61巻で突如として登場した羌瘣(きょうかい)の妹分、羌礼(きょうれい)。
禁術を使いボロボロとなっていた羌瘣の前に現れた羌礼ですが、いきなりの登場に驚いた読者も多いでしょう。
「え?この羌礼って誰!?」という方も多いと思いますが、実は本編には34巻で一回だけ登場しており、さらにコミックスの「おまけマンガ」では15巻という、もっと早い段階から伏線が仕掛けられていました。
そこから分かる、羌礼誕生の意味とは?
本記事では、羌礼のプロフィールから強さ、羌瘣や飛信隊との関係性、そして最新話までの動向まで、徹底的に解説していきます。
羌礼(きょうれい)のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 羌礼(きょうれい) |
| 所属 | 秦国・飛信隊(歩兵団) |
| 出身 | 羌族(蚩尤一族) |
| 立場 | 現役の蚩尤(しゆう) |
| 初登場 | 本編:34巻 おまけマンガ:15巻 |
| 武器 | 白鳳(はくれい) |
| 武力 | 93+特大α(公式ガイド・考察サイトより) |
| 戦闘スタイル | 巫舞(みぶ)を駆使した剣術 |
| 一人称 | 私 |
| 史実 | 実在しない創作キャラクター |
羌礼は、羌瘣と同じ蚩尤族・羌族出身の女性剣士です。
「祭(さい)」と呼ばれる蚩尤候補同士の殺し合いを勝ち抜き、現役の蚩尤となりました。
外の世界に興味を持つ活発な性格で、よく喋る明るい一面がありますが、初登場時は「祭」のトラウマから闇に堕ちかけており、敵味方関係なく暴れまわる危険な存在でした。
羌瘣との対話を通じて心を取り戻し、現在は飛信隊の正式メンバーとして活躍しています。
羌礼は死亡?生存?(最新話時点)
現在の状況:生存
最新話(77巻・856話相当)時点において、羌礼は生存しており、飛信隊の主要メンバーとして健在です。
趙攻略戦などの激戦を経て、飛信隊の武力の要として定着しています。
戦局における役割
最新の戦局においても、羌礼は飛信隊の主力として最前線で戦っています。
特に羌瘣が指揮を執る場面や、信が狙われるような危機的状況において、彼女の突破力は不可欠な要素となっています。
戦局は激化しており、楊端和やダントといった主要キャラが危機に陥る中、羌礼もまた過酷な戦いを強いられていますが、その圧倒的な武力で隊を何度も窮地から救っています。
羌礼の性格
好戦的で自信家
羌礼の性格は非常に好戦的で自信家です。
戦闘において圧倒的な実力を持つため、自分の強さに絶対的な自信を持っており、敵に対しては容赦がありません。
初登場時には武器を捨てて降伏している趙兵を問答無用で殺害するなど、蚩尤の掟に従った冷酷な一面を見せていました。
率直で生意気
率直で生意気な一面があり、隊長の信に対しても対等に近い態度で接し、軽口を叩くことがあります。
飛信隊加入当初は「下っ端」扱いされることに不満を持ち、組織の秩序を乱す言動を繰り返していました。
自分に従わない者を軽視し、血で塗られた蚩尤の掟こそが正義だと信じて疑わなかったからです。
根は仲間思い
しかし根は仲間思いで、特に羌瘣や飛信隊の仲間に対して強い愛着を持っています。
羌識の最期の真実を知り改心してからは、迷惑をかけた飛信隊の面々に謝罪し、仲間を守る意識を持つようになりました。
羌瘣が信の寿命を縮めて救った理由について「隊長を好きだから…そんなの当たり前だろ」とあっさり言ってしまうなど、素直で純粋な一面も見せています。
外の世界への興味
外の世界に興味を持つ活発な女子で、56巻のおまけマンガでは羌識に「外の世界に出たら何をしたい?」と聞かれ「子犬が飼いたい」と答えるなど、普通の女性らしい夢も持っています。
性に対する興味も旺盛で、羌瘣に対して「男とはもうやったのか?」と訊ねたり、羌瘣が信に告白した際には「結婚じゃ、なんなら今ここで」と揶揄うなど、年頃の女性らしい一面も見せています。
羌礼の強さ・能力
武力数値:93+特大α
公式ガイドブックや考察サイトによる武力数値は「93+特大α」とされています。
これは羌瘣(96+特大α)には及ばないものの、十分に将軍級の武力を有していることを示しています。
飛信隊の強さランキングでは13位に位置づけられていますが、これは実戦経験の少なさによるもので、潜在能力は間違いなく飛信隊上位へ食い込む実力を秘めています。
巫舞(みぶ)を駆使した剣術
羌礼は「巫舞(みぶ)」と呼ばれる呼吸法を駆使した剣術の使い手です。
この技術は蚩尤一族に代々伝わる秘伝であり、常人を遥かに超える身体能力と戦闘力を発揮できます。
巫舞により寿命が普通よりも長くなるという特性もあり、羌礼はこの知識を信に説明する役割も果たしています。
白鳳(はくれい)
羌礼が振り回している剣は「白鳳」と呼ばれる名刀です。
15巻のおまけマンガでは「一族で最も有力な蚩尤候補が持つ剣」として紹介されており、この剣を使いこなす羌礼の実力は本物です。
規格外の戦闘能力
羌礼の戦闘力は飛信隊の中でも突出しており、蚩尤の正統な後継者として選ばれたほどの高い戦闘ポテンシャルを持ちます。
加入直後から規格外の戦闘能力を示し、その才能は飛信隊の中でも際立っています。
まだ実戦経験が浅いものの、一度戦闘に入ると敵を次々と圧倒するなど、将来的な伸びしろは計り知れません。
初登場時には森を突破して前線を盛り返すなど、その圧倒的な武力で飛信隊を窮地から救いました。
羌瘣との関係性や今後の覚醒次第では、さらなる順位上昇が期待できる若き刃です。
羌礼の関係性
羌瘣(きょうかい)との関係
羌瘣は羌礼にとって姉弟子であり、憧れと嫉妬が入り混じった複雑な感情を持っていました。
当初は羌瘣が隠蔽していた前蚩尤・幽連の死が露見し、新たな蚩尤を決める「祭」が行われることになったため、「お前のせいで識(しき)と殺し合うことになった」という強い恨みを抱いていました。
羌瘣が外の世界から情報入手のため一旦里に戻った際には、「男とはもうやったのか?、助平なことを」と訊ねるなど、性に対する興味を隠さない態度を見せていました。
しかし、羌瘣との対話を通じて羌識の最期の真実を知り、同じ蚩尤族だからこそ理解できる苦しみを羌瘣が強く抱いて励ましてくれたことで、現在は絶対的な信頼を寄せる「姉」のような存在となっています。
改心後は羌瘣と同じテントで蚩尤の術を使い羌瘣の背中に気を送るなど、仲間として積極的に貢献するようになりました。
羌瘣が信の寿命を縮めて救った理由について、羌礼が「隊長を好きだから…そんなの当たり前だろ」とあっさり言ってしまい、羌瘣の想いを暴露する場面もありました。
羌礼は信と羌瘣がお互いを想い合っていることが分かる返事を想定した質問を日常的に二人に対して行っており、二人が想い合うことで見え隠れする「幸せ」のおこぼれが羌礼にとっても心地いいものだったと考えられます。
羌識(きょうしき)との関係
羌識は「祭」で喪った親友であり、姉妹同然の存在です。
羌礼にとって羌識への想いが強さの根源の一つとなっています。
祭の最終局面で羌礼と羌識は互いに全力で斬り合いました。
当初、羌礼は「識に裏切られた」と感じており、識が最後の一瞬で自分を討つことをためらい、その隙を突かれて命を落としたと記憶していました。
しかし、669話で羌瘣に言われて識に剣を突き刺した場面を思い出した際、思い込んでいた記憶とは違った真の記憶を思い出します。
実際には、識は羌礼を生かすために自ら剣を受け入れたのでした。
識の最期の言葉を思い出した羌礼は、その場で泣き崩れました。
664話の最後の場面で描かれた「私達こそが人の闇の頂に立つ蚩尤だ」という言葉は、「私」ではなく「私達」という一人称複数になっています。
「私達」とは礼と識のことを指しており、識は死んでいるはずなのに、その「想い」を受け継いで「私達」としているのではないかと考察されています。
この言葉は、羌礼が羌識の存在を心の中で生かし続けていることを示唆しており、二人で一つの蚩尤として歩んでいこうとする羌礼の決意を表現しているのかもしれません。
信(しん)との関係
隊長として認めていますが、軽口を叩くなど対等に近い態度で接しています。
信と羌瘣の仲を進展させようとお節介を焼く一面も見られます。
670話で改心した後、信から「今度軍規違反したら即追放」と拳骨と共に申し渡されますが、これは羌礼を正式な隊員として認めたことを意味していました。
信は「今日からお互い支え合う仲間だ」と羌礼を飛信隊の正式なメンバーに迎え入れました。
崇原(すうげん)との関係
崇原は飛信隊の歩兵長です。
加入当初、羌礼は深刻な軍規違反を犯し、命令違反をして趙兵を切り刻むだけでなく、武器を捨てて降伏している趙兵を問答無用で殺害しました。
崇原は李信に羌礼を追放するように進言し、軍規違反を理由に崇原等、飛信隊歩兵は羌礼を斬ろうと覚悟を決めた場面もありました。
しかし現在は彼女の実力を認め、厳しくも温かく見守る上司となっています。
昂(こう)との関係
飛信隊の隊員・昂は、羌礼が登場当初から特に気をかけている描写が多く見られました。
肥下戦敗走前で殿として見送る前の声がけや、水場で殿がもういないと伝えられた時の動揺、追いついた殿で誰よりも先に羌礼に声をかけるなど、昂から羌礼への矢印は分かりやすいものでした。
71巻のおまけ漫画では、昂から突然プロポーズを受けるという衝撃的な展開が描かれました。
羌礼は「え?」「えーーーー!!」「・・・はぁ!?」と本気で驚いており、羌礼にとって昂との結婚は想定外だったことが分かります。
おまけ漫画の中では、昂に対して「(食い物持ってないなら)なんだ使えんな」などと言い放つなど、「礼が昂に対して頼りにならないネタの会話を日常的にしている」関係性が継続していることが示されています。
羌瘣との手合わせの場面では、「結婚」というワードで気がそれてしまい、自分が動揺してしまう羌礼の様子が描かれました。
今後、昂との関係がどのように発展するかが注目されています。
羌礼の登場巻・年表
| 巻数 | 話数 | 内容 |
|---|---|---|
| 15巻 | おまけマンガ | 羌識と共に初登場。山に戻った羌瘣を裏切り者として迎え攻撃。羌象の「白鳳」を使う羌礼を見て、激怒する羌瘣に一瞬で撃破される |
| 16巻 | おまけマンガ | 羌識と共に登場。コミカルな描写 |
| 34巻 | – | 本編初登場。幽連を倒した後での羌明との会話場面で登場 |
| 56巻 | おまけマンガ | 祭が決まってからの羌識との会話。「外の世界に出たら何をしたい?」と聞かれ「子犬が飼いたい」と答える |
| 61巻 | – | 禁術を使いボロボロとなっていた羌瘣の前に現れる。「瘣姉(かいねい)」と親しげに語りかける |
| 62巻 | – | 羌識との会話の続き。「識は何がしたい?」と礼に聞かれ「ない」と答える識の描写 |
| – | 664話 | 「私達こそが人の闇の頂に立つ蚩尤だ」という言葉が描かれる |
| – | 665話 | 羌瘣が羌礼の真の目的(羌瘣の命を狙っている)を知る |
| – | 669話 | 羌瘣に言われて識に剣を突き刺した場面を思い出し、真の記憶を思い出す。識の最期の言葉を思い出し、その場で泣き崩れる |
| – | 670話 | 改心し、迷惑を掛けた飛信隊の面々に謝罪。信から「今日からお互い支え合う仲間だ」と飛信隊の正式なメンバーに迎え入れられる |
| 71巻 | おまけマンガ | 昂から突然プロポーズを受ける。本気で驚く羌礼の様子が描かれる |
| 77巻 | 856話相当 | 飛信隊の主要メンバーとして健在。最前線で戦い続けている |
羌礼の名場面・名シーン
羌瘣との一騎打ち
闇に堕ちた状態で羌瘣と対峙し、激闘の末に羌識への想いを吐露して号泣するシーンは、彼女の人間性が戻った感動的な場面です。
羌瘣は羌礼の心に潜む苦しみを理解しており、彼女を真正面から否定するのではなく、共に歩む未来を選ぼうとしました。
同じ蚩尤族だからこそ理解できるこの苦しみを、羌瘣が強く抱いて励ます場面は印象的でした。
飛信隊への正式加入
670話で改心した羌礼が、迷惑を掛けた飛信隊の面々に謝る場面が描かれます。
隊長の李信からも「今度軍規違反したら即追放」と拳骨と共に申し渡されますが、これは羌礼を正式な隊員として認めたことを意味していました。
信は「今日からお互い支え合う仲間だ」と羌礼を飛信隊の正式なメンバーに迎え入れました。
「ここ(飛信隊)なら識の分まで精一杯生きられる気がする」と悟り、仲間として受け入れられる場面は、羌礼の新たな人生の始まりを象徴する名シーンです。
羌識の最期の真実を知る場面
669話で羌瘣に言われて識に剣を突き刺した場面を思い出した際、思い込んでいた記憶とは違った真の記憶を思い出します。
実際には、識は羌礼を生かすために自ら剣を受け入れたのでした。
識の最期の言葉を思い出した羌礼は、その場で泣き崩れました。
祭の結末について語り、号泣しながら過去と向き合うこのシーンは、羌礼のキャラクターを理解する上で最も重要な場面の一つです。
初登場シーン
61巻で禁術を使いボロボロとなっていた羌瘣の前に現れ、「瘣姉(かいねい)」と親しげに語りかける羌礼。
いきなりの登場に驚いた読者も多く、この衝撃的な初登場シーンは強烈な印象を残しました。
森を突破して前線を盛り返す
飛信隊に合流した当初、羌礼の圧倒的な戦闘力により飛信隊は森を突破して前線を盛り返すことができました。
規格外の戦闘能力を示し、一度戦闘に入ると敵を次々と圧倒する羌礼の姿は、彼女の実力を証明する名シーンです。
羌礼の役割・立ち位置
飛信隊の武力の要
羌礼は現在、飛信隊の歩兵団に所属していますが、その圧倒的な武力から遊撃隊的な役割を担うことが多い重要戦力です。
最新の戦局においても、羌礼は飛信隊の主力として最前線で戦っており、特に羌瘣が指揮を執る場面や、信が狙われるような危機的状況において、彼女の突破力は不可欠な要素となっています。
羌瘣の過去・蚩尤の掟との関わり
羌礼の存在は、羌瘣が「羌族の村との確執を持っている」という問題を解決する鍵になると考えられています。
この確執は最終回までに解決されると期待されており、羌族から正式に外の世界に出てきた羌礼が、外の世界で立身出世した「掟を破っている裏切り者」に仕える形で村と羌瘣を繋いでくれるのが、自然な解決方法ではないかと考察されています。
「殺す側/救う側」としての対比
当初、羌礼は血で塗られた蚩尤の掟こそが正義だと信じて疑わず、「殺す側」として描かれていました。
しかし、羌瘣が自らの命を賭して仲間を守る姿に触れ、羌礼はこれまで信じてきた掟や価値観に疑問を抱き始めます。
やがて、羌礼も飛信隊の一員として仲間を守る意識を持つようになり、「救う側」へと変化しました。
この「殺す側/救う側」としての対比は、羌礼のキャラクターアークを象徴するものであり、血に縛られた一族の宿命を背負う者同士だからこそ、分かり合える部分があり、二人は憎悪の連鎖を断ち切り、新たな絆を築くことになります。
蚩尤としての立場と今後の役割
羌礼は現在「蚩尤」という立場にあります。
本来、蚩尤は闇世界で千年も前から魔物と恐れられた幻の一族の頂点に立つ存在であり、いずれかの国のお抱えとなって、その蚩尤を輩出した一族を繁栄させるような役割を担っているはずでした。
しかし、その役割を放棄し、「一族の裏切り者」である羌瘣の下について、今は兵士として戦争に参加している状況です。
羌礼は作品中おそらく一番自己顕示欲が高い設定だと考えられており、自分が主役の人生を誰よりも強く謳歌していきたいはずの人物です。
71巻のおまけ漫画では、羌礼が蚩尤として今後も羌瘣の助け舟的な役割を本編で続けられるのかという点が注目されています。
羌瘣の史実の大活躍への関わり
羌瘣は、史実に登場する人物です。
紀元前228年(始皇19年)に王翦と共に趙王である幽繆王を捕らえ趙を滅ぼすという史実があるため、ここで間違いなく大活躍するでしょう。
現在の原作最新話で桓齮の斬首が行われたのが紀元前234年なので、ここから6年後の展開ですね。
禁術を使ったため、羌瘣は完全復活が難しい状態です。
そのため羌瘣の史実の大活躍には、間違いなく羌礼が関わってくるでしょう。
羌礼の声優・アニメ/実写
アニメ版での登場
羌礼のアニメ登場時期や担当声優に関する情報は、現時点では公式発表に含まれていないか、確認が必要な状況です。
アニメ第5シリーズの範囲などで登場していれば、瀬戸麻沙美さん演じる羌瘣との掛け合いが注目点となりますが、具体的なキャスト名は現時点では不明です。
実写版での登場
実写版『キングダム』における羌礼の登場情報も、現時点では確認されていません。
今後の続編制作において、羌礼が登場する可能性はありますが、現時点では未定です。
羌礼に関するFAQ
Q1: 羌礼は史実に実在した人物ですか?
いいえ、羌礼は史実には実在しない、完全な創作キャラクターです。
羌礼と羌識が初登場したのは単行本15巻で、その後の展開は全て原泰久氏の創作によるものです。
史実に実在した羌瘣とは異なり、羌礼は物語を豊かにするために生み出されたキャラクターであり、飛信隊の人間関係や羌瘣の内面を描く上で重要な役割を果たしています。
Q2: 羌礼と羌識の関係は?
羌識は「祭」で喪った親友であり、姉妹同然の存在です。
祭の最終局面で羌礼と羌識は互いに全力で斬り合い、最終的に羌礼が羌識を討ちました。
当初、羌礼は「識に裏切られた」と感じていましたが、669話で真の記憶を思い出し、実際には識が羌礼を生かすために自ら剣を受け入れたことを知りました。
羌識への想いが羌礼の強さの根源の一つとなっています。
Q3: 羌礼はなぜ飛信隊に加入したのですか?
羌礼は当初、蚩尤最強になるために羌瘣の命を狙っていました。
しかし、羌瘣との対話を通じて羌識の最期の真実を知り、同じ蚩尤族だからこそ理解できる苦しみを羌瘣が強く抱いて励ましてくれたことで、心を取り戻しました。
改心後、「ここ(飛信隊)なら識の分まで精一杯生きられる気がする」と悟り、飛信隊の正式メンバーとして加入しました。
Q4: 羌礼の武器「白鳳」とは?
羌礼が振り回している剣は「白鳳」と呼ばれる名刀です。
15巻のおまけマンガでは「一族で最も有力な蚩尤候補が持つ剣」として紹介されており、この剣を使いこなす羌礼の実力は本物です。
Q5: 羌礼と昂の関係は今後どうなりますか?
71巻のおまけ漫画で、昂から突然プロポーズを受けるという衝撃的な展開が描かれました。
羌礼は本気で驚いており、昂との結婚は想定外だったようです。
今後、昂との関係がどのように発展するかが注目されています。
望みがあるとするならば、「礼が昂のことをものすごく好きになる」イベントが今後発生することで、愛があれば上辺の身分や財などは関係なくなり、羌礼が真の幸せを感じられる展開が期待されています。
Q6: 羌礼の武力数値はどのくらいですか?
公式ガイドブックや考察サイトによる武力数値は「93+特大α」とされています。
これは羌瘣(96+特大α)には及ばないものの、十分に将軍級の武力を有していることを示しています。
飛信隊の強さランキングでは13位に位置づけられていますが、潜在能力は間違いなく飛信隊上位へ食い込む実力を秘めています。
Q7: 羌礼は最新話で生きていますか?
はい、最新話(77巻・856話相当)時点において、羌礼は生存しており、飛信隊の主要メンバーとして健在です。
趙攻略戦などの激戦を経て、飛信隊の武力の要として定着しています。
キングダム羌識と羌礼の伏線まとめ

61巻に突如として登場した羌礼。
羌瘣に向け「瘣姉(かいねい)」と親しげに語りかける羌礼は、羌瘣と同じ羌族出身の妹分でした。
羌礼が作中に登場したのは34巻で、幽連を倒した後での羌明との会話場面でした。

作中に登場したのはこれが最初で、唯一となっています。
しかしコミックスの「おまけマンガ」では15巻という、もっと早い段階で登場していました。

山に戻った羌瘣を裏切り者として迎え攻撃する展開として、羌識と礼が登場しています。
象姉の「白鳳」を使う羌礼を見て、激怒する羌瘣。
一瞬で二人を撃破する、という話となっていました。
この時点でキチンと識と礼という名前も登場し伏線として仕掛けられているのは、本当にスゴいですよね!
ただ白鳳が「一族で最も有力な蚩尤候補が持つ剣」として紹介されていますが、61巻に登場した時点では羌識の方が有力な候補として描かれているような気がします。
この辺りはちょっと食い違うような気もしますが、キッチリと「羌瘣と象姉のような仲の良い姉妹」として描かれているのは僥倖ですよね。
さらに「16巻のおまけマンガ」でも登場しています。

作中では王騎が死亡するというとんでもなくシリアスな展開でしたが、沈んだテンションを思いっきり上げてくれる内容となっていました(笑)
そしてかなり間が空き、「56巻のおまけマンガ」で「祭が決まってからの二人」が描かれています。

婆から祭の実施が決まったと聞く羌識。
自分は羌礼と斬り合う覚悟が出来ている、と言いますが「礼はできてないと思う」とも言います。

そして「外の世界に出たら何をしたい?」と識が礼に聞く展開も描かれます。
これ、62巻本編に登場した識と礼の会話の直前の話ですよね!
おまけマンガの最後に「子犬が飼いたい」と言った羌礼の後の展開が、62巻に繋がっているのでしょう。

「識は何がしたい?」と礼に聞かれ「ない」と答える識の描写は、たまんなかったですよね!
さて、ここまで順番に羌礼の伏線を見てきました。
次は、これらの伏線を検証していきたいと思います。
キングダム羌識と羌礼の伏線を検証!

15巻から仕掛けられていた「識と礼」という伏線。
15巻・16巻の「おまけマンガ」は「識と礼」という存在を示す伏線であり、56巻の「おまけマンガ」はまさに、61巻から登場する「羌礼編」の展開に「直接関わる伏線」という感じでした。
これ、見直しても15巻から識と礼が登場しているのは、本当にスゴいですよね!
羌瘣は、史実に登場する人物です。
紀元前228年(始皇19年)に王翦と共に趙王である幽繆王を捕らえ趙を滅ぼすという史実があるため、ここで間違いなく大活躍するでしょう。
現在の原作最新話で桓齮の斬首が行われたのが紀元前234年なので、ここから6年後の展開ですね。
禁術を使ったため、羌瘣は完全復活が難しい状態です。
そのため羌瘣の史実の大活躍には、間違いなく羌礼が関わってくるでしょう。
そんな羌礼登場の伏線が15巻に仕掛けられているって、マジでスゴいですよね!
見直せば見直すほどこれらが15巻から決められていたと分かる伏線に、ゾクッと震えるくらいシビレますよ!
羌礼登場の伏線に、改めてキングダムのスゴさを実感するアースでした!






