飛信隊の松左(しょうさ)と名前を聞いただけで、涙ぐむファンもいるのではないでしょうか?
それくらいの名シーンを残しているキャラであり、死亡退場した今でも多くのファンがいるキャラだとイメージされます。
そんな松左が死亡したのは、何巻の何話だったのか?
どんなシーンだったのか?
さらに見ていくと、松左には王騎将軍と同じ役割が担われていたことが発覚!
初登場から声優まで、松左を徹底検証します。
順番に見て行きましょう!
キングダム松左(しょうさ)とは

| 項目 | 内容 |
| 名前 | 松左(しょうさ) |
| 初登場 | 11巻@馬陽攻防戦編 |
| 所属 | 飛信隊歩兵長補佐 |
| 武器 | 槍・視野の広さ |
| 位 | 百人将 |
松左は飛信隊の原形となる特殊百人隊から在籍している、古参の一人です。
蛇甘平原の戦いが始まる11巻に第十伍長として初登場し、田永・崇原・去亥・竜有と同じポジションでの同時期の登場となっています。
初めてのセリフは、趙軍を恐れて脱走する兵達についての指摘でした。
「強制徴兵だったから初陣も多いし 皆心の準備ができてない」
「こりゃあ もっと増えっぞ」
最初のセリフから的を得る内容となっており、松左の指摘は鋭く信を助けました。
初陣後、大きな戦が無くてイライラしている信に対しても松左は魅せます。

上ばかり向いている信に対し「今を楽しめ」と、隊員達との交流を勧める松左はカッコいいですよね!
注意なり指摘なりを受け入れる信の場面は珍しく、かなり貴重な場面と言えるでしょう。
視野の広さから信を助けるところに、松左の役割が見えるように感じます。
そのような指摘は、部下ができてからさらに発揮されます。

初陣後、あまりの不甲斐なさに意気消沈している干斗達に酒をつぎ、「一生に一度の初陣の夜の酒だ」「どんな味かしっかり味わっとけ」と励まします。
さらに信の初陣を語り、いかに信がカッコいい男かを説明し、「飛信隊の良さ」を説きます。
その後「こんな話をしに来たんじゃなかった」と笑いに変えますが、松左の部下への面倒見の良さが表れたシーンとなっています。
そして朱海平原の戦い真っ最中となる54巻では、干斗達に「視界の広さ」について語ります。

これは王騎が信に見せた「将軍の景色」と同じであり、干斗にステップアップするきっかけ、自覚を促します。
そのステップアップは「信の後ろで戦っている」から起こる現象であり、自分だけでなく同期の皆も同じだと説明します。
まさに信と王騎将軍の「将軍の景色」と同じであり対比シーンと言えるでしょう。
これは自分の槍を最後に干斗に託したことからも、王騎と対比していると察せられます。
後進を活かす、という意味で松左は王騎将軍と同じ役割を担っていたのかもしれませんね。
信にアドバイスし、聞かせる貴重な存在である松左。
同時に後進を活かす、貴重な存在である松左。
歩兵長補佐松左は、信の最高な補佐役だったと考察できます。。
松左の担当声優・高塚正也さんを紹介!

| 項目 | 内容 |
| 名前 | 高塚 正也(たかつか まさや) |
| 出生地 | 兵庫県 |
| 生年月日 | 1969年8月15日 |
| 年齢 | 56歳 |
| 血液型 | B型 |
| 身長 | 168cm |
| 所属 | 青二プロダクション |
「キングダム」松左役を演じられている高塚正也さん。
「戦国無双」の直江兼続役が有名な役となっていますが、声優としての知名度はあまり無いかもしれません。
しかし「キングダム」では松左の他にも龐煖、尾到、ランカイ他、数多くの役を担当しています。
これからの活躍を期待したい、声優さんとなっています(^^)
キングダム松左(しょうさ)の死亡は55巻595話!

朱海平原の戦い終盤となった54巻。
事前に河了貂に呼ばれ、松左は「助けるべきところだけ助けて」と指示を受けます。
了承する松左。
しかし途中、「助けられないところに干斗達新人がいる」のに気付き捨ておけず、助けに行ってしまいます。
その理由を「新人が足手まといになるのは当たり前だろうが」と叫ぶ松左。

そして干斗達を死地から救出し、自身は致命傷を負ってしまい動けなくなってしまいます。
死を悟り、同期の崇原の腕の中で「楽しかったな」と最後の語らいをする松左。
そこに、馬で信が駆けつけます。
信が来た事を察した松左は崇原の腕から信の元へ駆け出し、信の腕の中で最後を迎えます。

数多くの死亡シーンが登場している「キングダム」ですが、松左ほど手厚く描かれた人物はいないでしょう。
47巻で干斗達新人に指導するシーンから、既にフラグが立っているようにも見えます。
54巻で「視界の広さ」を説明するシーンも、間違いなくフラグですよね!

これだけ手厚く伏線が貼られ死亡するキャラも、少ないですよね。
王弟成蟜死亡時くらいの伏線の貼られ方では、と思ってしまいますよ(笑)
読者だけでなく、作者にも愛されたキャラなのだろうなと感じます。
アースはこの死亡シーンを「キングダム」泣ける名場面で1位に挙げています。
死亡後も活躍する松左

55巻で死亡した松左ですが、58巻で再び登場し活躍することになります。
龐煖を倒すために限界を超えた信は、力尽き死亡してしまいます。
そんな信を羌瘣が禁術を使い、何とか助けます。
しかし力を使い果たした羌瘣は、その場で動けなくなってしまいます。
寿命が尽き死亡してしまいそうになる羌瘣。
そこに去亥が松左と共に登場し、羌瘣を助けます。

「うちらの大将を頼んだぞ」は、泣けますよね!

最後の最後までカッコいい松左でした!
松左の性格と人物像
松左の見た目は、無精ひげに気だるげな目つきという、やる気のなさそうな兄ちゃんといった印象です。
しかし中身は飛信隊屈指の「仲間思い」であり、面倒見のいい兄貴分として描かれています。
飄々としていて軽口も多いのですが、要所では核心を突く発言をするタイプなんですよね。
信や若い隊員に対して、冗談交じりに説教したり励ましたりする「相談役」のポジションを担っていました。
戦場でのリスク感覚もあり、若い隊員が無茶をしすぎないようブレーキ役にもなっていたところが、松左らしさと言えるでしょう。
「飛信隊の家族感」を体現しているキャラの一人であり、信を”隊長”として立てつつも、時々タメ口で本音をぶつけられる距離感を保っていました。
この絶妙な距離感が、松左の魅力だったと言えます!
松左の強さ・戦闘能力
松左は歩兵主体の飛信隊における「槍のエキスパート」として知られています。
自身の什(十人ほどの小隊)を束ね、前線で戦いながら部下を守る実戦型リーダーでした。
一騎当千クラスではないものの、隊内だと「上位中堅〜準エース」級の武力を持っていたと考えられます。
松左の強みは個人武力と同じくらい、「部下を生かす立ち回り」と「乱戦での生存能力」にありました。
長槍のリーチを活かして味方の死角をカバーし、乱戦の中で敵の突入線を潰して味方の被害を抑える動きが多く見られました。
こういった「縁の下の力持ち」的な戦い方こそが、松左の真骨頂だったんですよね!
松左の主な関係性
信との関係
松左は飛信隊結成期から支えてきた古株として、信の”最初の部下側の兄貴分”と言える存在でした。
信が無茶な突撃をしがちな時代から、斥候・陣形維持・兵の回収など裏方を担ってきました。
信の成長を「近くで見てきた年月の長さ」という意味で、羌瘣や蒙恬・王賁とは違う“家族寄りの目線”を持っていたのが特徴です。
崇原との関係
黒髪・片目隠れで槍使いの崇原とは「もう一人の古参槍使いコンビ」として描かれています。
年齢も近く、47巻の会話からも「信は俺らより十近く下」と語る側の一人でした。
同期として戦場を共に潜り抜けてきた、かけがえのない戦友だったと言えるでしょう。
新兵たちとの関係
鄴攻め前〜朱海平原で大量に入隊した新兵組にとって、松左は実質「最初の先生」ポジションでした。
特に槍兵や伍長クラスの若手に戦場の動き方を教える場面が多く、彼の死は新兵たちに大きな精神的ダメージとして描かれています。
干斗・平来・惇角・惇告兄弟・弓矢兄弟(蒼仁・蒼淡)といった新兵たちに対し、酒を振る舞いながら信の初陣を語るなど、兄貴分としての面倒見の良さを発揮していました。
松左の戦歴・年表
松左は飛信隊初期から常にほぼ全戦参加している古参です。
特に印象的な戦いを巻ベースで見ていきましょう。
【11巻〜:馬陽攻防戦】
飛信隊の前身的な部隊編成期に初登場。第十伍長として信を支える。
【16〜17巻前後:山陽攻略戦】
若い信を支える古参兵として従軍。
【23〜30巻前後:合従軍編(函谷関〜蕞)】
飛信隊として各地転戦。麃公軍配下時代も含め信と共闘。
【37〜40巻前後:山陽〜著雍・廉頗戦線期】
将軍候補三人(信・王賁・蒙恬)の「次世代編」の中で、隊の屋台骨として奮戦。
【40〜45巻前後:黒羊丘の戦い】
桓騎軍配下として趙・慶舎と離眼軍を相手に山岳戦を展開。
【46〜54巻:鄴攻め・朱海平原の戦い(前半)】
大量増員した飛信隊の指導係として活躍。新兵たちに実戦を叩き込みつつ、趙の尭雲軍らの強敵を前に奮闘。
【55巻:朱海平原中盤〜後半/戦死】
尭雲軍との熾烈な戦闘の中で致命傷を負い、飛信隊仲間に看取られて死亡。
松左の名場面・名シーン
名場面①:新兵たちに語る「視界の広さ」
朱海平原の戦い真っ最中となる54巻で、松左は干斗達に「視界の広さ」について語ります。
これは王騎が信に見せた「将軍の景色」と同じであり、干斗にステップアップするきっかけ、自覚を促すシーンでした。
そのステップアップは「信の後ろで戦っている」から起こる現象であり、自分だけでなく同期の皆も同じだと説明します。
まさに信と王騎将軍の「将軍の景色」と同じであり、対比シーンと言えるでしょう。
名場面②:命令に背いて新兵を救う
朱海平原の戦いで、河了貂は松左に「助けるべきところだけ助けて」と、非情な命令を出します。
しかし松左は、「今にも全滅しそうな新米たちの小隊(干斗・平来・惇角・惇告・蒼仁・蒼淡ら)」を見捨てられず、自分の十人ほどを連れて救援に向かいます。
新米側は戦力になりきれておらず、彼らを守るために松左が前に出て槍を振るい続ける形になりました。
救出自体には成功するものの、その最中に背中から槍を受けて致命傷を負ってしまいます。
それでも新兵たちを鼓舞し、こう叫びます。
「新人がバカたれ共が。足手まといは当然だろうが」
「お前らは俺たちと信が見てる景色を一緒に見たいから飛信隊に来たんだろうが」
「だったら俺なんかのために命捨てるなんて口が裂けても言うんじゃねぇ」
新米たちの自己犠牲を叱り飛ばし、最後まで兄貴分としての役割を全うした松左。
この場面は、松左という男の生き様そのものを表していると言えるでしょう!
名場面③:信の腕の中での最期
致命傷を負った松左は、「信の近くで死にたい」と望み、干斗に頼んで前線の信のもとへ運ばれます。
自力では歩けない状態から、信の馬の音を聞いて最後の力で立ち上がり、信の腕の中で息を引き取ります。
その際、松左が干斗に託したのは、使い込んでクセがついた自分の愛用の槍でした。
「使い込んでて相当クセがついちまってるが、いい槍だ。ゆっくり慣れていけ」
そして信に対して、最後の言葉を残します。
「ありがとな」
たった一言ですが、この「ありがとな」に全てが込められていました。
信と共に戦えた日々への感謝、飛信隊という家族への感謝、全てが詰まった一言だったんですよね。
名場面④:天地の間で羌瘣を押し戻す、静かな”最後の松左”
龐煖戦のあと、信を救うために禁術を使った羌瘣は、「天地の間」で力尽き、沼に沈みかけます。
その腕をつかんだのは、朱海平原で散ったはずの去亥と松左でした。
去亥は、
「何だか分からんが まだ役目がありそうな気がして
とどまっててよかったぜ」
と笑い、松左は静かな顔で、
「ああ 全くだ」
と相槌を打ちます。
そして光の穴が閉じかけているのを見ると、
「じゃーな 羌瘣 うちらの大将頼んだぞ」
と言い残し、羌瘣の体を”ぽい”と現世へ投げ返します。
生前と変わらない軽さの裏で、もう二度と戦場には戻らない“死者の覚悟”が宿った、松左らしい最後の出番でした。
飛信隊の未来を託すこの一言は、信と羌瘣の命だけでなく、後の飛信隊の歴史そのものを繋いだ名シーンだと言えるでしょう!
このシーンでの松左は、頬に影がかかった落ち着いた表情で、生前より線が少ない”静かな顔”で描かれています。
戦場から切り離された死者=魂としての達観が、表情からも伝わってくるんですよね。
松左の物語内での役割・立ち位置
原作全体の構造の中で、松左というキャラはどんな役割を担っていたのでしょうか?
【飛信隊”古参組”の象徴】
無名の歩兵時代から信と一緒に戦場を渡り歩いてきた「下積み世代」そのものです。
飛信隊の”歴史と積み重ね”を読者に感じさせる存在として、松左は重要な役割を担っていました。
【読者視点に近いモブ〜中堅兵代表】
王騎・李牧・尭雲のような超人クラスではなく、“一般兵から見た戦場”を映すポジションでした。
大戦ごとに隊が増員されていく中で、「普通の兵がどう感じているか」を短いセリフで代弁することが多かったんですよね。
【信の”家族”の一人】
漂・羌瘣・河了貂・尾到・麃公・王騎などとは違う「同じ塹壕を潜り抜けてきた同志」としての絆を持っていました。
松左の死によって、「信の周囲からまた一人、大事な仲間がいなくなる」という喪失感が強く表現されています。
【死を通じて描かれる”飛信隊の世代交代”】
朱海平原は、古参メンバーが次々と傷つき/倒れていき、新世代(干斗や弓矢兄弟など)が前へ出ていくターニングポイントでした。
松左の死&槍の継承は、「飛信隊という組織は死を飲み込みながら続いていく」ことの象徴となっています。
【合理性と情の対比を描く装置】
河了貂の「助けられないところは切り捨てる」という戦略上の判断と、松左の「それを承知で命令に反してまで新兵を救う」という選択。
この対比によって、飛信隊が合理性だけでは割り切れない集団であることが示されました。
同時に、貂というキャラの冷徹さ・参謀としての変化を浮き立たせる役割も担っていたと言えるでしょう。
【2025年追記】松左のその後と槍の継承
松左の愛用していた槍は、臨終間際に干斗に一度託されました。
その後の再編で、同じ新兵組の平来(へいらい)が正式に受け継いでいます。
平来は背の高い新兵歩兵で、松左の槍を譲り受けたことで、松左の意志を継ぐ存在として描かれるようになりました。
飛信隊の”武器継承”は、単なる物の受け渡しではなく、先人の想いと技術を次代に繋ぐという意味を持っています。
松左の槍が平来の手に渡ったことで、松左の存在は死後も飛信隊の中に生き続けているんですよね。
これは『キングダム』が描く“繋ぐ物語”の象徴的なエピソードと言えるでしょう!
よくある質問(FAQ)
Q. 松左の初登場は何巻?
A. 原作では馬陽攻防戦編に登場します。単行本11巻で、飛信隊結成期にすでに信の部下として姿を見せています。
Q. 松左は何巻・何話で死ぬ?
A. コミックス55巻・第595話です。朱海平原の戦いで信と新兵たちを庇って致命傷を受け、飛信隊に看取られて戦死します。
Q. 松左の年齢はいくつ?
A. 明確な歳は作中で直接は出ませんが、47巻の描写をもとに、鄴攻め(信23歳)時点で松左・崇原は「30代前半(33歳前後)」と推定されています。
Q. 松左は飛信隊の中でどのくらい強い?
A. 一騎当千級ではありませんが、飛信隊内では“古参の槍の達人”として中堅以上の武力を持っています。特に新人指導と小隊指揮に優れた「実務エース」ポジションでした。
Q. 松左の槍はその後どうなる?
A. 朱海平原後に、飛信隊の平来が松左の槍を正式に受け継ぎました。飛信隊の”武器継承”の象徴的なエピソードとなっています。
Q. 朱海平原で死んだ飛信隊・秦軍の主な仲間は?
A. 秦軍側は麻鉱・虞寧・宮康・松左・胡漸・去亥など、趙軍側は岳嬰・趙峩龍・尭雲・共伯・金毛・龐煖らが戦死しています。
Q. アニメでの声優は?
A. アニメ『キングダム』シリーズでの松左の声は、高塚正也さんが担当しています。
Q. 松左は本当に死亡確定?
A. はい、完全に戦死が確定しています。バジオウのように”遺言めいたことを言いながらも生存”した前例があるため一部読者は疑っていましたが、死亡後の扱い(槍の継承、新米たちの成長契機としての描写)から、再登場はなく完全に戦死したと見てよいでしょう。
今回は、むちゃカッコいい飛信隊古参の松左を見てきました。
初登場から退場まで、最高にカッコいいキャラでしたよね!
崇原とのコンビが味を出していて、最高な松左。
原作では退場してしまいましたが、またアニメや実写で見られるでしょう。
まだまだ松左を楽しめます。
最後まで、松左を追いかけましょう!\(^o^)/






