別冊マガジン1月号には、21巻からの続きが読められるように、87話と88話が掲載されています。
つまり、87話「境界線」は12月号に続き、1月号にも掲載されているのです。
そこで驚くべきことに、この1月号掲載の87話には、セリフの改変がありました!
今回は、この改変について考察してみます!
◆1月号87話に加わったクルーガーの「無垢の巨人」とは?

場面はグリシャがパラディ島に運ばれ、防波堤の上でクルーガーと会話をするシーンです。
12月号では、クルーガーはただ「知性の無い巨人」と言っていますが、1月号では「知性の無い『無垢の巨人』」となっており、「無垢の巨人」という言葉が加わっています。

これは、驚きですよね!
コミックス化されてのセリフの改変というのは良く見られますが、1ヶ月後の雑誌掲載時での改変と言うのは珍しいのではないでしょうか?
管理人アースが、これまでに気付いたのは、75話「二つの戦局」の場面だけです。
76話最新あらすじ画バレ!「雷槍」感想と考察!でも指摘していますが、ちょうど1年前の別冊マガジン12月号ではこのように、「トロスト区で」となっていましたが

別冊マガジン1月号掲載でのハンジのセリフは、このように「シガンシナ区で」と変更となっています!

これは単純に名称のミスなので、すぐに気付き、次の1月号で変更したのでしょう。
しかし、今回は名称ミスのような明らかなミスではありません。
コミックス掲載前でも、クルーガーのセリフに「無垢の巨人」という単語を加えたかったということでしょう!
何の為に、どのような理由でこの「無垢の巨人」を加えたのでしょうか?
その理由を考察してみます!
◆クルーガーに「無垢の巨人」と言わせた理由を考察!

まず、この「無垢」とはどのような意味でしょうか?
goo国語辞書によると、「清浄であること。けがれがなく純真なこと。うぶなこと。」とあります。
たしかに「無垢な少女」など、そのような意味で使われていますよね。
となると、「無垢な巨人」とは「けがれがない巨人」という意味となります。
これ、良い意味ですよね!
たしかに「人を喰らう」以外に興味を示さない無知性巨人は、言ってみれば無垢なのかもしれません。
しかし、巨人に対して「無垢」というのは、何だか奇妙な表現ですよね。
例えば、ユミルが言ったセリフや

ハンジが言ったセリフを思い出します。

ユミルが巨人に対し親近感を持った表現をするのは、彼女自身が巨人であった時代があり、さらには彼女が「ユミル」だからでしょう。
ハンジは、間違いなく変人だからでしょう(笑)
しかし、クルーガーに「無垢の巨人」と改変してまで巨人に対し良い意味を持つセリフ言わせる理由とは、何なのでしょう?
おそらくは多くの同胞、エルディア人を巨人にして来た自責の念を表す為の改変だと思われます。
彼がその行為を悔いている場面も登場していますが、巨人達を同胞であると思っていることを表すために、巨人に対して良い意味での表現をさせた改変をしたのでしょう。
あとは、もしかしたら今後クルーガーが、無知性巨人に対して良いイメージを持っているという場面が登場する予定であり、その伏線と捉える事もできますよね!
88話を最後にクルーガーの登場はもう殆どないのではと考えている管理人アースですが、この改変を見て、もしかしたらまだクルーガーが登場する場面が、予想以上にあるのではと思う管理人アースでした!






