大盛りあがりとなったアニメ3期「合従軍編」。
特に「楚の汗明と蒙武の一騎打ち」は、見ものでしたよね!
**「中華最強を決める一戦」**は、まさに漢同士の熱い戦いとなっていました。
「誰が至強か!? 誰が至強か!? 汗明だァ!!」と叫びながら、専属の応援団に太鼓を打ち鳴らさせる。
秦の六大将軍・王齕すら圧倒したと豪語する。
しかし蒙武との一騎打ちで敗れ、壮絶な最期を遂げることになります。
史実にも登場する人物なのか?
その圧倒的な強さの秘密とは?
さらに死後明かされた「不敗伝説の真実」とは?
検証してみましょう!
◆汗明(かんめい)プロフィール
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 汗明(かんめい) |
| 所属 | 楚国 |
| 役職 | 大将軍(合従軍 楚軍総大将) |
| 異名 | 「中華最強」「至強」 |
| 武力 | 最上位クラス(公式数値なし) |
| 初登場 | 26巻 第268話(合従軍編) |
| 死亡 | 29巻 第314話 |
| 死因 | 蒙武との一騎打ちで敗北 |
| 声優 | 木村雅史(第3シリーズ) |
| 史実 | 史書に同名の弁士が登場するが、大将軍としてはオリジナル |
◆汗明は死亡する?生存している?
死亡済み:蒙武との一騎打ちで戦死
汗明は29巻・第314話において、秦の大将軍・蒙武との一騎打ちに敗れ戦死しています。
合従軍編の函谷関攻防戦において、楚軍総大将として秦軍中央を率いる蒙武軍と激突しました。
互いに「中華最強」を自称する両者の戦いは、合従軍編の中でも最も激しい一騎打ちとして描かれています。
壮絶な最期
一騎打ちの序盤から中盤にかけて、汗明は蒙武を圧倒していました。
巨大な分銅を振るい、蒙武の腕を砕き、地面に叩きつけるなど優勢に立ちます。
しかし蒙武の息子・蒙恬が背後からの刺客を防ごうとして重傷を負ったことで、蒙武が激怒し覚醒します。
「この蒙武の倅だ その程度で死にはせぬ」と叫ぶ蒙武の渾身の一撃により、汗明の顔面は砕かれ、そのまま落馬・戦死しました。
最期まで自らの「至強」を一切疑わない姿勢が、悲劇性と凄みを同時に生んでいます。
◆汗明とは何者か?性格と人物像

「中華最強」を自称する超自信家
汗明(かんめい)とはどのような人物なのか?
一言で言えば「圧倒的な自信を持つ武の化身」でしょう。
自らを「天の気まぐれが生んだ超越者」とまで言い切るほどの自己評価の高さを持っています。
「己が無双と悟った者が戦場で戦い何を思うか それはただ一つ『つまらぬ』だ」と語り、他者を圧倒する強さゆえの退屈さを口にします。
これは単なる脳筋ではなく、頂点に立ってしまった者の孤独のようなニュアンスもにじむ重要なセリフです。
豪快なカリスマと専属応援団
さらに彼の最大の特徴は、戦場に専属の応援団を連れている点です。
「誰が至強か!? 誰が至強か!? 汗明だァ!!」と大音声で自らを鼓舞し、そのたびに周囲の兵や専属応援団が太鼓を打ち鳴らします。
「ドドド ドッドッド ドン!」という独特の太鼓リズムとコールで自らを讃える演出は、シュールさとうるささが同居しており、読者の間で強烈にネタ化しています。
豪快さとギャグ寄りの演出が同居しており、シリアスな合従軍編の中で強烈な印象を残す役割を果たしています。
正面からの力比べを美学とする直球の武人
汗明は正面からの力比べを美学とし、それ以外の勝ち方を「邪道」と軽んじる価値観を持っています。
一騎打ちに他者が横槍を入れることを嫌い、楚側の姑息な奇襲に対しても激昂する場面があります。
媧燐が弟・媧偃に蒙武の背後から刺させようとした際には、その卑怯な手段を強く非難しました。
真っ向勝負による決着にこだわる古典的な武人の象徴として描かれています。
大国楚のトップ将軍
合従軍の盟主を謳う楚の第1軍将軍である汗明。
つまりは、5国合従軍の軍のトップに位置し**武のシンボル**のような存在でした。
最終的に合従軍編で秦を最もピンチに追いやったあの媧燐が第2軍の将軍であり、汗明の下に位置していました。
**「私でさえ汗明軍は動かせない」**と、媧燐も言っていました。
汗明が持っていた武力とカリスマ性が、ここでも感じられますよね。
ここからだけでも、汗明がどれだけ強く大きな将軍であったかが分かりますよ!
汗明はまさに**「大国楚のトップ将軍」**だったと言えるでしょう。
◆汗明の強さ・能力を徹底分析
作中最大級の巨体と怪力
汗明は作中でも最大級の巨体と筋力を誇り、「中華随一の体格・筋力」と評されています。
その怪力で、質量のある巨大な分銅や錘を鎖で振り回すという、常人には扱えない武器を自在に操ります。
戦闘スタイルは極めてシンプルで、真正面から敵将めがけて突撃し、圧倒的な一撃でねじ伏せるタイプです。
武力一辺倒だが最高クラスの破壊力
「武力一辺倒」とも言えるスタイルですが、その一撃の破壊力とプレッシャーは王騎・龐煖クラスと比べても見劣りしない次元に位置づけられています。
秦側の総司令・昌平君ですら、その純粋な武力に関しては最高クラスと認めているとされます。
強さランキング系の記事では全キャラ中17位と評価されており、純武力ではトップクラスだが戦略性や実績の総合力ではやや下がるという評価になっています。
率いる「巨暴大騎兵団」
汗明は精鋭部隊「巨暴大騎兵団」を率いています。
重装騎兵を主軸とした高突撃力の軍団で、汗明本人の突撃と組み合わさることで敵の戦線を物理的に粉砕します。
また、軍師を兼ねる将軍・貝満、軍師・仁凹、軍師兼将軍・剛摩諸など複数の知略担当がついていることも明かされています。
自称する戦績:王齕を撃退
汗明は自らの戦績について、以下のように語っています。
東の斉から趙、魏、韓と攻めていき、大小100以上の城を落とし、その間一度も負けたことは無い。
秦の六将の一人、王齕と戦ってあっさり勝った。
自分が至強と悟り「戦いはつまらぬ」と感じている。
自分が最強だと勘違いしている者を正面から叩き潰す事が責務だと考えている。
これ、本当に最強なラスボスですよね。
「王齕をあっさり倒している」というのもハンパないですし、「つまらぬ」なんてまさに無敵感満載ですよ(笑)
ただし後述しますが、この「不敗伝説」には実は疑問符がつく描写も存在します。
◆史実の汗明とは

史実には遊説家として登場
「汗明」という人物は、史実にも登場しています。
しかし史実の汗明は**「口の上手い遊説家」**として登場しており、決して最強な将軍ではありませんでした。
『韓非子』などに登場し、春申君に説いた逸話などが残っています。
キングダムにも登場している楚の宰相 春申君に会うために、猛烈な口八丁を使い面談することに成功しています。
そこからも自らを大きくアピールし、最終的には5日に一度会う事になるまで取り入っています。
キングダムの汗明はオリジナル
ある意味、**「キングダム」の汗明とは真逆に位置する人物**ですよね!(笑)
共通しているのは「口の多い男」というところでしょうか?
この辺りの命名の仕方には、非常に興味を覚えますよ(笑)
史実の人物名を借りつつも、実質的にはオリジナルキャラクターとして大きくアレンジされた人物と言えるでしょう。
作者の原泰久によると、合従軍編において楚からは大将軍級が3人くらいは軍を率いて来るだろうと考えており、その中で汗明というキャラクターが生まれたとのことです。
◆汗明の重要な関係性
蒙武(もうぶ):中華最強を賭けたライバル
秦の大将軍・蒙武は、汗明にとって最大のライバルでした。
互いに「中華最強」を自称し、その座を賭けて一騎打ちを行う直接の対決相手となります。
合従軍戦において、秦軍中央の主力を率いる蒙武軍と、楚軍総大将・汗明軍が真正面から激突する構図となりました。
一騎打ちの中で汗明は蒙武の腕を砕き地面に叩きつけるなど圧倒しますが、最終的に蒙武の怒りと闘志に火をつけてしまい討たれることになります。
蒙恬(もうてん):敗北のきっかけを作った存在
蒙武の長男・蒙恬は、汗明とは直接会話は少ないですが、汗明の敗北に大きく関わっています。
蒙武との一騎打ちに割って入り、汗明の背後から蒙武を狙った楚兵を斬り捨てる際に深手を負います。
その蒙恬の負傷が、蒙武を真の意味で覚醒させるトリガーになり、汗明の敗北に繋がりました。
媧燐(かりん):対照的な価値観を持つ同僚
楚の大将軍・媧燐は、合従軍戦では汗明と共に楚軍を率いる立場でした。
自身は徹底した合理主義者で、「勝つためには手段を選ばない」タイプであるため、汗明のような正面からの武の美学とはしばしば対立します。
汗明と蒙武の一騎打ちの最中、弟・媧偃を使って蒙武の背後から刺させようとするなど、汗明の武人としてのプライドを逆撫でする策を弄しています。
汗明の戦死を聞いた媧燐は、「なにおっ死んじまってんだよ」と笑い混じりに言い放つ描写があり、感傷よりも「しくじった駒」として見る冷徹さが強調されています。
項燕(こうえん):汗明より格上の存在
まだ本格登場前の楚の大将軍ですが、作中で「汗明ですら項燕の副将にすぎない」といった文脈で語られています。
楚国内で汗明よりさらに格上の存在として位置づけられており、汗明自身も”項燕の副将”としての立場から、「中華最強」の座を自分が体現していると自負していました。
李牧(りぼく)・合従軍諸将
合従軍全体の総司令官を務める趙の三大天・李牧とは、作戦会議などで同席しています。
汗明は緻密な策を巡らせる李牧とは対照的に、武そのもので戦局を変える”殴り役”として配置されていました。
◆汗明の年表(巻ベース)
| 巻数 | 出来事 | 備考 |
| 26巻 | 合従軍編で初登場。楚の大将軍として参戦 | 第268話 合従軍会議シーン |
| 26-27巻 | 函谷関正面の戦線に布陣。楚軍本隊を率いる | 序盤〜中盤の展開 |
| 27巻終盤〜28巻 | 蒙武軍と激突。秦楚中央決戦が本格化 | 軍同士のぶつかり合い |
| 29巻 | 蒙武との一騎打ちで戦死 | 第314話 顔面を砕かれ落馬 |
| 30巻以降 | 名前のみ言及される | 過去回想はまだ描かれていない |
| 什虎編(60巻〜) | 「不敗伝説」の虚偽が示唆される | 第654話 什虎軍の証言 |
◆汗明の名場面を紹介!
汗明音頭:「誰が至強か!?」

合従軍編で、楚の大将汗明がいる本陣にまでたどり着いた蒙武。
その蒙武を出迎えたのは、汗明を讃え**「いかに汗明が大きく強い男か」**を示す**汗明音頭**でした。

**「誰が至強か」**
**「天下最強 漢の中の漢」**
**「それは誰か」**
**「汗明!!!」**
この汗明登場のくだりは、まさに汗明の名場面と言えますよね(笑)
太鼓隊の「ドドド ドッドッド ドン!」のリズムと共に叫び、楚軍の士気を高める定番シーンとなっています。
このシュールかつ豪快な演出は、合従軍編の中でも最も印象に残るシーンの一つとして語り継がれています。
アニメ放送時には、**キングダムニュースでもトップニュースで報じられました(笑)**
**登場の派手さも中華最強だった汗明。**
この場面は思いっきり印象に残っていますよ(*^^*)
蒙武を圧倒する怪力

目の前に現れた蒙武を見て、武器を大錘に切り替える汗明。
そこからの蒙武との攻防戦は、**「ラスボスと主人公が戦う最終決戦」**くらいの激しく熱い戦いとなっていました。
そう、まさに汗明はラスボスでした。
一騎打ちの序盤から中盤にかけて、汗明は蒙武を完全に圧倒していました。
巨大な分銅を振るい、蒙武の腕の骨を砕き、地面に叩きつけるシーンは、その圧倒的な武力を見せつける名場面です。
「中華最強」を自称するだけの実力を持っていることが、はっきりと示された瞬間でした。
最期の一撃:真正面からの激突

蒙武との最期の打ち合いでは、両者が全力で正面からぶつかり合います。
その一瞬のために生きてきたかのような描かれ方をする両者の激突は、合従軍編の中でも最も熱いシーンの一つです。
そして本当に強く、ギリギリまでお互いを追い込んだバトルでしたが、息子蒙恬が目の前で斬られブチ切れギアアップした蒙武に2撃で頭を潰され死亡退場する展開となりました。
顔面を砕かれる直前まで、自らの「至強」を一切疑わない姿勢が、悲劇性と凄みを同時に生んでいます。
現在77巻まで続いている「キングダム」ですが、現在でも汗明は最強な武将の一人に間違いなく数えられるでしょう。
汗明の生き様と死に様が最も凝縮された、名場面と言えるでしょう!
◆汗明の役割・立ち位置
楚という大国の「純粋武力の象徴」
合従軍編において、楚は動員兵力・国力ともに最大級の強国として描かれます。
その”武の象徴”が汗明であり、彼の巨体と圧倒的な武力は、「秦六大将軍ですら退けられた楚」というイメージを視覚的に表現しています。
楚の圧倒的な軍事力を体現する存在として、物語に大きなインパクトを与えました。
蒙武成長の踏み台・ライバル
汗明戦を通じて、蒙武は「ただの武力バカ」から「武と責任を背負った大将軍」へと一段階成長します。
王騎の死の責任を負い、戦略も含めて成長してきた蒙武が、”中華最強”の看板を賭けて正面から汗明を打ち破ることで、以後の秦軍の”顔”の一人として確立されました。
汗明は蒙武というキャラクターを大きく成長させるための、重要な役割を果たしたと言えます。
「武の美学」と「勝利至上主義」の対比
汗明は、真っ向勝負による決着にこだわる”古典的な武人”の象徴です。
一方、同じ楚軍の媧燐は、背後から刺す・囮にするなど手段を問わない合理主義者であり、両者の対比は「戦場での美学」と「現代戦的合理性」の葛藤を体現しています。
この対比は、キングダムという作品全体を通じて描かれるテーマの一つとなっています。
合従軍編のスケール感を押し上げる存在
汗明の存在によって、王騎・廉頗クラスの名将と同等かそれ以上の化け物が他国にも”普通にいる”ことが示されました。
これにより物語全体のスケールとインフレ感を段階的に押し上げる役割を果たしています。
大国楚の武の象徴である汗明。
死亡退場してしまいましたが、読者の中では未だに「中華最強」「至強」と言えば連想される、素晴らしいラスボス大将軍でした!\(^o^)/
◆声優・アニメ情報
担当声優:木村雅史さん
アニメ版『キングダム』で汗明の声を担当したのは、木村雅史さんです(第3シリーズより登場)。
豪快で圧倒的な存在感を持つ汗明のキャラクター性を、見事に演じられていました。
アニメでの登場
汗明は第3シリーズの合従軍編で登場しています。
原作以上に「ドドンドドンドン!」の太鼓演出や応援団演出が強調され、ビジュアル・音響面でのインパクトが増しています。
蒙武との一騎打ちはアニメでもシリーズ屈指の名バトルとして作画リソースが大きく割かれ、重量感のある打ち合いが表現されました。
◆汗明の「不敗伝説」の真実
本人の主張:一度も負けたことがない
合従軍戦時点では、楚が各国と戦ってきた中で自分は一度も負けていないと豪語していました。
秦六大将軍・王齕に”圧勝した”とも自称し、楚国内では”無敗の大将軍”のイメージで語られていました。
臨武君のセリフなどからも、その不敗イメージは楚国内で広く信じられていたことがうかがえます。
什虎軍による証言:実は敗北していた
しかし後の第654話(什虎編)で、この不敗イメージは明確に崩されます。
什虎城サイドが楚軍との過去の戦いを語る場面で、「汗明やらなんやらを返り討ちにしてきた」とあっさり言ってのける描写があります。
この言い方は、汗明のことを特別視すらしていないニュアンスで、むしろ「何度か来た楚の将の一人」として軽く扱っているほどです。
誇張されていた「中華最強」
つまり作中時系列を俯瞰すると、汗明本人の主張は「不敗・王齕に圧勝」でしたが、後年の他勢力からの評価は「むしろ過去に返り討ちにしている(=普通に負けている)」というギャップがあります。
結果的に「汗明の自己申告はかなり盛っていた(少なくとも”無敗”ではない)」ことが物語世界の中で示されています。
これにより、「王齕に圧勝した」という話も、あくまで汗明サイドの誇張混じりの語りであることが示唆されています。
こうした後年の描写により、汗明は「生前は自他ともに認める怪物級武力の持ち主だったが、その自己神話と現実にはズレもあった」人物として、ややコミカルかつ悲哀を帯びた回顧のされ方をしています。
◆汗明FAQ(よくある質問)
Q1: 汗明は実在の人物ですか?
史書には楚の弁士(遊説家)として「汗明」という人物が登場しますが、大将軍ではありませんでした。
漫画『キングダム』の汗明は、史実の人物名を借りつつも大将軍として大きくアレンジされたオリジナル寄りのキャラクターです。
Q2: 汗明の初登場と死亡は何巻・何話ですか?
初登場は第268話(単行本26巻)での合従軍会合シーンです。
死亡は蒙武との一騎打ちの末、第314話(単行本29巻)で戦死します。
Q3: 汗明の強さは作中でどれくらいの位置づけですか?
公式な数値ランキングはありませんが、作中描写と各種分析記事では「個人武力だけなら最上位クラス」とされています。
王騎・龐煖・蒙武と同列に語られることが多く、強さランキング系の記事では全キャラ中17位と評価されています。
これは純武力ではトップクラスだが、戦略性や実績の総合力ではやや下がるという評価に基づきます。
Q4: 汗明は今後、回想などで再登場する可能性はありますか?
77巻・856話時点では、過去や若い頃の汗明を描く回想編はまだありません。
ただし、楚の項燕・媧燐サイドの物語が深掘りされる際に、かつての「項燕の副将」として描かれる可能性は十分あると多くの考察で予想されています。
Q5: 汗明の「無敗伝説」は本当ですか?
本人は「一度も負けたことがない」と語り、王齕に圧勝したとも自称していました。
しかし後の654話で什虎軍が「汗明やらなんやらを返り討ちにしてきた」と語る描写があり、作中世界的には”無敗”ではなかったことが示されています。
したがって、無敗伝説は汗明や楚側の誇張・プロパガンダ寄りのものと見るのが自然です。
Q6: 汗明と蒙武の一騎打ちは単行本だとどこからどこまでですか?
軍勢同士のぶつかり合いとしては27巻末から始まり、一騎打ちとしての本格的な描写は29巻にまとまっています。
特に、最初から最後まで通して読むなら29巻が中心となります。
Q7: 汗明の”応援団”や太鼓ネタは原作由来ですか?
はい、原作段階から汗明のすぐ背後に太鼓隊とコール要員がいて「ドドンドドンドン! 誰が至強か!?」というコール&レスポンスを行う描写があります。
そのシュールさが読者の間で大きな話題になり、アニメ版では音と動きがついたことでさらにネタとしての存在感が増しています。
Q8: 蒙武が汗明に勝てた理由は何ですか?
蒙武が勝てた要因は複数あります。
まず昌平君の用意した「斜陣がけ」の作戦により、汗明本陣に対して斜めから圧力をかける布陣を取り、汗明の突撃力を削ぎつつ本陣へ辿り着きました。
次に蒙武自身の「中華最強」への執念が極限状態での底力につながりました。
そして決定的だったのは、蒙恬が汗明側の刺客を止めようとして目の前で斬られたことで、蒙武の怒りと闘志が極限まで引き上げられたことです。
汗明の純粋な武力が上回っていながらも、戦略面と心理面の条件が揃ったことで蒙武が土壇場で逆転しました。






