キングダムの麃公(ひょうこう)将軍と言うと、どうしても合従軍編で信と活躍をした麃公将軍を思い出しますよね。
たしかに合従軍編で信と暴れまわった将軍が麃公(ひょうこう)将軍なのですが、主人公信の初陣を飾った蛇甘平原(だかんへいげん)の戦いでも活躍をしています。
この時に魏の呉慶将軍と最後に戦った将軍も麃公(ひょうこう)であり、信にとってはデビュー戦の大将であり合従軍編でも共に戦った、忘れられない将軍と言えるでしょう。
さて、そんな麃公(ひょうこう)将軍とはどのような将軍なのでしょうか?
史実にも登場する実在の将軍なのか?
キングダム麃公将軍に仕掛けられた、未だに回収されていない「盾」伏線の回収も予想!
さらに気になる、声優さんと俳優さんの予想も!
主人公信に王騎と並び大きな影響を与えた麃公将軍。
キングダム・史実の麃公将軍を、順番に見ていきましょう!
◆キングダム麃公(ひょうこう)プロフィール
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 麃公(ひょうこう) |
| 階級・所属 | 秦国 大将軍 |
| 初登場 | 単行本5巻(蛇甘平原編) |
| 年齢 | 不明(老将) |
| 特徴 | オールバックの髪、大きく見開いた三白眼、ギザギザに尖った歯 |
| 戦闘スタイル | 本能型の極み |
| 最期 | 単行本30巻325話、龐煖に討たれ戦死 |
| 声優 | 斎藤志郎 |
| 実写映画 | 豊川悦司 |
◆麃公は死亡?生存?最期の詳細

麃公将軍は、合従軍侵攻編にて戦死しています。
死亡巻・話数:単行本30巻325話「前進」
死亡場所:函谷関の裏を突いて咸陽へ向かう李牧軍を追った、武関先の南道
死亡経緯:
合従軍編での秦は1対6の圧倒的不利な状況に追い込まれていました。
李牧は無警戒の南道を利用し、次々と城を落として咸陽へ進軍していきます。
麃公は本能の極みを発揮し、各国の兵士が山道を進む様子や遠くの砂煙を見逃さず、「函谷関は陽動で、真の目的地は別にある」と気づいて信を連れて李牧を追撃しました。
李牧は「流動」という戦術を展開し、騎馬兵を使って渦潮のような流れを作り出して敵を外側に押し返しましたが、麃公とわずかな兵士たちはこの流れを見極めて李牧の元にたどり着きます。
しかしそこに突如現れたのが「武神」龐煖(ほうけん)でした。
龐煖との一騎打ち:
麃公は李牧と対峙している最中に龐煖の奇襲を受け、一騎打ちとなります。
龐煖との戦いで、麃公は「わき上がってくる力をつないで己の体にしていく」という本能型の極意を説き、龐煖に対し「貴様はおそらく、己の中の大いなる矛盾に気付かず、一人もだえておるただのど阿呆じゃ」と喝破しました。
最終的に龐煖に敗れ致命傷を負いますが、最後の力を振り絞り龐煖の左腕を折ることに成功しました。
信への遺言:
この戦いの直前、麃公軍の副官・岳牙が李牧軍の迎撃を受け戦死しました。
麃公は「先に行っておれい。龐煖の首を手土産にすぐ行くぞい」と声をかけ、部下の死すらも戦場の一部として受け入れ前進を続けました。
駆けつけた信に自身の盾を投げ渡し、「火を絶やすでないぞォ」という最後の言葉を残して死亡しました。
この盾は、麃公の意志を継承する象徴として信に託されました。
◆麃公の性格・人物像

本能型として代表的な将軍である麃公将軍。
戦場を炎で表現する独特な武将となっています。
心の核:
麃公は「戦場が家。戦いとは生きること」と語るほどの戦好きで、直感で戦の絶頂を感じるやいなや、自らが前に出て敵の大将首を獲りにいく猛将でした。
常に前線を離れず、昭王からの度々の咸陽への招聘を無視し続けたことが、六大将軍に選ばれなかった理由とされています。
麃公自身は「興味が無かっただけ」「自分は戦場がすべてで、勝利してその夜美味い酒を飲めれば満足だった」と語っており、出世や地位よりも戦いの現場を何よりも愛していました。
行動パターン:
つり目の三白眼という見た目通り荒々しく好戦的な性格で、常に闘争心むき出しです。
戦場では知略や戦術ではなく、自身の「本能」に従って動き、自ら最前線に立って戦いに身を投じます。
戦局が大きく動いた時(「燃え盛る炎が最大となった時」)は、迷わず自ら出陣し、敵総大将の首を狙います。
粗野で豪快、戦場で酒を飲みながら笑うような豪傑タイプですが、愚鈍ではなく、戦場全体の気配を読む力は王翦・李牧クラスからも一目置かれています。
部下思いで筋の通った武人:
兵の死を「戦の火」と捉えつつも、決して無意味な犬死にはさせない采配を取ります。
信に対しては「小童(こわっぱ)」や「童(わっぱ)」と呼び、その将来性に大きな期待を寄せていました。
豪快な生き様で、兵士を鼓舞し、部下の能力を見抜く優れたリーダーとして慕われていました。
◆麃公の強さ・戦闘スタイル
本能型の極致:
麃公は「本能型」と呼ばれる独特の戦闘スタイルを持つ将軍です。
戦を燃え盛る一つの大炎としてとらえ、その火力が極大に達した瞬間に敵陣へ一気に攻勢を仕掛けます。
知略型の将軍とは対照的に、戦場の匂いを嗅ぎつけ、敵の急所に突撃する能力に長けています。
麃公の戦術の核心は「一の働きが十を動かし千につながり、万を崩す」という考え方です。
個々の兵士の働きが連鎖的に全軍の勝利につながるという理念は、部下たちにも深く浸透していました。
武力・個人戦闘力:
その武力は、秦の怪鳥・王騎と「五分」であり、軍を率いた際の強さは王騎軍をも上回ると王騎本人に評されるほどの最強格です。
長年の戦場での経験から自然に身についた戦闘能力は、王騎に匹敵するほどの武力を持っていたとされています。
自ら先頭に立って矛を振るい、敵将・猛将クラスを討ち取る武力の持ち主です。
代表的な戦功:
対魏戦では、魏火龍七師の一人である知将・呉慶を一騎討ちで討ち取っています。
合従軍戦で、龐煖の左腕を一撃で破壊する怪力と技量を見せました。
作中での「格」:
秦国大将軍。昭王時代に六大将軍に入らなかったのは、彼自身が地位や名誉に興味がなかったという理由によるものです。
趙の天才軍師・李牧をして「本能型の極み」とまで言わしめる、作中屈指の豪傑です。
強さを象徴する台詞:
「兵ならば目の前の敵をどう倒すか、将ならば敵軍にどうやって勝つか!!」
「将の責務よりも私情を優先させた貴様に待つのは、敗北の二文字」
「一度昇華した大炎、すぐさま起こすは至難この上ない」
◆麃公の関係性
信(李信)との関係:
主人公である信は、麃公にとって自身の「火」を継ぐべき次世代の存在でした。
麃公は信の初陣の総大将であり、信の中に同じ本能型の可能性を見出し、特別な期待を寄せていました。
「化けてみせろ、童 信」という言葉は、信の成長を見守る麃公の想いを象徴しています。
合従軍編では、信の「本能型の武将の才」が目覚めていることに気づき、期待をかけました。
最期、龐煖(ほうけん)と戦いながら、信に自身の盾と「火を絶やすでないぞォ」という言葉を託しました。
王騎が信に「攻撃」の矛を託したのに対し、麃公は「守り」の盾を託すことで、信が攻守両面の才を持つ真の天下の大将軍になることを願ったと考察されています。
信にとって、王騎と並ぶ「二人目の大将軍の師匠」的存在と言えるでしょう。
龐煖との因縁:
麃公は、かつて六大将軍・王騎を討った龐煖と壮絶な一騎打ちを繰り広げました。
麃公は龐煖に対し、「王騎のような天才が敗れるとしたら…貴様のような”異物”が持ちこまれた特異な戦場であろうよ」と分析しました。
さらに龐煖が「己の中の大いなる矛盾に気付かず」「ただのど阿呆じゃ」と見抜いていました。
麃公は最期まで龐煖を前に屈せず、「王騎の借りもあることだしのォ」と因縁の武神に立ち向かいました。
龐煖の矛盾は後の龐煖が死亡する場面で回収されています。
王騎との関係:
王騎とは、互いの武力を認め合うライバル関係にありました。
同時代に秦軍を支えた「大将軍格」同士で、昭王時代の武の象徴的存在です。
麃公は王騎らを「戦場にどこか甘美な夢を抱いていた」「夢追い人」と評し、自身の戦場での生き様とは対比させています。
王騎が「六将と並ぶ武力」と評するレベルで評価されています。
呉慶・呉鳳明との関係:
蛇甘平原の戦いで、魏国大将軍・呉慶と雌雄を決し、一騎打ちの末に討ち取りました。
呉慶との一騎打ちの際、将としての私情を捨てきれない呉慶を「下らん負け犬の感傷だな!!」と一蹴し、「将ならば、敵軍にどうやって勝つか!! それ以外に心囚われることはない!!」と将の在り方を示しました。
その最期を「なかなか見事な大炎であったぞ、呉慶!」と称賛しました。
この呉慶は合従軍編から登場し大活躍する、呉鳳明の父親となっています。
合従軍編では、イレギュラーで麃公と呉鳳明は一時対戦します。
この時に呉鳳明が繰り出そうとした「流動」を、麃公は本能(勘)で「きな臭い」と察知し回避します。
この時に勘だけで流動を回避した麃公に対し、呉鳳明も「父が討たれたのも頷ける」と本能型の武将として麃公を認めています。
麃公軍のメンバー:
麃公軍には多くの優秀な将兵が所属していました。
縛虎申、岳牙、岳雷、漫童、我呂、そして中華十弓の一人である蒼源などが主要メンバーです。
特に岳雷と我呂は、麃公の死後に飛信隊に加入し、「黒飛麃」と「赤飛麃」をそれぞれ率いる千人将として活躍しました。
岳雷は宜安の戦いで青歌軍の上和竜との戦いで戦死しましたが、その勇敢な戦いぶりは飛信隊の士気向上に大きく貢献しました。
我呂は麃公将軍仕込みの乱戦技術を駆使し、混戦状態で真価を発揮する戦闘スタイルを持っています。
◆麃公の戦歴・登場巻の年表
| 巻数 | 出来事 |
| 5巻 | 蛇甘平原の戦い:信が歩兵として参加した戦いに秦国総大将として初登場 |
| 6巻 | 蛇甘平原の戦い:信の初陣を見守る |
| 7巻 | 蛇甘平原の戦い:魏国将軍・朱鬼を討ち取る。魏国大将軍・呉慶との一騎打ちに勝利し、首級を挙げる |
| 25巻 | 合従軍侵攻編:秦国が国難に瀕する。「突撃じゃあ!!」と叫んで先陣を切り、沈みかけた秦軍の空気を一変させる |
| 26巻 | 合従軍編:飛信隊の信に、「本能型の武将の才が目覚めてきておるぞ」と気づく |
| 27巻 | 合従軍編:趙将・万極を討った信を鼓舞し、夜に酒を酌み交わす。「火つけ役」となるよう期待をかける |
| 30巻 | 合従軍編:李牧が仕掛けた咸陽への南道奇襲を唯一察知し追撃。李牧の「流動」を本能で突破し本陣に迫る。李牧本陣にて趙国三大天・龐煖と一騎討ちとなり戦死する(325話)。信に盾と遺言「火を絶やすでないぞォ」を託す |
◆麃公の名言・名場面
麃公将軍はその独特な感性から、数多くの名言を残しています。
名言1:火を絶やすでないぞォ(30巻)

その中で最も印象に残っている名言と言えば、やはり信へ向けた最後の言葉でしょう。
合従軍編での麃公将軍と信は長い期間共に戦っており、戦いが終わってからは酒を酌み交わし言葉も交わしています。
その時に麃公将軍は信が本能型の将として開花しようとしていることを察知しており、戦の中で自分と同じ「炎」という見方ができるようになって来ていることに気付いています。
その信に向けて最後に盾を投げつけ盾と共に残した最後の言葉は、それまでに見せたセリフの中で最も強く印象に残る名言と言えるでしょう。
「火を絶やすでないぞォ」
昭王時代、その呼びかけにも応じず立身出世にも一切興味を持たず、ただただ戦に生きた麃公将軍の最後の言葉は、これからも信の中で生き続けるでしょう。
王騎と共に信に影響を強く与え、本能型の将軍へと開花させた麃公将軍ならではの素晴らしい名言だと言えます。
名言2:見事な大炎であったぞ、呉慶(7巻)

蛇甘平原にて、魏の大将軍・呉慶と一騎打ち。
祖国を滅ぼされた私情に囚われる呉慶に対し、将軍の責務は勝利以外にないと一刀両断します。
そして、呉慶を討ち取った後、麃公は「なかなか見事な大炎であったぞ、呉慶!」と、その激情を褒め称えました。
この時に既に敵将呉慶を「大炎」と称しており、初登場時から戦場を炎で表現していることが分かります。
将軍としての矜持と、強者を認める豪快な心を持つ麃公の魅力が凝縮されたシーンです。
名言3:将ならば敵軍にどうやって勝つか
「兵ならば目の前の敵をどう倒すか、将ならば敵軍にどうやって勝つか!!」
戦場における役割の本質を説いた言葉です。
「将の責務よりも私情を優先させた貴様に待つのは、敗北の二文字」
麃公の戦に対する一貫した姿勢を示しています。
名言4:龐煖への指摘
「貴様はおそらく、己の中の大いなる矛盾に気付かず、一人もだえておるただのど阿呆じゃ」
「龐煖。やはり貴様は、全く何も感じておらぬのだのォ。わき上がってくる力を、つむがれていく炎を!」
求道者として個の武を極めようとする龐煖が、実際には「人の思いを紡ぐ強さ(王騎などが持っていた力)」に執着し、無意識にそれを求めている矛盾を鋭く突いた言葉でした。
名言5:六将に入らなかった理由
「それは簡単な話じゃ。そういうものに儂が興味がなかったというだけじゃ」
「儂にとって戦場が家であり、戦いが生きることであった」
「儂には六将のような華やかな光も夢も必要なかった。儂はただ、戦場で戦い、勝利し、その夜うまい酒を飲めれば、それで満足じゃったからのォ」
◆麃公の名場面を紹介!
麃公VS龐煖(ほうけん)

アニメでも放送された合従軍編での1シーン。
函谷関の裏を取り咸陽を目指す李牧の狙いを、いち早く察知し追いかける麃公。
麃公は、李牧軍に追いつき後方から李牧兵を削っていきます。
しかし「流動」を使い、麃公を捕らえようとする李牧。
実際、麃公軍はかなり削られてしまいます。
李牧の流動に飲まれ完全に敗北したかに見えた麃公ですが、本能型の極みに達した勘で李牧の元まで到着します。
李牧を持ってしても「理解を超える」麃公。
麃公の凄さが、窺えますよね!
さらに待ち構えていた龐煖と戦い、龐煖の矛盾を突きながら腕を折ります。
そして名言「火を絶やすでないぞぉ」と、信に投げかける麃公。

これ、たまんない名場面ですよね!
王騎の矛と同じ様に信に託された麃公の盾伏線も気になりますが、それ以上に熱い名場面!
麃公将軍の最期のシーンは、数ある「キングダム」名シーンの中でもトップクラスでしょう!
今読み返しても「熱い名場面」となっています。
名場面2:突撃じゃあ!!(25巻)
合従軍が函谷関に集結し、楚の総大将・汗明(かんめい)が士気を高めるための演説を始めた瞬間、麃公は待つことなく、「全軍止まれェィ!!これより先は臭くてかなわん、引き返すぞ」と敵を挑発しつつ、「突撃じゃあ!!」と叫んで先陣を切ります。
絶望的な戦況で、沈みかけた秦軍の空気を一変させた、麃公の豪快さとカリスマ性が際立つ名シーンです。
◆麃公の役割・立ち位置
隊内での役職:
秦国大将軍として、蒙驁(もうごう)や張唐(ちょうとう)らと並び、秦の中央軍を支える柱石の一人でした。
戦術的役割:
その本能型の戦術は、知略型の将軍が予測不能な動きを生み出し、時に兵法書で禁じられるような危険な戦い方で大戦果を挙げます。
特に、李牧が仕掛けた咸陽奇襲という最大の危機において、唯一その動きを察知し、阻止するための時間を稼ぐという、秦国存亡の鍵を握る役割を果たしました。
物語上の意味:
主人公・信の成長において、王騎と並んで極めて重要な影響を与えた大将軍です。
王騎が信に「武」と「攻撃」の象徴たる矛を託したのに対し、麃公は「守り」の象徴たる盾と、「火を絶やすでない」という信念の継承を担いました。
これは、信が天下の大将軍になるために必要な「攻」と「守」の魂を揃えるという、物語上の大きな意味を持ちます。
感情のトリガーとしての機能:
麃公の壮絶な討死は、信の龐煖に対する怒りと、国を守るという覚悟をさらに強固にするための、重要な感情のトリガーとなりました。
彼の死と託された盾は、信の進むべき道を示す光のような役割を果たしています。
旧世代から新世代へのバトンタッチ:
王騎に続いて、昭王時代を代表する大将軍格が退場することで、物語の主戦場が完全に「信世代」へ移る転換点を形作っています。
王騎が「大将軍とは何か」を信に見せた「知略とカリスマの象徴」なら、麃公は「本能と士気」の大将軍像を示した存在と言えるでしょう。
◆史実の麃公(ひょうこう)を検証!
麃公将軍は史実に登場する人物です。
嬴政が即位するタイミングで将軍になっており、翌年の戦いでは魏との戦いで3万の軍勢を倒す活躍をしています。
ここからかなり大物な将軍であることが察せられますが、逆にこれ以上の麃公将軍に関する情報はありません。
史実(『史記』秦始皇本紀)にも「麃公」という名の将軍は実在しますが、記述は非常にわずかです。
生年・没年ともに不詳で、キングダムで描かれる蛇甘平原や合従軍戦は創作です。
特に龐煖・李牧との直接対決はフィクションであり、史実では確認されていません。
ここからキングダムの麃公将軍は史実に登場するけれど、ほぼオリジナルであることが分かりますね。
いっぽうで信の初陣時点で将軍になっており、さらに魏と縁があるのはこの資料からのイメージなのかなと察せられます。
ただし、「戦場叩き上げの将」「魏への侵攻戦で大戦果」という骨格部分を膨らませたのが麃公像であり、「戦場に生まれ落ち、そこで育った」というセリフは、この「記録の少なさ」ともリンクしたキャラ造形になっています。
◆「麃公の盾」伏線回収を予想!

名言と共に信に残した「麃公の盾」は、未だ回収されていない大きな伏線だと考えられます。
おそらくはまだ嬴政に預けられているか、信の屋敷に保存されていると思われます。
この盾が使われ回収されるのは、どのようなタイミングなのでしょうか?
同じように信に仕掛けられ回収された伏線に「王騎の矛」があります。
これは信の成長に合わせ、それまで使っていた矛が信の力に耐えられなくなり砕け、さらに大きな戦の際に登場してから現在でも信が使用しています。
ここから同じ様にどこかの戦いで「盾が必要」という描写が登場し、そこから大きな戦の際に使われる場面が登場して回収されるのではと予想できます。
信は王騎から受け継いだ矛を使用していますが、麃公から受け継いだ盾についての使用描写は作中であまり見られません。
これは今後の展開における重要な伏線として残されている可能性があります。
盾の使用時期や意味の完全な開示は、読者の間でも大きな関心事となっています。
一説には、信が王騎の矛を片手で使いこなせるようになってからが盾の使用時期ではないかと推測されています。
イメージとしては、紀元前226年に李信が史実で名を馳せた燕の太子丹を捕虜にした戦いで使用するような気がしますよ。
| 年号 | 内容 |
| 紀元前236年 | 王翦が楊端和、桓騎を従え「鄴」攻略開始 |
| 235年 | 呂不韋服毒自殺・趙王悼襄王死亡 |
| 234年 | 鄴陥落・平陽の戦い:桓齮VS扈輒で桓齮勝利。扈輒が討ち取られる。 |
| 233年 | 肥下の戦い:李牧VS桓齮 桓齮敗れ死亡? |
| 230年 | 騰将軍により、韓滅亡 |
| 229年 | 趙の李牧死亡←現在最新話(77巻856話時点・戦闘進行中) |
| 228年 | 趙滅亡 |
| 226年 | 昌文君死亡 |
| 225年 | 魏滅亡 |
| 223年 | 楚滅亡 |
| 222年 | 燕滅亡 |
| 221年 | 斉滅亡・中華統一 |
現在の展開が紀元前229年なので、あと3年ほど先の展開になりますが、この時に信が盾を使用して、信の回想シーンでも良いので麃公を登場させてくれると嬉しいです(*^^*)
◆アニメ麃公担当の声優 斎藤志郎さんを紹介

| 項目 | 内容 |
| 名前 | 斎藤 志郎(さいとう しろう) |
| 出身地 | 山形県 |
| 誕生日 | 1956年8月31日 |
| 年齢 | 68才(2025年時点) |
| 身長 | 176cm |
| 体重 | 73kg |
| 所属 | 文学座 |
斎藤志郎さんは、文学座に所属する俳優さんであり声優です。
東洋大学を卒業後、都内の市役所に公務員として働きますが6年後に退職し役者を目指します。
役者でありながら外国映画の吹き替えの出演も多く、「ハリー・ポッターシリーズ」のルビウス・ハグリッドのような親しみやすい役から「メガロボクス」の南部贋作のような鬱屈したキャラまで、幅広い役を当てられています。
「七色のだみ声」と称される声質で様々な役を演じられる、ベテラン声優さんと言えるでしょう。
その野太く豪快な声は、麃公のキャラクター性を決定づけました。
まさに麃公将軍にうってつけな声優さんだな、と感じますよ!\(^o^)/
アニメでの登場:
麃公は、アニメ第1期で蛇甘平原の戦いに登場しました。
アニメ第3シリーズ(合従軍編)の第17話「本能型の極み」にて、麃公将軍の最期が描かれています。
この回は、原作でも名シーンとされる李牧・龐煖との対峙から、信へ盾を託すまでの流れが映像化された重要なエピソードです。
アニメ第3シリーズでは合従軍編(函谷関〜南道追撃〜龐煖戦)が描かれており、特に第3期中盤〜後半が麃公の集大成パートになっています。
斎藤志郎さんは、麃公の最期の台詞「童(ワッパ)信!火を絶やすでないぞオ!」を収録した際、隣にいた信役の森田成一さんに「麃公の全てを託す思いで叫んだ」と語っており、その熱演は必見です。
アニメ版『キングダム』では第1期16話が初登場となっています。
また、アニメでの麃公の死後、『キングダムニュース』第11回では彼の追悼企画が行われました。
最期の台詞「火を絶やすでないぞォ」にちなみ、彼の盾を背景にした焚火のASMR動画が6時間にわたってライブ配信されたこともあります。
◆実写映画の麃公の担当俳優を紹介!

実写映画『キングダム2 遥かなる大地へ』で麃公将軍を演じたのは、豊川悦司さんです。
豊川悦司さんは、やや知的な雰囲気を残しつつも、野太い存在感で「本能型の怪物」ぶりを表現しています。
関連インタビューで「戦場で生まれ育った男」「理屈より感覚で生きている武人」というキャラクター像を意識して演じており、原作の「本能型」描写をかなり忠実に再現していると各種メディア記事で評価されています。
実写映画『キングダム2 遥かなる大地へ』では、蛇甘平原の戦いが描かれ、麃公将軍の豪快な戦いぶりが映像化されました。
続編では合従軍編が描かれる可能性もあり、麃公将軍の最期のシーンが実写化されることも期待されますね!
◆麃公FAQ(よくある質問)
Q1. 麃公は死んだ?生きてる?
はい、麃公将軍は合従軍戦で戦死しています。趙の三大天・龐煖との一騎打ちの末に討ち取られました。
Q2. 麃公は何巻から登場?何巻で死亡?
漫画での初登場は単行本5巻(蛇甘平原編)です。死亡したのは単行本30巻の325話です。
アニメでは第1期16話が初登場、第3シリーズ第17話「本能型の極み」で最期が描かれています。
Q3. 麃公の名シーンはどれ?
最も有名で熱いシーンは、「火を絶やすでないぞォ」という最期の言葉と共に、信に盾を託す場面(30巻)です。
また、絶望的な状況で「突撃じゃあ!!」と叫び先陣を切るシーン(25巻)や、呉慶を一刀両断した後に「見事な大炎であったぞ、呉慶!」と称賛するシーン(7巻)も有名です。
Q4. 麃公のモデルは実在?史実に登場した?
実在します。司馬遷の『史記』にその名があり、始皇帝の即位と同時に将軍に任じられ、魏の巻に攻め入り3万の首級を挙げたことが伝えられています。
作中の「蛇甘平原の戦い」は、この史実を元に描かれています。
ただし、史実の記述は非常に少なく、龐煖・李牧との直接対決などはフィクションです。
Q5. 麃公は六大将軍なの?
正式には「六大将軍」そのものではなく、「六大将軍と並ぶ、本能型の猛将」と評価されるポジションです。
王騎・蒙武・騰などからも、その武勇は六大将軍クラスと目されています。
六大将軍に入らなかったのは、麃公自身が地位や名誉に興味がなかったという理由によるものです。
Q6. 信は麃公から何を受け継いだ?
物理的には「大盾」。精神的には「戦の火を絶やさず次代へ繋ぐ」という思想と、本能型大将軍としてのあり方です。
その後、信は王騎の矛と麃公の盾、二人の大将軍の象徴を戦場で使い分ける存在となる予定です。
Q7. 麃公軍の生き残りはどこに行った?
合従軍戦後、多くは飛信隊に編入され、岳雷・我呂・満童らを中心に「飛麃(ひひょう)」として乱戦特化部隊を形成しています。
彼らはしばしば「元麃公軍」として紹介され、麃公の戦い方や精神を信のもとで体現し続けています。
Q8. 麃公の盾はいつ使われる?
現時点(77巻856話)では未使用です。
王騎の矛と同様、信の成長に合わせて重要な戦いで使用されると予想されています。
紀元前226年の燕の太子丹を捕虜にした戦いでの使用が有力視されています。
Q9. 麃公の声優・実写俳優は誰?
アニメ版声優:斎藤志郎さん
実写映画俳優:豊川悦司さん
Q10. 最新77巻時点で、麃公関連で新たな情報は?
本人は30巻で既に戦死済みですが、飛信隊に所属する元麃公軍の兵(岳雷・我呂・満童など)が活躍するたびに、麃公の名や戦い方が回想されています。
信が「本能型大将軍」として覚醒していく過程で、昌平君らの口から麃公タイプの将の価値が語られるシーンがあります。
77巻時点でも、麃公の「火」の比喩は、信や政の中で生き続けている描写が継続しています。
さて、今回は麃公将軍を見てきました。
4月から始まるアニメ「キングダム」にも登場しますし、南道でのシーンも見られますね!
麃公将軍の最期は、絶対に必見ですよ!\(^o^)/






