進撃の巨人

【進撃の巨人】ネタバレ96話考察!アニがライナーを蹴り続けた理由を検証!

96話「希望の扉」は、これまで謎となっていた845年シガンシナ区陥落の裏側を描いた回となっていました。

しかし、それと同時に多くの伏線と謎が提示されている展開も伴っており、中でもアニがキレてライナーを蹴りまくる場面は強い印象が感じられ、同時に何かの伏線かなと思わされました。

このアニの場面は、どのような意味が含まれているのでしょうか?

いったい、何がアニをあそこまで爆発させたのでしょうか?

検証してみましょう!

◆アニがキレた場面が生まれた経緯を考察!

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「進撃の巨人」第96話「希望の扉」より

始祖奪還作戦の続行を訴えるライナーをいきなり蹴り上げ、そのまま蹴りまくる場面はかなり強い印象を与える場面となっていました。

まず、この場面を見てアニ外伝「LOSTGIRLS」のこの場面を思い出した人も多いのではないでしょうか?
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「LOST GIRLS」第4話「コデロイン」より

この場面を知らない方は、LOSTGIRLSネタバレ4話(アニ外伝)の考察まとめ!にて見られますので、見てみて下さい!

この時の幼いアニは、厳しく指導する父親に耐えられず、いきなり父親を蹴り、父親の足に障害が残るまで蹴り続けています。

この時の何も言わずいきなり蹴り出し、ずっと蹴り続けるアニは今回の場面と重なる部分が多いですよね!

もしかしたら、今回の場面は「LOSTGIRLS」のこのエピソードから生まれたのではないかと感じました。

ちなみに以前、アニメの場面から新しいキャラの一面を発見するという話を、諫山先生がインタビューで話をされていました。

この時のインタビューでは、エレンの自分では認識していなかった一面をアニメ1期にて発見したという話でしたね。

このように、もしかしたら今回の場面は「LOSTGIRLS」のアニを見て、アニの新たな一面を諫山先生が発見して生まれた場面なのかもしれませんね!

さてそんなアニがキレた場面ですが、このようにアニがいきなり相手を傷つける事をする存在だと示す場面は、94話でも登場していました。
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「進撃の巨人」第94話「壁の中の少年」より

この時は意味もなく虫を踏みにじっており、ライナーやベルトルトや読者をも引かせる場面となっていました(・_・;)

この場面については、94話考察!アニが虫を踏み潰した意味を検証!にて考察していますので、興味のある方は見てみて下さい!

この時の考察ではこの時の場面には「アニは強いストレスを感じており、それが溢れ出している場面」と考察しました。

幼少期に受けていた父親からの強い圧力とマーレの戦士として選ばれるであろう事実に対する複雑な心情から、アニの中に強いストレスが常にあるということを表しているのであろうと考察していましたね!

この場面と今回のアニがキレた場面は、繋がっていそうですよね!

それでは今回のアニがキレた場面を検証してみましょう!

◆96話考察!アニがキレた場面を検証!

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「進撃の巨人」第96話「希望の扉」より

今回、始祖奪還作戦は失敗だと判断し引き返そうとする自分を止めるライナーを、アニはいきなり蹴り上げました。

そして自分を取り巻く全ての事象に対し批判しながらライナーを蹴り続け
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「進撃の巨人」第96話「希望の扉」より

そして自分をも批判します!
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「進撃の巨人」第96話「希望の扉」より

そして最後は全てをライナーに押し付け、ライナーに「死ね!」と言いながら蹴ります!
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「進撃の巨人」第96話「希望の扉」より

この場面からは、どのような意味が感じられるでしょうか?

まず、もともとアニはマルセルを失った事をかなり後悔していました。
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「進撃の巨人」第96話「希望の扉」より

自分が冷静であれば、少なくとも「顎の巨人」とマルセルの記憶を失わなくても済んだのではとアニは感じています。

ここから、この時点でかなり自分を責めているのではと思われます。

そして、ライナーに「このままマーレに帰れば、自分も粛清の対象になる」という可能性を示唆され、そのライナーの考えを認めた瞬間、アニはライナーを蹴り始めています。

ここから、「マルセルを助けられなかった後悔」に加え「自分の身の危険」というストレスもアニにはかかっていたでしょう。

さらにこの後、「名誉マーレ人」と「エルディア人」「マーレ」という自分を取り巻く全ての事象への批判を繰り出します!

ここに、アニが日常的にストレスを抱えていた事が察せられますよね!

これにはアニの父親の影響もあると思われますが、アニは自分を取り巻く全ての者に批判的であり、ストレスを受けていると分かります。

その原因は「全員嘘つき」で「自分の事しか考えていない」とアニは感じているからのようです。

そして、この時点で自分もそうであると自覚し、
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「進撃の巨人」第96話「希望の扉」より

その後、開き直ったかのように「自分の為に全部罪を被って死ね」とライナーに言います。

要は、周りの全ての大人達が嘘つきで自分勝手だと感じ強い嫌悪感をアニは抱いているのですが、そういう自分自身も「父親の元に帰る」という目的の為にそうならざるを得ない、という出口の無い状態にアニはいるのでしょう。

これはかなり強いストレスですよね!

アニは嫌な自分を常に意識して毎日を送っているのだと察せられます。

そう考えると、この後のアニの涙は何ともならない自分に対しての涙なのかなと思われますね。
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「進撃の巨人」第96話「希望の扉」より

これはかなりつらいですね…(´;ω;`)

今回の考察で、今回アニがキレた理由は「何ともならない自分を自覚したため」だと分かりました。

そしてこのようなアニの状況を鑑みた後に77話の場面を見返すと、さらにたまらなくなりますね。
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「進撃の巨人】第77話「彼らが見た世界」より

アニが再登場した後に、少しでも救われる展開が起こることを願ってしまう管理人アースでした(´;ω;`)

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