嬴政(えいせい)の母でありながら子には全く愛情を向けず、呂不韋や嫪毐(ろうあい)と快楽に溺れることだけを考えているイメージの太后。
性格はキツく頭が切れるイメージの太后ですが、ハッキリ言って「悪女」と言っても過言ではないでしょう。
そんな太后ですが、なぜこのような悪女となってしまったのか?
そしてキングダム太后は史実通りの人物だったのか?
ここ、かなり気になりますよね!
さらに実写映画での太后のキャストは誰になるのか?
順番に見て行きましょう!
ちなみに歴史的には趙姫と呼ばれることが多い彼女ですが、「キングダム」では太后で通っているのでそのままの呼称とさせていただきます。
キングダム太后のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 呼称 | 太后(たいこう)、美姫(びき)、邯鄲の宝石(かんたんのほうせき) |
| 出身国 | 趙(都・邯鄲) |
| 身分の変遷 | 趙の名家出身の令嬢・美女 → 呂不韋の囲っていた女性 → 子楚(荘襄王)の妻 → 秦王・嬴政の実母(太后) |
| 初登場 | 17巻(回想は18巻・38巻) |
| 外見的特徴 | 黒髪の絶世の美女、切れ長の目、艶やかな口元、豪奢な装飾品 |
| 関係人物 | 嬴政(実子)、呂不韋(元恋人)、子楚/荘襄王(夫)、嫪毐(愛人) |
| 声優(アニメ) | 井上喜久子 |
| 現状(77巻時点) | 雍(よう)に幽閉、生死不明 |
キングダム太后(美姫・邯鄲の宝石)とは
美姫・邯鄲の宝石時代

「キングダム」で嬴政(えいせい)の母親として登場する太后。
初登場は17巻となっていますが、18巻と38巻にて太后の過去が少し登場しています。
趙の一流舞姫・絶世の美女として有名だった彼女は「邯鄲の宝石」と称され、貴人達は彼女に大金をつぎこみ手入れようとやっきになるほどでした。
そこで宝石がちりばめられた壁のような花を送り届けた豪商呂不韋と出会い、惚れる太后。
呂不韋の許嫁となります。
呂不韋との将来を疑わず許嫁と信じていましたが秦の王族だった子楚を前に「今日からお前が愛すのはこのお方だ」と紹介され裏切られてしまいます。
ここから彼女の運命を狂い、地獄が始まります。
呂不韋に嬴政父に嫁がされる
秦の人質として趙で暮らしていた、後の嬴政の父となる子楚。
秦の王家血統でありながら20番目の子であり人質になっていた子楚は、貧しい暮らしをしていました。
偶然子楚と出会った呂不韋は、彼を支援します。
秦王にすることを約束し、代わりに自分を丞相にするよう取り付けます。
そんな関係にあった子楚は呂不韋の許嫁であった太后を気に入り、呂不韋に譲るよう頼みます。
子楚を秦王にすることに全財産をかけていた呂不韋は、太后を子楚に譲る事を決意。
いっぽう呂不韋を心底愛していた太后は裏切られ、どん底に落ちることになります。
さらに秦の太子となった子楚は秦国へ移りますが、太后と嬴政は取り残されてしまいます。
長平で大虐殺があったばかりの趙の秦国への恨みは深く、太后と嬴政はその恨みを一身に受けることとなります(8巻)
特に秦の王家血統である嬴政を産んだ趙人である太后への当たりは強く、太后は心を完全に壊してしまいます。
嬴政が即位し太后に!呂不韋・嫪毐の密通
嬴政が秦国の王となり、その母親である太后は秦国の太后となります。
しかし心を壊し闇を持ったままの太后は嬴政に対する愛情は全く無く、呂不韋との情欲に溺れ執拗に体の関係を求めます。
身の危険と嫌気を覚えた呂不韋は強い精力を持った嫪毐(ろうあい)を送り込み、その目論見通り太后は嫪毐に溺れます。
しかしその嫪毐の優しさ・嫪毐との間に産んだ二人の子に太后の心は救われます。

嫪毐と子とのために、嫪国を建国。
しかし嫪毐が周りに踊らされてしまい、秦に反乱を起こすこととなります。
反乱は失敗に終わり、嫪毐は車裂きの刑にて死亡。
太后は幽閉されてしまいます(40巻)。
その後、77巻現在まで登場はありません。
キングダム太后は死亡?生存?【77巻・856話時点】
『キングダム』本編の時系列で、嫪毐(ろうあい)の乱の後に失脚し、咸陽から遠く離れた「雍」に事実上の流刑・幽閉状態となる太后。
77巻・最新話856話までの範囲では、太后のその後の死亡シーンや明確な最期は描かれていません。
したがって、作中時点では「生死不明だが、政治の表舞台から完全に退いた人物」として扱われています。
物語は現在、趙攻略戦・北部大連合軍との戦いに主軸が移っており、最新856話では楊端和負傷や中華十弓・青華雲など前線の動きが描写されているため、太后は長く出番がない状態のまま物語が進行しています。
キングダム太后の性格
表面的な性格
若い頃は「邯鄲の宝石」と呼ばれるほどの美貌と気品を持つ一方、わがまま・嫉妬深さ・贅沢で享楽的な嗜好を強く持っています。
王妃・太后となってからは、後宮の頂点として自分の機嫌と欲望を最優先する、身勝手で残酷な側面が度々描かれます。
内面の複雑さ
趙で育ち、秦を仇敵として刷り込まれたまま「秦王家の妻」「秦王の母」にされるという出自から、秦と秦人に対する憎悪・故郷への未練・どこにも居場所のない孤独を抱えています。
政に対しては、自身の境遇の象徴としての「憎しみの対象」であると同時に、自分の価値を保証する「王の母」というアイデンティティという矛盾した感情を併存させています。
そのため、冷酷に突き放す場面と一瞬だけ母性や迷いを覗かせる場面の振れ幅が非常に大きいのが特徴です。
嫪毐との関係に見える人間性
嫪毐と出会って以降、太后は「女として愛されたい」「自分だけを見てくれる存在が欲しい」という、極めて個人的で人間的な欲求を全面に出すようになります。
しかし、それが結果的に国家反逆・内乱へ直結してしまうことで、「私情を政治に持ち込んだ悲劇の典型」として描かれます。
破綻と崩壊
嫪毐の乱が鎮圧され、愛人の処刑・子の殺害・自らの失脚を迎える過程で、精神的に完全に崩壊する描写があります。
政との最後の対面では、憔悴しきり、かつての傲慢さではなく「母でありきれなかった女」としての弱さ・後悔も滲ませるなど、単純な悪役ではない多面的な人物像が強調されています。
キングダム太后の強さ・能力
武力
太后には武人としての戦闘描写は一切なく、剣や槍を振るう場面もありません。
いわゆる「戦闘力」はゼロに近く、強さはすべて政治的・社会的な力に依存しています。
政治的影響力
美貌と身分を武器に、子楚・呂不韋・後宮の女官や宦官・貴族や諸侯を巻き込み、咸陽王宮の権力を事実上二分する一角として君臨します。
政がまだ若年のうちは「太后・呂不韋連合」が秦政治の中枢であり、王である政は形式上の存在に過ぎないほどでした。
操縦・誘惑の才
太后自身が切れ者というより、自分をどう見せれば男たちが動くか、相手の欲望をどう刺激すればいいかを本能的に理解しているタイプです。
呂不韋を長年縛り付ける、嫪毐を一気に増長させ反乱へと駆り立てるといった「人心を狂わせる力」を作中でも随一に発揮しています。
欠点としての短慮
一方で、長期的な国家ビジョンや権力維持のための合理的な戦略を描けるタイプではなく、その場その場の感情で大きな決断を下してしまう短慮が、決定的な弱点として描かれます。
これが、呂不韋にとっても制御不能な「爆弾」となり、最終的に両者の破滅要因となっていきます。
キングダム太后の関係性
嬴政(えいせい)/秦王・後の始皇帝
実の母でありながら、政が幼少期に趙で人質として苛烈な差別と虐待を受けていた頃、太后はほとんど庇おうとせず、時に無関心・冷酷とも取れる態度を取っていた過去が描かれます。
秦に戻ってからも、政を自分の権力の道具と見る、呂不韋と結託して王権を縛ろうとすることで、母子は深く対立します。
やがて、政が自力で王権を確立し、嫪毐の乱を鎮圧した後、二人は最後の対面を果たします。
政は涙を見せつつも、国家のため母を切り捨てる覚悟を固め、太后は政を恐れ・恨みながらも、同時に「王」としての凄烈さを認めざるを得ないという、非常に重い決別シーンが描かれます。
呂不韋(りょふい)
若き大商人時代からの情人であり、政治的なパートナーでもあります。
呂不韋は、自ら囲っていた美姫を「商品」として子楚に与え、その子(政)をもって秦王家に食い込むという大博打を打ちます。
太后にとって呂不韋は、自分を救い出した男であると同時に、自分の人生を政治の道具として弄んだ張本人でもあり、愛情・憎悪・共犯者としての運命共同体意識が常に入り混じる複雑な関係性です。
政の成長とともに、呂不韋は「太后という爆弾」を持て余し始め、太后は呂不韋の冷えた視線に耐え切れず、嫪毐に逃避することで関係は決定的に悪化していきます。
嫪毐(ろうあい)
太后の第二の情人にして、破滅の象徴となる人物です。
呂不韋が「太后の欲求不満を処理させるための偽宦官」として連れてきた男でしたが、太后は本気で嫪毐に依存していきます。
嫪毐との間に子を授かり、やがてその子を王に擁立し、政を廃して自分たちの王朝を作ろうと目論むまでになります。
嫪毐の乱の失敗により、嫪毐は凌遅・車裂きに近い苛烈な処刑、その子らも全て処刑、太后は失脚・流刑という最悪の結末を迎えるため、太后にとっては「最も愛した男であり、最も大きな罪の源」でもあります。
子楚(しそ)/荘襄王
夫であり政の形式上の父です。
邯鄲での人質時代、呂不韋の取り計らいにより美姫を与えられ、互いに強く惹かれ合います。
子楚の即位により、美姫は王妃として秦王家の頂点に立ちますが、子楚の在位期間が短かったため、「夫婦として幸福な時間」は極めて短く、太后の孤立感と不安定さを加速させた要因の一つになっています。
政の側近たち(昌文君、昌平君、信、河了貂ら)
直接の交流は少ないですが、王都奪還編の内乱や嫪毐の乱などで、太后一派と政一派は政治的・軍事的に明確に対立します。
とくに、嫪毐の乱鎮圧後、太后をどう扱うかという問題は、政陣営全体にとっても重い決断を迫る局面となります。
キングダム太后の年表(巻ベース)
| 時期/巻数 | 出来事 |
|---|---|
| 邯鄲時代(回想) | 趙の舞姫「邯鄲の宝石」として活躍。呂不韋と出会い許嫁となるが、子楚に譲られる |
| 8巻前後(回想) | 趙で嬴政を出産。長平の戦いの恨みを受け、嬴政とともに7年間の迫害を受ける |
| 10巻台前半〜中盤 | 王都奪還編。成蟜のクーデターで政が追われる中、太后は呂不韋側に留まり対立 |
| 17巻 | 太后、現在時制で初登場 |
| 18巻・38巻 | 太后の過去(邯鄲時代、呂不韋との関係、趙での苦難)が詳細に描かれる |
| 20巻台前半 | 合従軍編前後。太后・呂不韋連合と政の間で権力闘争が続く |
| 20巻台後半〜30巻台序盤 | 嫪毐の乱。太后が嫪毐と密通し子を成す。嫪国建国を目論むが反乱は鎮圧される |
| 40巻 | 嫪毐処刑後、太后は雍に幽閉される。政との最後の対面 |
| 40巻以降〜77巻 | 太后は登場せず。物語は趙攻略戦・北部大連合軍との戦いへ |
| 856話(77巻収録予定) | 楊端和軍の危機、中華十弓・青華雲登場。太后の登場なし |
キングダム太后の名場面
邯鄲の宝石としての登場(子楚・呂不韋の過去編)
邯鄲で「美姫」「邯鄲の宝石」と讃えられ、舞い、笑い、誰もが見惚れる存在として描かれる回想シーンです。
ここで、呂不韋が「この女を使って秦王家に食い込む」という大博打を思いつき、子楚が一目で恋に落ちることで、後の秦統一にまで繋がる因縁が始まります。
幼少期の政への冷酷な態度
政が趙で虐げられていた回想で、周囲が政を罵倒し、暴力を振るっているのを見ているにもかかわらず、太后はほとんど庇わないシーンがあります。
読者にとって、政のトラウマの根源の一つとして太后の存在を強烈に印象づける場面です。
嫪毐に溺れていく過程
初めは退屈しのぎの相手だった嫪毐に、次第に心身ともに依存していき、政に対してもあからさまに敵意を向ける、嫪毐の子を身ごもったことを誇示するなど、破滅へ突き進む姿が描かれます。
その危うさと愚かさが、同時に「人間らしさ」として読者の感情を揺さぶります。
嫪毐の乱後、政との最後の対面
嫪毐の乱が鎮圧され、すべてを失った太后と、王としての立場を固めた政が向かい合う重要シーンです。
太后は、怯え・恥・悔恨など入り混じった表情を見せます。
政は、一人の息子としては母を救いたい感情を抱えつつ、王としては国家・法を優先しなければならないという葛藤を抱え、涙をこらえながら「雍への移送」という決断を伝えます。
太后の物語の事実上のクライマックスであり、彼女が単なる悪女ではなく「時代と政治に翻弄された一人の女」として描かれる名場面です。
キングダム太后の役割・立ち位置
政の出自とトラウマを形づくる存在
太后は、政が趙で受けた差別・虐待、母からの愛情の欠如の象徴であり、政の人格形成・王としての覚悟に大きく影を落としています。
政が「この世のあらゆる憎しみの連鎖を断ち切る王」を目指すにあたり、その原点として太后との関係は外せない要素となっています。
腐敗した王宮・旧秩序の象徴
太后と呂不韋は、血筋と身分・私利私欲・贅沢と快楽に溺れた「旧来の王宮政治」を体現しています。
彼らの存在があるからこそ、政の掲げる「中華統一」「法と秩序による新たな国家像」がより鮮烈に浮かび上がる構図になっています。
女性権力者の危うさと悲劇性の体現
太后は、『キングダム』世界における数少ない「国家レベルの権力を持った女性」であり、その権力が私情(愛欲・憎しみ)と結びついたときの危険性を象徴するキャラクターでもあります。
同時に、嫁ぎ先でも故郷でも居場所を得られなかった女性としての悲劇も描かれており、一面的な悪役に留まらない深みを与えられています。
呂不韋失脚への導火線
太后と嫪毐の暴走は、呂不韋の統制力の限界、彼自身の罪(美姫を利用し、王家に食い込もうとした策)のツケを一気に噴出させる役割を果たします。
嫪毐の乱は、呂不韋陣営の求心力低下、政への権力集中へと直結し、後の呂不韋の失脚と政の独裁体制への移行を決定づける転換点となります。
キングダム太后の史実とは
史実の太后とはどのような人物だったのでしょうか?
史実によれば、太后はもともと趙の踊り子・娼婦であったと言われています。
呂不韋の許嫁というよりも妾だったようで、子楚に気に入られ譲られたというのは史実のようです。
悪女という評価は、まず嬴政が13歳で王になると太后が実権を握った辺りにあるようです。
やはり13歳と幼かったため母である太后が実権を握った時期があったようで、子を利用して政治を動かした辺りが「悪女」という評価を生んだ一因だったようです。
さらに「キングダム」の展開通り、太后となった後も呂不韋との関係を続け、さらに嫪毐と密通し子をもうけたことも史実となっています。
この辺りの性に奔放だったところは、やはり「悪女」という評価に繋がるでしょう。
嫪国建国からクーデーターを起こすところも「キングダム」通りとなっていますが、ここは嫪毐が首謀者であり太后が主導であったかは分かっていません。
ただやはり史実の太后も淫乱で悪女なイメージを持ってしまいますね。
史実の太后は、かなり「キングダム」通りな人物であったように感じられます。
キングダム太后のアニメ声優・実写キャスト予想
アニメ版・声優
TVアニメ『キングダム』第1シリーズ〜第2シリーズを中心に、子楚・呂不韋の過去編、王都奪還編、嫪毐の乱など、原作と同様のタイミングで登場しています。
嫪毐の乱以降は原作同様、物語の表舞台から退場しています。
太后(美姫/邯鄲の宝石)の声を担当しているのは、井上喜久子さんで、若い頃の妖艶さ・太后としての威圧感・破滅後の壊れた精神までを幅広く演じ分けています。
アニメでは、BGM・色彩・カメラワークが加わることで、太后の狂気や退廃的な雰囲気がより強調されています。
一部セリフや心理描写が簡略化されている場面もありますが、邯鄲時代の美姫、嫪毐に溺れていく過程、政との最後の対面などのキーシーンは、原作に忠実かつ印象深く映像化されています。
実写映画での太后キャスト予想

夏に公開が決まっている実写映画「キングダム2」。
ここは信の初陣、さらに嬴政暗殺未遂編辺りまでだろうと予想され、太后が登場することは無いでしょう。
ただ、いつか実写で太后が登場することはありそうですよね!
となると誰がキャスティングされるのか、と言う予想がネット上でもかなり見かけられます。
いったいどのような予想がされているのか?
そこで一番見られるのが「菜々緒さん」ですね。

目線とかビジュアルも、かなり合っていますよね!
気の強い役もされている菜々緒さんだけに、太后もピッタリな気がしますよ。
アースも菜々緒さんの太后を見てみたいと希望します!(笑)
その他には藤原紀香さんや小池栄子さんという予想も見られますね。

たしかに小池栄子さんや藤原紀香さんの呂不韋とのシーンは見てみたいような…(笑)
さすがに原作通りのベッドシーンで「呂不韋〜!!」なんて映画ではできないでしょうが、そんなシーンが見られるなら小池栄子さんを希望しちゃうかもです(笑)
ただやはり太后は、菜々緒さんのイメージが強いですね!
いつになるかは分かりませんが、実写映画で菜々緒さんの太后が見てみたいです(^^)
キングダム太后の今後の登場は

40巻を最後に登場の無い太后。
最後の嬴政との展開は、たまらなかったですよね!
嬴政に「子どもたちは無事でいつか引き合わせる」と言われ、小さく震える太后の描写。
これが少しでも嬴政に息子としての感情が生まれたという描写だったら…と願ってしまうアースですが実際どうなのか?
そうだったら嬉しいのですが…
史実では幽閉された太后を直接嬴政が迎えに行き王城に戻され、53歳で死去したとされています。
つまりは最後は嬴政に許され、幽閉を解かれて晩年を過ごしたということでしょう。
これが「キングダム」で反映されれば、いつか幽閉を解かれて二人の子どもと再会する太后が登場するかもですよね!
いつなのかどのようなタイミングかは分かりませんが、幽閉を解かれた太后がキングダムでも見られるような気がしますよ。
その時に嬴政をも優しく包み込む太后が描かれたら嬉しいなぁ、なんて妄想をしてしまいます。
さて、今回は「キングダム」太后を見てきました。
嬴政目線で見ると非常に酷い母親である太后ですが、彼女の人生を見るとやはり心が壊れても仕方ないところもあるよなぁ、と思えてしまいます。
それだけに、最後に彼女自身と嬴政が少しでも救われる展開を希望してしまいますよね。
そんな太后の再登場を期待してしまう考察記事となりましたが、どうなのか…
今後の「キングダム」は太后再登場も要チェックですね!(^^)
キングダム太后に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 太后(美姫)の本名は作中で明かされていますか?
作中では主に、若い頃は「美姫」「邯鄲の宝石」、政の即位後は「太后」と呼ばれ、本名(個人名)は明言されていません。
史実上のモデルは「趙姫」とされますが、『キングダム』本編では名前としては出さず、あくまで肩書き・呼び名のみでキャラクター付けをしています。
Q2. 政の本当の父親は誰という設定ですか? 呂不韋説は作中で確定しますか?
『キングダム』では、政が呂不韋の子であるという噂・疑念と、子楚が実父であるという公式立場が併存しており、どちらとも完全には断定されていません。
呂不韋自身も含みのある態度を取る一方で、物語上は「政は荘襄王の正当な嫡子」として扱われ続けており、政の王としての正統性は揺らがないように描かれています。
太后もこの点について明確な答えを口にしておらず、読者に解釈の余地を残した構成です。
Q3. 嫪毐との間に生まれた子どもたちはどうなりましたか?
嫪毐の乱が鎮圧された後、嫪毐は極刑、その子どもたちも全員処刑されたことが示唆されています(具体的な処刑シーンは詳細に描かれませんが、秦法・史実を踏まえた非常に厳しい処分として扱われています)。
この処分は、政が「法の前に血縁を優先しない」こと、太后が「母として守りたい存在すら守れなかった」ことを強烈に印象づける悲劇的なエピソードです。
Q4. 77巻・856話以降、太后が再登場したり、最期が描かれる可能性はありますか?
77巻・856話時点では、物語の主軸は趙攻略戦・北部大連合軍との戦い、最新話周辺では楊端和軍の危機や中華十弓・青華雲など前線の動きが描かれており、太后は長く物語から離れた状態にあります。
原作は歴史的大筋として「秦の中華統一」に向かって進んでいるため、雍での晩年や死、政との再会の有無などを描く余地はありますが、現時点では不明です。
史実では趙姫は比較的早く亡くなったとされるため、もし描かれるとすれば、政の内面を掘り下げる回想・終盤のエピソードとして扱われる可能性があります。
Q5. 太后は完全な悪役と見なしてよいのでしょうか? 好きになれないけれど、どこか同情もしてしまいます。
太后は、政を何度も追い詰めた、国を危機に陥れる内乱の主犯級という意味では、物語上の「敵役」であることは間違いありません。
一方で、故郷も居場所も奪われ仇敵の国の王妃にされた出自、男たちに政治の道具として利用され続けた人生、愛情に飢え嫪毐にしがみつかざるを得なかった弱さも強調されており、「時代と男たちに翻弄された、一人の壊れてしまった人間」としての側面も濃く描かれています。
そのため、『キングダム』全体のテーマである「憎しみの連鎖」「時代に呑まれる人々」という観点から見ると、太后は単純な悪役ではなく、読者の共感と嫌悪を同時に呼び起こす非常に重要なキャラクターといえます。






