855話「慈悲なき弓矢」。
タイトルが表しているのは、中華十弓・現一位「青華雲」の放つ矢が、まさに「慈悲なき」ものであることを示しています。
史実でも邯鄲攻防戦後に記録が途絶える楊端和。
前回854話では、楊端和軍と舜水樹軍の激しい戦いが展開されました。
ここから楊端和軍がどのように戦況を覆すのか?
それとも李牧の策略によって**最大の危機**を迎えるのか?
855話を見て行きましょう!
キングダムネタバレ考察|855話あらすじ!
中華十弓・現一位「青華雲」の登場
楊端和軍と舜水樹軍の戦場に、謎の男が現れます。
その正体は、趙軍側に組していた**中華十弓**の**現一位**と評される**青華雲**です。
趙兵たちは、彼の登場に戦慄しながらも称賛の声を上げます。
青華雲は、自身の弓について語ります。
かつて李牧から戦場への参加を求められた際、弓を戦場には持ち込まぬと話していた青華雲。
しかし李牧は説得します。
舜水樹は、青華雲のような「出て来るはずのない人間」を戦場に呼び込んだのは、李牧の力だと述べます。
フィゴ王ダント、首を射抜かれる
楊端和に仕える**山の民 フィゴ王 ダント**は、開戦早々から趙軍の第一陣を崩すほどの獅子奮迅の活躍を見せていました。
しかし、戦場に漂う**違和感**に気づき動きを止めます。
ダントが上空を飛ぶ鷹の**カプロの鳴き声**を聞き、そちらに目を向けた次の瞬間――
矢がダントの首を貫きました
青華雲は、姿が見えるかどうかの遠さから、楊端和の右腕とされるフィゴ王を一射で貫いたのです。
突然倒れたダントのもとにフィゴ族の面々が集まり騒然とする中、ダントは血を吐き出しながら、腹心の配下**ニムシ**に声を絞り出します。
「急いで凶悪な弓手の接近を知らせろ」
しかし、ニムシが楊端和のもとへ向かおうとした時、周囲はすでに**趙兵に包囲**されていました。
舜水樹は、フィゴ王が青華雲に討たれた報告を受け、冷酷に命じます。
「フィゴ軍残りに何もさせぬままに皆殺しにしろ」
楊端和、胸を貫かれる
楊端和のもとに、最右翼のフィゴ軍に異変が起き、劣勢に陥っているとの報告が入ります。
楊端和はダントに何かあったのかと問いますが、伝者には分かりません。
さらに敵の一部(一千ほど)がフィゴ軍とバジオウ軍の間に進軍を始めたという急報が入ります。
楊端和はこれを蹴散らすとして、**二千率いて本陣から離れる**ことを決めます。
この楊端和の動きはすぐに趙軍の物見によって舜水樹のもとに伝えられます。
舜水樹が鼻で笑いながらつぶやきます。
「いや李牧様の手か」
楊端和の動きは、青華雲の**射程圏内**に入り込むという、李牧の計画通りだったのです。
楊端和が戦場で剣を振るっていた際、ボロボロになったニムシが姿を見せます。
口から血を吐き出しながら**楊端和が狙われている**と警告するニムシ。
しかし、時すでに遅く――
青華雲から放たれた矢は楊端和の胸を貫きました
楊端和は生気を失っていく眼をしています。
856話につづく
キングダムネタバレ考察|855話の感想と考察
今回の855話は、わずか二射で楊端和軍が壊滅的打撃を受けるという、あまりにも衝撃的な展開でした。
中華十弓・現一位の青華雲。
その弓の精度と破壊力は、まさに「一方的で無慈悲な殺戮」そのものでした。
フィゴ王ダントが一瞬で討たれ、そして楊端和までもが胸を貫かれるという、あまりにもあっけない展開に読者は衝撃を受けました。
特に印象的だったのは、李牧の計算の精密さです。
楊端和を本陣から離れさせ、青華雲の射程圏内に誘い込むという戦略。
舜水樹が言う通り、「全て李牧様の手の平の上」だったわけです。
そんな李牧の策略に、まんまとハマってしまった楊端和。
史実では邯鄲攻防戦後に記録が途絶えることから、この戦場で討死する可能性も否定できません。
しかし個人的には、楊端和には生き延びて欲しい・・・
むっちゃ好きなキャラだから(泣)
ダントの最期も悲しかったですよね。
必死に楊端和への警告を伝えようとするも、間に合わなかった。
ニムシが楊端和のもとに辿り着いた時には、既に遅かったというのが、また辛い展開でした。
さて、今回は「青華雲という新キャラクター」と「李牧の恐るべき策略」が描かれました。
ここでまとめておきましょう!
青華雲(せいかうん)について
今回初登場した青華雲。
中華十弓の**現一位**という、最強の弓使いです。
その弓は「戦いではなく、ただ一方的で無慈悲な殺戮」と表現されるほど。
姿が見えるかどうかの遠さから、フィゴ王と楊端和を一射で貫く究極の精度と破壊力を持っています。
本来は戦場に弓を持ち込まない主義でしたが、李牧の説得により参戦。
李牧がどれだけ青華雲を説得するのに苦労したか、想像に難くありません。
そして、その期待に応えるかのように、わずか二射で楊端和軍の要を討ち取りました。
今後の展開で、青華雲がどこまで脅威となるのか注目です。
李牧の策略の恐ろしさ
今回の戦いで改めて感じたのは、李牧の策略の精密さです。
青華雲を戦場に呼び込み、楊端和を射程圏内に誘い込む。
全てが計算通りという展開。
舜水樹が「全てこちらの手の平の上だな。いや李牧様の手か」と言ったのが、全てを物語っています。
この李牧の策略によって、楊端和軍は開戦早々に**最大の危機**を迎えることになりました。
キングダムネタバレ855話|アースの感想
最近ちょくちょくドスケベな登場しているなと思ってましたが(852話)、まさか最後の趙戦?でいきなり退場になるとは…
53巻辺りでの犬戎王ロゾ戦での大活躍で一躍有名となったダントさん。
趙戦に勝利して楊端和を抱くはずだったのに…
その楊端和もまさかの退場って嘘だろ…
全国のキッズたちが一度は〇〇したマドンナ楊端和。
ここで退場とは……
史実ではこの最後の趙戦後の記録はないと言われているので、ここでの退場はありと言えばありだが……
でも、まだ始まったばかりで強いのたくさん残っているし、一度でもいいから楊端和の一騎打ち見てみたかったものだけどなぁ…(龐煖とか汗明とか司馬尚とか)
はてさて楊端和の未来の旦那はこれを知ったらまた化け物に変身するのでしょうか……
次号が待ち遠しくて何も手につきません……
どうなるのか予想やご意見ぜひ教えて下さい!!
キングダムネタバレ855話予想!楊端和は死亡するのか?
今回の邯鄲攻防戦で、史実では楊端和の記録がこの後途絶えています。
このことから、楊端和がこの戦場で討死する可能性は十分にあります。
しかし、原作のキングダムでは史実と異なる展開も多々あります。
屯留で退場すると思われていた壁将軍が生き延びているのが、その好例です。
楊端和も同じように、史実を覆して生き延びる可能性もあるでしょう。
胸を貫かれたとはいえ、急所を外している可能性もあります。
左胸であれば心臓は避けられているかもしれません。
バジオウやタジフら山の民の仲間たちが、必死に楊端和を救出する展開も考えられます。
ただし、フィゴ王ダントの死亡は確定的でしょう。
首を射抜かれた描写から、生存は極めて困難です。
楊端和の安否については、次回856話で明らかになるはずです。
この衝撃的な展開の後、**次号は休載**となり、次回は11月13日発売の50号に掲載予定です。
2週間以上待たされるのは辛いですが、楊端和の生死を見守りましょう!
予想ここまで!
⇛楊端和の安否、本当に気になりますよね(;´Д`)
ここ、次回の856話は絶対に見逃せませんよ!
楊端和は生き延びるのか?それとも…
次週の856話、超要チェックですよ!






