ミカサ・アッカーマン

【進撃の巨人】ネタバレ123話考察!ミカサ回想の真相を検証!結果は違っていたのか?

これまでの「進撃の巨人」で回想シーンから始まった回は多いでしょう。

進撃ファンならば、123話を読んだ後にこう感じたでしょう。

「ああ、また回想シーンからだったんだ」と。

そう、時系列に関係なく回想が入れ込まれて描かれるのが進撃の特徴のひとつであり、123話もそんな描かれ方をしていました。

しかし、ミカサの回想シーンから始まった回というのは、珍しいですよね。

さらにミカサの「結果は違っていたかも」というモノローグには、ドキッとしました。

けっこう珍しいのではないでしょうか?

ここでミカサの回想から始まり、さらに「結果は違っていたかも」とモノローグさせる意味を考えてしまうのは管理人アースだけでしょうか?

もしかしたら勘違いになるかもですが、検証してみたいと思います!

◆ミカサの回想、モノローグを検証!

2019-11-23_184555

123話は、数ヶ月前と思われる調査兵団によるマーレ潜入調査の回想シーンから始まりました。

それはミカサのモノローグによる、ミカサ主観の回想シーンとなっていました。

これ、かなり珍しいですよね?

これまでにミカサの回想シーンから始まった回が、あったでしょうか?

おそらくは、第6話「少女が見た世界」くらいでしょう。

ただ、第6話でのミカサの回想シーンは出来事を思い出していますが、この時のミカサがどのように思っているかのモノローグは登場してはおらず、ただ思い出して描写していただけでした。

今回のように「誰もがエレンは変わっと言う」「私もそう思った」のように、ミカサのモノローグの描写はありませんでした。

リミッター解除の場面だけは、伏線としての心理描写はありましたが…

では、ミカサのモノローグから始まった回はあったのでしょうか?

これは第8話「咆哮」だけだと思われます。

巨人が巨人を倒すシーンを見ながら「ただひたすら困惑した」とのミカサのモノローグから始まるシーンは、けっこう印象深かったですよね!

おそらくミカサのモノローグから始まった回は、この回だけでしょう。

しかし第8話冒頭は、回想シーンではありませんでした。

ミカサの回想シーンによる、ミカサ主観のモノローグで始まる回は、今回123話が初めてでしょう!

さらに、ミカサの回想シーン、モノローグで始まるのは第6話、8話が掲載されている2巻以来ということになりそうです。

このように、今回123話はけっこう珍しい、久々な始まり方をした回だと分かりますよね!

だいたいが、ミカサの回想やミカサの心情を表すモノローグじたいがかなり珍しい、とミカサファンなら感じているのではないでしょうか?

2巻くらいの頃はミカサのモノローグや回想は多いのですが、それ以降はほとんど登場していません。

第108話のエレンの「お前が大事だ」発言が登場した回想シーンと、第43話でライナーとベルトルトをキチンと仕留めきれなかった時の「次はもう無い」くらいではないでしょうか?

108話でのミカサの回想シーンは、コニーやジャンに「エレンは私達を大事に思っている」と言いたいが為の、いわゆる記憶を思い出す為の回想シーンでした。

そのため、ミカサのモノローグは登場していません。

そして第43話でのミカサのモノローグは、今回123話と似たようなモノローグでしたよね。

43話の「次は無い」「次はもう無い」と123話の「結果は違っていたんじゃないかって」という描写は、両方ともいわゆる「後悔を表すようなモノローグ」だと言えますよね。

そして同時に43話の考察!「鎧の巨人」の伏線ポイントまとめ!でも「次はもう無い」発言をループ伏線と考察しましたが、今回の123話「結果はちがっていたんじゃ…」発言も同じように考察できます。

つまり、

・ミカサの回想、心情を表す描写は珍しく、そこから始まる回はほとんどない。
・登場している場面には、ループ伏線が感じられる。

ということになると考えられるのです。

これはうろ覚えなので書いて良いか分かりませんが、諫山先生のどこかのインタビューで「ミカサのセリフや回想には非常に気を遣う。ユミルのセリフや回想は制限が無いのでスゴく書きやすい」みたいな発言があったと記憶しています。

つまりミカサには大きな伏線があるので、変なセリフや回想は入れられない、みたいな意味合いの発言をされていたのです。

このために、2巻以降にはミカサの心情を表すモノローグや回想が減った、と考えられますよね。

ここまでで、123話の始まり方がかなり珍しく、ミカサにとってかなり特別な描写であることが分かりました。

では、それが何を意味しているのか?

さらに考察を進めてみましょう!

◆「結果は違っていたかも」モノローグの真相は?

2019-11-23_185032

ではここでミカサの特別な描写とも言える「回想シーン」と「心情を表したモノローグ」が、なぜ登場したのか?

諫山先生が気を遣うみたいな発言をしていたミカサのシーンが、ここで登場した意味とは?

おそらくは、最近とみに言われている「終りが近いから」でしょう。

管理人アースは、最後の展開は東洋の一族の回収である、ミカサの伏線が回収される展開だと考えています。

その展開が近くに登場するのではないでしょうか?

そのための伏線が、今回の回想シーンであり、「結果は違っていたかも」モノローグなのではないでしょうか?

やはり管理人アースは最後のミカサの伏線回収が「ループ回収」であるように思えてしまいますね。

「結果が違っていた」描写が登場するように感じますよ!

今回の考察で123話の始まり方がかなり珍しくミカサにとってかなり特別な描写であり、東洋の一族伏線回収が近いのでは、と予想できました!

次章が「東洋の一族編」であり、ミカサの伏線回収が登場したら嬉しいですよ!\(^o^)/

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POSTED COMMENT

  1. ユミル・イェーガー より:

    こんにちは。

    井筒孝庵さんと団長のやり取りを拝見した後、ミカサ外伝を読み返してみました。

    「巨大な力」「相応の報い」「鏡男のセリフ」などなど 今読み返すと原作本編に関わる重要なキーワードが読み取れます。

    そして 何といっても外伝最終回ラストのモノローグ。
    「もし…あと一つだけ願いが叶うなら…もう一度 エレンに会わせてください」
    これ たまりませんねぇ・・・
    原作7話では巨人として復活したエレンと再会する運びとなりますが、このセリフ、123話の時点で読み返すと 泣きそうになりましたぁ。。。。

    当時 団長の考察にあったミカサの「願望達成能力」
    ループというより この「願望達成能力」という言い方が とてもしっくりきます。
    東洋の一族に秘められた「願望達成能力」と「相応の報い」
    これ 来そうな気がしてきました!!
    「やり直し」ではなく「相応の報い」を伴う「願望達成能力」

    どのように展開されるか?何とも言えません…
    もしかしたら 今のエレンの行動そのものが「相応の報い」を伴った「願望達成」への行動なのかもしれません。
    「悔いなき選択」のために、ミカサがその能力をあえて使わない という展開もあるかもしれません。

    他にも
    「アレは 本当に夢だったのか…」
    「世界を敵に回す行為だったとしても 行かせるべきじゃなかった」
    蝶の描写と「もういいだろう…そろそろ帰る時間だ」
    などなど ミカサ外伝の中には 読み返せば読み返すほど 最終話への展開やミカサの謎の能力への伏線がたくさんあって……

    もう 妄想が止まらなくなってしまいました(笑)

    • 管理人アース より:

      >当時 団長の考察にあったミカサの「願望達成能力」
      ああ、懐かしいワードです(笑)
      願望達成能力、目的達成能力という言葉をけっこう使っていた時期があったように覚えています。
      外伝には間違いなくループ能力が描かれていると感じますが、それがどこまで本編に反映されるのか?
      アニも含め、LostGIRLSの活躍がむっちゃ楽しみです(^^)

      管理人アース

      • ユミル・イェーガー より:

        団長 返信コメントありがとうございます!

        「願望達成能力」は「相応の報い」と絡める(セットにする)ことで、ご都合主義のチート能力ではなくなるので 結構使えそうな気が…

        外伝でのアニとミカサ それぞれの言葉
        「何があろうと私は故郷に帰る」
        「もう一度 エレンに会わせて下さい」

        きっと叶うと 願っています。。。

        • 管理人アース より:

          >(セットにする)ことで、ご都合主義のチート能力ではなくなる
          たしかにですね!
          アニとミカサが少しでも救われる展開が来たら嬉しいですよ!(^^)

          管理人アース

  2. どーなつたべたい より:

    こんにちは。
    サイト更新お疲れ様です。

    私も以前、123話のミカサの回想は珍しく、ループの伏線なのではないかとコメントさせていただきましたが、管理人様も同様に考えていたようで、なんだか嬉しいです!

    東洋の一族とループ説の関連はほぼ確実だと考えてもいいのではないでしょうか?

    地ならしも始まり今後の展開が非常に楽しみですね!

    お体をご自愛ください。
    それではノ

    • 管理人アース より:

      >東洋の一族とループ説の関連はほぼ確実だと考えてもいいのではないでしょうか?
      どうでしょうね~。
      何らかの形で回収されるとは思いますが、諫山先生の事なので斜め上を行く展開かなとも妄想しちゃいます(・_・;)
      ループじゃなかったとしてもミカサが活躍し救われる「回収」が起こるなら嬉しいです!(^^)

      管理人アース

  3. ロック より:

    考察有難うございます!

    諌山先生曰く、進撃の巨人のコアはエレン、ミカサ、アルミンの物語という事なので、アルミン、ミカサの視点で以前過去編のモノローグが語られた手法を見るに、これからエレン視点のモノローグも出てくるのではないかと予想ます。その視点から、イレイナ会談、クリスタ妊娠などの伏線、自身が進撃の能力を使って見てきた景色など回収されると期待してます。

    • 管理人アース より:

      >エレン視点のモノローグも出てくるのではないかと
      良いですね!
      この展開期待したいです。
      エレンの本音をモノローグで知りたいですね!

      管理人アース

  4. 狛犬 より:

    他の方が既に触れていたら申し訳ありません。

    クルーガーからの知性巨人は寿命13年という情報を、牢屋で懲罰中のエレンがグリシャの記憶から思い出した時に、隣の牢屋に居たミカサが
    「そんなはずはない」
    と発言していましたが、今後、この伏線も回収
    されますよね?

  5. 団長殿、いつも更新お疲れ様です。

    123話ラストはショッキングな展開ではありましたが、個人的にはちょっと嬉しく思える回でもありました。
    106話のアルミンのケースと酷似したミカサの回想を見た時に、本当にループ世界が存在するのかもしれないと感じたからです。

    今思うとこのサイトに初めて来た時に真っ先に読んだのが、一番目立つ位置にあったループ考察シリーズでした。
    物語が佳境に進むにつれミカサの頭痛の謎もうやむやとなり、このままスルーされてしまうのではと感じていたのですが、ここにきてループ説の真実味が増して来た気がします。

    気になるのは団長殿の触れられている諫山先生のインタビューの件ですね。
    ひょっとしたら例のネームの中にあったメモ(事件)の黒字で塗りつぶされた部分が、今回のマーレでの出来事に当たるのではと考えました。

    このままお話が進んでしまうと全世界の人類だけでなく、読者も絶望的な最期を迎えるような気がします。
    ミカサの秘めた力がハッピーエンドに導いてくれる事を祈っています。

    • 管理人アース より:

      >ミカサの秘めた力がハッピーエンドに導いてくれる事を祈っています。
      全くの同感で、管理人アースもそのようなイメージを持っています。

      >例のネームの中にあったメモ(事件)の黒字で塗りつぶされた部分が、今回のマーレでの出来事に当たるのでは
      なるほどですね!
      たしかに「マーレに行って事件」という意味だったのかもですね。
      管理人アースはどちらかと言うとヒィズル国に行って事件、と思っていました。
      いや、たしかにマーレだったのかもですね。

      管理人アース

  6. 井筒孝庵 より:

    たまたまテレビでJA共済のCM(保険見直し篇)が目(耳)に留まって、

    男子(カズちゃん) 「なんでそんなに心配してくれるの?」

    女子(有村架純) 「(微笑みながら) 好きだから・・・仕事が」

    ( ̄□ ̄;)!!

    やらかしたのはミカサだけじゃなかった、カスミもだった( ̄▽ ̄;)

    ーーーーーーーーーーーー

    • 井筒孝庵 より:

      こんばんは。

      別トピックにて少し記しましたが、また、それいけアッカーマンさんが言及されていますが、

      今回のミカサのエピローグは、2年半ほど前のミカサ外伝(LostGirls)と主題が相当に重なり合っていると観ていて、

      次話以降では、いよいよタトゥー/刺繍の謎解きやミカサの真の力の秘密への期待感が増しています(*^^*)

      ・・・

      別トピックでのミカサ外伝(↓)

      URL省略。
      (ネタバレ4話最終回の考察まとめ!、2016/04/16)
      (ネタバレ3話の考察まとめ!、2016/03/15)

      謎の巨大な力と、エレン、ミカサとの諸関係(↓)が改めて興味深い。

      ・ 邪悪で危険な力がエレンを引き寄せ取り囲む、(byミカサ、byグリシャ)

      ・ ミカサはその力からエレンを守れる、(byグリシャ)

      ・ (しかし) エレンをその力から守ることは、エレンに外の世界を諦めさせることであり、エレンはそれを望まない、(だから)ミカサにエレンは止められない、(byミカサ)

      ・(だけど)ミカサが世界を敵に回してでもエレンを行かせるべきではなかった、止めることを諦めるべきではなかった、(byミカサ)

      《コメント》

      ♯1 今現在、エレンは世界を敵に回している、

      ♯2 おそらく世界だけでなく、ミカサらもエレンを止めにいく可能性が出てきている、

      ♯3 外伝では、あたかも「ミカサが世界を敵に回してでもエレンを止めるべきだったが、諦めて止めなかったことを悔やんでいる」、

      ♯4 第123話のモノローグでは、おそらくは「今度は諦めずにエレンを止めたけれど、それでも悔いが残っている」

      ♯5 第123話のモノローグと外伝とは対照的な対(つい)になっている・・片や躊躇いと決断しなかったことへの後悔、片や決断したけれどそれでもどこか悔やまれる悔いなき選択。

      ・・・

      ミカサ外伝は、シュールでミステリアスな不思議な魅力を備えた異色の短編として気にいっています・・ミカサの心象風景の描写とも、ある種のサイコサスペンスとも、ダーク&ファンタジックなループ世界の話とも受け取れる、多重/多色な作り込み。

      同時に、世界が巨大な力の脅威に直面するというこのタイミングで、外伝とそこでの巨大な力を想起させるモノローグを少なからぬ分量で挟んできたことには相応の訳があると推測せざるを得ず、

      ミカサの今後の大活躍への期待が高まっています。

      自分の中での役割の位置付けは、エレンがダーク・ヒーロー、始祖ユミルとヒストリアが裏・表のヒロインで、

      ミカサは・・邪悪で危険な巨大な力を奥義で封印してしまうので(たぶん)、ヒーローですが(^-^ゞ

      ーーーーーーーーーーーー

      • 管理人アース より:

        ミカサ外伝については全話ネタバレ画面の下の方から考察コンテンツに行けますのでぜひ。

        諫山先生はスピンオフ作品からも回収されているので、外伝についてもどこまで回収されるのか期待したいですよ!

        管理人アース

        • 井筒孝庵 より:

          アース団長:

          こんにちは。返信を頂きありがとうございますm(__)m

          if(もしも~)ということでは、団長のこの考察サイトがもしもなかったとしたらら、自分も団員の皆さんも、団長ご自身も、今頃いったいどうしているんだろう? 途方に暮れている?(笑 とふと想像してしまう・・よりよい大きな力が働いていたのかな(*^^*) 感謝しています(^人^)

          ・・・

          第123話での前半部分(モノローグと回想シーン)のうち、調査兵団の視察の回想シーンは、もしもあの時そうしていれば、というパターンが、「外伝」ととても重なり合っていると思いました。

          同時に、

          その回想がいつの時点で行われれいるのだろう?と推測した時、それが全てが決着した後だろうと推測した時、

          ミカサがエレンを止めるという、外伝とは「違う選択」をしている可能性が出てくるので、

          第123話のモノローグでは、エレンを止められないミカサと、エレンを止めたミカサとが重ね合わせられているという、「ダブルミーニングの構造」を取っているのではないか、と推測しています。

          第123話の半分を費やしての回想シーンの挿入によって、話がほとんど止まってしまっているのには、何か大きな訳/理由があるはずであって、

          いい意味でかなり「怪しい」モノローグだと思っています(*^^*)

          ーーーーーーーーーーーー

          • 管理人アース より:

            >・・よりよい大きな力が働いていたのかな(*^^*) 感謝しています(^人^)
            このサイトが生まれた時には管理人アース自身にも大きな力が働いていたな、と振り返ると感じられます。
            そういうのって、本当にあるんだなと。
            その力には、本当に感謝ですね(^^)

            管理人アース

  7. それいけアッカーマン より:

    このタイミングで東洋編を入れてくる辺り、やっぱりアッカーマンは単に戦闘力が高いだけではなさそう

    アニメ版のミカサ外伝では未来のミカサが過去の自身に話し掛けてたり、エレン(進撃)と同様の能力を駆使してるようにも思える
    エレンの死を止められない発言をしている事から、エレンが死んだ後にミカサが記憶の中を移動しているのかもしれない

    • 管理人アース より:

      面白いですね!
      東洋編に突入することを本当に期待したいですよ。
      ミカサがキーマンとなる展開、見たいです!

      管理人アース

  8. ユミル・イェーガー より:

    「結果は違っていたかも…」
    ミカサやアルミンに限らず、誰もが持つであろう儚い想いと その先にある「if(もしも…)」。

    個人的には、ループやタイムスリップなど宇宙の不思議や神秘によって「if(もしも…)」が叶うという経験が出来るなら、人生の中で一度くらい体験してみるのも面白いだろうなと思っています。
    でも たぶん ないでしょうね(笑)

    諌山先生は「進撃の巨人」という作品の中で 表紙の趣向や絶妙のセリフ廻しなどで「ループ」を強く意識させてきたと思います。
    そして それによって『悔いなき選択』をより強く、より際立たせて私たちに伝えてくれたのだと思います。
    同じように「世界は残酷」をさらりと描くことで、命のはかなさ、今という戻らぬ時の切なさを より深く考えさせてくれたと思います。
    最終話を読み終えたとき、世界は残酷で、世界は理不尽で、命は儚くて、今という時は決して戻らなくて、それでも世界は素晴らしい 人生は素晴らしい 命は素晴らしい と読者が読み取れたときに 「進撃の巨人」という作品が完成するのだと確信しています。

    106話のアルミンのモノローグと 123話のミカサのモノローグを受けて 必ずエレンのモノローグによって諌山先生のメッセージが語られると期待しています。
    それは「お前は自由だ」よりも ずっと強く深いメッセージになるだろうと思っています。

    追伸
    団長のおっしゃるように 東洋の一族編を含めて あと1年半!
    出来る事なら あと3年(連載13年)!!
    お願い致します!
    (やっぱ3年はムリか・・・)

    • 管理人アース より:

      >必ずエレンのモノローグによって諌山先生のメッセージが語られると期待しています。
      良いですね!
      熱いラストですよ~。期待したいです!

      >出来る事なら あと3年(連載13年)!!
      これくらい続いたら最高ですね!
      アニメ「ファイナル・シーズン」放送時点でどうなっているのかが気になるところです。

      管理人アース

      • ユミル・イェーガー より:

        アニメのファイナルシーズンが ミカサ・アニ外伝まじえて3クールになりませんかね?

        2020年10月から12月 1クール(91話~110話)
        2021年4月から6月  2クール(111話~130話)
        2021年10月から12月 3クール(131話~最終話)

        原作は2021年11月9日発売 147話まで
        連載13年目の11月9日 ベルリンの壁崩壊の日まで

        あと 2年…  連載を…

        • 管理人アース より:

          ファイナル・シーズンが何クールなのかですよね。
          この予想だと嬉しいですが、seasonの意味が分からなくなってきますよね(笑)

          管理人アース

  9. ヴァル原 より:

    こんにちは。いつも楽しい考察ありがとうございます!
    私もこのミカサのモノローグ読んだ時(以前も書きましたが)すべてが終わりずいぶん経った時点で思い返して語ってるように強く感じました。
    その時点ではエレンはもういない、その事実をあのミカサがうけとめることができているほど時間がたってるのか…と。それくらいどこか悲しげだけど冷静で俯瞰して見てるような感じにゾッとしたんですよね。

    あと、関係ないかもしれないのですが。絵をずっと見ていて思ったのですが。エレン、サシャ、ジャンはみんな髪を伸ばしてるのに…ミカサすごく短いショートヘアですよね。ただカッコいいなぁとか思って眺めていたところ笑、あれ??
    これもしかして理由あるのか??
    1話の例のエレンのセリフ「ミカサお前髪か伸びてないか?」です。この少年エレンがどういう形でかはわからないのですが夢か記憶で見たミカサは今の超ショートヘアの彼女なのかもと、ふと、思いました。
    妄想です、根拠ゼロですみません。でもこんなに短い髪にしてるミカサは過去ありましたでしょうか。

    最終話の音、やっと聴けたのですが、確かに最初から最後まで物凄い地鳴りが鳴り響いていました。怖かった。
    今の状況のまま最終話に突入するとなると、本当にラストが目の前ということに。うう…
    東洋の話や未だ回収されていない伏線で何年も続けてほしいです

    • 管理人アース より:

      >1話の例のエレンのセリフ「ミカサお前髪か伸びてないか?」です。この少年エレンがどういう形でかはわからないのですが夢か記憶で見たミカサは今の超ショートヘアの彼女なのかもと
      全くの同感ですね。いわゆる「ループ説」の大きな根拠のひとつです。
      ただスルーしてしまう可能性もゼロではないですが「いってらっしゃい」発言とともに「髪伸びてないか」発言も回収して欲しいですよ!

      >本当にラストが目の前ということに。うう…
      そうなんですよね(泣)
      あの音が地鳴らしならそうなりますが、ここからエレンの地鳴らしが1年以上続く展開というのも無きにしもあらずですよ。
      少しでも長く続いて欲しいです!

      管理人アース

  10. ののの より:

    連日の考察、ありがとうございます。
    ループ説も含めて、過去の考察、コメントの皆さんの考察も大変面白く読ませて頂きました。

    ミカサの後悔を思いながら、読むマーレ編は切ないですね。どんな思いで「嫌いだった」を受け止めたんでしょうか。
    皆を守る為に、孤独のままのエレンが、どうやって自分を鼓舞してきたのかと考えると。。。涙

    あの時、ミカサが100点の答えをしたなら、エレンは孤独な心を救われて、益々進まざるを得ない地獄を見る事になったのでしょうか。

    まだ救われていないエレンの心が、それでもまだ救いを求めているなら、切れるカードはあるのでしょうか?

    悔いなき選択がキーワードの一つであるなら、この123話が無ければ取れなかった行動に繋がると良いなぁと思います。アッカーマンの血の事も、自分の思いや後悔も、エレンの孤独も全部受け止めて、前に向かって進むミカサを見守りたいです。

    • 管理人アース より:

      >自分の思いや後悔も、エレンの孤独も全部受け止めて、前に向かって進むミカサを見守りたいです。
      ミカサの想いがこれからのエレンに大きく影響する展開はあるかもですよね。
      というか、エレンが見た地獄を少しでもミカサが救う、みたいな展開見たいです(泣)
      そしてミカサにも報われて欲しい(;´Д`)

      管理人アース

  11. 馬来熊 より:

    あのシーンはうる星やつらの最終回を思い出しますね
    主人公のあたるがヒロインのラムに一言好きだと言えば地球は滅亡を免れる… と言う時にあたるは頑なに言わない
    こんな時に言ってもホントかウソかわからないから。

    ミカサは「あの時違う答えを出せていたら、結果は変わっていたかもしれない」と考えているようですけど
    果たしてそれで変わったのか
    変えるべきだったポイントがあったとすればエレンの方だったのではないでしょうか
    そうです。
    エレンに『うる星やつらを読ませていれば、地鳴らしは免れたのかもしれないのです

    それにしても、ミカサがちがった答えを出せる日は来るんでしょうか

    • 管理人アース より:

      >ミカサがちがった答えを出せる日は来るんでしょうか
      もしミカサが後悔をしているのなら、やり直しが登場する展開を望みたいです。
      が、分かりませんよね、
      この視点を残しながら、これからの展開を見ていきたいですよ。

      管理人アース

  12. コダヌキオタヌ より:

     失礼致します。コダヌキでございます。

     記事作成お疲れ様です。
     私は、HN忘れたさんとかなり近い印象を抱いています。

     パラディ島は歴史の縮図です。加害者は被害者になり、被害
    者は加害者になる。戦争を繰り返す世界という舞台上で、人類
    は加害者と被害者の役を順番で交代しつつ、子孫へ命と過去を
    継承させてゆく。
     加害者にも被害者にもならない為には、外界との接触を断っ
    て壁内に閉じ籠るしかなく、カール・フリッツは過去と自由を
    奪った代償に平和を遺したのかもしれません。

     グリシャの手記(外の世界)を知る以前のエレンは、加害の
    過去を知らない為に自らを100%被害者と捉えていました。
    過去(知識)と外の世界を知り、ライナーに「オレはお前と同
    じだ」と言えるようになりましたが、この言葉には「戦争は避
    けられない」という意味も含んでいたと思います。
     エレンは自分が123話のような行動を執ると知り、決めら
    れた未来から逃れられないと悟ったのでしょう。祭りでヴィリ
    ーの演説をどんな想いで聴いたのかと感じます。

     ミカサが「愛しているからあなたの事を気にかける。あなた
    は特別な唯一の存在。誰もあなたの代わりにはならない」と
    言った上で、アニ父のように「世界を敵に回しても、私だけは
    あなたの味方でいるから、何があっても帰ってきて欲しい」と
    言える機会があれば、結果はもう少し違ったのかなと思います。

     記事の本筋と少しずれており、アースさんの考察とは違って
    しまって済みません。失礼致します。

    • 管理人アース より:

      いえいえ、いつも素晴らしい考察をありがとうございます!
      ループのような描写は現実世界を表している、という見方は非常に分かりますし管理人アースも感じています。
      その上でどのような展開が予想されるのか、また考察したいと思います(^^)

      管理人アース

  13. 井筒孝庵 より:

    こんにちは。

    ミカサのモノローグはとても印象的で、ちょうど1カ月ほど前にアニメ挿入歌の歌詞が話題になっていたこともあり、初読の際には《13の冬》を思い起こし重ね合わせました。そして、《問》このモノローグはいつの時点で回想しているのだろう?と・・《答》全てが決着した後なのだろうと。

    “・・あの時もし私が別の答えを選んでいたら、結果は違うんじゃないかって・・”

    回想が13の冬に観られるタイミング、全てが決着をみた後での回想であり、後悔の念があったとしても、決着をつける前に、ミカサ自身が葛藤しながらも自らの背中を押しているはずだと思うので、後悔ではなく感傷を交えての回顧なのだろうと。

    ・・・

    繰り返しの利かない一度限りの判断や行動の積み重ねであるから、もしもあの時・・ifという思いが込み上げてくるのではないかと想像していて、

    その点では、ループによるやり直しの可能性は、いよいよ後退しているのではないかと思って観ています。(私見)

    物語の進展とともに、自らの背中を押す、悔いなき選択、という《主題》(モチーフ)が変奏されながら繰り返されてきている、と思われるからです。

    ミカサにとっての悔いなき選択、それでも悔いは残ってしまう・・物語が完結した後に振り返ると、叙情的な名シーンになるのではないかと想像しています。

    ・・・

    閑話休題で、SF作品の時系列に即して見たときに、

    やり直すことは、作品のプロット(構成)、演出の双方の観点で、成功のハードルが上がっていると観ています。

    最近の話題では、「ターミネーター:ニュー・フェイト」を巡っての賛否。特に、作品の冒頭箇所を巡って、評価が分かれる・・ネガティブかなぁ(私見)。

    ターミネーターのシリーズは、典型的なループものであり、影響力という点では、ジャンルの元祖に位置付けられますが、それでもオリジナリティのハードルを越えることが相当に難しくなっている。

    大きく二つの難しさがループには伴っていて、

    1)それまでの物語/作品群での「積み上げ」を活かせているか? 継承できているか?

    2) 物語を進める、拡げるのはよいとして、「プロット」(構成)と整合しているのか?

    前者は感覚であり後者は論理です。

    続きます。

    ーーーーーーーーーーーー

    • 管理人アース より:

      >物語が完結した後に振り返ると、叙情的な名シーンになるのではないかと想像しています。
      後に見返すとまた違った味わいのある名シーンになりそうですよね。
      アニメで見られるであろう、来年も楽しみです(*^^*)

      管理人アース

    • 井筒孝庵 より:

      閑話休題での続きです。

      SF作品の時系列で見たときの、いわゆる「量子並行宇宙」(マルチバース)を先取りし、突き詰めたと言えるのは、(私見というより客観的に)

      嚆矢(こうし)であり同時に集大成になっている「タイム・シップ」(1995、スティーヴン・バクスター)と「タイムライン」(1999、マイケル・クライトン)と言ってよいでしょう。

      (当時は、ウィリアム・ギブスンを創始とするサイバー・パンクが主流でもありましたが)

      そこから約20年を経過しているので、マルチバースの設定を共通の前提に、プロットと物語の工夫が相当に重ねられていて、今日に至るという大筋の流れにあるので、創意工夫の余地が狭められている、というのが作品創作の現状なのだろうと。

      ・・・

      《小問》 私達はなぜ、時間旅行のようなifに惹かれるのだろう?

      《小答》 多かれ少なかれ、あの時もしもこうしていたら・・ということを誰しも考えるからでしょう。

      その上で、なぜ、時間旅行なのか?と言えば、堅苦しくなりますが、直感に最もかなっているニュートンの「絶対時間」を無意識的にに受け容れているからです。(直感は間違いではないです)

      マルチバースは直感に反します。あらゆる可能性が実際に起きているということを受け容れるということなので。ましてや、実際に起きているのは虚時間に沿ってであって、実時間ではないとか、実時間が実は虚時間で、虚時間が実時間と呼ぶに相応しい・・となると、現実とSF(空想)とが感覚的に逆転してしまうので。

      マルチバースの前提では、自ずと、時間線は(無限に)並行してしまいます。

      あらゆる可能性/歴史に分岐するというより、最初から在ると考える(べき)ものなので、

      ひとたびマルチバースを許容すると、そこにはありとあらゆる物語が在る、ということになってしまう。

      それは・・原理的に当たり前なので、そうではなくて、ただ一度限りの物語であったほうが、ずっしりとくるだろうというのが自分の意見であり、進撃という稀有な作品への期待です(*^^*)

      ーーーーーーーーーー

      • 管理人アース より:

        >マルチバースを許容すると、そこにはありとあらゆる物語が在る、ということになってしまう。
        進撃の当初の表紙をイメージさせられますね。
        進撃の巨人がここを回収してくるのか?
        非常に楽しみです(^^)

        管理人アース

        • 井筒孝庵 より:

          こんにちは。

          進撃の当初の表紙は、実際に在(あ)る別世界/並行宇宙と考えて全くいいと思っています。

          (マルチバースは直感に反しますが、直感に反した推測でもしないと、理屈/辻褄がどうも合わないというのが、我々の宇宙/世界の奇妙な真実のようです。)

          ・・・

          いわゆる「ループ」については、取り扱いのハードルが高いという趣旨の意見を幾つか申し述べてはいますが、必ずしも否定的では全くなくて、物語として上手くいく・いかないは、

          「見せ方」次第だろうと思っています。

          マルチバースのアイデア/設定を使った作品は多々ありますが、

          たいがいは、

          ♯1 時間線を過去・未来に移動して、そこで時間線が分岐する、特に元の時点に戻ったら分岐に出くわす、

          ♯2 同時に、因果律の矛盾(タイムパラドクス)に出くわす、繰り返しているうちに訳が分からなくなったり、初期のプロットが破綻したりする、

          ということが起きますが、

          だったら、

          ♭1 時間線を過去・未来の方向に移動せず、

          ♭2 シンプルに時間線を《直交》する方向に沿って移動して、時間線を直接渡り歩けばよい、

          図式化すると、

          ↔️ 時間線に沿った移動

          ーーxーーyーー 時間線A

          ↕️ 時間線に直交する移動

          ーーx’ーーy’ーー時間線B

          ・ 時間線Aで未来yから過去xに移動、そこで過去を変えると世界が分岐して時間線Bに乗り、yに戻ったつもりがy’になっていた、(←よくあるパターン)

          ・ そうではなくて、最初から、yからy’に移動してしまう、

          ・ 後者の場合(↑)、実現しているあらゆる可能な世界の集まりが、時間線の束(たば)なのだから、そこでは移りたい時間線を「選択」するということになって、時間線に直交する移動というのは、「虚時間」(=高次元の一つの空間)に沿っての移動、

          注記:ファインマンの履歴総和のアイデア等をそのままSF設定に延長してコピーすると、自然にこういうものになってしまう。

          ・・・

          《問》繰り返しを前提とする「ループ」と、どうも一度限りをポリシーにしているらしい「進撃世界」とを、いったいどう整合させるか?

          以下の続きで考えてみます。

          ーーーーーーーーーーーー

          • 井筒孝庵 より:

            続きです。

            《問》(再掲) 繰り返しを前提としている「ループ」と、どうも一度限りをポリシーとしているらしい「進撃世界」をどう整合させるか?

            平たく言えば、「幾らでもやり直しの利く悔いなき選択」(?)では違和感が生じるので(私見)、そのギャップをどう埋めるか?

            ・・・

            《問》 ミカサの能力は何だろう?

            《答》(暫定)

            ・ ミカサには、虚時間上で実現していること(可能世界)が視(み)えてしまう、

            ・ 更に、そのいろいろな物語や歴史を、「選ぶ」という形で動くことができる、

            本編での頭痛やミカサ外伝から、そう考えてみて、

            その上で、「やり直しの利く悔いなき選択」(?)を解消するには?となります。

            本編や外伝からは、ループで過去を既に体験しているのでは? という推測が成り立ちますが、

            そう考えなくとも、つまり、動的に今ある時間線を「変える」としなくとも、既にある時間線からより好ましい時間線を静的に「選ぶ」としても《同じ》ことです。

            y→x→x’→y’という経路で移動しても(ループ)、y→y’と移動しても(リープor選択)、同じなので(↓)。

            ↔️ 時間線に沿っての移動(ループ)

            ーーxーーyーー時間線A

            ↕️ 虚時間線に沿っての移動(リープ)

            ーーx’ーーy’ーー時間線B

            ↕️ リープ

            ーーx”ーーy”ーー時間線C

            こう捉えてみる時の、ご利益(りやく)がどこにあるかと言えば、

            1) リープ/選択では、今に相当するy、y’、y”・・を選択/移動していて、やり直しているわけではない、その都度その都度の選択は、1回限り、

            2) 記憶ツアーでは、記憶ライブラリに静的にアクセスする形で、既に擬似的なタイムトラベルが示されている。始祖の能力の一環ではあるけれど、様々な時間線を視ることに相当していて、ミカサが類似の能力を持っていることがわかっても、後出しにならずフェアである、

            3) ループは、通常時空の側から時空内に閉ループを造るからループなのだけれど、それをするには大掛かりな仕組みが要る。一方で、時間線を視るというのは、記憶ライブラリへのアクセスと同じようなものなので、新たな大掛かりな仕組みが要らない、

            4)ループすると、どこ/いつに戻るか?が必ず問題になって、であるなら2000年前に戻って最初の接触を防げばいい的な突っ込みを免れない・・そこに行かないとすると行かない理由が後から必要になってしまう、

            5)リープ/選択の場合は、多々ある今{y}という集合からの要素の選択なので、通常の意思決定とが、ほとんど《同じ》ということになる、

            《小問》 自由に選ぶという意思決定と、既に在る多くの選択肢の中から選ぶことの間に差があるだろうか?

            《小答》 決定論と自由意志の中心的な問題。心理的に大きな違いがありそうだが、差はないように思える。(私見)

            ・・・

            更にその上で、

            いろいろな選択肢があっても、巨人の世界の始まりと終わりという強い束縛条件(境界条件)が進撃世界では働いているので、

            選択の余地はあるけれど、どれもこれも厳しい選択になっていて、どれかを選ぶ際、「何かを得るには何かを失う」ことが避けらないとしてみると、

            通常の意思決定にせよ、ベストな時間線を選ぶにせよ、

            安易な選択はなく、どれもどこかで悔いが残る悔いなき選択となるのではないでしょうか。

            ・・・

            《まとめ》

            「時をかける少女」は、リセットとやり直しをいろいろ試みますが、「虚時をかける少女」は、今を選ぶという、通常の意思決定と同様の判断と行動を伴うということになりそうです。であるなら、能力とポリシーとが整合します。(私見)

            ーーーーーーーーーーーー

    • 井筒孝庵 より:

      閑話休題の続きで、記しておいた方がいいと思うところは書いてしまいます(^-^ゞ

      残りとして大きく二つです。

      一つは、「ハードボイルド」のカテとして仮に捉えて見たとき、

      死体ごろごろ、は十分にありです。

      ジャンルの始祖の一人であるダシール・ハメットの「血の収穫」(1929)。ざっくりと、死屍累々の果てに街は正義を取り戻す・・街を世界に拡げると、相応の死屍累々に。

      ただし、SFの侵略テーマや破滅テーマと一線を画してハードボイルドのカテにあり続けるという場合、死屍累々には《必然性》が伴います。必然性とは、同意・同調できなくとも、《理解》できるという一筋のシンパシーです。

      ・・・

      次いで、人間の戦争よりも一般的な動物の《闘争》という視点で捉えた時の、人間の闘争の《異質性》です。

      ダーウィンが来た!@NHKで毎週/随時確認できますが(笑、

      「戦う」、ということは、一般には「殺す」ということと、同義ではなくて、(補食ー被補食は別。縄張り行動としての闘争です)

      それが同義に近いものとなるのは、道具/武器を利用する人間に顕著であり、その特徴がいかんなく発揮されているのが「近代戦争」となります。

      一言で言えば、同族を必要以上に殺し過ぎる、というところに特徴があり、

      (戦争が起きる原因と戦争を助長/推進する手法はさておき)

      戦争に顕著な人間の闘争が抱えるジレンマの原因がどこにあるか?と言えば、

      約700万年の進化の過程で、強力な武器(牙や爪、体力と俊敏性など)を持ち合わせてこなかったので、攻撃の抑制本能は相応に身につけてはいても、後天的に文化的に獲得した道具としての武器の取り扱いに習熟しているとは言えない、というところにあります。(私見というより、動物行動学や進化人類学の知見として)

      「本能と道具」とのミスマッチングと言えるが、人工的な文化環境(=抽象的な自己複製子であるミーム)を創造できるのは人間だけなので、

      喩えるなら、「自然と文化」のミスマッチングが生じていて、それが最も露(あらわ)となるのが、戦争である、と。

      言い換えると、

      闘争においては《外なる敵》が存在するけれど、

      人間の闘争においては、1)攻撃対象が専ら同族に及ぶ、2)本能的抑制が十分に利かない、3)火力が大きくなり全滅もあり得る、

      つまり、

      《内なる敵》を抱えている、ということになります。

      ・・・

      ハードボイルドでは、(単なるバイオレンスも亜流/俗流には多々ありますが) 死屍累々にも相応の必然性が伴うと観ています。(私見)

      同時に、闘争≒殺しというのは、人間に特徴的な、しかしジレンマを孕(はら)む構造となっていて、

      殺しでの決着は、皮肉として人間らしいとは言えても、ジレンマの果ての重大な欠点の露呈に他ならないので、そうした決着は、既知であるという意味において、取り分け重要なメッセージ性を有しないだろうと観ています。(私見)

      ・・・

      追って補足を入れるかもしれませんが、第124話を控えて、予め言及しておきたいことの要旨は以上です。

      ーーーーーーーーーーーー

  14. リヴァイ大好き より:

    こんにちわ。

    人生、いつも右か左かの選択をして、上がりの結果を待つ。って感じですけど、兵長は、年の功か、濃密な人生経験からか、選択の結果は誰にもわからないと言って、その時々の選択を受け入れていますが、ミカサはまだ発展途上なので、自分の選択に迷いや後悔がつき纏うのかもしれません。

    人生イフがつきものですけど、やり直しループは、真剣に生きてきた人間にとっては、ルール違反の容認不可的事象になるんじゃなかろうか。なんて、思っちゃいます。

    ミカサが出してしまった答えは、エレンの唐突過ぎな質問からだとしても、責任を持たないとね。

    もしかしたら、東洋の一族との絡みで、これからイフをたくさん持つことになるミカサが、兵長の名言と同じ言葉をアルミンかジャンに話して、最後の何か(エレン討伐かな?)に挑むことになるのかも。とか思います。

    それに、答えが、家族でも、愛する人でも、同じというか、家族の方が、上位に位置するんじゃないかと思うけどな。

    • 管理人アース より:

      >家族の方が、上位に位置するんじゃないかと
      ミカサが後にそのようにエレンに伝える展開が来て、それをエレンが理解する展開になると嬉しいなと感じますよ。
      そんな展開が見たい(*^^*)

      管理人アース

  15. きじねこ より:

    東洋の一族編に入れば、進撃ももう少し長く続きそうですね。終わりが見えてきそうな展開ですが、できる限り長く続いてほしい。

    • 管理人アース より:

      そうなんですよ、もう一章続くとなれば、これから少なくとも1年半は続くことになると思います。
      ただ進撃の巨人展で聞いた「最後の風景」の音は、地鳴らしが起こっているように聞こえたんですよね。
      東洋の一族編は地鳴らし同時進行で起こり、1年半かけて回収されるのか…
      どちらのしろ、少しでも長く続いて欲しいなと感じますよ!

      管理人アース

  16. HN忘れた より:

     東洋の一族の回収は、2000年前からの歴史を第三者的な視点で解説することを含めて、まだまだいろいろあると期待しています。

     さて、今回のミカサの言葉から、最初に思い出したのは、106話で、アルミンがアニに話しかけていた回想シーン(サシャの死の場面)での言葉でした。
     もしかしたら
     別の道が
     あったんじゃないかって・・・
     そればかり考えてしまう

     進撃の巨人の世界では、さまざまな「選択」が問われています。
    自分たちが選択してきた以外の「もっと良い答えが本当はあったのではないか」という心の拠り所を求めている言葉だと思います。
     その答えがなかったとしたら「初めから救われる可能性はなかった」ことになるからです。
     でも、この答えはきっと「世界は残酷」という言葉に尽きるのでしょう。

     私の予想は「ループ伏線」ではなく「ループを想像させる伏線」ではないかな、と考えています。

     進撃の世界がループに行きつくのではなく、人類が繰り広げる歴史の流れが、「同じような悲劇を繰り返す」もので「ループにも似ている」という問いかけだと感じるからです。言い換えれば「歴史は繰り返す」ということあり、ハンジが言われた「順番がある」もこれにあたるかもしれません。

     支配する者がいて、支配されるものがいる。
     精一杯考えた選択が、不幸をもたらす。
     自らの咎なくして、憎まれ蔑まれる者がいる。
     理由のない苦痛を与えて、楽しむ者がいる。

     エレンたちが、ループしていくのではなく、ループのごとき歴史の流れの中にエレンたちがいる。
    そういう物語なのかな と思います。
     

    • 管理人アース より:

      >私の予想は「ループ伏線」ではなく「ループを想像させる伏線」ではないかな
      >エレンたちが、ループしていくのではなく、ループのごとき歴史の流れの中にエレンたちがいる

      なるほどですね~。伏線ではなく現実世界を表している、一種の表現なのかもしれませんね。
      伏線としてはミスリードになるかもです。
      これからのミカサの展開にもまだまだ登場するかもですね。

      管理人アース

  17. 紅蓮滾る狩人 より:

    こんにちは!
    この「別の選択をしていたら」からまだほとんど詳細の分かっていない東洋の一族の回収をするのではという考えは面白いと思います(ぶっちゃけ私東洋の一族すら頭から抜けてたので…)

    私はミカサはこれまでに取った選択に対してずっと後悔しているということで、最後の最後に『悔いなき選択』が取れるのかなと考えました。

    • 管理人アース より:

      ミカサに最後の「選択」が迫られる展開が訪れ、それが「悔いなき選択」になる…
      涙なしでは見られない展開となりそうで、たまらないですよ!
      最終話くらいに来るかもですね(´;ω;`)

      管理人アース

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