「進撃の巨人」の作品内には数多くの擬音、効果音が描かれており、そこには作者諫山先生の「遊び心」が色濃く反映されています。
思わず笑ってしまうような描写となっており、ストーリー展開とは別に楽しめ、深刻な展開が多い物語の雰囲気を和ます役割も担っていると感じられます。
そんな効果音ですが、今回遊びではなく「伏線ではないか?」と思われるような描写が登場していました。
「パアシイ」とは何なのか?
そこに込められた伏線の意味とは?
考察していくと、今後の展開がとんでもなく深刻なものなのではと予想できました!
見て行きましょう!
◆114話の効果音を検証!
毎回登場している擬音、効果音遊びですが、今回もいくつか登場していました!
「パシリ」もその一つで、前回113話でも登場しており連続の登場から数話続くかもしれないな、なんて思っています(笑)
「パンツ」なんて言うのも登場していますが、これもシリーズ化するのでしょうか?(笑)
「パンチ」もあり、これは「パから始まるシリーズ」なのかと思ってしまいますよ!
となると、これもパから始まる言葉ですが、「パアシイ」というワードが登場していました。
意味の無い言葉なのかなとスルーしていたら、他にも「パアシイ」が確認でき、これは何か意味のある言葉なのだろうなと思いながらも、ちょっと意味が分からない言葉となっていました。
そう思っていたところに、住吉夢物語さんから非常に面白い考察をいただきました!
……………
「あれは何の塔ですか」
「あれは沈黙の塔です」
「車で塔の中へ運ぶのは何ですか」
「死骸です」
「何の死骸ですか」
「パアシイ族の死骸です」
:
「誰が殺しますか」
「仲間同士で殺すのです」
…………森鴎外 「沈黙の塔」より
やはり、エルディア人は仲間同士で殺し合うのでしょうか。
これ、非常に面白いですよね!
まず、「パアシイ」とは森鴎外の作品「沈黙の塔」に登場する言葉だったのですね!
しかも「仲間同士で殺すのです」って、むっちゃ仲間割れを示唆しているじゃないですか!
これ、住吉夢物語さんの予想通り「エルディア人同士の仲間割れ」をイメージしますよね!
住吉夢物語さん!
面白い予想をありがとうございます!
このコメントを見て「パアシイ族」を調べたのですが、インドに住むゾロアスター教の信者を指しているようです。
そして上記の文の続きが「危険な書物を読む奴を殺すのです。」とあり、海外からの「危険なる洋書」を読む物を仲間同士で殺すという意味があるようです。
住吉夢物語さんは続けて「沈黙の塔」から引用されており、
そしてある機会に起って迫害を加える。
……………森鴎外「沈黙の塔」より
とも続けてくれています。
これ、まさに「進撃の巨人」の展開を表していそうですよね!
気になるのは「新しい道を歩いて行く人」と「反動者」が進撃の巨人の中で誰を表しているのか?です。
まとめると、「パアシイ族」とは「仲間割れ」を表しているのではと考察でき、そこから「調査兵団内での仲間割れ展開」と「新しい道を歩いて行く人と争う展開」が予想できそうです。
さらに考察を続けて行きましょう!
◆「パアシイ」が表す「仲間割れ」と「反動者」が何を表すのか検証!
まずは「仲間割れ展開」を予想してみましょう。
現在の「エレンと104期生」の展開を見ると、既に「仲間割れ」とも見えますよね。
この状態がさらに加速し、「エレンが完全に104期生と調査兵団の敵になる」という展開が起こるという伏線かもしれません。
さらにこれから「仲間割れ」が展開しそうなのが「ミカサとコニー」です。
エレンを巡り、ミカサとコニーが既に険悪な仲なのは読者も感じていますが、これがさらに展開していくとも考えられますよね!
「仲間割れ展開」からは「エレンが完全に敵になる」「ミカサとコニーがさらに険悪になる」という予想ができそうです!
「ミカサとコニーの険悪展開」からミカサ以外のアルミン、ジャンがコニーに賛同しエレンを敵視するようになり、ミカサがヒィズル国に行く事を決意する、みたいな展開もあるかなとか妄想しました。
次に「新しい道を歩いて行く人と争う展開」を考察してみましょう。
「新しい道を歩いて行く人」とは、誰を表しているのでしょうか?
これ、「エレンやイェーガー派」の事でしょうか?
「新しい道」となると、イェーガー派達の動きがそうなりそうですよね?
となると「反動者」とはハンジや104期生ということになるでしょうか?
…そうなのかもしれませんが、管理人アースは感情的にはちょっと認められません(・_・;)
ただ、イェーガー派が「新しい道を歩く人達」であり「正しい行動」と見ればそれに敵対するハンジや104期生達は「反動者」となるでしょう。
こうなると、何が正義で何が悪であり、誰が正しく誰が間違っているのかが分からなくなりますが…
「パアシイ」は、そのような見方を促した伏線なのかもしれませんね!
今回の考察で「パアシイ」は「仲間割れ」を表しており、「エレンが完全に敵になる」「ミカサとコニーがさらに険悪になる」展開が予想でき、イェーガー派が「新しい道を歩く正しい人達」という見方を示唆しているのでは、という考察ができました!
これらの全ての考察からは、この先の展開が明るくなく、暗く深刻な展開が待っていることが察せられますよね(;´Д`)
それでも最後まで見届けなきゃ、と思う管理人アースでした!
→ 【進撃の巨人】リヴァイが死亡確定するのか検証!
→ 114話考察!ラーゴの惨劇は事実か?アニメ2期EDから検証!
→ 114話「唯一の救い」あらすじ考察まとめ!
→ 115話あらすじ!
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団長、記事更新有難うございます。
私のコメントを取り上げてくださり、有難うございます。
「沈黙の塔」は偶然見つけただけですが、皆さんの考察の参考になれば幸いです。
森鴎外はドイツとも関係が深く、所々にドイツをイメージさせるこの物語に、やはり繋がっているかもです。
しかし、このままではこの先の展開は暗いままです。
何とか明るい予想が出来るよう、いろいろと妄想して行きたいと思います。
今、エレンがいるシガンシナ区の塔が「沈黙の塔」にならないように願うばかりです。
こちらこそ!
今回の考察ができたのは住吉夢物語さんのコメントのおかげです!
ありがとうございました!m(_ _)m
>シガンシナ区の塔が「沈黙の塔」にならないように願うばかり
キース教官とフロックの展開は、まさに「仲間割れ」ですよね(;´Д`)
これから希望の持てる展開になると嬉しいですよ!
管理人アース
こんばんは。
文学の世界にはちとついていけない二度目の投稿です。。。
新しい道ですが、巨人の道の新しい使い方という見方もあるかなと。
ジークの不妊化もひとつで、当然反対する者も現れるでしょうし。
エレンはエレンで別の使い道を考えてるかもですよ。
まさかバアシィ族のようにエルディア人を操って同士討ちさせるなんて事は考えてないでしょうけど。
>エレンはエレンで別の使い道を
エレンの真意が気になるところですよね!
管理人アース
団長殿、いつも更新お疲れ様です。
ザビエル、スルマと続いて今度は鴎外ですか。
効果音からここまで考察出来る住吉夢物語さんの着眼点の鋭さにはたさただ敬服するばかりです。
自分も気になり青○文庫で鴎外の「沈黙の塔」を読んでみました。
文字数にして6千字程度の短編モノでしたが、思想哲学色が強過ぎてなんのこっちゃ?な内容でした。
小説家でもあり陸軍軍医でもあった鴎外が、当局の言論弾圧をパアシイ族に例えて批判したと言ったところでしょうか。
自分なりに一番重要だと思える部分を抜粋します。
* * *
この時パアシイ族のあるものが「危険なる洋書」という語を発明した。
安寧秩序を紊る思想は、危険なる洋書の伝えた思想である。風俗を壊乱する思想も、危険なる洋書の伝えた思想である。
* * *
芸術も学問も、パアシイ族の因襲の目からは、危険に見えるはずである。
なぜというに、どこの国、いつの世でも、新しい道を歩いて行く人の背後には、必ず反動者の群がいて隙を窺うかがっている。
そしてある機会に起って迫害を加える。
ただ口実だけが国により時代によって変る。
危険なる洋書もその口実に過ぎないのであった。
(原文まま)
* * *
せっかくなので今回はパアシイなる効果音が沈黙の塔から題材を得ている事を前提に話を進めます。
沈黙の塔を読んでいて感じた事ですが、パアシイ族の仲間殺しは、この当時の壁内人類の事を指しているのではと感じました。
2人がキャッチボールをしている場面は、ジークが獣を継承する直前の13年前辺りか。
時系列で言えばサネス達中央第一憲兵が壁の平和を守る大義の元で、王政の政策に疑問を抱き行動を起こした人達を粛清した時期と重なります。
危険なる洋書で真っ先に思い出されるのは、アルミンが祖父から貰った壁外について書かれていた本です。
つまり「新しい道を歩いていく人」とはエルヴィンの父親やアルミンの両親であり、これを調査兵団やイェーガー派の今後に当てはめるのは些か疑問を感じます。
今でも十分過ぎるくらい仲間割れを起こしているのに、ここから更に亀裂を深めてしまったら取り返しがつきません。
エレンやイェーガー派はともかくとしても、憲兵団VS調査兵団や104期生同士が互いに滅ぼし合う事になったら、本当に救いの無い物語になってしまいます。
ジークの真意が明かされた以上、そろそろ人類存続と言う目的でひとつにまとまらないといけないんじゃないかなぁ。
今は亡きサシャの存在が関係修復の橋渡し役を担ってくれる事を信じています。
>そろそろ人類存続と言う目的でひとつにまとまらないといけないんじゃないかなぁ
フロック達イェーガー派とハンジ達がどのように進んでいくのか…?
まとまってくれればですが、エレンがエレンですし…(;´Д`)
どのように修復していくのか、大注目ですね!
管理人アース
団長、皆さんお疲れ様です☆
擬音から森鴎外とは…本当に、団長はじめ皆さんの考察には脱帽ものです汗
森鴎外の単語を…
森鴎外=もりおうがい
もり=森=巨大樹の森
おう=王=王家血統
がい=外国=マーレ
やはりそのまんまジークの事ですねw
これもスゴいですね❗
いろいろ繋がってますね❗
管理人アース
みなさんも考察されてるように、わたしも最後にエレンはジークを裏切ると思いますが、そうなるとジークって誰にも愛してもらえなかったことになりますよね。せつなすぎます。
北斗の拳のラオウとケンシロウ兄弟を思い出しました。
ジークは、我が人生に一片の悔い無し、にはならないでしょうね( ̄▽ ̄;)
どのように着地するのか気になりますよ!
管理人アース
お疲れ様です。
私も機関車トーマスに出るパーシーだと思っていました。
皆さんの洞察力に感服です。
仲間割れですが困難な状況で成長著しい
冷静なジャンに仲を取り持って欲しいですね。
>冷静なジャンに仲を取り持って欲しいですね。
ミカサとコニーの仲違いをまとめられるのはジャンですよね!
そうなって欲しいですよ!
管理人アース
こんにちは。
自分もトーマスとパーシーかなと思っていた機関車派でしたが(笑、
森鴎外の「沈黙の塔」と進撃との重なり方は偶然とは思えず、諫山先生の意図的な記述と思われます。
森鴎外、全く想像もつかなかった・・凄い発見(≧∇≦)b
諫山先生のお得意のダブルミーニングも入っていそう(*^^*)
・・・
ゾロアスター教と言えば、特徴的なのは、「善悪二元論」です。
URL省略。
(Wiki、ゾロアスター教と善悪二元論の箇所)
また、ゾロアスター教で想起するのはニーチェの「ツァラトゥストラはこう言った」でもある。
ツァラトゥストラはゾロアスターのことですが、そこでの超人思想は、ヒトラー/ナチスドイツに影響を及ぼしたと見られます。
URL省略。
(Wiki、ツァラトゥストラはこう言ったの、善悪二元論と超人思想の箇所)
また、関連して少し脱線すると、ニーチェはワーグナーを信奉していたようですが、ワーグナーの代表作のひとつである「ニーベルングの指輪」は北欧神話をモチーフとし、第4部の「神々の黄昏」はラグナロクです。
更に脱線すると、
上記のニーチェのツァラトゥストラは、《永劫回帰》とともに《神は死んだ》というキーワードで代名されますが、
同一の瞬間を一度でなく幾度も経験する(永劫回帰)は、SF設定的には「ループ」を想起させますし、
《神は死んだ》のほうは、最近の進撃本編の展開に照らすと、
解体されることで当初の神性を剥奪された、《始祖ユミル》に重なり合うように思えてきてしまった。
ーーーーーーーーーーーー
連想しても連想しても進撃に返ってくる…
スゴいですよ!
進撃は深いですね!(*^^*)
管理人アース
おはようございます。
失念や誤読もあり、団長に貼って頂いた考察リンク(2期ED、3人の少女、夕暮れの鳥)を読み返しておりました。
派生しての一つ連想ですが、この考察トピックの「沈黙の塔」と関連させてみると、
沈黙の塔というのは、《鳥葬》の施設であるということで、
2期EDの845のサブリミナルカットの後の3人の少女による補食(らしき)シーンというのは、
横たわる始祖ユミル(或いは先代フリッツ王)らしき死者を鳥葬によって弔うようにも見立てられるかに思われました。
始祖ユミルを解体して強制的に少女達に補食させるだけでは、グロいとともにあまりに可哀想過ぎるので(>_<)
URL省略。
(Wiki、鳥葬よりゾロアスター教の鳥葬の箇所)
・・・
それと、解体の儀式がいつ行われたのか、サブリミナルカットは845年前を示唆するかに思われますが、(グリシャ翁の1200年前とは齟齬)
パラディ島の3少女の名を冠した壁が、845年前に築かれたという別仮説を念頭に置いてみると、
3人の少女は城の深部に幽閉されて、鳥籠の鳥状態に置かれていたのかもしれない。
(つまり、鳥籠の鳥達による鳥葬という構図でもあろうかと)
また、ウォール・シーナの壁の巨人が内側を向き、ローゼとマリアでのそれが外側を向いているというのも、
100余年前の不戦の契りでの地鳴らしという文脈で捉えると、内側も外側も人類全滅となるけれど、
もし、845年前に既に壁が築かれていたとすると、内側を向く壁の巨人達というのは、少女達(始祖ユミル直系の王族達)を閉じ込めて、脱出できない/奪取されないようにする、そうした動機のもとで配置されたのかもしれない。
(守るでも攻めるでもなく、閉じ込める)
・・・
2期EDのラストでの女神に刻まれたx印は、
単に始祖ユミルは大地の悪魔と契約した悪しき存在だから、x印がつくというよりも、
かくして始祖ユミルは当初の神性を何者かの画策によって剥奪され、シンボリックに死を遂げたという意味を担っているのであろうかと。
・・・
既に、女神へのx印は、エルディア復権派がその身に刻むx印でもあるという指摘/考察がありましたが、
貶められ封印された始祖ユミルというものがあるのなら、
記憶改竄によって抑え込まれようとも、民族に刻印された深層の記憶として、自然発生的に記憶が甦るということも起こり得なくなく、(エルディア人は道で始祖ユミルと繋がる集団意識的な存在でもあるので)
Before the fallの初回での壁内住民による巨人信仰も、ひょっとしたら始祖ユミルの復権を願う潜在意識の発露なのではないか、と観ております。
ーーーーーーーーーーーー
管理人アースは「鳥葬」から101話で戦鎚の攻撃により硬質化物質を腹が腹に突き刺さったエレンゲリオンを思い浮かべました。
いろいろ連想させられますよね!
845が壁ができた年を意味するという考察はありそうですよね!
さらに女神の✗が何を意味するのか…
エルディア人を見捨て、他の巨人を統べる役割を捨て壁にこもったからなのか?
いろいろ妄想しちゃいます!
管理人アース
こんにちわ。
住吉夢物語さんの考察深いですねー。
わたしは、パアシイと言えば、機関車トーマスのおっちょこちょいのパーシーしか思いつきませんでした。
いたずらされてプンプン怒っている小さな機関車パーシー。
そこから考察するとすれば、ひどい目にあったことの怒りを持続してしまった幼い少年のまんまのジーク。
かな。
ジークの少年時代は悲しいですね。
プンプンのパーシーがジークを表しているのは可愛いです!(*^^*)
管理人アース
「パアシイ」ではありませんが、効果音つながり
ということで-
前回、リヴァイがジークを「バス ガス バク ハツ」
と斬り刻みましたが、今回 そのお返しにジークが
「バシャ ガス バク ハツ」をやったのではないか?
前回の効果音は、早口言葉のオマージュだけでなく、
今回の衝撃的な伏線であったのではと思います。
効果音恐るべしです。
いやいや、なるほどですね!(笑)
これは気付かなかったです!(*^^*)
管理人アース
アース団長、お疲れ様です。凄いですね。鴎外ですか、皆様、博識なので、色々勉強させられます。
そして、仲間割れの伏線、暗示ですね。仲間割れはエレンとジークかもしれないですね。土壇場でやりそうな、匂いがするのですが。
>仲間割れはエレンとジークかもしれないですね
うわ~、なるほど!
ギリギリの土壇場でひっくり返るかもしれないですね!
管理人アース