中国史に沿って展開する「キングダム」ですが、登場するキャラクターの個性は非常に濃く「史実にも登場したの?」と感じるキャラが多いですよね。
その中でもひと際異彩を放っているのが、山の民の王 楊端和(ようたんわ)でしょう。
この山の民とは、いったいどのような存在なのか?
史実にも存在したの?
そもそも楊端和(ようたんわ)は、実在したのか?
あんなに美人だったの?
検証してみましょう!
◆楊端和(ようたんわ)とは?【プロフィール】

「キングダム」楊端和は、作品の初期3巻から登場しています。
弟成蟜(せいきょう)に反乱を起こされ絶体絶命となった嬴政(えいせい)が協力を求めた相手が「山の民」であり、その王が楊端和となっています。
数多くある「山の民」部族を武力にて統一し、頂点に立つ楊端和。
個人としても圧倒的な戦闘力を誇り、強力なカリスマ性を持つ超美人な山の民の王となっています。
楊端和は直接嬴政から助けを求められ、さらに彼の夢である「中華統一」に心を動かされます。
そのまま嬴政と同盟を結び、嬴政が弟成蟜から奪われた玉座を取り戻すため、共に戦います。
その後も合従軍編で大ピンチな嬴政を助けるために登場し、カッコよく秦国の窮地を救います。
さらに鄴攻略編では自ら先頭に立ち秦国の一将軍として戦い、趙の鄴陥落に大きく貢献します。
「キングダム」楊端和は中華統一を目指す嬴政にとって大きな剣のひとつであり、ピンチに駆けつけるヒーロー的存在でありながら、かけがえのない同志のような存在と言えるでしょう。
楊端和の基本プロフィール
ここで楊端和の基本情報を整理しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
| 名前 | 楊端和(ようたんわ) |
| 立場 | 山界の王、秦六大将軍の一人 |
| 通り名 | 山界の死王(さんかいのしおう)、マンタンワ |
| 性別 | 女性(史実では男性武将) |
| 武器 | 双曲剣(二本一組の曲刀) |
| 初登場 | コミックス3巻20話、アニメ1期8話 |
| 年齢 | 公式の明言はないが、政や信より数歳年上と推定される |
楊端和の最大の特徴は、その圧倒的なカリスマ性と戦闘力でしょう。
山界の多数の部族王たちを従える”覇者”であり、男性武人たちがひれ伏すカリスマを持ちながらも、冷静な政治感覚も兼ね備えています。
山の民とは?楊端和が統べる世界
楊端和を語る上で欠かせないのが、「山の民」という存在です。
山の民は単一民族ではなく、多数の部族の集合体となっています。
作中に登場する主な部族としては、以下のようなものがあります。
これらの部族は、中華とは異なる独自の言語を使用しています。
秦語と山語の両方を操れるのは、楊端和やバジオウなど、ごく一部の者だけなんですよね。
山の民と秦の関係には、長い歴史があります。
秦第9代王・穆公が山の民と交流するために山中に建てた「八角堂」という建物があり、山の民は約400年間これを守り続けてきました。
この八角堂は、山の民と秦をつなぐ象徴的な場所となっています。
政が成蟜の反乱で追い詰められた際、昌文君と合流したのがこの八角堂であり、さらにそこから一人で楊端和のもとに出向いたのです。
山の民は秦人から長く迫害されてきた歴史があるため、当初は秦に対して強い不信感を持っていました。
しかし、政が自ら山界に足を運び、「秦人と山の民を”分ける”から摩擦が起こる」と指摘し、中華規模で国境と差別を無くす構想を語ったことで、楊端和の心が動きます。
政の「全国境の排除」という目標は、楊端和の「世界を広げたい」という長年の夢と共鳴したんですよね。
そして楊端和は、山の民の前でこう宣言します。
「皆の者 よく聞け 山界の王楊端和は 秦王嬴政と かつてない強固な盟を結ぶ!!」
この瞬間から、楊端和と政の同盟が始まり、中華統一への道が本格的に動き出すことになるのです!
◆史実の楊端和(ようたんわ)とは?
楊端和は史実に登場する秦国の将軍です。
キングダムでは「山の民の王」で女性という設定になっていますが、史実では王翦や桓齮と同じ秦国の一将軍となっています。
そして女性ではなく、男性だったようです。
史実上の楊端和の活動期間は、わずか9年ほどとされています。
この3つの戦いから「趙攻略の主力の一人」であり、秦の中核将軍であったことが推測されますが、それ以外の詳細な情報はほとんど残っていません。
また、『史記』などに明確な死の記述がなく、どの戦いで死亡したか・引退したのか・他国に仕えたのかも不明なんですよね。
史実上では情報が極めて少ないからこそ、『キングダム』側の死亡・生存ルートは自由度が高く、ファンの間で様々な推測が飛び交っています。
実際、原先生も当初は女性ではなく男性として設定されていました。

たしかに史実を元に考えたら楊端和は男性になるのでしょうが、「キングダム」としては今の「山の女王」楊端和の方がやはり魅力的ですよね!
特に実写映画の長澤まさみさんを見ると、間違いなく美女設定は正解でしょう!(笑)
史実の楊端和が長澤まさみさん似な美男子だったかどうかも分かりませんが(笑)、キングダムの設定は正解だったと感じます。
そしてキングダム楊端和は、鄴の戦いでも史実通りに大活躍しました。
次の趙の平定でも活躍することが確定しているので、邯鄲を包囲する楊端和が楽しみですよ!\(^o^)/
◆楊端和(ようたんわ)担当声優を紹介!

| 項目 | 内容 |
| 名前 | 園崎 未恵(そのざき みえ) |
| 身長 | 155.5cm |
| 誕生日 | 1973年2月7日 |
| 年齢 | 47才 |
| 血液型 | A型 |
| 出身地 | 東京都 |
| 所属 | フリー(リマックスと業務提携) |
アニメ「キングダム」の楊端和役は園崎未恵さんとなっています。
もともと映画の吹き替えとしての活動が中心であり、「24」でも活躍しているエリシャ・カスバートやジョーダナ・ブリュースターなど多数の担当を抱えています。
さらにゲームでも「サクラ大戦シリーズ」ではヒロイン九条昴役を演じており、その実力は折り紙付きとなっています。
楊端和の演技でも分かりますが、妖艶な女性役が非常に上手い声優さんとなっています。
低めで凛とした声質で、クールさと威厳、時折見える優しさを見事に表現しているんですよね。
ただ、身近では松屋の店内放送、券売機案内音声も担当しており、アースもたまに聞いています(笑)
ここからも、幅広い演技がこなせる実力派声優さんであることが分かりますね(*^^*)
◆実写「キングダム」楊端和(ようたんわ)は長澤まさみさん!

| 項目 | 内容 |
| 名前 | 長澤 まさみ(ながさわ まさみ) |
| 身長 | 168cm |
| 誕生日 | 1987年6月3日 |
| 年齢 | 33才 |
| 血液型 | A型 |
| 出身地 | 静岡県磐田市 |
| 所属 | 東宝芸能 |
実写映画「キングダム」での楊端和役は、長澤まさみさんが演じられていました。
山界の死王として美しく、圧倒的な戦闘力とカリスマ性を誇る楊端和役を見事にこなしていた長澤まさみは、まさにハマリ役でした!
山崎賢人さんや吉沢亮さん、橋本環奈さんや大沢たかおさんなど、高い演技力を誇るそうそうたるメンバーの中での楊端和役は、長澤まさみさんしかいなかったのではないでしょうか?
本当にクオリティーの高い作品だっただけに、長澤まさみさんで良かったなぁと映画を見てアースも感じました。
長澤まさみさんは、本格アクションはほぼ初挑戦だったそうです。
役作りのために「ベッドに剣を振り下ろす素振りを毎日100回・寸止めで行った」「見たことのないところに筋肉がついた」といったエピソードも明かされています。
実写映画では、ワイヤーアクションや殺陣を交えたスピーディーな剣戟シーンが特徴的で、原作の楊端和の戦闘スタイルを見事に再現していました!

続編が決まっている実写キングダムですが、楊端和の登場シーンは原作通りなら登場しないように感じます。
なので、できたら実写オリジナルでも登場して欲しいなぁ、なんて希望を抱いています(笑)
◆楊端和(ようたんわ)の名セリフを紹介!

趙の李牧を主導に始まった合従軍編ですが、最後の最後に「山の民」の加勢により趙軍は敗北することになります。
ここで秦に負けることは中華の歴史を大きく影響する事になり、趙の老将 普成常が山の民に叫びます。
趙の老将 普成常
「部外者の貴様らのせいで中華の歴史がねじ曲がってしまった事が分かっておるのか!」
それに対し「当然理解している」と答える楊端和。
そして気まぐれによる干渉ではなく、秦と結んだ同盟によるものだと説明し名言が飛び出します!
楊端和
「それ以上さえずるな平地の老将よ」
「黙って貴様らは敗者として史に名を刻め」
むちゃカッコいいですよね!!\(^o^)/
このシーン、アニメでももうすぐ見られると思うので楽しみですよ!
実写映画で長澤まさみさんで観られたら、とんでもなく最高かも!\(^o^)/
その他の楊端和名言集!
楊端和には、他にも心に残る名言が数多く登場しています。
ここでいくつか紹介しましょう!
楊端和
「全軍 血祭りだ」
これは合従軍編・蕞救援時の号令です。
蕞の籠城戦7日目、秦側が限界に達したタイミングで高台に姿を現した楊端和が放った一言で、山の民が断崖絶壁を駆け下りて突撃するシーンは圧巻でした。
楊端和=”死王”のイメージを決定づける名言ですよね!
楊端和
「戦でも和でも何でもいい 我はただ……世界を広げたいんだ」
これは政との同盟前後に語られる信念の言葉です。
楊端和の行動原理を端的に示す名言で、彼女が単なる武力だけでなく、大きな志を持っていることが分かります。
楊端和
「感謝の言葉は勝利の後に言うものだ」
王都奪還戦でのセリフです。
「生きて勝ち、その後で礼を言え」という意味合いで、政や味方を鼓舞する場面で使われました。
楊端和の現実主義的でありながら、仲間を信じる姿勢が表れた名言ですね!
◆楊端和(ようたんわ)死亡場面は登場するのか?

さて、気になるのは楊端和の最後です。
まずは、これからの楊端和はどのような展開となるのでしょうか?
史実通りで行くと、趙の邯鄲を落とす展開で登場することは間違いないでしょう。
しかし逆に、これ以降の楊端和の史実での登場はありません。
キングダムでは、ここからの楊端和をどのように演出するのでしょうか?
おそらくですが、キングダムではこれ以降も登場することになるでしょう。
合従軍での加勢も史実ではない展開でしたが、キングダムオリジナルで登場させていました。
おそらく趙平定後も楊端和は度々登場し、名場面を生む事になると予想できます。
では、死亡展開もあるのでしょうか?
これは無い、と考えて良いと思われます。
キングダムは、始皇帝の中華統一の話です。
最後に中華統一を達成して終わる、と思われます。
となると、そこで同盟を結んだ山の民楊端和が死亡するとなれば、また話がややこしくなるでしょう。
楊端和死亡後の山の民に秦国が絡まなければいけない展開になってしまう、と思われます。
ここからも、美しき山界の死王楊端和は、キングダム最終話まで生き残り活躍すると予想できますよ!\(^o^)/
【2025年追記】楊端和最新動向(77巻・856話付近)
ここでは、最新話付近での楊端和の動向について触れておきます。
※以下、最新話のネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください!
中華十弓・青華雲による狙撃
趙北部攻略戦において、楊端和に大きな転機が訪れます。
中華十弓筆頭とされる青華雲の遠距離狙撃を受け、胸を射抜かれて落馬してしまうのです。
心臓は辛うじて外れており即死は免れましたが、瀕死レベルの重傷で前線離脱を余儀なくされました。
山界の死王が初めて本格的に戦線から退くターニングポイントとなりました。
指揮系統維持の判断
重傷を負った楊端和ですが、ここでも冷静な判断を見せます。
側近ラマウジが「守れなかった責任」を取って自刃しようとするのを止め、「自刃はいらぬ。後を頼む」と命じました。
さらに自身の負傷を軍内で秘匿し、「楊端和は後方で治療中」と偽情報を流すことで、山の民軍の士気低下と秦右翼崩壊を防ごうとします。
まさに将軍としての判断ですよね!
山の民側の反応
バジオウ、タジフ、シュンメン、キタリら最側近のみが真相を知らされ、「今は怒りを敵にぶつけろ」と腹を括ります。
フィゴ王ダントは楊端和の退路を確保するために奮戦し、致命傷を負いつつも最後まで戦い抜き戦死しました。
ダントの死は、山の民にとって大きな損失となりましたが、その犠牲により楊端和は生き延びることができたのです。
この展開により、楊端和の今後の動向に大きな注目が集まっています。
重傷から回復し、再び戦場に戻ってくるのか?
それとも、しばらくは後方で指揮を執ることになるのか?
楊端和ファンとしては、一刻も早い復活を願うばかりですよね!
今回は楊端和について考察しました。
これからも楊端和の活躍は何度も登場するでしょう。
これから生まれる名場面が、今から楽しみですよ!\(^o^)/
楊端和の名場面を紹介!
名セリフでも紹介しましたが、楊端和には読者の心を惹きつける数多くの名言が登場しています。
そんな名セリフを含んだ、読者の記憶に残る楊端和の名場面をここで二つ紹介します!
熱い楊端和の名場面を見ていきましょう!
鄴陥落編47巻で檄を飛ばす名場面!

鄴陥落編で、列尾を攻める楊端和軍と飛信隊。
列尾を守る趙兵の士気に、圧倒されます。
しかし、それを見た楊端和が山の民達の前に出ます。
楊端和の姿を見ただけで、列尾の兵達と同程度の士気を見せる山の民。
地面が震えるほどの雄叫びを上げます。
さらに楊端和から、山の民たちを煽るような演説が飛び出します。
それにより、列尾兵を完全に上回る爆発した士気アップを見せる山の民。
さらに大地が振動し、完全に列尾兵達を圧倒します!
この楊端和の演説は、むちゃくちゃ熱いですよね!
ここからの山の民の攻め方もすごかったですが、この演説はマジで鳥肌が立ちました。
数ある楊端和の演説でも、指折りにカッコいい名場面となっています。
アニメで見るのが非常に楽しみな名場面ですね(*^^*)
鄴陥落編53巻で壁を褒める名場面!

鄴陥落編にて、趙の策略により楊端和軍と壁軍の兵糧を焼かれてしまう壁。
一気に形勢は悪くなり、楊端和もギリギリまで追い込まれてしまいます。
しかし、最後の最後で敵の王ロゾを討ち取る壁!
それまで楊端和の足を引っ張ってばかりいた壁ですが、ここで漢を魅せる活躍をします。
最後の最後に最大の武功を上げ、楊端和に「よくやった」と褒められます。
「キングダム」初期から登場している壁ですが、非常に美しい楊端和にずっと惚れています。
この時に壁を褒める楊端和は、マジで神ですよね!
檄を飛ばしたり威圧するだけでなく、キッチリ褒めもする楊端和。
間違いなく計算も入っているでしょうが、こんな風に言われたら壁じゃなくても落ちるだろうな、と思わせられる楊端和の名場面でした!
◆楊端和(ようたんわ)と他キャラとの関係性
楊端和は多くのキャラクターと深い関係を築いています。
ここでは主要な関係性を見ていきましょう!
嬴政(えいせい)との関係
楊端和と政の関係は、作品の根幹をなす重要な同盟関係です。
成蟜反乱鎮圧時に同盟を結んで以来、楊端和は秦国の最大の「外部盟友」として活躍しています。
政が自ら蕞に立つ際にも山の民を率いて駆けつけ、秦滅亡寸前の危機を救いました。
「中華統一」を共に目指すパートナーに近い立ち位置であり、お互いに深い信頼関係で結ばれています!
信(李信)との関係
初対面時は「山の王」に無礼な態度で接して怒りを買った信ですが、その無鉄砲さと真っ直ぐさは嫌っていないようです。
朱海平原・鄴戦などで連携する戦友ポジションとなっており、お互いの実力を認め合う関係になっています。
壁との関係
王都奪還編の協議から、比較的接点が多い壁。
橑陽戦で再び共闘し、犬戎王ロゾと激戦を繰り広げました。
壁は楊端和に一目惚れしている描写があり、作中屈指の「片想い」要素となっています(笑)
楊端和側の恋愛感情はほぼ描かれていませんが、あくまで「頼りないが真面目な秦の将」として見ている印象ですね。
山の民各勢力との関係
楊端和を支える山の民の側近たちも、非常に魅力的なキャラクターばかりです。
バジオウは楊端和の右腕かつ最強クラスの武人で、長年の相棒となっています。
シュンメンは対人や潜入・射撃に秀でた側近です。
キタリ(メラ族)は若き女王で、秦趙戦線で活躍し「山の民側の新世代」として、楊端和と対比される存在となっています。
これらの側近たちとの絆も、楊端和の魅力を引き立てる重要な要素ですよね!
◆楊端和(ようたんわ)の主要戦歴まとめ
ここで、楊端和の主要な戦歴を時系列で整理しておきましょう。
紀元前245年頃(3巻前後):成蟜反乱・王都奪還編
楊端和の初陣となった戦いです。
嬴政一行と会談し、同盟を結びました。
山の民軍を率いて咸陽に乱入し、成蟜軍を背後から襲撃して反乱鎮圧に大貢献しました。
この戦功により、楊端和は秦との強固な同盟関係を築くことになります。
紀元前241年:合従軍戦・蕞防衛
合従軍に追い詰められた秦の窮地に、山の民軍を率いて救援に駆けつけます。
蕞の戦いで、政の隣で戦線を支え、趙三大天・李牧や楚軍らを迎撃しました。
この戦いでの活躍により、楊端和は「大上造(だいじょうぞう)」=秦の大将軍格に叙されることになります。
まさに秦国の危機を救ったヒーローですよね!
紀元前236〜234年:鄴攻略戦〜橑陽戦
王翦・桓騎・飛信隊らとともに三軍連合軍の一角として参戦しました。
列尾の制圧に関与し、さらに橑陽攻略戦では犬戎族ロゾとの激戦を指揮します。
壁と連携しつつ、山岳・城攻めの両面を指揮し、最終的にロゾを討ち取り、橑陽を陥落させました。
作戦の肝としては、犬戎ロゾとの戦いで一時的に敵の戦略にはまり苦戦しますが、自らを囮とする大胆な作戦で橑陽を陥落させています。
さらに恐怖政治に支配されていた犬戎族を解放し、自軍に組み込むことで山界勢力をさらに拡大しました。
これは武力だけでなく政治感覚もある王としての手腕が光る場面でしたね!
その後:趙北部攻略〜韓攻略序盤
王翦・桓騎・李信らと共に趙北部の城を攻略し、秦六大将軍の一人として本格的に「対外侵攻」を担うポジションへと成長していきます。
さらに匈奴討伐の異変をいち早く政に伝えたり、犬戎戦での功績などを経て、新六大将軍の一人に正式任命されました。
山の民の王から秦の六大将軍へと、楊端和の立場は大きく変化していったんですよね!
◆楊端和(ようたんわ)の物語上の役割
楊端和は、『キングダム』という作品において非常に重要な役割を担っています。
秦国視点からの「外様の大国」代表
中華世界の中でも「辺境」「異民族」とされてきた山界の王である楊端和。
その山界をまとめ上げ、秦の統一戦争に協力させているという構図は、作品に大きな広がりを与えています。
秦国内の権力争いだけではなく、「外部勢力との同盟」という新たな視点を提供しているんですよね!
テーマ的役割
「異なる民族・文化をどう束ねるか」という政の中華統一テーマの試金石として、楊端和は機能しています。
秦と山の民の同盟は、単なる軍事同盟ではなく、異なる文化を持つ者同士が共通の目標に向かって協力する姿を描いています。
これは、政が目指す「中華統一」の理想を体現する存在と言えるでしょう。
物語構造上の位置づけ
序盤では、山の民という異世界要素の導入役として機能しました。
中盤では、合従軍・鄴戦で秦の窮地を救う逆転要員として活躍。
後半では、六大将軍の一角として、対趙・対韓を進める主力となっています。
物語の進行とともに、楊端和の役割も大きく変化していったんですよね!
◆楊端和(ようたんわ)についてよくある質問
ここでは、楊端和についてよくある質問をまとめて回答していきます!
Q:楊端和は史実に実在した人物?
A:はい、実在しました。
史書『史記』などに記録される実在の武将「楊端和」がモデルとされています。
ただし史実では男性武将とされる説が有力で、『キングダム』では大胆に「女性の山の王」として再構成されています。
史実での活動記録は紀元前238年〜229年の約9年間で、魏の衍氏攻略、趙の鄴攻略、趙都・邯鄲包囲戦への参戦が確認されています。
Q:作中時点で楊端和は何歳くらい?
A:正式な年齢は明示されていません。
初登場時(紀元前245年)ですでに山界の最大勢力の王として君臨していたことから、嬴政や信より数歳〜十歳前後上くらいと推定する考察が一般的です。
Q:楊端和は最後に死ぬ?生き残る?
A:77巻・856話時点では生存しています。
歴史的には、秦統一期に趙・楚などを攻めた将軍として記録がありますが、どの戦いでどう死んだかは史書でも詳細は少なく不明です。
漫画での最期はまだ描かれておらず、作品の性質上、中華統一まで生き残る可能性が高いと考えられます。
Q:楊端和と壁の関係は?恋愛要素はある?
A:壁が一方的に楊端和に惚れている描写があります。
本編では、楊端和側の恋愛感情はほぼ描かれておらず、あくまで「頼りないが真面目な秦の将」として見ている印象です。
橑陽戦での共闘などを経て、信頼関係は深まっていますが、恋愛関係には発展していません。
Q:楊端和は秦の人間?山の民?
A:生まれも育ちも「山界」側の人間です。
ただし政との同盟後は、秦の六大将軍に数えられ、中華統一戦争の一翼を担う立場となっています。
秦の将軍でありながら、山界の王としての立場も維持している特殊なポジションです。
Q:なぜ『山界の死王』と呼ばれる?
A:山界の多部族を力とカリスマでねじ伏せて統一した過去を持つためです。
さらに敵に対しては極めて苛烈(死をもって統治する)な姿から、畏怖を込めてそう呼ばれています。
戦場での圧倒的な武力と、容赦のない戦い方が「死王」という異名の由来となっています。
Q:楊端和の武器は何?
A:双曲剣(二本一組の曲刀)を使用しています。
山の民特有の素早い機動力を活かした戦闘スタイルで、敵将を瞬時に切り伏せる戦法を得意としています。
Q:楊端和は今後も登場する?
A:史実通りなら、趙の邯鄲攻略戦での登場が確定しています。
それ以降は史実での記録がありませんが、合従軍編でもキングダムオリジナルで登場したように、今後も重要な場面で登場する可能性は高いでしょう。
最新話では重傷を負っていますが、回復後の活躍が期待されます!







