キングダム

【キングダム】嫪毐(ろうあい)は何巻何話で死亡?太后との関係と史実の最期まで完全解説

アース
アース
「キングダム」史上最も一途な男嫪毐(ろうあい)を検証!

信が少年誌の主人公ように真っ直ぐなキャラクターなため恋愛描写が非常に少ない作品となっていますが、それを埋めるかのように激しい男女の仲が描かれたのが趙姫こと、嬴政の母太后(たいこう)でした。

一流の舞姫として多くの男達を虜にしていた太后でしたが心底惚れていた呂不韋に裏切られ、敵国趙で酷い暮らしを経験し心をこわしてしまいます。

そのため趙の太后となった後も呂不韋を求め、密通を繰り返します。

しかし体の関係で呂不韋と繋がる事ができても、その関係から壊れてしまった心が救われることはありませんでした。

そんな太后の心を救ったのが、嫪毐(ろうあい)です。

もともと呂不韋の策略で太后の元に送り込まれた嫪毐(ろうあい)でしたが、太后にとってかけがえのない人物となります。

この嫪毐が史実に登場した人物というのは有名ですが、実際はどのような人物だったのか?

太后の心を救ったというのは史実なのか?

嫪毐を順番に見て行きましょう!

目次 / Contents
  1. ① プロフィール(基礎情報)
  2. ② 死亡 or 生存(運命・現在地)
  3. ③ 性格・人物像
  4. ④ 強さ・能力・戦闘スタイル
  5. ⑤ 主な関係性
  6. ⑥ 登場巻・年表
  7. ⑦ 名場面・名シーン
  8. ⑧ 役割・立ち位置(物語構造)
  9. ⑨ アニメ版・声優情報
  10. ⑩ よくある質問(FAQ)

① プロフィール(基礎情報)

項目内容
名前嫪毐(ろうあい)
年齢不明(推定30代前半)
初登場24巻(太后の愛人として)
所属・役職太后付き偽宦官→嫪国(あいこく)の王
最期40巻 第436-437話にて車裂きの刑で死亡
特徴巨根で車輪を回せるという精力絶倫の持ち主
一言キャッチ「太后の心を満たした、史上最も一途な男」

嫪毐は、呂不韋の策略によって太后の元に送り込まれた偽の宦官です。

元々は下層出身の男娼でしたが、その特異な身体能力と精力で太后の寵愛を受け、やがて嫪国という独立国家まで建国するに至ります。

武力も知力も持たない彼でしたが、太后の壊れた心を唯一満たすことができた人物として描かれています。

② 死亡 or 生存(運命・現在地)

嫪毐は死亡しています

嫪毐は40巻 第436話「最後の頼み」から第437話「親子の繋がり」にかけて、車裂きの刑に処されて死亡しました。

嫪毐の乱とその顛末

著雍攻略編の後、太后と共に北方の太原へ拠点を移した嫪毐は、独立国家「毐国(あいこく)」の建国を宣言します。

これは太后が嫪毐との間に設けた2人の隠し子と共に静かに暮らすための策でしたが、呂不韋や楚国の介入により、秦国に対する反乱(嫪毐の乱)へと発展してしまいます。

反乱軍は函谷関をすり抜けて咸陽へ迫りますが、飛信隊や昌平君、昌文君らの活躍により鎮圧されました。

車裂きの刑という最期

反乱鎮圧後、嫪毐は捕らえられ、咸陽にて車裂きの刑に処されます。

これは生きたまま馬によって四肢を引き裂かれるという、最も残酷な刑罰の一つです。

処刑直前まで、嫪毐は太后を守ろうと「全て自分がやった」と言い続けました。

太后との子供たちの運命

史実では嫪毐と太后の間に生まれた2人の子供は処刑されたとされていますが、「キングダム」では嬴政の配慮により密かに逃がされ、生存しているという独自の展開が描かれました。

幽閉された太后の元を訪れ、振り返りもしない太后の背に手を添え「何年先になるか分からないが必ず引き合わせる」と告げる嬴政のシーンは、キングダムオリジナルの名場面となっています。

③ 性格・人物像

「何の才覚もない取るに足らない小男」からの変貌

40巻で太后も「何の才覚もなく野心も持たない取るに足らないただの小男」と評していた嫪毐。

これは車裂きの刑から嫪毐を救おうとして言った詭弁かもしれませんが、確かに初登場時の嫪毐は愚鈍で、「巨根で精力が強い」だけが取り柄な男として描かれていました。

一途な愛を貫いた男

しかし、生きたまま馬によって四肢を引き裂かれる車裂きの刑という最も残酷な刑に処される直前まで太后を守ろうと「全て自分がやった」と言い続ける嫪毐は、決して「取るに足らない小男」ではありません。

息子の嬴政や、長きに渡り秦の実権を握っていた呂不韋ですら救えなかった太后の心を満たし救った嫪毐。

武力も知力も無い嫪毐ですが、「一途な愛」だけは誰にも負けていませんでした。

太后の心を満たした唯一の存在

趙で暮らしていた時期に心が壊れてしまった太后は、常に心が渇き男性を求めていました。

呂不韋から見れば太后を満足させることには変わりなく、そのために送り込まれた嫪毐でしたが、嫪毐が満たしたのは太后の体だけではなく、心をも満たしたのでした。

李牧や王翦、桓齮も持っていない一途さを持つ嫪毐は、地味な人物に描かれていますが、ある意味最もリスペクトされても良い人物だったのではないでしょうか。

④ 強さ・能力・戦闘スタイル

武力・知力は皆無

嫪毐自身は前線で戦う猛将タイプではなく、個人武力は作中基準では高くありません。

剣や槍を手にする場面はあるものの、王騎・蒙武・龐煖・信らのような超人的な武人とは対極に位置する人物です。

軍略的な才覚も乏しく、用兵や戦場指揮は部下や背後の軍師格に依存していました。

唯一の「武器」は太后との関係

嫪毐の「強さ」は、武力や戦術ではなく、権謀術数と政治的影響力にありました。

太后という秦国最高位の女性を虜にし、その寵愛を利用して権力の中枢に食い込んだ手腕は、ある意味で恐るべき能力と言えるでしょう。

太后の財力で急造された私兵集団は、統一された戦術や長期練度を持つ正規軍とは質が劣りましたが、咸陽の地利を活かした城内戦を試みました。

「特技」としての精力絶倫

史実および作中の設定では、非常に精力絶倫な巨根の持ち主として描かれ、そのイチモツで「車輪を回すことができる」という逸話が有名です。

巨根で車の車輪を回す事が出来るという嫪毐の宴会芸を知った呂不韋は、執拗に求めてくる太后に嫪毐を充てがい関係を清算することに成功します。

これが呂不韋から太后へ送り込まれるきっかけとなった、嫪毐唯一の「才能」でした。

⑤ 主な関係性

太后(趙姫)との関係

嫪毐にとって最も重要な関係が、太后との関係です。

元々は呂不韋の策略によって太后の元に送り込まれた嫪毐ですが、太后は彼に深く溺れていきます。

二人の間には子供まで生まれ、嫪毐は太后の寵愛を背景に権力を拡大していきました。

太后の願いから、二人のため嫪国(あいこく)が建国されます。

二人の子を儲け、太后にとって満たされた日々が訪れたのです。

呂不韋との関係

呂不韋との関係は、操る者と操られる者という構図でした。

呂不韋は太后を政治的に利用するため、意図的に嫪毐を送り込みました。

勢力拡大のために後宮勢力を取り込む手段として太后と男女の関係を持った呂不韋ですが、執拗に求めてくる太后に身の危険を感じ始めます。

そこで代わりに太后に充てがったのが、嫪毐でした。

日々関係を持つことは呂不韋にとっても非常に危険だったため、巨根で車の車輪を回す事が出来るという強い精力を持つ嫪毐を後宮に送り込んだのです。

嬴政との関係

嬴政との関係は、間接的ながら重要な意味を持ちます。

嫪毐の存在は、嬴政にとって母である太后の恥部であり、複雑な感情を抱かせる存在でした。

しかし嬴政は、嫪毐の乱鎮圧後、太后との間に生まれた子供たちを密かに逃がすという配慮を見せます。

幽閉された太后の元を訪れ、振り返りもしない太后の背に手を添え「何年先になるか分からないが必ず引き合わせる」と告げる嬴政のシーンは、たまらない名場面となっています。

⑥ 登場巻・年表

巻数出来事
24巻嫪毐が初登場。呂不韋の策略で太后の元に送り込まれる
37巻嫪毐が太后のもとで権勢を増していく過程が描かれる
37-38巻太后と共に北方の太原へ拠点を移し、毐国(あいこく)建国を宣言
38-40巻呂不韋や楚国の介入により、嫪毐の乱へと発展。函谷関をすり抜けて咸陽へ迫る
40巻飛信隊や昌平君、昌文君らの活躍により反乱鎮圧
40巻 第436-437話嫪毐が捕らえられ、車裂きの刑により死亡
40巻以降太后は幽閉。嬴政の配慮により嫪毐との子は密かに逃がされる

⑦ 名場面・名シーン

太后の心を満たす場面

趙で暮らしていた時期に心が壊れてしまった太后の心を、嫪毐が満たしていく過程は印象的です。

呂不韋ですら救えなかった太后の渇いた心に、嫪毐は水を注ぎ満たしていきます。

太后にとって、嫪毐は単なる愛人ではなく、心の救済者となっていったのです。

嫪国建国の場面

太后の願いから、二人のため嫪国(あいこく)が建国されるシーンは、二人の関係の頂点を示す場面です。

二人の子を儲け、太后にとって満たされた日々が訪れます。

しかし、この幸せは長くは続きませんでした。

処刑直前の場面(40巻 第436-437話)

生きたまま馬によって四肢を引き裂かれる車裂きの刑という、最も残酷な刑に処される直前まで太后を守ろうと「全て自分がやった」と言い続ける嫪毐。

この場面こそが、嫪毐という人物の本質を示す最も重要なシーンです。

武力も知力も無い嫪毐ですが、「一途な愛」だけは誰にも負けていなかったことが、この最期の場面で明らかになります。

嬴政と太后の場面(40巻)

幽閉された太后の元を訪れ、振り返りもしない太后の背に手を添え「何年先になるか分からないが必ず引き合わせる」と告げる嬴政のシーン。

このシーンは、キングダムオリジナルの展開であり、原先生の優しい性格から生まれた名場面です。

史実では嫪毐と太后の子供たちは処刑されていますが、「キングダム」では助けたというのは、原先生の優しさからのような気もします。

そこから嬴政のたまらない名シーンが生まれたのですから、原先生の優しさには感謝ですよね!

⑧ 役割・立ち位置(物語構造)

嬴政の成長における重要な試練

嫪毐の物語上の役割は、嬴政の成長における重要な試練として機能しています。

彼の存在と反乱は、嬴政が真の王になるために乗り越えなければならない障壁でした。

嫪毐の乱を通じて、嬴政は母との決別を余儀なくされ、真の意味で王としての孤独と覚悟を背負うことになります。

秦国の内部浄化の象徴

嫪毐の反乱は、秦国の内部浄化という意味でも重要な役割を果たしています。

この事件により、太后派と嫪毐派は完全に排除され、呂不韋の権力も徐々に削られていきます。

結果として、嬴政の親政への道が開かれ、秦国は中華統一という大事業に向けて体制を整えることができるようになったのです。

「真の愛」の体現者

恋愛描写が非常に少ない「キングダム」において、嫪毐は「一途な愛」を体現する稀有なキャラクターとなっています。

武力も知力も持たない男が、高嶺の花のような女性を愛し救おうとする姿は、ある意味で最も漢(おとこ)らしい生き方として描かれています。

地味だけどある意味最も漢だった嫪毐の姿は、読者に強い印象を残します。

⑨ アニメ版・声優情報

アニメ版での扱い

2024年時点のTVアニメシリーズでは、物語は主に合従軍編や趙攻略戦などまでが映像化されており、嫪毐の乱に相当する「加冠の儀〜嫪毐の乱」編は未アニメ化の範囲に属します。

そのため、嫪毐は現行のTVアニメ版にはまだ登場しておらず、担当声優も公式には発表されていません。

実写映画での扱い

実写映画シリーズでも、現時点では嫪毐の乱まで物語が到達していないため、嫪毐個人は未登場か、言及レベルにとどまっています。

今後のアニメ化や実写化において、嫪毐の乱編が映像化される際には、その一途な愛と悲劇的な最期がどのように描かれるのか注目されます。

⑩ よくある質問(FAQ)

Q1: 嫪毐は史実にも存在する人物ですか?

はい、嫪毐は実在の歴史上の人物です。

『史記』などの中国の歴史書に記録されており、実際に秦の太后(始皇帝の母)の愛人として権力を握り、反乱を起こした人物として知られています。

『キングダム』での描写は、これらの歴史記録を基にしていますが、漫画としての脚色も加えられています。

Q2: 史実の嫪毐はどんな人物でしたか?

史実では、嫪毐はかなり権勢を誇っていた記録が残っています。

嫪国を築き絶頂期の嫪毐は、楚の春申君よりも栄えていたとか、秦の大臣達が呂不韋に付くべきか嫪毐に付くべきかで悩んだというほどの権勢を誇りました。

「キングダム」では太后が主導で嫪国を作り周りの大臣の甘言によって反乱を起こしたような展開でしたが、史実の嫪毐はけっこうなキレ者で「太后を利用して国を作った野心家」だったのではとイメージされます。

むっちゃイケメンでやり手の一流ホストみたいな感じだったのかもしれません。

人物としては「キングダム」の嫪毐の方が良い印象を持ちますよ。

Q3: 嫪毐と太后の子供は史実ではどうなりましたか?

「キングダム」では嬴政の配慮により助かった嫪毐と太后の子ですが、史実では二人とも殺されてしまっています。

幽閉された太后の元を訪れ、振り返りもしない太后の背に手を添え「何年先になるか分からないが必ず引き合わせる」と告げる嬴政のシーンは、キングダムオリジナルの展開ということになります。

史実ではそのような配慮は無かったようですが、父を惨殺された子を残しては中華統一もままならないという判断だったのでしょう。

Q4: 嫪毐は本当に宦官だったのですか?

いいえ、嫪毐は偽の宦官でした。

『キングダム』では「元は男娼で、呂不韋が太后の相手役として宦官に偽装して宮中へ送り込んだ男」という立ち位置です。

形式上は宦官という身分を名乗りますが、実際には去勢されておらず、太后の愛人として子どもまでもうけています。

Q5: 嫪毐はどれくらい強いのですか?

嫪毐は武将としての強さではなく、「太后と呂不韋の権勢を背景にした政治的危険人物」としての存在感が重視されたキャラクターです。

王騎・蒙武・龐煖・信・王賁・楊端和ら武将と同列に「武力ランク」を語るタイプではなく、個人武力の描写も限定的です。

武力も知力も無い嫪毐ですが、「一途な愛」だけは誰にも負けていませんでした。

Q6: 嫪毐の乱は何巻で描かれていますか?

嫪毐は24巻で初登場し、37巻から嫪国建国と嫪毐の乱への展開が始まります。

38-40巻で反乱が描かれ、40巻 第436話「最後の頼み」から第437話「親子の繋がり」にかけて、嫪毐の処刑が描かれています。

嫪毐退場の40巻はもう一回読み返す価値がある名作です!

Q7: 嫪毐の名場面はどれですか?

最も印象的なのは、処刑直前まで太后を守ろうと「全て自分がやった」と言い続ける場面です。

生きたまま馬によって四肢を引き裂かれる車裂きの刑という最も残酷な刑に処される直前の、この一途な姿こそが嫪毐という人物の本質を示しています。

また、幽閉された太后の元を訪れる嬴政のシーンも、キングダムオリジナルの名場面として外せません。

Q8: 嫪毐は最後に生き延びていたり、再登場したりしますか?

いいえ、嫪毐は40巻で死亡しており、その後の時系列で生存・再登場することはありません。

以降に出てくるのは「嫪毐の乱」という事件名や、その影響に関する言及だけです。

最新刊(77巻相当)の時点では過去の人物となっています。

地味な人物に描かれていますが、ある意味最もリスペクトされても良い人物だった嫪毐。

武力も知力も無い人物が必死に高嶺の花のような女性を愛し救おうとする姿は、カッコいいですよね!

アースには、嫪毐がそのように見えましたよ!

【キングダム】ネタバレ全話まとめ|1話〜最新話あらすじ・考察 始皇帝となる嬴政(えいせい)が中華を統一するまでを描く作品「キングダム」。 既に長い物語となっているキングダムを第1話から...
【キングダム】現在まで未回収伏線と未解明の謎まとめ【随時更新】キングダム伏線考察...