99話にて、これ以上ないほど追い込まれているライナーは、見ていても不憫で仕方がない状態となっていました。
以前に比べ成長し、落ち着き払っているエレンとは対称的となっており、パラディ島時での二人の関係と比べたら、その立場は完全に逆転したように見えました。
そんな状態のライナーの今後は、一体どのようになってしまうのでしょうか?
ライナーには、救いのある最期は用意されているのでしょうか?
現在のライナーの状態を検証し、そこからライナーの最期の展開を予想してみましょう!
◆エレンとの再会したライナーを検証!

まず、現在最新話99話でのライナーの状態が、いったいどのようなものなのかを検証してみましょう。
地下室でエレンと再会したライナーの最初の一言は「…ありえない」でした。
これは、目の前にいるエレンを確認しながらも「ここにエレンが来られる訳がない」という、現実的に不可能な出来事としか思えないライナーの心情を表していると思われます。
たしかに、パラディ島からマーレに「来られるわけがない」と、まずは思うでしょう!
しかしその後、傷を付けた掌を見せながら地上にいる一般人を「いつでも巨人化し、その人々を殺すことができる」という意味の言動をエレンは見せます。
そこで初めてライナーはエレンがエレンだと実感し、そして恐怖の表情を見せます。
おそらくここでライナーは、自分がエレンの故郷であるシガンシナ区で行なった大量殺戮「壁ドン」を想起したでしょう。
そこからしばらく時間が経ち、ライナーはやっと一言「どうやって…ここに来た?」と、やはり現実的な疑問をエレンに尋ねます。
しかし、エレンに無碍に却下され、改めて「何しに…ここに来た?」と、エレンがそこにいる理由を改めて尋ねます。

その質問に対するエレンの「お前と同じだよ」という答えを聞き、一気にライナーは追い込まれた表情をし、同時に一気に息が荒くなります。
そして「…な…」「な…」と何か言葉を発しようとするのですが、具体的な言葉が発声できません。

ここでエレンに対する恐怖と、さらにおそらくは「自分自身が行なった罪に対する恐怖」がライナーに襲いかかっているのだと思われます。
最初にエレンに感じた「巨人化による殺戮」の恐怖から、今度は「自分が行なった罪に対する恐怖」がライナーの中で、間違いなく大きくなっていると感じられます。
ただ、ライナーの中には「恐怖」だけが生まれているのでしょうか?
管理人アースは冒頭に登場した場面から、それだけではないと感じます。
99話冒頭では、97話にて登場した訓練兵団時代のライベルアニが夜に集まり会話した場面の、その続きが登場しています。
そこではベルトルトが「開拓地で首を吊ったおじさんは、誰かに裁かれたくて自分達に壁ドン時に子供を見捨てて逃げた話をしたのだろう」と話しています。
これはまさに、現在のライナーの心情を表した場面だと管理人アースは捉えています!
つまりライナーは、「エレンに裁いて欲しい」という気持ちを間違いなく持っているはずです。
それはエレンがここに来た理由を「お前と同じだよ」と答えられ、それが「壁ドンをした時のライナーと同じだよ」という意味だとすぐに理解している事からも察せられます。
エレンを見て、すぐに「壁ドン」を連想していることからも、「その行為をエレンに裁いて欲しい」と願っている事が分かりますよね。
そしてまさにこの時に、ライナーはエレンに裁かれていると感じているはずです。
そこからも、エレンに「恐怖」以外の「願いが叶いつつある充足感」も伴っているはずです。
しかし、ライナーが感じている罪があまりに大きすぎ、それに慄き、もう恐怖しか感じていないような描写となっていますよね!
ライナーの願いが叶っている状況なのですが、ライナーは恐怖しか感じられていないのかもしれませんね。
そして「…俺は」と何か言い訳のような言葉を発しようとしていますが、エレンに止められ、それも叶わない状態となってしまいます。
ここから黙ってヴィリーの劇を聞く事になりますが、その間は自分の罪の意識のみに襲われている状態のように見えます。
その後、ヴィリーの劇を聞いたエレンが、「お前達は世界を救おうとしたんだろ?」とライナーに言います。
その言葉にライナーは目を見開き、しかしそれでも後ろめたさと不安が混じったような目で顔を上げ、エレンを見ます。

そんなライナーにエレンは「何も知らねぇ子供が4人…」「あの島に放り出された…」「まだ何も…知らなかった」と、まさにライナーの救いとなる言葉をエレンは発し、その言葉にライナーは信じられないような表情をします。
さきほど止めれたライナーの言い訳はおそらく、「…俺はただ、世界を救おうとしただけなんだ」「そうするより他はなかったんだ」と言おうとしていたのではないでしょうか?
その言葉をまさにエレンが言い驚き、「自分は許されるのか?」「エレンは理解してくれるのか?」という気持ちでエレンを見たのだと見受けられます。
ライナーは裁かれたかったでしょうし、同時に許されたかったのでしょう。
それもシガンシナ区で母親を失った「壁ドンの被害者」であり、訓練兵団時代の同期である意味最も親しくなった相手である「エレンに裁かれたく、許されたかった」のだと考えられます。
この時まさにライナーは、それが手に入るのか?という気持ちで、同時に信じられない気持ちを持ちながらエレンを見たのではないかと思われます。
このように、99話でのエレンとの再会場面は「恐怖、充足感さえも打ち消される恐怖と、そこから手を差し出された救いとそれに対する不安」を、ライナーは感じたのではないかなと思われます。
ただこのままライナーは、エレンの言葉から救われるのでしょうか?
それとも!?
ここから、この後のライナーの展開、そしてその最期を考察し、予想してみましょう!
◆エレンとの再会場面からライナーの最期を予想!

これまでの考察から分かった「エレンに裁かれたい」が、「あまりの罪の大きさに、裁かれる恐怖に支配されている」ライナーの最期とはどうなるのでしょうか?
現在展開しているマーレに舞台が移ってからのライナーには、「悲しい子供時代」から「分裂が生まれつつある訓練兵団時代」の描写が展開していました。
母の望みである父親と暮らすという目的の為に戦士を目指し戦士となりますが、父親には全くその気がない事が分かり、戦士となった理由もマルセルによるものだと判明します。
そしてマーレのため、人類のためだと言い聞かせながら壁ドンを行いますが、そのために流された血は、決して目を逸らせられるものではありませんでした。
自分の為にマルセルは死に、アニからも罵倒され、全ては自分が原因である事も理解しています。
そんなライナーの救いはエレン経ち104期生でしたが、戦士と兵士の間での揺れに耐えられず、戦士へと決行しますが、マーレでの暮らしもライナーには安寧をもたらすものではないようでした。
マーレが舞台となってから判明したこれまでのライナーは、支えになるものから、ことごとく裏切られているように見えますし、周りをことごとく裏切ってしまっているようにも見えました。
これはライナーに分裂が生まれた原因でしょうし、分裂が生まれたことにより、兵士も戦士も裏切ってしまっていますよね。
そんな自分に耐えられず、自殺しようとしている描写も登場していました。
ある意味、自分を裁こうとしていたとも見えます。
そして今回、最も自分を裁くに適したエレンが目の前に現れ、裁かれようとしています。
そして、ライナーを許すような言葉をかけようとしているように見えます。
エレンはライナーを許すのでしょうか?
ここから、ライナーはどうなるのでしょう?
管理人アースは、ライナーはエレンに許されたとしても、おそらくは自分で自分を許す事ができないのではないかと考えます。
おそらく、エレンはこれまでのライナーを最も理解できる人物となるのではと思います。
それにより、訓練兵団時代でのエレン達を裏切っていた自分が許される事はあるかもしれません。
そして壁ドンを行なった自分をも、理解してくれるかもしれません。
しかし、どう考えても、現在のライナーが自分を許す事はできないのではないかと思われるのです。
ただ、鍵となるのはファルコかなと思われます。

ファルコは、まさに戦士候補時代のライナーを投影する存在となりえます。
そのファルコの言動により、これからのライナーの贖罪となる行動を指し示す展開が起これば…もしかしたらライナーが救われるという展開も起こるのかなと感じます。
ただ、救われる展開が起こっても、ライナーの最期が登場しそうに感じるのは管理人アースだけでしょうか?(・_・;)
今後、ファルコの動きによりライナーに救いとなる展開が起こるのではという考察結果となりました!
ただ、ライナーの最期が近いのでは、とも感じる管理人アースでした(;´Д`)
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