とうとう祭事が動き出し物語も動き出した99話「疾しき影」となっていますが、ライナーとエレンの会話、ピークとポルコがかかった罠など、見どころが盛りだくさんな内容となっていました。
それらも今後の展開に大きく影響する動きですが、その中でもヴィリーが語った「タイバー家に継承された世界の歴史」は物語の根幹にある、大きな謎の解明に関する重要な内容となっていました。
これは間違いなく、物語の中枢をなす謎の答えと言えるでしょう!
これまでにも登場した「失われた世界の歴史」の内容と比べ、検証してみます!
順番に見て行きましょう!
◆これまでに登場した「失われた世界の歴史」についてのまとめ!

これまでに登場した世界の歴史は、「壁内の世界の歴史」「レイス家の世界の歴史」「グリシャ父が語ったマーレの世界の歴史」が主な内容となっているでしょう。
それぞれ順番に内容を見て行きましょう!
「壁内の世界の歴史」は、1巻に登場した「進撃の巨人」当初の設定となった歴史を指します。

第2話冒頭にて、訓練兵団104期生解散式で語られた内容となっており、主な内容は以下のようになっています。
まさに「進撃の巨人」の当初の設定ですよね!
ただこれはエルヴィンの父親の仮説から否定され、レイス初代王による記憶の改ざんによって捏造された歴史であることが「王政編」にて証明されます。
その際にレイス家に継承されている世界の歴史が登場し、16巻第64話にて登場します。

主な内容は以下のようになっています。
ここで「壁」が巨人の力によって築かれたと分かっています。
そしてレイス家の巨人を継承することにより「世界の記憶」も継承されることが判明しています。
次に21巻86話にてグリシャ父が語った「マーレの世界の歴史」について見て行きましょう!

ここで初めて1000年単位での歴史が登場し、巨人誕生の歴史が明らかとなりました。
ただ、ここでの「1700年間の民族浄化」は第88話にクルーガーにて疑問が呈されています。
さて、これまで登場した世界の歴史を繋げて考えると、どうなるでしょうか?
約1850年前に始祖ユミル・フリッツが巨人の力を得て9つの巨人が誕生し1700年間世界を支配するが、100年前にマーレによりフリッツ王をパラディ島に追い込み、壁の中に籠もらせることに成功します。
その壁はフリッツ王=レイス初代王が巨人の力で築き、共壁に籠もる事になった壁内人類の記憶を改ざんし、それまでの歴史を忘却させます。
そして壁外には巨人しかおらず、人類は壁内にのみ存在すると歴史を捏造します。
このようになりそうですね!
さて、これは98話までに登場した世界の歴史のあらすじでした。
それでは99話に登場した「タイバー家の世界の歴史」の内容を検証し、これまでの情報と照らし合わせ考察してみましょう!
◆タイバー家の世界の歴史とは!これまでの情報と比較!

では99話に登場した「タイバー家の世界の歴史」とはどのような内容なのでしょうか?
ヴィリーは、先に述べた「グリシャ父が語ったマーレの歴史」の中で、巨人大戦について細かく説明をします。
まず、巨人大戦は世界を支配し敵がいなくなった、8つの巨人を持つ家が争い始めた事から始まったと語ります。
そこをマーレの英雄へーロスが情報操作を駆使し同士討ちさせ、さらにタイバー家と手を組みフリッツ王を島に退かせたとします。
ただ、パラディ島には未だ数多くの幾千万の巨人を持っており、フリッツ王はいつでも世界を踏み潰せる状態だとし、それでも世界が滅んでいないのは偶然であったと説明します。
これが「グリシャ父の語ったマーレの歴史」の詳細であり、マーレ以外でも世界中で理解されている「共通の歴史」であるとヴィリーは語ります。
86話でグリシャ父が語った歴史の内容と変わらないですが、「巨人大戦でフリッツ王を退かせたのはマーレの英雄へーロスとタイバー家であった」という事はこの時明らかとなっていますね!
さらに「パラディ島のフリッツ王には、未だ世界を滅ぼすだけの力がある」という部分が強調されています。
ただ、概ねの歴史はグリシャ父が語った内容と合致すると思われます!
そしてこの内容を語った後に、ヴィリーは「公で話すのは初めて」だと前置きし、「タイバー家に継承されてきた記憶」を公表します。

その内容は、先程の巨人大戦でパラディ島に退いたのは「平和を願うフリッツ王」の意志であり、それに協力したタイバー家と結託し、さらにマーレ人であるへーロスを英雄とし、これまで虐げてきたマーレを解放することが目的だった、という事でした。
つまりは、全てはフリッツ王の計画だったということになりますね!
さらに「不戦の契り」により、パラディ島のフリッツ王には世界を踏み潰すだけの力は存在しない、使用できないことも明らかとします。
これはこれまで明らかとなっていた「世界の歴史」と照らし合わせても合致する事実であると思われます。
まだ「なぜマーレにエルディア人を残していったのか?」や「壁の巨人となった人間はどのような人々なのか?」など、いくつかの謎は残っていますが、概ねこれまでの歴史と合致するので、大きな嘘をついてはいないとは感じられませんよね!
ただ、気になるのは「なぜ今その歴史を世界に公開するのか?」です。
今回の劇の目的は「パラディへの宣戦布告」であり、タイバー家の「宣言」であるとこれまでに分かっています。
となると、この「タイバー家歴史公開」の劇は、最後に語った「エレンが世界の平和を脅かす存在である」と世界に伝える為に歴史を公開したということでしょうか?

つまりは、ヴィリーが語った歴史は真実だが、それを語った目的はエレンが世界の敵であると発表するためだったということになりそうですね!
しかし、少し納得できないのは「エレンはそれほど脅威なのか?」ということです。
「始祖の巨人」を発揮できないエレンは、世界中に発表しなければいけないほどの脅威なのでしょうか?
まだ、ヴィリーには明らかとなっていない別の目的がありそうな気がします。
それが何なのか?
これはもう少し事実が明らかになってから、別の機会で考察したいと思っています!
次回に展開するであろう、ヴィリーの劇の続きが楽しみです!\(^o^)/
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