了したのではなく、145代フリッツ王の平和を願う心により終了したという内容でした。
そしてその145代フリッツ王の平和を願う心により、パラディ島に籠もった始祖の巨人継承者であるレイス家が「不戦の契り」をも継承することになり、パラディ側が攻めて来なかったという内容でした。
そして最後にその145代フリッツ王の「不戦の契り」を奪い、平和を乱す存在としてエレンの名前を発表し、終わりました。
こうやってまとめると、要は「巨人大戦を終わらせた本当の人物は145代フリッツ王であり、その心を踏みにじり反乱を起こしたエレンは脅威である」という内容に見えますよね。
このヴィリーの演説は、やはり「エレンが世界の敵である」という内容のように見えますね。
ただ、今回注目したいのは、145代フリッツ王の「不戦の契り」が「平和を願う心」であるとヴィリーが説明する場面です。

その平和を願う心は「これまで虐げられ続けたマーレの解放」「マーレが王家の命か始祖の巨人を奪おうとしたら、それを受け入れる」と言っており、さらには「マーレがエルディア人の殲滅を願うなら それを受け入れる」と言っています。
この内容は、17巻69話でのウーリとケニーの会話に繋がりますよね!
「この世界はそう遠くない未来 必ず滅ぶ」とのウーリの言葉は、この思想の上にあったという事でしょう。
つまり、マーレはいずれ力を付け、壁内にいる自分達を攻めに来るし、その時は全てを受け入れると決心していたのですね。
そう考えれば、全ての辻褄が合いますね!
さて、ここで思い出すのがこのウーリの後の継承者フリーダとグリシャが邂逅した場面です。

この時にグリシャが言った言葉は、まさに「マーレが力を付け、王家の命と始祖の巨人を奪いに来た」という内容でしょう。
この内容を聞いたフリーダは、グリシャになんと返答したのでしょうか?
今回のヴィリーの演説を踏まえ、今一度考察してみましょう!
◆ヴィリーの演説からフリーダの返答を検証!

この内容と同じ考察を、90話にてエレンがグリシャの記憶を思い出した場面が登場した時に90話考察!フリーダの返答を予想!にて考察しています。
この時の管理人アースは、フリーダは「壁の民を助けたくば、我と我が一族を全て殺せ。さすれば、始祖の力はそなたのものになるであろう」と言ったのではと予想しました。
この時にグリシャはレイス家を皆殺しにしており、その理由がフリーダの返答にあるのではと考えたからです。
そして、この返答を聞いたエレンの表情もそのような内容を示唆しているように感じました。
ただ、今回のヴィリーの演説の内容を聞くと、もっと違う内容が考えられますよね。
「始祖の巨人を使う方法」という内容を言ってはいないのでは?、と察せられます。
ヴィリーによると145代フリッツ王は「全てを受け入れる」と言っていたようです。
「全てを受け入れる」と考えているフリッツ王は、グリシャに何と言うでしょうか?
エレンが思い出した記憶によると、グリシャはまず「壁の王よ!今すぐ壁を攻めてきた巨人を殺してください!」「壁の民が…喰われてしまう前に」と言っています。
全てを受け入れるというフリッツ王は、これにどう返答するでしょう?
「マーレが我々を殺しに来たのならば全てを受け入れよう。」
「この壁の民も同じである」
このような内容の返答ではないでしょうか?
この返答に激昂したグリシャは、レイス家を皆殺しにしてしまう…という顛末だったのではないかと管理人アースは予想します!
◆フリーダの返答からエレンの動きを予想!

さて、このような内容の記憶を見たエレンは、145代フリッツ思想から巨人大戦の顛末、そしてジークが王家血統であり義兄であることも全て知っているでしょう。
そんなエレンは、これからどのように動くでしょうか?
やはり、王家血統であるジークと手を組もうと考えるのではないでしょうか?
98話考察!エレンのボールとグローブから展開を予想!や97話考察!エレンの手紙からの展開を予想!でも予想していましたが、ジークとエレンが既に接触しており「一時的に手を組む」展開はあるかなと考えられます。
そして、まずはジークと手を組み「対ヴィリー&マーレ」を展開し、その後にジークと戦う展開はあるかなと思われます。
この辺りはまだ情報が少なく難しい予想となりますが、おそらくはエレンとジークが手を組んでいると予想します!
第100話で、この辺りの展開が起こる事を今から期待してしまう管理人アースでした!\(^o^)/
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