スキマは評判が悪い＆違法？「サイトが重い、作品が古い…」悪評の理由を暴露します！

無料で漫画を読める電子書籍サービスとして人気の「スキマ」。多くの利用者を集める一方で「動作が重い」「著作権がグレー」などの悪い評判も見られます。

また「広告が邪魔」「作品が古い」というのも、よく批判される点です。今回は、このようなスキマの悪い評判やデメリットについてまとめていきます。

メリットや良い評判も合わせて解説するので、この記事を読むことでスキマが自分に向いているかどうかを判断しやすくなるでしょう。

特徴	漫画を完全無料で読める電子書籍サービス
会員登録	無料
月額料金	無料
無料作品	32,000冊（20年7月14日時点）
全作品	20万冊以上（同日時点）
おすすめ度

（先に公式サイトを見ると、サービスの雰囲気をつかみやすいかと思います）

スキマとは？

まず、スキマがどのようなサービスか、概要を箇条書きすると下のとおりです。

それぞれの特徴について説明していきます。

32,000冊の漫画を無料で読めるサービス

スキマは上の画像に書かれているとおり、32,000冊の漫画を無料で読めるサービスです。スキマ時間のお供ということで「スキマ」という名前になっています。

公式サイトの説明にも「海賊版ではありません」と明記されているとおり、出版社・著者の許可を得て「正式に無料公開」しているサービスです。

広告を見ることで無料になる

スキマが無料で漫画を配信できるのは、広告を掲載しているためです。ユーザーの側からすれば「広告を見るから無料になる」といえます。

これはYouTubeやテレビ番組、フリーペーパーなどと同じ仕組みです。後の段落で説明しますが、広告はブロックする方法もあります。

有料作品を入れると20万冊以上

スキマでは有料作品の購入もできます。たとえば、進撃は当然のごとく「全巻有料」となっています。下の画像のとおりです。

こうした有料作品も入れると、全部で20万冊の漫画を読めます。このように無料で楽しみつつも、本当に欲しい漫画は有料で買えるのが、スキマの魅力といえます。

スキマの悪い評判・口コミ

スキマの悪い評判や口コミでは、下のような内容が見られます。

それぞれの内容が書かれているツイートを、紹介させていただきます。

作品によっては掲載がグレーのこともある

漫画村の件だって堂々としてたから「知らなかったらちゃんとしたところだと思った」みたいな話で、というか、その辺の無料で漫画読めるサイトが本当にちゃんとしたところかの裏って簡単には取れなくない？
スキマだってちゃんとしたサイトのはずだけど、日本文芸社のタイトルはなんかグレーだった気が

— annnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnna (@annnnnnnnnnnnna) July 6, 2020

この疑問はもっともです。読者・消費者の側が、こういう良い意味での「疑い」を持つことは大事です。

ただ、スキマについてはこの心配はありません。というのは、SMBC・UFJ・伊藤忠などが主要株主であるためです。

これらの会社が株主ということは、当然著作権についても完全に調査されています。そのため、日本文芸社に関してはグレーなことがあったかもしれませんが、スキマ全体では問題はないといえます。

ちなみに、著作権のトラブルは講談社の「コミックデイズ」でも起きました。下の記事の「作家の許可なく無料公開された作品があった太字」という段落です。

コミックデイズの評判は？「データが重い、過去作品が少ない…」悪い口コミの原因を解説します！ 講談社が自社作品を配信する、マンガ・雑誌の電子書籍サービスのコミックデイズ。講談社ファンを中心にファンも多くいますが「データ...

ページが重くて表示されにくい

んもーー、5日くらい前まではサクサク読めてたのに、ここんところ全然、ページ表示されないぞ #スキマ（sukima.me） 。漫画アプリの中では1番かな？ってほどラインナップ豊富なのに…亡霊学級の続き読みたいから頼むよー pic.twitter.com/qGGIOYRStE

— みんとり (@Mint_Lee) November 21, 2015

電子書籍サービスや漫画アプリの中では「重い」という口コミがよく見られます。無料ということもあり、スキマでは特にこの問題が多いようです。

僕の感覚では、パソコンで見る分にはまったく問題なかったものの、アドブロックで広告を停止したら重くなったという印象があります。

こういう「ページが重い」というのは、特に雑誌読み放題のサービスでよく見られます。下の「ブックパス」などですが、雑誌読み放題に興味があれば、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。

ブックパスの評判・口コミはなぜ悪い？「読めないページが多い」など低評価の原因を徹底解説！ KDDIが提供する国内有数の雑誌読み放題サービスである、ブックパス。auユーザーを中心に多くの人々に愛用されていますが、悪い...

チケット制度の導入はやめてほしい

無料で読ませてくれるのは
有難いけど

それで広告収入得て
作者にも承諾もらってるんなら

無駄にチケット制度にすんの
やめて欲しいぜ

漫画アプリってかスキマ

— だるユキ─高級ソープ行きたい─ (@daruyukimk3) July 10, 2020

これについては、無料作品と有料作品を分けて考える必要があります。有料の作品では広告は表示されないので、この点は問題ないのです。

ただ、もしかしたらツイート主さんがツイートされた段階では「有料作品なのに広告があった」のかもしれません。その場合は確かに問題といえます。

何にしても、無料で3万以上の作品を読めて、有料も含めば20万冊以上の選択肢があるというのは、良いことだといえます。

スキマの良い評判・口コミ

スキマについての良い評判や口コミでは、以下のような内容が見られます。

それぞれ実際に投稿されているツイートを、紹介させていただきます。

隙間時間ではハマリすぎるほど面白い

スキマという漫画アプリ、「隙間時間にどうぞ」というのが名前の由来らしいんですがその割には人の隙間時間に将太の寿司とか包丁無宿とかラーメンとかヘビー級のフックを捻じ込んでくるので一瞬も油断できない

— ナイトロ (@N1tr0_P) February 1, 2019

漫画全般のデメリットとしてしばしば「読みすぎる」ということがあります。これはスキマでも同じで、面白い分、全然スキマ時間で終わらないという人もいます。

この点は、特に受験生や仕事の忙しい社会人などは注意しなければいけないかもしれません。しかし、漫画のサービスとしては面白いのは良いことです。

知る人ぞ知る名作も無料で読める

スキマっていう漫画アプリ(権利者に許可とってる方のやつ)でプロレススーパースター列伝全話公開されてることに気がついた

— 覇王おじさんのチーズケーキ (@net_haouden) November 24, 2018

『プロレススーパースター列伝』は、下の画像の作品です。

原作者の梶原一騎氏は、下のような名作の原作者として有名です。「スポーツ漫画の手塚治虫」ともいうべき人です。

『プロレススーパースター列伝』も、梶原先生の代表作の1つですが、それが上の画像のように全話無料で読めるわけですね（2020年7月時点）。

このあたりは「だから何」という人もいれば「マジかよ」と思う人もいるでしょう。人によっては「とんでもない作品が全話無料で読める」というのが、スキマの魅力といえます。

百合マンガ（GL）好きな人におすすめ

スキマっていう漫画アプリ入れてください百合オタク

— しゃくも。 (@syakumo3417) January 14, 2020

百合は女性同士の恋愛（レズビアン）のことですが、百合系の漫画もスキマには多くあります。非アダルトの恋愛ものもあれば、アダルト系のGL（ガールズラブ）もあります。

下の画像は『ピュア百合アンソロジー ひらり、』というGLのマンガ雑誌のものです。

実は、電子書籍サービスで女性向けのアダルトはTL・BLなら多いものの、GLはあまりないというのが実情です。これは男性でBLを読む人が少ないのと同じ理由といえるでしょう。

男性もGLなら好むのですが、男性向けのGLは無料で読めるものがネットに大量にある、という状況です。これが理由で、多くの電子書籍サービスではGL漫画があまりないのだといえます。

逆にスキマでGLが多い理由は下の2点ではないかと推測できます。

どのような理由にしても、百合漫画が好きな女性にとっては、この点でもスキマを使うメリットがあるといえるでしょう。

スキマのデメリット

スキマのデメリットを一覧にすると、主に下の3点です。

それぞれのデメリットについて、詳しく説明していきます。

古い作品が多い（新作が少ない）

スキマは「最後まで無料」の漫画が多いだけに、旧作が多めになっています。上の画像は「定番」のカテゴリの作品一覧です。

絵柄を見ただけで何となく古いとわかるものが多いでしょう。そのため「最近の絵でないと受け付けない」という人には、最初は合わないかもしれません。

しかし、マンガ好きが見ればわかるのですが、上のラインナップは「これが無料？」と驚くほどの名作がかなり混ざっています。

これらの作品のタイトルは「一度は聞いたことがある」という人が多いでしょう。特に『静かなるドン』と『ナニワ金融道』は、90年代に社会現象を起こした、この時代を代表する名作です。

つまり古い作品が多いということはメリットでもあるわけです。上に挙げた作品以外でもアニメ化・ドラマ化した作品などが多数並んでいます。

一般教養を深めるつもりで、それぞれ1話だけでも無料で読んでみるといいでしょう。

広告が邪魔

スキマはYouTubeのように広告が入ります。上の画像のようなイメージです。

1話目を読もうとしたら、いきなり広告が出るわけですね。初めて見た人だと少々面食らうかもしれません。

ただ、無料で読める以上「広告が入るのは当たり前」といえます。YouTubeでもテレビでも、この点に怒る人はいないでしょう（アドブロックを使う人はいますが）。

アドブロックで広告を止められる

たとえばGoogle Chromeの場合、アドブロックなどの拡張機能でスキマの広告を停止できます。上の画像はアドブロックをオンにした（広告停止モードにした）ものです。

上の画像のように、初めて開く『八百森のエリー』の2話を開いてみました。1話目と違い広告は出ません。

ただ、心なし表示が遅かったという気はします。実は、アドブロックを使っていると一部の表示がされないサイトは多くあります。

「広告収入を得るためにそうしている」のではなく、広告が全く設置されていないサイトでもこの現象が起こります。サイトで高度なツールを動かすためのJava Scriptなどのプログラムが、アドブロックとぶつかっているようです。

パソコンやブラウザなどの環境にもよるかもしれませんが、筆者の場合、無事に表示はされたものの、少しスピードが遅くなった気がします（アドブロックによって）。

1話ずつだと作品を本当に楽しめない

スキマで最初から最後まで無料で読むためには、ほとんどのシリーズは「1話ずつ」読む必要があります。期間限定で「全話無料」というのもありますが、ほとんどは1話ずつです。

そのため、一気に読むときと比べて作品を楽しみにくいというデメリットがあります。これは人によるのですが、「自分はそのタイプだ」という人も少なくないでしょう。

逆に「いや、毎日コツコツ1話ずつの方が合っている」という人もいるかと思います（こういう人は、日記をつけたりドリルを毎日解いたりするのも得意な人かと思います）。

そういった「1話ずつの方が逆にいい」という人もいるかもしれません。そのような人には、スキマは特におすすめです。

スキマのメリット

スキマのメリットを箇条書きにすると、下のとおりです。

それぞれ詳しく解説していきます。

途中から有料でなく「完全に最後まで無料」が多い

他の電子書籍サービスでは「途中から有料になる」というパターンが一般的です。しかし、スキマではほとんどの作品が「最後まで無料」となっています。

上の画像は、それが一番わかりやすいものです。1話から25話まで全巻誰でも、いつでも無料となっています。

このような作品なら、24時間待つことなく一気通貫で読めます。期間限定ではありますが、画像の『COOL TEAM』のような人気作品も登場します。

こうした期間限定のキャンペーン以外では「毎日1話ずつ読む」ことで、最後まで無料で読めます。

1話ずつ読めるので隙間時間に最適

スキマという名前の由来は、隙間時間に1話ずつ読めるということです。この「1話ずつ」というのをデメリットという人もいれば「時間を有効活用できていい」と、評価する人もいます。

1話しか読めないというのは「読みすぎる心配がない」という点でもメリットになります。受験勉強中など「ちょっとした息抜きに1話読むだけにしたい」という人は、物理的な制約がかかる分、その自分ルールを守りやすくなるでしょう。

（他の作品を読むこともできてしまいますが、連続で読めるサービスよりは、1話だけで切り上げやすいといえます）

マイナー作品から掘り出し物を探せる

スキマは無料で読める分「マイナーな作品が多い」という否定的な声もあります。しかし、その分、普通なら見過ごしてしまう掘り出し物を探せるという可能性があります。

たとえば、下の画像は『サーキットの狼』という漫画のオープニングです。

この漫画は70年代のもので、日本のスーパーカーブームの火付け役になった名作です。ランボルギーニなどのスーパーカーを日本人に知らしめたのは、この作品なんですね。

（バスケでいう『スラムダンク』、競技かるたでいう『ちはやふる』のような存在です）

また、このように有名な作品だけでなく、ややマイナーな作品で光るものもあります。たとえば、20年7月時点でスキマのランキングの上位にも表示される『ブス界へようこそ』などです。

上のサイケデリックな絵柄のとおり、適度に過激な作品です。他の世界でもいえることですが、商業ベースにうまく乗らなかった作品の方が、ぶっ飛んでいて面白いということもしばしばあります。

マイナーな作品からもそうした名作が見つかる可能性があるので、その点でもスキマは面白いサービスといえるでしょう。

スキマの特徴・詳細

ここでは、スキマの特徴やスペックを、下の4項目に分けて説明していきます。

以下、各項目の説明です。

ジャンル一覧

スキマのジャンルは下のように分かれています。

ごく基本的なジャンル分けでわかりやすいといえるでしょう。オブラートに包まれた表現ですが、メンズコミックというのは男性向けアダルト漫画のことです。

この分野ではDMM電子書籍が特に強いので、興味がある男性はぜひチェックしてみてください。

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対応デバイス

スキマの対応デバイスは、下のとおり一般的な端末のすべてです。

パソコン	Windows・Mac
タブレット	iPad・Android
スマートフォン	Android・iPhone

それぞれ最低限のバージョン制限はありますが、厳しい条件ではありません。「一般的なバージョンなら大体大丈夫」と考えてください（スキマの側もビジネスなので、できるだけ旧バージョンに対応するよう努力するわけです）。

支払方法

スキマの支払方法は、Web版・iOS版・Android版のそれぞれで異なります。Web版では、下記のようにさまざまな方法を利用できます。

そして、iOSとAndroidの支払方法はそれぞれ1つずつで、下のようになっています。

iOSアプリ版	Apple課金
Androidアプリ版	Google Play課金

このような違いはあるものの、AppleやGoogleにクレジットカードなどの方法で支払えることを考えると、アプリ版でも多くの方法があるといえます。

運営会社

スキマの運営会社は、株式会社TORICO（トリコ）です。名前のとおり、人を「虜」にするほど魅力的なサービスを生み出すことを、ミッションとしています。

同社の会社概要をまとめると下のとおりです。

設立年月日	2005年7月29日
従業員数	96名(2020年6月時点)
資本金	5000万円
売上高	31億7400万円(2020年3月期)

設立から約15年、売上も31億円以上と非常にしっかりした企業です。特に信頼できるのは株主の顔ぶれで、下のような大企業が出資しています。

伊藤忠・SMBC・UFJのグループが出資しているということで、経営基盤に対する信頼性は極めて厚いといえます。そのため、サービス終了のリスクも低く、安心して有料版の漫画を購入できます。

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